富士宮愛「こめた」絵本 地元出身作家が制作 市に7000冊寄贈

 富士宮の魅力を伝える観光絵本「こめたの ふじのみや みーつけた」(作・絵ふくだのぞみさん)の完成セレモニーが7日、富士宮市役所で開かれた。市制施行80周年を記念して制作を企画した富士宮信用金庫から市に7千冊が寄贈された。今後、市内の未就学児世帯に配る。8、9日に市内で開催される野外音楽イベント「朝霧JAM」でも早速活用し、首都圏からの来場者らに魅力を伝える。

完成した絵本のポイントを紹介する作家のふくださん(左)=富士宮市役所
完成した絵本のポイントを紹介する作家のふくださん(左)=富士宮市役所

 観光絵本は、ふくださん(富士宮出身)を作者に旅行読売出版社が発行するシリーズ作品の富士宮版。主人公「こめた」が富士山の恵みを軸に広がる富士宮の魅力を探しに出かけるストーリー。構想から信金や市の職員も携わり、ふくださんや出版社と詰めてきた。
 サイズは縦横約15センチの正方形。ページをめくると見開きから大きく展開する仕掛け絵本の構成。「入れたい魅力が多すぎた。隅々まで楽しめる作品ができた」と、ふくださん。盛りだくさんの内容で大人から子どもまで楽しめる絵本になった。富士宮の全国発信のほか、保育園や幼稚園、図書館を通じて未就学児の世帯に配布し、郷土愛醸成につなげる。
 信金の伊藤寿文専務理事は「子どもたちが大人になってからも読み継がれることを思うと感慨深い」と語り、須藤秀忠市長は「富士宮に住んで良かったと思える絵本に仕上がっている」と感謝した。

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