政治倫理条例が可決 富士宮市議会 10月1日施行

 富士宮市議会9月定例会は16日開会し、市議会議員政治倫理条例案を全会一致で可決した。昨年相次いだ市議による不祥事を受けて信頼回復に向けた柱の一つとして特別委員会を設置し、条例の検討を進めてきた。条例で政治倫理基準を明文化し、違反が疑われる場合には議員が説明責任を果たすことや市民らが審査請求できることなどを定めた。施行は10月1日。
 特別委員会は昨年11月の設置以降、20回の会合を開き、自由討議の形式を交えて条例案を検討してきた。議員の政治倫理の確立を図り、清浄・公正で開かれた民主的な市政の発展に寄与することを目的に掲げた。政治倫理基準は「地位を利用して不正を疑われるような金品の授受、飲食の供応その他これに類する行為をしないこと」など7項目を示した。
 同基準の違反が認められる場合の審査請求については、18歳以上の市民または議員を請求者とし、市民は100人以上、議員なら定数(現在22人)の8分の1以上の連署をもって請求できるとした。このほか就業の報告などを規定した。
 (富士宮支局・吉田史弥)

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