構成美が際立つ 古典絵画や写実 静岡・葵区で油絵展

 藤枝市出身で主体美術協会会員の画家藤田俊哉さん(59)=東京都=の油絵展「コンスティチューション/構成」が28日まで、静岡市葵区の松坂屋静岡店で開かれている。

構成美で魅了する藤田さんの個展=静岡市葵区
構成美で魅了する藤田さんの個展=静岡市葵区

 藤田さんの作品は鮮やかな色の背景に、古典絵画や写実的な花のモチーフ、長方形などを組み合わせた構成美が特徴。個展では新作19点を披露する。「自分だけの構成美を追究している。色と形の織りなす世界を楽しんでほしい」と語る。
 会場の中央で目を引く大型の作品は、イタリアのルネサンス期の画家ポライウォーロによる「若い女性の肖像」と、同作品を基にした先輩画家、矢野利隆さんのコラージュ作品をモチーフに引用し、再構成した。「2人の画家から受けたひらめきで着想した作品」としてタイトルは「誘惑」と名付けた。

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