車椅子ソフトボール普及へ 静岡市で体験会、魅力発信 静岡REX

 浜松市を拠点に活動する車椅子ソフトボールチーム「静岡REX」が2日、競技の普及とメンバー獲得に向けた体験イベントを静岡市駿河区の東静岡2号調整池で開いた。メンバーや行政関係者ら約30人が集い、競技の魅力に触れた。

車椅子に乗ってキャッチボールに挑戦する参加者=静岡市駿河区
車椅子に乗ってキャッチボールに挑戦する参加者=静岡市駿河区

 講師は日本車椅子ソフトボール協会の下川友暉副会長や協会登録チームの選手ら5人。参加者は車椅子の走り方やボールの投げ方など基本動作の説明を受けたほか、ペアになって少しずつ離れながらキャッチボールに挑んだり、ノックを受けてボールを追いかけたりした。互いに「ナイスキャッチ」と、声をかけ合って和やかな雰囲気で競技を楽しんだ。
 車椅子ソフトボールは未経験という県車椅子バスケットボールクラブ選手の小野至正さん(59)=同市駿河区=は「車椅子の使い方はバスケと似ている。時間が合えばソフトボールにも挑戦したい」と語った。
 同競技は2028年ロサンゼルスパラリンピックでの正式種目採用を目指している。静岡REX代表の佐藤光春さん(59)は「国内では、新しい競技なのでやればやるほど世界で活躍できる夢が広がる」と呼びかけた。
 (社会部・吉田史弥)

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