日本平ロープウェイ 4000万人達成 営業開始から67年
静岡市の日本平山頂と久能山東照宮を結ぶ「日本平ロープウェイ」の累計利用者数が2日、4千万人を達成した。同ロープウェイを運営する静岡鉄道が日本平駅でセレモニーを開き、営業開始から67年目に迎えた大台突破を祝った。
4千万人目の来場となったのは、長野県駒ケ根市から訪れた倉田優さん(44)と妻千鶴さん(同)、長女桃羽さん(13)、長男浩成君(10)、次女実和さん(8)の5人家族。久能山東照宮や日本平夢テラスへの観光のため同ロープウェイを利用した。一家はくす玉を割り、静岡鉄道の中村真也鉄道部長らから認定証や記念品を受け取った。優さんは「ドッキリかと思った。ラッキーでうれしい」と喜び、「海の幸を食べたり、お茶を飲んだりして静岡を満喫したい」と話した。
同ロープウェイは1957年5月に営業を開始し、2004年10月に3千万人を達成した。近年は新型コロナウイルス禍で一時落ち込みもあったが、今年は徳川家康が主人公の大河ドラマ放映開始や新型コロナの5類移行に伴い、観光客が増加傾向にあるという。
(社会部・吉田史弥)