縄文時代の生活体験 富士宮・大鹿窪遺跡で「柚野の里まつり」

 縄文時代をテーマにした「柚野の里縄文まつり」(富士山まつり推進委、芝川日和実行委主催)がこのほど、富士宮市の国指定史跡・大鹿窪遺跡で開かれた。富士山信仰が始まったとされる1万3千年前の遺跡周辺に縄文時代の生活が味わえる体験ブースなどを展開し、動物の毛皮をまとった2人の“縄文人”が会場を盛り上げた。

パフォーマンスを披露する“縄文人”の2人=富士宮市大鹿窪
パフォーマンスを披露する“縄文人”の2人=富士宮市大鹿窪

 土器作りに挑戦できるブースは陶芸家の今野登志夫さんが指導に当たった。来場者は粘土から縄文土器や生き物など思い思いの形でオリジナル作品の制作を楽しんだ。“縄文人”の2人が点火のパフォーマンスを披露し、昨年のまつりで制作された土器を焼成する場所に火を入れた。
 体験コーナーはガラス質安山岩を使った石器作りや火おこし、縄文風の模様を顔に描くペイントなどを展開した。遺跡の出土品も展示し、縄文草創期から伝わる柚野の歴史文化をテーマに市文化課職員の発表があった。会場では、地元野菜やイノシシ肉をふんだんに使った縄文汁も人気を集め、地域住民でにぎわった。

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