富士宮の80年 紙芝居に 製糸業や食文化、観光、富士山世界遺産登録… 3月5日披露

 富士宮市地域女性連絡会(土屋善江会長)がこのほど、地域の歴史や民話などを基に毎年制作している大型紙芝居の新作を完成させた。今回は市制施行80周年を記念し、まちの歩みを後世に残そうとテーマは「ふじのみや誕生80年」。3月5日に市総合福祉会館で開催される「地域文化をほりおこす市民のつどい」でお披露目する。

完成した新作の大型紙芝居を広げるメンバー=富士宮市総合福祉会館
完成した新作の大型紙芝居を広げるメンバー=富士宮市総合福祉会館

 最新作は1942年に大宮町と富丘村の合併で誕生した富士宮市の歩んできた歴史を振り返る中で当時盛んだった製糸業や社会問題などのほか、富士山の恵みで育まれた豊かな食文化や観光、富士山の世界文化遺産登録などを紹介した。地元郷土史家の渡井正二さんらの協力で昨年5月から準備を進めてきた。
 同連絡会の研修部員12人で意見を交わしてシナリオや絵を今年1月までに仕上げ、BGMは研修部長の長谷川妙子さんが用意した。メンバーは「人の命は限りあるが、まちは発展していくものと感じた。紙芝居の制作も40年近く続く活動。私たちの活動も歴史の一つになれば」と願った。
 市民のつどいの参加は22日までの事前申し込みが必要。申し込みは市社会教育課生涯学習係<電0544(22)1186>へ。

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