エベレスト麓の“表情”写真に 村や街道、少数民族の生活… 川口さん(伊豆)富士宮で企画展

 伊豆市の写真家川口敏彦さんが世界最高峰エベレストの麓の村に滞在し、少数民族の生活や文化などを捉えた写真を並べた「エベレスト写真展」が15日まで、富士宮市の富士山環境交流プラザで開かれている。初日は在日ネパール大使館ドゥルガ・バハドゥール・スベディ特命全権大使が訪れた。

在日ネパール特命全権大使を案内する川口さん(右)=富士宮市粟倉
在日ネパール特命全権大使を案内する川口さん(右)=富士宮市粟倉


 川口さんは2018~19年の半年間、ネパール・クンデ村に滞在し、そこで見たエベレスト街道の風景やシェルパ民族の生活、信仰を収めた写真を並べた。音楽を奏でて読経するプジャ(祈とう)やマニ・リンドゥ(仮面舞踏劇)のほか、水くみに向かう少女の写真などが目を引く。市は富士山や構成資産に関する写真を用意し、「信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に認められた価値を紹介した。
 写真展は世界遺産に登録されているエベレストと富士山での友好提携を目指して川口さんが立ち上げた「富士山とつなぐ夢プロジェクト」の第1弾。市や在日ネパール大使館、国際交流協会、富士山を世界に発信している渡辺実さんらの協力で企画した。今後、学校間での交流なども検討していく。
 (富士宮支局・吉田史弥)

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