シラスたたみ干し、丁寧に 用宗で漁業体験 静岡市葵区の3小学校

 静岡市葵区の中藁科、清沢、水見色の3小学校は27日、同市駿河区の用宗魚市場とシラス加工業「カネナカ商店」で、漁業体験学習を行った。食育活動の一環で静岡芙蓉ライオンズクラブが企画した。5年生14人が参加し、地元漁業の魅力に理解を深めた。

シラスの「たたみ干し」に挑戦する児童=静岡市駿河区
シラスの「たたみ干し」に挑戦する児童=静岡市駿河区

 児童らは、船から水揚げされた新鮮なシラスが次々と魚市場に運ばれ、仲買業者による競りが行われる一連の流れを見学した。清水漁業協同組合用宗支所の担当者から「水揚げしてすぐに競りにかけること」という鮮度を保つ工夫や県内で良質なシラスが取れる要因などの説明を受けた。
 カネナカ商店では、生シラスを木枠に敷き詰めて、簾(すだれ)で乾燥させていく「たたみ干し」を体験した。従業員から「優しくたたいて厚くならないように広げて」と指導を受けながら均一になるよう仕上げた。
 中藁科小の佐久間李佳さん(10)は「シラスは大好き。漁師や工場の皆さんに感謝しながら味わいたい」と語った。
 (社会部・吉田史弥)

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