スケボー通報減 看板変更が効果 立ち入り禁止明示 静岡市葵区・青葉緑地

 静岡市は30日までに、同市葵区の青葉緑地(青葉シンボルロード)で使用が禁止されているスケートボードや自転車のBMXの騒音などを訴える通報が相次いでいたことを受けて、同緑地の一部区間に設置している警告看板の表記を「スケートボード・BMXを行う目的で許可なく立ち入ることを禁止する」に変更した。立ち入り禁止を明示したことで、違反者は軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)に問われる可能性もある。静岡中央署によると変更してから同所での通報が減少する効果が出ているという。

青葉緑地で、スケートボードとBMXを行う目的での立ち入りを禁止する内容に変更した警告看板=静岡市葵区
青葉緑地で、スケートボードとBMXを行う目的での立ち入りを禁止する内容に変更した警告看板=静岡市葵区

 表記を変更したのは、特にスケートボードなどの使用が多かった同緑地中央付近の「B3」区間両端に設置されていた看板。これまで同緑地内での使用を禁止する表記を示していたが、住民や店舗関係者から同署や市に対して、「うるさくて迷惑」「公園が壊されている」などの通報が後を絶たない状況が続いていた。市公園整備課によると、緑地の床面が傷んだり、ベンチやポールが傷ついたりする被害も出ていたという。
 効果的な警戒活動につなげるため、同署では隣県の事例を参考に表記内容の変更を市側に提案。市が1月24日に看板を変更し、合わせて、同署でも警戒を強めてきた。同署地域課の担当者は「新年度になり、人の変化があると、禁止場所でスケボーを使う人が再び現れる可能性もある。危険行為や迷惑行為の指導取り締まりを継続する」とした。
 (社会部・吉田史弥)

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