酷暑のごみ処理、熱中症を防ごう 看護学生がセミナー 沼津

 暑い中でごみの収集や焼却作業に従事する沼津市のクリーンセンター職員が熱中症になるのを防ごうと、市立看護専門学校(同市大諏訪)の生徒3人がこのほど、「熱中症対策セミナー」を初めて企画して開いた。生徒らは6月下旬の暑さから今夏も酷暑になると予想し、職員20人に対処法をアドバイスした。

「熱中症と脱水の関係」について話す生徒=沼津市上香貫のクリーンセンター
「熱中症と脱水の関係」について話す生徒=沼津市上香貫のクリーンセンター


 暑さで体に起こる変化やセルフチェックの方法を説明し、センター内の自販機の写真を示して熱中症予防に適した飲み物を紹介した。寸劇も交え分かりやすく伝えた。
 同センターは毎月、公務災害防止や健康保持を目的にテーマを変えてセミナーを開いている。同センター管理課の久保田美保課長補佐によると、炎天下での業務のほか、焼却炉内での防護服を着用した作業もあり、熱中症対策に頭を悩ませているという。
 職員の平均年齢は55歳。久保田補佐は「平均年齢も上がってきたことから重症になりかねない。講義を参考に予防に努めたい」と述べた。収集課の斉藤剛さん(58)も「麦茶と併用してスポーツドリンクを飲んでみようと思った」と話した。
 生徒の一人は「私たち自身も熱中症の勉強につながった。少しでも役立ってもらえたら」と願った。
 (東部総局・小西龍也)

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