大仁支局 小西龍也
こにし・たつや 1993年、新潟県川口町生まれ。2021年入社。整理部、社会部を経て東部総局。2004年の新潟県中越地震で震度7を観測した小さな町の出身です。自身が被災した経験から、メディア、報道に関わりたいと思いました。趣味は野球などのスポーツ全般。
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自転車愛好家が伊豆半島周遊 エロイカジャパン、国内外から参加 12日は「クラシック」部門
イタリア発祥のビンテージ(年代物)自転車の祭典「エロイカジャパン」が11日、伊豆の国市四日町の韮山時代劇場を拠点として始まった。国内外から訪れた自転車愛好家が、風光明媚(めいび)で起伏のある伊豆半島の周遊に繰り出した。 国内からの参加者のほか、イタリアや米国などから来日した約60人が合図とともに同劇場をスタート。マウンテンバイク、Eバイク(高性能電動アシスト付き自転車)など車種を問わない部門「フレンドライド」が行われた。この日の参加者は、同市内と沼津市内を走る28キロのコースと、両市内に加え伊豆市内も巡る79キロのコースに分かれ、楽しんだ。 同祭典は12日も行う。同日はビンテージ自転車限
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鮮やか100種のバラ香る 伊豆・修善寺虹の郷 夜間ライトアップも初開催
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でバラが見頃を迎えている。赤や白、黄色など色とりどりの花が来園者を楽しませている。11、18日午後6~9時には、夜間のバラのライトアップを初開催する。 約6千平方メートルの庭園「ロイヤル・ローズ・ガーデン」で、約100種類2300株のバラを植栽している。ピンクの「メアリーローズ」や黄色の「グラハムトーマス」など、多様な種類のバラが花壇やアーチを彩っている。庭園は丘陵地の地形を生かした造りで、さまざまな角度から花を観賞できる。バラ特有の香りも漂っている。6月上旬まで楽しめる見込み。 遠足で来ていた長泉町の斉藤希月君(6)は「バラは大きくて、赤色のがきれいだっ
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記者コラム「清流」 旧態依然の選挙方法
4月下旬に投開票が行われた伊豆市長選は同市誕生以来最低の投票率(42.63%)を記録した。これは市民の市政への関心の低下だけが理由ではないはずだ。 投票所まで出向くのが原則とされているが、ネット投票の普及が進めば誰でも参加しやすくなる。「投票所に行きたくても行けない」という切実な声はもちろん、「行かなければと思うけど、ちょっと面倒」という隠れた声にも応えることができるだろう。 無効票がなくなるメリットもある。人海戦術に支えられている自治体の選挙業務は、投票所や開票所の運営コストや、職員の負担の削減にもつながる。 旧態依然の選挙方法を続ける国。休日や仕事の貴重な「時間」に選挙を組み込ませ
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伊豆半島で11、12日「エロイカジャパン」 聖地化へビンテージ自転車の祭典
イタリア発祥のビンテージ(年代物)自転車の祭典「エロイカジャパン」(同実行委員会主管)が、伊豆の国市四日町の韮山時代劇場を拠点として11、12の両日に開かれる。風光明媚(めいび)な伊豆半島ならではのコースを楽しもうと、15カ国以上、約350人のサイクリストが集う予定。関係者は「自転車の聖地を目指す伊豆地域に新たな自転車文化を根付かせたい」と意気込んでいる。 大会ルートのコンセプトは「伊豆半島の美しい海」。初日はマウンテンバイク、Eバイク(高性能電動アシスト付き自転車)など車種を問わない部門「フレンドライド」が行われ、走行距離28キロと79キロの2コースが用意されている。2日目は1987年
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伊豆産ユズで調味料開発 耕作放棄地で栽培、住民有志
伊豆市湯ケ島の住民有志によるまちづくり会社「さとやまつくる」は、地元の耕作放棄地で栽培したユズを原料にした「伊豆のゆずこしょう」を発売した。 フレッシュな香りと食感を残すため、粗みじんに刻んだ青ユズの皮を使用。土肥産の天然塩と国産の青唐辛子も混ぜた。肉、おにぎり、バニラアイスなどとの相性が良いという。 同社は耕作放棄地の有効活用を図ろうと10年ほど前に湯ケ島地区地域づくり協議会が植えたユズを引き継いで管理していて、今期は約140キロを収穫した。 市の地域おこし協力隊員としても活動する佐藤亜弥社長(42)は「耕作放棄地対策をはじめ、地域経済を循環させるきっかけになれば」と期待を込める。
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採血管の作業自動化 順大病院新病棟 伊豆の国市
伊豆の国市の順天堂大静岡病院の新病棟2期工事が完了し、このほど同病院で竣工(しゅんこう)式が開かれた。採血管を扱う中央検査室では作業が全自動となり、検査技師が生理検査に集中できる態勢になったという。 病院関係者らが玉串をささげた。佐藤浩一院長は「今後も地域住民の皆さまへ最善で最良の医療の提供を目指す」とあいさつした。式典終了後、関係者は院内を見学した。 2期工事を行った新病棟は、建築面積約940平方メートル、延べ床面積約6400平方メートルで、鉄筋コンクリート造り7階、地下1階建て。 整形・形成外来や手術室、入院病床のほか、大会議室、厨房(ちゅうぼう)もある。同検査室では、これまで採血
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修善寺温泉街歩いて探求 発見や気付き通じ交流 静大生がサミット 東部中高生参加
静岡大未来社会デザイン機構はこのほど、伊豆市の修善寺温泉街で「伊豆半島探求学習サミット」を開いた。県東部地区の中高生と静岡大の学生ら35人が集い、まちあるきと学習成果の発表会などを通じて交流した。 まちあるきでは、参加者は授業でフィールドワークに取り組む同大地域創造学環の学生の案内で温泉街を歩いた。独鈷(とっこ)の湯などを巡り、温泉の恵みについて考えた。学習成果の発表会では、「下田市に人を集めるために何をしたらいいか」「伊豆の宝 知られざる城跡」などのテーマで考えを述べた。 同市に東部サテライトを構える同機構が地域の中高生の交流の場として、昨年に続いて企画した。 (大仁支局・小西龍也)
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英語で楽しくお菓子作り 伊豆・修善寺で子ども教室 文化や会話学ぶ
伊豆市は28日、お菓子作りを楽しみながら行う英会話教室を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。同市の小中学生17人がクッキーを作りつつ、料理中に使うさまざまな英語に親しんだ。 子どもたちは海外の料理や文化を英語で学んだ後、米カリフォルニア州でクリスマスや誕生日に食べるレッドベルベットクッキーを調理した。講師の後に続いて材料や調味料を英語で発音しながら、切ったり混ぜたりした。計量の仕方や単位のほか、「もっと砂糖を入れる」など調理中に使うフレーズも学び、同級生や家族と分かる範囲の英語を伝え合いながら作った。 同市立修善寺南小4年の土屋有希さん(9)は「海外のことや英語が面白くて、クッキーも楽し
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バレエ教室 チェコ公演へ「成果発揮」誓う 伊豆の国
伊豆の国市のバレエ教室「コンセルヴァトリー・オブ・ダンス」の小中学生7人がこのほど、市役所に山下正行市長を訪問し、26日から12日間チェコに渡航して、現地でコンテンポラリーダンスを披露することなどを報告した。 昨年12月に市内で開かれたチェコの「プラハ・チェンバー・バレエ団」の公演がきっかけで実現した。現地ではリメークした着物などの衣装で空手や柔道、日舞といった技や動きを取り入れたパフォーマンスを披露する。 滞在中に子どもたちは同団とつながりのある現地のバレエ教室にも参加する予定。クラシックやジャズダンスなどのレッスンを受けたり、バレエ団のリハーサルを見学したりすることでレベルアップを図
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伊豆市・フィッシングパークTOI 大破から「復活」 昨年強風と高波被害 26日営業再開
伊豆市の土肥湾上の釣り堀「フィッシングパークTOI(土肥)」が、昨年1月の強風と高波で壊れた施設の復旧工事を終え、23日に同所で竣工(しゅんこう)式を開いた。26日から営業を再開する。 伊豆漁協関係者らが玉串奉奠(ほうてん)などを行った。釣り堀を管理する同漁協土肥支所の鈴木雅俊運営委員長は「大型連休もあるので、多くの方に釣りを身近に感じてほしい」と話し、「伊豆市に海は土肥地区にしかない。観光客にも来てもらい、伊豆を盛り上げたい」と期待を寄せた。 施設の修復には県、市から補助金を得たほか、クラウドファンディング、漁協組合員からも資金を募った。総事業費は約2300万円という。 約10メート
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伊豆市長選出口調査 投票理由「防災」わずか5% 最多回答は「実績」24%
21日に投開票された任期満了に伴う伊豆市長選の期日前投票に合わせ、静岡新聞社が実施した出口調査で、候補者に投票した理由を選択式で回答してもらったところ、「防災」は5%にとどまった。能登半島地震後の伊豆半島での初の首長選で、防災対策は主要争点の一つだった。 5選した菊地豊氏(65)は選挙戦で、「災害死者ゼロを目指す。地域コミュニティーの力も借りつつ、市民の命を守り、支援していく」と訴えた。菊地氏は当選後の22日、取材に対し「遊説では意識して呼びかけたが浸透しなかったという自覚がある。地域コミュニティー、地域医療、観光客の帰宅のためのインフラ整備など、引き続き充実を図る」と述べた。 調査は「
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伊豆市長5選 菊地氏に当選証書「課題再確認。すぐにでも着手」
任期満了に伴う21日投開票の伊豆市長選で5選を果たした現職の菊地豊氏(65)への当選証書付与式が22日、市役所で開かれた。 市選挙管理委員会の小長谷隆二委員長が菊地氏に当選証書を手渡し、「投票者は少子高齢化など伊豆市の諸問題の解決を求めている。5期目を伊豆市の発展のために尽くしてほしい」と呼びかけた。市議会の青木靖議長も祝辞を述べた。 菊地氏は「1週間遊説しながら市内を見て、課題を再確認した。災害対策、観光振興など、伊豆広域で進めるものはすぐにでも着手したい」と抱負を語った。
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【伊豆市長選・解説】4期の実績に評価 「半島防災」への対策急務
2016年と同じ顔合わせとなった伊豆市長選は、現職の菊地豊氏が大差で5選を決めた。有権者は、地域活性化や行財政改革に取り組んだ実績を評価し、菊地市政の継続を求めた。 今回争点の一つとなった防災対策について、論戦が深まったとは言えない。能登半島地震を経て、「半島防災」への対応は5期目の菊地市政の喫緊の課題だ。菊地氏は選挙戦で「災害死者ゼロ」を目指すと訴えたが、集落孤立化の防止や市民と観光客の避難対応、被災後を見据えた事業継続計画(BCP)策定推進など、防災と経済の両立に向けた対策をきめ細かく示していく必要がある。 同市合併以来最低の投票率は、市民の市政への関心の低下を露呈した。人口減少など
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修善寺温泉街 灯籠で照らす 伊豆で春恒例「万灯会」
伊豆市の修善寺温泉街で20日夜、春恒例の「万灯会」が開かれた。 修禅寺の僧侶が「独鈷(とっこ)の湯公園」で読経をあげた後、僧侶を先頭に地元住民や観光客50人が灯籠を持ち、さらに約100人が並んだ。修禅寺境内までの約100メートルを行列で歩き、本堂須弥壇(しゅみだん)の弘法大師像の前に灯籠を供えた。温泉街は50本のろうそくに映し出されて幻想的な趣に包まれた。 (大仁支局・小西龍也)
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記者コラム「清流」 好きなことを全力で
「将来は自分がつくり上げるもの。一度決めたことには100%の力を出し切ってほしい」。長年にわたって日米のプロレスで活躍したスタン・ハンセンさんが、伊豆市立中伊豆中のキャリア教育で語った言葉だ。 子どもたちが市内にはなかなかいない職業の人から話を聞くために開催された授業で、講師は絵本作家、漫画家、モデルなど多種多様。私が中学生の時に聞いていたら、全く違う職に就きたいと思っていただろう。普段出会うことのない講師陣は輝いて見えた。 講師は挫折体験や大変だったことも正直に伝えていた。ただ共通していたのは好きなことを見つけて全力で頑張るということ。子どもたちが将来どんな形で地元に貢献し、どう盛り上
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「半島地震」対策どうする 伊豆市長選スタート 有権者も注目 「安全な観光地化」に期待
14日に告示された伊豆市長選は、元日に起きた能登半島地震から初めての県内半島部での首長選となる。能登半島地震では道路の寸断で救助や物資供給が困難となる「半島地震」の課題が顕在化した。有権者は改めて市の災害対策のあり方に注目している。 「被災後の人命対応を今まで以上に考える必要がある」。同市土肥の松原公園内で建設が進む津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」。指定管理者「土肥ノベーション」の関富範社長(58)=同市八木沢=は、7月開所を控えた建物を見上げ、防災への決意を強くする。 市は修善寺地区に建設中の防災機能を備えた「日向公園」(仮称)と並行し、二大防災拠点として整備を急ぐ。同タワーは平
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伊豆の特産「ワサビ」文化継承へ 市が観光施設オープン 世界農業遺産の歴史など発信
伊豆市の特産品ワサビの文化継承に向け、市が同市原保に整備した観光拠点施設「わさびの郷イズワサビジターセンター」が12日、オープンした。世界農業遺産に認定されている伊豆のワサビの歴史や生産の現場について情報発信する。市農林水産課は「市内の観光拠点だけでなく、旅館などで味わった伊豆産ワサビに興味を持った人にも訪れてほしい」とアピールする。 ワサビの伝統的な栽培方式「畳石式」をパネルと映像で伝えるほか、「畳石式」を開発した平井熊太郎の胸像を展示。ワサビ田のドローン映像、VR(仮想現実)を活用したワサビ田ツアーなども用意した。すしや刺し身に欠かせない「ツンとした辛みが特徴」の本ワサビの健康効果につ
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人口減少対策 定住へ丁寧な支援が鍵 14日告示 21日投開票【迫る 伊豆市長選㊦】
「自然の豊かさや人の良さなど、伊豆市の魅力をまず市民に再発見してもらうことが大事」「個人で頑張っている人を行政がバックアップしてほしい」。3月上旬、移住に伴う体験を発信する市民「移住コネクター」を集めた座談会が伊豆市内で開かれた。官民連携で今後の移住・定住促進を図ることを目的に、“先輩移住者”が意見交換した。 本年度、合併20周年となる同市。人口は2004年の合併時は約3万8千人だったが、3月1日現在で約2万8千人。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、50年に約1万4千人となる予測が出ている。 市は若い世代の市外からの移住を促進、支援するため、「お試し住宅」や
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伊豆箱根鉄道・牧之郷駅前の広場完成 にぎわい創出へ 現地で記念式典
伊豆箱根鉄道駿豆線牧之郷駅(伊豆市)の駅前広場が完成し、31日、現地で完成記念セレモニーが開かれた。同駅西側に交通広場と緑地広場、生活道路を整備し、にぎわい創出と利便性向上につなげる。 整備エリアは約4千平方メートル。ロータリー中心部には水滴の形をした水盤を設置、水盤の中央にクリスマスツリーとしても活用できるモミの木を配置した。 同駅駐車場付近にはソメイヨシノ10本を植樹し、擁壁の壁面を生かしたベンチも設置した。このほか、子どもたちの遊び場となる水場や芝生を整備し、周辺の住環境を保全するため生け垣も造った。市都市計画課は「イベント開催やキッチンカーの出店など、交流の場として活用したい」と
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ワサビ栽培「畳石式」開発 平井熊太郎の功績後世へ 伊豆「わさびの郷」で胸像除幕
伊豆市の中伊豆山葵(わさび)組合(塩谷美博組合長)は31日、ワサビの伝統的な栽培方式「畳石式」を開発した平井熊太郎の胸像の除幕式を、同市原保に新設する「わさびの郷 イズワサビジターセンター」で開いた。4月12日のオープンに合わせ、施設内に設置する。 畳石式は湧水を活用し、上流から下流への水流によってワサビ沢に水を巡らせる栽培方法で、大小さまざまな石や砂利を大きさごとに積み上げて層を作る。平井は上大見村原保(現在の同市原保)の生まれで、ワサビ沢の工事を請け負う石積み職人だった。畳石式の開発により、明治時代にまん延していたワサビ沢の腐敗病も徐々に収まった。畳石式は周辺にも広まり、現在の発展の
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5年ぶりの伊豆「自然美しく、人が優しい」 カナダの友好都市から訪問団
伊豆市に22~28日の日程で、友好都市のカナダ・ネルソン市から市民訪問団17人が訪れている。訪問は5年ぶり。ホームステイしながらさまざまな体験を楽しみ、伊豆市民と交流を図っている。 25日は同市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)を訪ね、東京五輪・パラリンピックが開かれた会場を見学した。伊豆ベロドロームではCSC職員から選手のトレーニングや木製のバンク、インフィールドの構造を聞いた。バンクの傾斜に驚き、写真を撮ったり質問したりした。マウンテンバイク(MTB)競技が行われた起伏豊かな「伊豆MTBコース」にも足を運んだ。 17年ぶりに来日したマーゴ・ジマーさん(69)は「オリンピックが
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地域守ったえん堤、お守りに 工事関係者ら伊豆・天城小に贈る 60年の役目終え再利用
約60年間土石流などから伊豆市民を守ってきた猫越(ねっこ)第2砂防えん堤(同市湯ケ島)。取り壊しに伴い発生したコンクリートを利用し、国土交通省沼津河川国道事務所と工事を行った小野建設(三島市)の関係者が子どもたちのお守りを作った。このほど、伊豆市の天城小に贈呈した。 えん堤は高さ10メートル、長さ91メートルで、1965年に完成した。元々はコンクリートでできた不透過型で、大雨時は流れてきた土砂をためて川の水を流すことによって、土石流にならないように維持し下流域の安全を確保してきた。2020年から行っていた工事が今月終わり、土石流や流木の捕捉に効果を発揮するとされる格子状の鋼管の透過型になっ
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狩野川のカワウ食害防げ 漁協など対策本腰 繁殖期控え追跡調査
狩野川流域でカワウによる食害が深刻なことを受け、伊豆の国市の狩野川漁業協同組合などが対策に力を入れている。昨年からGPSやドローンを用いてカワウの行動の追跡調査や駆除を続ける。カワウは川魚を食い荒らし、春先に繁殖期を迎えるため、関係者は対応を急ぐ。 同漁協によると、狩野川流域には約千羽のカワウがいて、昨シーズンの被害額は約4500万円と推測される。1羽当たり1日約500グラムの魚を食べるとされ、特に稚アユへの食害が問題になっている。 県によると、カワウの個体数は高止まりを続け、特に県西部や浜名湖周辺で多い。鳴き声による騒音のほか、ふん害も軽視できず、土壌を酸性化させるカワウのふんによって
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庭木、松の手入れ 2講座が修了 伊豆の国市
SBS学苑イーラde沼津校の「庭木の手入れ」「松の手入れ」両講座の最終回が16日、伊豆の国市内で開かれ、修了式を行った。 今期は静岡県東部や静岡市から計20人が受講した。造園などを手がける伊豆の国市の高木園の高木智男社長が講師を務め、月2回の講座で剪定(せんてい)や植木の管理方法を指導した。 最終回は講座の総仕上げとして同社の植木培養場で剪定に取り組んだ。受講して6年目となる木村邦孝さん(66)は「自然の中で刈り込みを無心で行う心地よさがある」と振り返った。 高木社長は「良い芽が出たり枯れにくくなったりする剪定の仕方があるので、学んで役立ててほしい」と呼びかけた。 同校は4月6日に始
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「伸ばした髪 役立てて」 芹沢君(大仁小) 3年かけ医療用寄付
病気の治療などで髪に悩みを持つ子どもたちへの「ヘアドネーション」(髪の寄付)のため、伊豆の国市の大仁小6年の芹沢錬君(12)が、3年間伸ばした髪を切った。医療用ウィッグ(かつら)などとして役立ててもらう。「誰かの役に立ってほしいので、また伸ばしたい」と話している。 2021年春、テレビでヘアドネーションを見たことで興味を持ち、「自分にもできるかな」と思い髪の毛を伸ばし始めた。トイレに入ったら女性用トイレを指さされながら「あっちだよ」と言われたり、温泉では浴場に入る前に止められたりしたという。母親の綾子さん(44)は「伸ばし始める前に『大変だよ』とも伝えた。嫌な思いもたくさんしたと思う」と振
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修善寺、湯ケ島と文豪テーマ、伊豆有識者ら持論
伊豆市観光協会天城支部はこのほど、「文学を語る会」を同市の天城会館で開いた。地元有識者らが「修善寺の文豪と天城の文士」などをテーマに、修善寺と湯ケ島にゆかりの深い作家たちについて語り合った。 甘味亭「一石庵」店主で修善寺漱石の会の原京会長は、文豪夏目漱石が修善寺温泉で療養中に吐血して一時意識を失った「修善寺の大患」に触れ、「漱石が修善寺温泉を有名にした」と持論を展開した。「修善寺の文学の背景には修禅寺があった」と述べた。 元中国湖南大学講師の篠崎啓史さんは「川端康成、尾崎士郎、梶井基次郎の3人は湯ケ島の文士を語る上で重要」とした上で「渓谷、山、温かい住民の人柄が、まだ無名の若い学生だった
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ランバイク、いざ勝負! 2~6歳向けレース 23日に伊豆・サイクルスポーツセンター
静岡県は23日、2~6歳の未就学児を対象に、ペダルがなく地面を足で蹴って進むランバイクのレース「ふじさんっこCUP」を伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンターで開く。申し込みの締め切りは15日。 2歳、3歳、4歳、5・6歳の4クラスに分け約100メートルのコースで競う。面白自転車レースや餅まきのイベントも開催する。 時間は午前10時~午後3時。定員は各クラス20人の計80人。申し込み、詳細は県ホームページ、問い合わせはふじのくにサイクルスポーツコミッション<電080(2040)3188>へ。
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中伊豆中でキャリア教育 社長、作家、漫画家が経験談披露 スタン・ハンセンさんも登場
伊豆市の中伊豆中で11日、社長、作家、漫画家を講師に招いたキャリア教育の授業があった。来日していた元プロレスラーのスタン・ハンセンさん(74)もゲストで登場。講師陣は全校生徒約120人に自身のキャリアの経験談などを披露した。 同市を中心に職業の魅力を探究してきた生徒が、市内にはなかなかいない職業人の話を聞き、視野を広げるのが狙い。出版社「303BOOKS」(千葉市)の常松心平社長、児童文学作家のくすのきしげのりさん、漫画家の坂上暁仁さんが講演した。 3人は自身の職業やこれまでのキャリア、志したきっかけのほか、挫折体験も伝えた。常松社長は「将来なりたいものが決まっていなくても、いろんな道を
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大規模地震を想定、避難誘導訓練 伊豆箱根鉄道と沿線4市町
伊豆箱根鉄道と同鉄道駿豆線沿線市町による合同の旅客避難誘導訓練が7日、伊豆市の修善寺駅で行われた。同社社員や三島、伊豆、伊豆の国、函南の3市1町の職員ら計約50人が、大規模地震発生時の乗客対応を確認した。 東海地方に大規模地震が発生したとの想定で行い、非常ブレーキを使って電車を線路上で緊急停止させた。視覚障害者、車いす利用者、高齢者を数人で抱えて降車させる動きを訓練したほか、降車後は避難所となる修善寺南小(伊豆市)などへの避難誘導の流れを確かめた。 同鉄道運輸課の相良幸宏課長は能登半島地震に触れて「繰り返し訓練を行い、有事の際には適切な対応をしたい」と述べ、「乗客にいかに落ち着いて避難し
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江川酒「今年は辛口」 伊豆の国・英龍公広める会 会員ら上槽作業見守る
幕末の伊豆韮山代官、江川太郎左衛門英龍の業績を全国に発信している「江川英龍公を広める会」が、江川家に伝わる日本酒「江川酒」の復元に取り組んでいる。江川家の田んぼで会員らが育てた米を使い、万大醸造(伊豆市)に依頼して酒造りを進める。会員らは2月、同社を訪れ仕込み作業の状況を確認した。 江川酒は徳川家康も好んだとされ、江戸中期まで醸造されていたが、幕府の財政改革に伴い作ることができなくなり、一度は途絶えた。ただ、製法書が見つかったことから2021年、同会が復元に挑んだ。 最初の年は酒米「誉富士」、2年目からは会員が育てた一般米「アイチノカオリ」を使う。2月上旬に3段仕込みの最後の工程を終え、下旬
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電子マネー詐取 コンビニで防げ 高齢者向けチェックシート 「最後のとりで」店と協力 伊豆中央署
伊豆中央署が、現金化しやすい特定の電子マネーの詐取やコンピューターウイルス除去名目のサポート詐欺の発生を受け、対策を強化している。コンビニ店と連携し、狙われやすい高齢者を被害から守る。高橋文典署長は「詐欺は日々巧妙化している。協力して食い止めたい」と呼びかける。 同署管内の伊豆市と伊豆の国市では昨年、特殊詐欺が8件発生し、被害額は1735万円に上った。電子マネー被害は5件、計約400万円。加えて、今年1月の2件の特殊詐欺被害(計234万円)はいずれも電子マネー詐取だった。 こうした状況を受け、同署は2月下旬と3月初旬、管内のコンビニ店責任者を対象に対策会議を開き、特殊詐欺発生状況を説明したほ
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静岡人インタビュー「この人」 チアリーディングチーム「パワフルキッズ」の中学生チームのコーチ 相原葵さん(伊豆の国市)
大仁小(伊豆の国市)2年の時、父健二さん(53)が同市を拠点に活動するチアリーディングチーム「パワフルキッズ」を立ち上げ、監督になったことをきっかけにチアを始め、大仁中卒業まで所属した。箕面自由学園高(大阪府)、帝京大(東京都)でも活動を続け、現在はパワフルキッズの中学生チームのコーチなどを務める。25歳。 ―競技の魅力は。 「ほかのチームと応援し合えるところ。会場で演技中に一緒に声を出すかけ合いがあり、聞こえてくる応援を力にしてパフォーマンスする。演技が決まったり、新しい技ができたりした時の達成感が楽しい」 ―指導で考えていることは。 「子どもたちが一日一日の練習をやりきって、次に
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豆腐とみそ、造ったよ 育てた有機大豆で調理実習 伊豆の国市・長岡北小
伊豆の国市の長岡北小の5年生約20人が4日、沼津市などで有機栽培の普及に取り組むNPO法人「あしぶね舎」のメンバーらの手ほどきを受けて育ててきた大豆を使い、豆腐とみそ造りを体験した。 豆腐は、豆乳を加熱する際に焦がさないよう、慎重にかき混ぜた。みそ造りではゆでた大豆や塩、米こうじと、ゆでた際の煮汁を手で混ぜた。 児童は、豆腐ができあがると、塩やしょうゆを付けて味わった。中嶋優真君(11)は「甘さを感じた。おいしかった」と喜んだ。 児童は昨年6月に大豆の種をまき、10月に収穫した。みそは今年11月ごろに試食を予定する。 伊豆の国市が有機農法の普及を目的に進めるパートナーシップ事業の一環
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記者コラム「清流」 金高騰の裏にある葛藤
金の高騰を受け時価が上がる、土肥金山(伊豆市)の世界最大の金塊。27億円を突破して以降、毎日のように金価格をチェックしてしまう。休日は価格が変動しないため週明けが楽しみで、2月は推移も好調のようだ。 ただ忘れてはならないのは、金相場上昇の裏には円安や社会情勢の不安定などの要素もあるということ。新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の地政学的リスクなどが意識された可能性もある。注目しつつも、これでは素直に喜べない。 情勢の安定を望みつつも、大台の30億円が待ち遠しいという葛藤。巨大金塊の時価や注目度は、昨今の世相を示すバロメーターになっている。輝き続ける黄金が世の中の不安
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「行き先は新しい未来 地域をつなぎ 笑顔をつくる」三島信用金庫が修善寺駅の副駅名作成
伊豆箱根鉄道は5日、駿豆線修善寺駅(伊豆市)の副駅名権のスポンサー契約を三島信用金庫(三島市)と締結した。副駅名は同信金の目指す姿を思い描いた「行き先は新しい未来 地域をつなぎ 笑顔をつくる」となった。 駅名標に副駅名と同信金のイメージキャラクター「みゅうくん」をあしらったロゴマークを表記した。副駅名の文言のアナウンスが、同駅に到着する電車内CMで流れる。 同駅で行った除幕式で、同信金の高嶋正芳理事長は「駅利用者の笑顔があふれる未来を一緒に成し遂げたい」とあいさつした。同鉄道の伍堂文康社長は修善寺駅開業100周年に触れながら「地域が盛り上がる取り組みを続けたい」と期待を寄せた。 契約は
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「上げる気持ち前面に」 元日本代表斎藤さん バレー教室 伊豆・修善寺中
バレーボール元日本代表の斎藤信治さん(50)を招いたバレーボール教室が2日、伊豆市の修善寺中で開かれた。バレーボール部所属の同市の中学生28人が、上達への手ほどきを受けた。 斎藤さんはミドルブロッカーとしての経験を踏まえながら、基本的なプレーを中心に指導した。「レシーブは絶対にボールを上げるという気持ちを前面に出して」とアドバイスした。 アタックでは「打つ瞬間に利き手と逆の手を引く」、サーブでは「ボールに全体重を乗せる」とポイントを伝え、生徒は実践練習に取り組んだ。斎藤さんの強烈な一打のレシーブにも挑戦した。 同中2年の杉山蒼依さん(14)は「技術的に自分に足りないところが見つかり、今後の試
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伊豆市議選 10月20日投開票
伊豆市選挙管理委員会は1日、任期満了(10月31日)に伴う市議選(定数16)の日程を10月13日告示、同20日投開票と決めた。 1日現在の選挙人名簿登録者数は2万5092人(男1万2097人、女1万2995人)。
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伊豆・土肥への愛着、海で育む 小中一貫校初等部修了行事 遊覧船
伊豆市の土肥小中一貫校は29日、初等部修了行事「10歳の会」のイベントとして、遊覧船土肥巡り体験を行った。子どもたちが同市土肥地区への愛着を抱き、未来を開くことを願い企画した。4年生11人が海上から1時間ほど同地区を眺め、ふるさとの魅力を心に刻んだ。 学校と住民が協同する同校のコミュニティースクールの一環。児童は市内のイベントでソーラン節や合唱を披露するなど、地域と交流を続けている。 土肥港を出発し、同地区北端の小土肥、南端の小下田を回り戻ってくる約20キロのコース。児童は遊覧船に乗り込むと、内陸からは見ることが難しい「黒根島」や、授業などでも使う松原公園、土肥海岸の浜辺を船上から見学し
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旧修善寺町「魅力ある地域へ」 子ども向けイベントで盛り上げ 伊豆市商工会など
伊豆市商工会の山田健次会長(65)と同市地域おこし協力隊のマルコ・ファヴァロさん(55)が、旧修善寺町を盛り上げようと活動している。「自分たちでおもしろいまちをつくる」と本年度、約10回に及ぶオリジナルイベントの開催に中心的に携わった。過疎化が進む中、「魅力ある地域へ人は集まってくる」と子どもたちや来場者の笑顔のために奮闘する。 山田会長は昨年、市産業振興協議会から地元を盛り上げるためのイベントの企画の打診を受けた。卒業や就職で市内から子どもたちが出て行く現状を目の当たりにしてきたことから「生まれ育った修善寺を元気にしよう」と行動に移した。 これにファヴァロさんも協力。サイクリングイベン
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伊豆市の公園「完成したら遊びに来てね」 建設業者らトイレ紙でPR、保育施設に寄贈
伊豆市の日向公園(仮称)の整備工事を行っている加和太・ヤギシタ・今井特定建設工事共同企業体(JV)が、完成のイメージ図を印刷した包装紙で包んだトイレットペーパーを市内の8保育施設に寄贈している。 建設現場で不要になった古紙を使うなど、資源循環や社会貢献の一環として企画した。富士市の障害者施設「くすの木学園」の利用者が包装作業を行い、200個用意して各園に配る。 修善寺東こども園では1日に寄贈式が開かれ、JVの関係者が鈴木浩代園長と年長児20人に手渡した。加和太建設(三島市)工事課の鈴木充彦さんは「公園が完成したら、安全に楽しく利用してほしい」と子どもたちに呼びかけた。
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アマゴ成魚300キロ放流 渓流釣り、3月1日解禁 狩野川漁協
狩野川漁業協同組合(伊豆の国市)は28日、渓流釣りの解禁(3月1日)を前に、狩野川の本支流にアマゴの成魚約300キロを放流した。 組合員約10人が2班に分かれ、本流の嵯峨沢橋、矢熊橋、宮田橋、支流の修善寺川、冷川、大見川など伊豆市内の23カ所に体長25~30センチのアマゴを放った。漁協関係者は「解禁日は例年通りに楽しんでもらえると思う」と話した。 今回の放流場所と放流量は漁協のホームページに掲載している。
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日大国際関係学部 伊豆観光盛り上げ 学生が先導役 修善寺駅で名産販売、車内放送も担当
日本大国際関係学部(三島市)の矢嶋敏朗准教授のゼミに所属している3年生12人がこのほど、伊豆半島の観光客増を目的とした活動に取り組んだ。伊豆箱根鉄道修善寺駅で名産品を販売し、特急踊り子号の車内で観光案内を実施した。 同駅では学生が厳選した商品として、地元名産の「みしまコロッケ」やご当地メンチカツ「長泉あしたかつ」、伊東漁港で水揚げされた天然サバの缶詰「伊豆半島さば缶」を販売した。駅利用者らに声をかけて商品を売り込んだ。 踊り子号では、伊豆半島の観光名所などを紹介する観光案内の車内放送を流した。沿線自治体の観光マップを乗客に手渡し、フィールドワークで学んできた伊豆の魅力を解説した。 志水亮太さ
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能登半島地震 大仁北小で派遣消防隊員が講話 津波の怖さ再確認 伊豆の国市
伊豆の国市の大仁北小でこのほど、県緊急消防援助隊に加わって能登半島地震被災地の石川県珠洲市で活動した駿東伊豆消防本部予防課の大石明宏さんが、3年生と5年生を対象に講話した。現地の写真や動画を見せながら、地震、津波の恐ろしさや消防隊の活動内容などを紹介した。 大石さんは1月7~11日、第3次隊の一員として現地に赴いた。講話では、道路寸断や積雪などにより到着までに27時間かかったことや、地震の揺れや津波で多くの家屋が被害に遭ったことを語った。 3年生は31人が耳を傾けた。倒壊した建物の写真や動画を見て「ひどい」「これほどとは思わなかった」などと声を上げた。大石さんは「地震や津波の怖さを再確認
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3/1000でトマト食育表彰 なかいず認定こども園 親子での学び”評価 伊豆市
伊豆市のなかいず認定こども園が、食品メーカーのカゴメ主催のトマトを使った食育事業「りりこわくわくプログラム」で、全国約千校・園の中から特に優秀な取り組みをした3校・園の一つとして表彰された。年長児による園内外での栽培に加え、収穫後に自宅に持ち帰って親子で食育を行ったことなどが評価された。26日、オンライン授賞式が園内で開かれた。 同園は昨年度もプログラムに参加した。その様子を見ていた本年度の年長児がトマトに興味を持って図鑑で調べるなどしていたことから、連続参加を決めた。昨年5月に栽培を始め、体験を忘れないようにするために紙に書き記した。6月にトマトが病気になった際は原因と対処法を調べ、病害
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梅の花かれんに 伊豆・月ケ瀬梅林「まつり」、3月17日まで
伊豆市の伊豆月ケ瀬梅林で3月17日まで、梅まつり(伊豆月ケ瀬梅組合主催)が開かれている。暖冬の影響で例年より開花が2週間ほど早く、既に全体の見ごろを迎えている。 広さ6・2ヘクタールの同梅林には、約1500本、15種類の梅が植えられている。同組合によると、現在「豊後」が特に見ごろという。梅林を管理する同組合の上田祥史組合長は「今年は異常なほど開花が早いが、きれいに咲いている。なるべく早く来て楽しんでほしい」と呼びかけている。 まつり期間中は連日、地元農産物の販売やスタンプラリーを実施している。開催時間は午前9時~午後3時。同3、10日には、県太鼓祭りが開催される。
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ウクライナの郷土料理づくりに挑戦 伊豆で教室開催「食を通じて文化や実情知って」
伊豆市交流協会は25日、ウクライナ料理教室を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。三島市を中心に国際交流に取り組む原アンナさんが講師を務め、伊豆市内外の老若男女約40人がウクライナの郷土料理づくりに挑戦した。 参加者は5、6人のグループに分かれ、トマトにナスを巻いた「ナスロール」、目玉焼きに似た「シャクシュカ」など5種類の調理を体験した。原さんによると、ウクライナ料理は野菜をたくさん使い、塩、こしょうでシンプルに味付けするのが代表的という。原さんのアドバイスを参考に、市内で生産された食材などを使って調理した。 参加者は原さんの講話を聞きながら料理を味わい、「パンに合いそう」などと感想を語り
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河津桜の下、わんこと買い物 「お花見マルシェ」伊豆の国で25日まで
愛犬と一緒に楽しむ「いぬのくに お花見わんこマルシェ」が24日、伊豆の国市の川の駅・伊豆城山(狩野川神島公園)と狩野川堤防で、初めて開かれた。来場者は、河津桜が咲く堤防で愛犬と一緒に買い物を楽しんだ。25日も行う。 鹿肉を使用した犬のおやつや犬の洋服を売る店、キッチンカーなど約80店舗が並んだ。犬のサーカスや愛犬との暮らし方教室なども実施した。 同公園指定管理者のJM(東京都)が主催した。問い合わせは同社<電0558(99)9766>へ。
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フィリピンのALTと英語で交流 韮山中でオンライン授業
伊豆の国市立韮山中で21日、フィリピンの複数の外国語指導助手(ALT)とオンラインでつないで英会話を学ぶ授業が行われた。2年生約160人が外国人とコミュニケーションする楽しさを学んだ。 2、3人のグループに分かれた生徒は、ALTからの出身や誕生日、年齢を尋ねる質問に英語で答えた。「誕生日に何をもらったか」「どれくらい英語を勉強しているか」といった英会話にも挑戦した。発音が聞き取れない時には生徒同士で助け合って、身ぶり手ぶりを交えて応じた。 井沢咲耶さん(14)は「聞き取るのが難しかったが、英語でうまく伝えられた時にはほっとした」と話した。 同市が英語教育の充実の一環で企画した。今後長岡
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伊豆の国市24年度予算案 教育、子育て環境充実へ 一般会計過去最大226億円
伊豆の国市は19日、2024年度当初予算案を発表した。文化財展示施設などの大型建設事業が盛り込まれ、一般会計は226億4千万円と過去最大。教育や子育て環境の充実を目指した取り組みを推進する。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 25年度に市制20周年を迎えるため、「豊かな未来を次世代に~着実に進めるまちづくり」をテーマに編成した。25年度末までに設置予定で、基本計画案を発表している新たな文化財展示施設の設計・建設費には5億400万円を充てる。 富士美幼稚園や大仁、大仁北の各小、韮山中の施設改修工事に2億6400万円を計上。市立園へのALT(外国語指導助手)の配置拡充や私立保
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しだれ梅見頃、スイセンも満開 伊豆の国・大仁梅林 18日にまつり
伊豆の国市の大仁梅林で早咲き種の梅が見ごろを迎えた。紅白梅やしだれ梅が訪れた人たちの目を楽しませている。18日には「おおひと梅まつり」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれる。 傾斜を生かした地形が特色の同梅林には、約80種600本の梅が植えられている。現在五分咲きから八分咲き程度まで開花が進んだ。遠路沿いなどに植えられたスイセンは満開となった。 梅まつりの開催時間は午前9時半~午後3時半。演芸ステージなどが実施される。飲食の屋台も出店する。問い合わせは市観光協会<電055(948)0304>へ。
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伊豆市24年度予算案 「市民守る」防災に重点 一般会計最大244億円
伊豆市は13日、2024年度当初予算案を発表した。合併特例債を活用した新市建設計画が24年度末で終了するため、大型建設事業がピークとなり、一般会計は244億800万円と過去最大。「市民(いのち)を守るまちづくり」を重点事業とし、8億9千万円を盛り込んだ。予想される南海トラフ地震を見据え、「死者ゼロ」を目指した取り組みを推進する。 伊豆市2024年度 予算案 主な事業 24年度に市制20周年を迎えるため、総仕上げの予算と位置づけた。防災拠点として旧八岳小を解体・改修し、地区のコミュニティーセンターや災害時の避難所として活用する事業に8900万円を充てる。 修善寺地区に建設する防災機能
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記者コラム「清流」 静岡県からやれること
「ここにいて、何か被災者の役に立てるのだろうか」。能登半島地震の現状を映像で見ると心が痛む。伊豆市地域おこし協力隊で石川県出身の奥勇太朗さんに取材し、どこからでもできる支援方法を知った。 伊豆市が行っている「代理寄付」。寄付金は代理自治体を通じて被災自治体に送られる。現地の職員は災害対応に注力できる利点がある。返礼品がないため、寄付したことを実感できるかもしれない。 支援を呼びかけている奥さん。能登地方は伝統行事を大事にする地域だといい「復旧復興が進み、いつか住民が戻ってきてほしい」と思いを寄せている。 どんな状況下でもほかの人を思いやる行動に、私自身も逆に勇気と元気をいただいた。今も
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手作りつるしびな5000個、華やか 伊豆の国の温泉旅館で公開
伊豆の国市古奈の温泉旅館「おおとり荘」は、ロビーに展示した地元団体手作りのつるしびなを一般向けに無料公開している。4月7日まで。 大仁女性の会と天城しゃくなげの会が約30種類、約5千個を制作した。ツルやカメ、タイといった縁起物のほかウサギ、イチゴなどかわいらしい作品が並ぶ。 大仁女性の会の海瀬俊子会長は「子どもたちにも見てもらいたい」と話した。原勝政支配人は「気軽に立ち寄って楽しんでもらえれば」と期待した。 一般公開は正午から午後3時まで。3月4日までは地元名物の温泉まんじゅうとお茶を提供する。ひな人形も展示している。
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「伊豆長岡湯めぐり」3館に拡充 頼朝の湯本陣が加入「新たな観光の形へ」
「あちらの旅館にもどうぞ」。伊豆の国市古奈の温泉旅館2施設の宿泊客が相互の温泉に入浴できる企画「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」が2年目を迎え、1月から同地区の1施設が加わって態勢が拡充した。来館者からは好評で、関係者は「新たな観光の形になる」とさらなる誘客増を目指す。 新たに加わったのは、頼朝の湯本陣。源頼朝が訪れた際に使ったと言われる「腰掛岩」の残る露天風呂と、かつて江戸城築城の際に献上された伊豆石の石切り場を利用した神秘的な洞窟風呂がある。 同企画は昨年9~10月、「おおとり荘」と弘法の湯本店で開催。今回、誘客促進に向け旅館数をさらに増やそうと、発案したおおとり荘の原勝政支配人が参加を
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伊豆市業務 若手が改善案 アプリ開発ツール活用 申請電子化 より便利に
伊豆市の若手職員有志でつくる「デザインラボ」はこのほど、プログラミングの専門知識がなくてもアプリ開発ができる「ノーコード」を活用した業務改善案を、同市のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で発表した。市民の利便性向上、業務の作業効率向上を目指した取り組み。各課代表者らが各種申請手続きの電子化、簡略化などの具体例を示した。 発表内容は「自転車購入補助金」「移住定住促進補助金」「観光施設使用許可」などの申請に関する業務改善案。自転車購入補助金の発表では、クラウドサービスを活用することで、申請者が市役所窓口に足を運ぶことなく自宅からスマートフォンやパソコンで申請が可能となり、業務時間が従来の4
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「ふるさと」能登 伊豆から応援 市地域おこし協力隊・奥さん 代理寄付 呼びかけ 石川・珠洲で教員経験も
石川県出身で伊豆市地域おこし協力隊の奥勇太朗さん(30)が、能登半島地震の発生を受け市が3月31日まで受け付けている「代理寄付」への支援をラジオやSNSなどで呼びかけている。奥さんは「ふるさとを伊豆から応援したい」と力を込める。 代理寄付は被災自治体の事務負担を減らすため、ふるさと納税の仕組みを活用し別の自治体が代わりに寄付を受け付ける。同市は同県珠洲市を支援する。 奥さんは大学卒業後7年間、珠洲市の飯田高で地歴公民科の教員として勤務した。昨年4月、「ラジオに関わる仕事をしたい」「石川県で培った地域のために働くノウハウを、他地域でも生かしたい」との思いから、同協力隊として伊豆市に移住し
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伊豆の国市 新文化財展示施設 基本計画案 山木遺跡など出土品公開 関連費 予算計上へ
伊豆の国市は5日までに、2025年度末までに設置予定の新たな文化財展示施設の基本計画案をまとめた。韮山時代劇場(同市四日町)大駐車場の南側に、3階建て、延べ床面積約1200平方メートルの施設を検討している。24、25年度で関連費用総額約12億円の予算を計上する予定で、関連費用を24年度当初予算案に計上する。合併特例債の活用で市の負担は3分の1となる見通し。 基本計画によると、2階に約360平方メートルの常設展示室、約50平方メートルの企画展示室を設ける。常設展示室では時代ごとに歴史を掘り下げて紹介する。弥生~古墳時代の山木遺跡から出土した国重要有形民俗文化財239点の一部や、国史跡の北条氏邸
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生徒考案「シカ駅弁」販売 イズシカなど伊豆の特産を使用 害獣や命についても学ぶ
伊豆市の伊豆総合高は29日、同市の特産品を使った生徒考案の駅弁「美味(おい)シカ嬉(うれ)シカ弁当」を、伊豆箱根鉄道修善寺駅で販売した。駅弁には同市産鹿肉「イズシカ」と特産のワサビを使用。生徒たちは農作物に被害を及ぼす害獣のシカに理解を深めながら、命を無駄にせず有効活用する方法を模索した。 駅弁は、メインのおかずとして「イズシカもも肉の竜田揚げ」100グラムと、「ワサビの茎の三杯漬け」を用意した。イズシカは高タンパク低カロリーで栄養価が高いとされる。同市の「森島米店」と共同で作り、米と副菜4種類も入れた。 駅弁の製作は、市などと連携して地域学習に取り組む授業「地域と産業」の一環で、地元へ
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鵺ばらい勇ましく 長岡中生熱演に観客沸く 伊豆の国で祭り
平安時代の武将源頼政の故事にちなんだ行事「鵺(ぬえ)ばらい祭」(実行委員会、伊豆の国市観光協会主催)が28日、同市の古奈もみじ公園で開かれた。同公園にあやめ御前の慰霊塔があることなどから、59回目を迎えた今年、会場を新たにした。地元の市立長岡中1、2年生17人が伝統芸能「鵺踊り」を勇ましく披露した。 鵺踊りは妖怪の鵺を頼政と家来が刀などで退治する内容。約2カ月間練習を重ねた生徒は、堂々とした言い回しや軽妙な動きを披露し、観客を沸かせた。最後に大鵺を倒した頼政と家来が「エイ、エイ、オー」と勝ちどきを上げると、大きな拍手が送られた。 (大仁支局・小西龍也)
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ミャンマーの実情知って 写真家川口さん 妙蔵寺(伊豆)に常設展示 国軍クーデターから3年 「平和願う拠点に」
伊豆市八木沢の写真家川口敏彦さん(59)が、同市の妙蔵寺を拠点にミャンマーの実情を知ってもらおうと、同国で撮影した写真を活用した発信活動に取り組んでいる。ミャンマー国軍のクーデターから2月1日で3年。妙蔵寺の境内にあるパゴダ(ミャンマー様式の仏塔)を常設展示の場として生まれ変わらせ、国際平和を呼びかけている。 元全国紙カメラマンの川口さんは、アジア各地を中心に世界中を飛び回って写真に収めてきた。2016年に早期退職し、ミャンマーの民主化元年を目に焼き付けたいとの思いから同国に長期滞在した。1年半をかけてオートバイで全土を巡り、生活の風景などを撮影した。 帰国後、同市で生活する中で、同寺の先々
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記者コラム「清流」 20年ぶりの地震で自戒
「大丈夫か」。正月、地元の新潟県に帰省中、地震に見舞われた。私の住んでいる地域は震度5~6弱で、揺れはとてつもなく長く感じた。これほど大きな地震は“あの日”から20年ぶりに体験した。 発生から約1カ月がたったが、被災者は耐え難きを耐える日々が続いていると思う。私は2004年の新潟県中越地震で震度7を経験した。あの時と同程度かそれ以上の規模の今回の地震。被害の深刻さを想像すると、身が固まる。 伊豆半島で必ず発生すると言われている南海トラフ地震。地震を一度経験しているにもかかわらず、危機感を常にもつことはできなかった。備えても自然の脅威はいつ襲ってくるか分からず、予想
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世界一の金塊並み巨大チョコ、楽しく食べよう! 伊豆・土肥金山で27日イベント
伊豆市土肥の観光施設「土肥金山」は27日午後5時半から、展示している世界一の金塊とほぼ同じ大きさの巨大チョコレートを砕いて、来場者に振る舞うイベントを開く。 開催中の土肥桜ライトアップに合わせた企画。巨大チョコは、同施設の土産物を製造する芥川製菓(東京都)が遊び心で作った。金塊と同じ台形で、底面は長さ約45センチ、幅約22センチ、高さは約17センチ。重量は推定で約15キロ。参加者は自らチョコに木づちを振るい、割れた破片を食べることができる。同施設の勝呂淳課長代理は「金塊に見立てたチョコを食べて明るく元気な気持ちになってほしい」とアピールする。 参加無料。問い合わせは土肥金山<電0558(
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すべらない砂で合格祈願 受験生に27日配布 伊豆箱根鉄道
受験シーズンを前に、伊豆箱根鉄道(三島市)は27日午前10時から、電気機関車の車輪の空転を防ぐために使用する砂を袋に小分けした「すべらない砂」を駿豆線修善寺駅(伊豆市)と大雄山線大雄山駅(神奈川県)で配布する。 受験生の合格祈願向けに各駅100個用意し、絵馬をデザインしたパッケージとともに手渡す。 同社には1947年製の電気機関車が2両あり、現在も車両や重機などの輸送に使われている。
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災害対応 みんなで強化 遺体収容 連携確認 伊豆の国市など訓練
伊豆の国市や県警、伊豆中央署は23日、大規模地震の発生を想定した遺体収容所の運営訓練を同市の長岡体育館で開いた。関係機関の連携と有事の対応力強化が狙い。 市職員や署員、周辺自治体の担当者など見学者も含めて約50人が参加した。参加者は人形を用いて身元不明遺体の搬入を実践。収容された遺体の受付のほか、洗浄のための脱衣や死因究明の流れを確認した。家族を探しに来た遺族への対応にも取り組んだ。 市によると、南海トラフ地震では震度6弱が想定され、平野部では液状化現象、山間部では土砂災害の発生が予想されるという。小沢竜哉危機管理監は「体育館は物資の集積所でもある。収容所とのすみ分けは可能なのか今後も検証し
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災害ボランティア 受け入れ訓練 伊豆の国 センター運営に110人参加
伊豆の国市社会福祉協議会はこのほど、同市の狩野川リバーサイドパークと韮山福祉・保健センターで、災害ボランティアセンター運営訓練を実施した。災害ボランティアコーディネーターや自主防災会役員、民生委員ら約110人が参加した。 参加者は同パークで災害ボランティア受付方法を確認した。大型テントを設営して、受付窓口のレイアウトやボランティアへの対応なども把握した。 同センターでは実際のボランティア活動についての講話に耳を傾けた。全国の被災地で応急復旧などの活動に携わる河津桜ボランティアセンターの玉木優吾代表が講師を務め、台風や豪雨災害で浸水した後の対応を説明した。床下がぬれたままだとカビが生えて健康被
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モザイクアート 順大病院(伊豆の国)で展示へ 手形集め、闘病応援
病気や障害のある子どもや関係者を応援する団体「IZU(イズ)ハンドスタンプアートプロジェクト」が、共生社会の実現や理解促進の思いを込めて制作するモザイクアート用のハンドスタンプ(手形)を集めている。このほど、伊豆の国市の大仁小4年生約70人が協力し、共生社会への理解を深めた。 制作中のモザイクアートは子どもたちが桜の木の下で遊ぶ絵柄と、笑顔で手をつなぐ絵柄の2種類。縦1・5メートル、横2メートルの大きさで、それぞれ約2300人分の手形を用意する。 同団体は昨年10月から、県東部の学校などを巡り、手形を集め始めた。同市の伊豆の国特別支援学校、東部特別支援学校の子どもたちのほか、市職員、伊豆
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長岡中生「鵺踊り」練習に熱 伊豆の国 28日にまつり 「心揺さぶる演技を」
伊豆長岡温泉の新年の厄払い行事「鵺(ぬえ)ばらい祭」の一番の見せ場「鵺踊り」に向けて、出演する地元の伊豆の国市立長岡中1、2年生18人が稽古に励んでいる。今年は28日、初めて古奈もみじ公園(同市古奈)を会場として披露する。生徒たちは気持ちを新たに「息を合わせて心を揺さぶる演技をしたい」と意気込む。 鵺踊りは、同市古奈地区の生まれとされるあやめ御前の夫・源頼政とその家来が、宮中に現れて天皇を悩ませた鵺を退治した言い伝えに基づく伝統芸能。鵺は伝説の妖怪で頭が猿、胴体が虎、尾が蛇の形をしている。同公園にあやめ御前の慰霊塔があることなどから59回目を迎える今年、会場を新たにした。 生徒たちは頼政らが
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伊豆市の大下三峯神社移設 山腹から公民館付近へ 足を運びやすく
伊豆市修善寺の大下(おおしも)町内会は21日、地域を一望できる城山(向山)の山腹にあり、住民の信仰を集める「大下三峯(みつみね)神社」を、大下公民館付近へ移設する遷座祭りを行った。明治時代の創建から急峻(きゅうしゅん)な山道を登らなければたどり着けなかった同神社の移設に、住民は安堵(あんど)の表情を浮かべた。 近年地域の高齢化が進み参拝や管理が困難になっていたことから、町内会が住民の要望を受け足を運びやすい公民館付近へ神社の移設を決めた。昨年行われた山腹での最後の神事の後、同市の石材会社が250キロもある石造りの祠(ほこら)を人力で移した。町内会は小さい鳥居と神社名を記載しているのぼりを新
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伊豆の国市の高校生 アメリカの友好都市生徒とオンライン交流
米カリフォルニア州マリーナ市と昨年夏に友好都市提携を結んだ伊豆の国市は20日、両市の高校生10人による2度目のオンラインミーティングを伊豆の国市役所で開いた。伊豆の国市の生徒たちは前回よりもレベルアップした英語を披露しつつ、異文化を学んだ。 両市の生徒は事前に、昨年行った初回のミーティングの感想や互いの町の紹介などを記した手紙を交換。2度目の交流は身ぶり手ぶりを交えて英会話を楽しんだ。マリーナ市の生徒からは「どんな種類の犬を飼いたいか」「将棋にはチェスのような戦略があるか」などの質問が寄せられ、伊豆の国市の生徒も相手に積極的に質問した。 参加した岡本里桜さん(16)は「手紙を交換したので
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松原公園看板に松再利用 津波避難タワー建設で伐採 伊豆総合高生が作成
伊豆市の伊豆総合高工業科の3年生10人が同市土肥の松原公園入り口に設置する看板を作成し、19日に市に引き渡した。来年度に運用開始予定の同公園の津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」の建設に際して伐採した松の木を使った。 看板は高さ約1・2メートル、幅約3メートル、厚さ約20センチ。昨年3月に市が同校に作成を依頼した。生徒は4月から、週1回の「課題研究」の授業内で制作に励んできた。津波避難タワーの整備に関わる有識者らから講義を受けた後、生徒は看板のデザイン案を募って投票で決めた。 市によると、地元住民から、伐採した松の木を有効利用してほしいとの申し出があった。荒材の状態だった松の木を削った
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早咲き夜桜、金山に映える 土肥で「まつり」、ライトアップも
早咲きで知られる「土肥桜」をPRする土肥桜まつり(伊豆市観光協会土肥支部主催)の20日の開幕を前に、同市の観光施設「土肥金山」で19日夜、桜のライトアップが始まった。同支部などによると、暖冬の影響で桜は見頃が1週間程度早くなり、既に七分咲きの木も。濃いピンク色の花が闇に浮かぶ光景が、来場者を魅了している。 同市の松原公園と同施設敷地内にそれぞれ約100本が植えられていて、地区全体で約400本に上る。ライトアップのセレモニーでは、関係者がくす玉を割って開幕を祝った。 同施設敷地内の通路に約50本の竹灯籠を配置し、幻想的な雰囲気を演出している。伊豆総合高土肥分校の生徒が手がけた竹灯籠も並ぶ
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白ビワ茶 一服どうぞ 園児が作法 保護者に披露 伊豆・土肥こども園
伊豆市の土肥こども園で18日、同市土肥の特産「白ビワ」を使ったお茶会が開かれた。年長児6人が園で練習した茶席の作法を披露しながら、白ビワの葉から抽出したお茶を保護者に振る舞った。 地元の和菓子職人を招き、園児はビワの実、保護者はビワの花をイメージした練りきりを作った。園児は昨年、園庭に植えられているビワの木の剪定(せんてい)を手伝い、ビワの葉の毛をたわしでこすって洗い天日干しにした。今回その葉から抽出したお茶と、練りきりを用意しお茶会を開催した。 園児は練習した作法を披露しようと、緊張した面持ち。お茶と練りきりが運ばれてくると丁寧にお辞儀をし、茶わんを回して味わった。 様子を見守る保護
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高校生パンコンテスト 静岡農高の赤野さんに栄冠 絶品ライ麦パン
第18回パン祖のパン祭(実行委主催)の「全国高校生パンコンテスト」表彰式が14日、伊豆の国市の韮山時代劇場で行われた。最優秀賞のパン祖のパン祭大賞は、静岡農業高(静岡市葵区)2年赤野莉奈さん(17)=同区=が出品した「ルクスリエース・レーズン・ブロート」が選ばれた。赤野さんは前回から最優秀賞受賞者に贈られることになった農林水産大臣賞と、優秀賞のカリフォルニア・レーズンJr.大賞も獲得した。 赤野さんの出品作品は、香ばしい焼き上がりが特徴のライ麦パン。カリフォルニア・レーズンの甘みとパン生地の酸味をバランス良く仕上げた。子どもから大人まで喜んでもらえる味を心がけたという。 杉山大一大会委員
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きらめき逃さず慎重に 伊豆 土肥金山で砂金採り大会 東京の平良さん 43粒集め2連覇
伊豆市の観光施設「土肥金山」は14日、第14回砂金採り大会を開いた。首都圏などの10代から70代の老若男女約60人が参加して競い、東京都八王子市の販売業平良文義さん(41)が昨年に続いて優勝し、2連覇を果たした。 30分間に採った砂金の数を競った。参加者は専用の皿で水槽の中の砂をすくうと、皿を左右に回して揺すりながら余分な砂を落とす作業を繰り返した。真剣な表情で皿に残った砂の中から砂金を探した。 昨年を9粒上回る43粒を集めた平良さんは連覇の達成を喜びながら、「来年も優勝できるように頑張る」と話した。 採った砂金は参加者が持ち帰った。金相場は、世界情勢が不安定なことなどを背景に価格が高騰。同
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静岡人インタビュー「この人」 アクリル板をアート作品に転用する取り組みを進める 山田敏江さん(伊豆の国市)
使わなくなったアクリル製パーティションを、昨年から子どもたち向けのアート作品に転用する取り組みを始めた。伊豆の国市古奈のすし割烹(かっぽう)「だるま」の女将(おかみ)。同市古奈出身。62歳。 ―作品の特徴は。 「娘でイラストレーターのやまだゆきえが描いたかわいらしい動物たちの絵が中心。ゆきえの絵本から抜粋した作品と子ども向けのオリジナル作品をフィルムに加工してアクリル板に貼り付けた。簡単に拭けてアルコール消毒もできる。子どもたちが乗ったり汚したりしても問題ないので思う存分楽しめる」 ―これまでの経緯は。 「県東部の保育園やリハビリ施設への貸し出しを皮切りに、昨年11、12月には伊豆市
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技能五輪フラワー装飾部門 松田さん(伊豆の国出身)「金」世界へ 4回目の挑戦 花開く
伊豆の国市四日町出身の松田睦輝さん(21)が、昨年11月に愛知県内で開かれた第61回技能五輪日本大会(中央職業能力開発協会など主催)のフラワー装飾部門で優勝した。9月にフランスで開催される技能五輪世界大会に日本代表として出場する。 松田さんは田方農高(函南町)園芸デザイン科、テクノ・ホルティ園芸専門学校(埼玉県)を卒業し、現在は都内の生花会社に勤めている。フラワーデザインを始めたのは高校時代。先輩がやっているのを見て面白そうだと思ったのがきっかけという。同大会は4回目の挑戦で頂点に立った。 同部門には全国から青年技能者52人が出場し、2日間にわたって花束、ブーケの制作など四つの課題に挑んだ。
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色とりどり団子 飾り付け 園児 正月文化に親しむ 伊豆・修善寺保育園
伊豆市の修善寺保育園の園児約30人は11日、1年の無病息災を願う「どんど焼き」用の団子作りを同園で行った。伝統的な正月文化に親しんでもらおうと毎年実施している。 園児は、伝統行事の話を聞いた後、粉から練り上げられた生地を丸め、色とりどりの団子に仕上げた。ほかにも、辰(たつ)年にちなんで竜を作ったり、花や飛行機を完成させたりした。園児は蒸されたものを園内にある木の枝に刺し、友人同士でうれしそうに見せ合った。 今年は昨年に比べ生地の量を倍にした。作った団子などは家に持ち帰って食べるという。 (大仁支局・小西龍也)
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パン祖のパン祭 伊豆の国で13、14日 高校生コンテストに全国20校182点応募
伊豆の国市で13、14の両日に開かれる第18回パン祖のパン祭を主催する実行委員会はこのほど、プレス発表会を市役所で開き、概要を説明した。メインイベントの「全国高校生パンコンテスト」には、全国20校から182点の応募があった。書類審査を通過した22人が当日の実技審査に進む。 コンテストは地産地消(高配合・低配合)、食事パン(高配合・低配合)、カリフォルニア・レーズン、手仕込みの計6部門で作品を募集した。出場者は13日に同市のパン店「ベケライ・ダンケ」で実施する実技審査に進み、14日に同市の韮山時代劇場でプレゼンと表彰式を行う。静岡県勢で実技審査に臨むのは伊豆中央、富士、静岡農の各校の1、2年
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クワトロガールズ 全国V フットサルフェスタU-12 「100%の力 発揮できた」
静岡県東部の小学生で構成する女子サッカーチーム「クワトロガールズFC」が、12月に兵庫県で開かれた全国大会「フットサルフェスタ2023」(同実行委主催)のU-12ガールズ部門で優勝した。 同部門には、関東、東海、関西の予選で優勝した3チームが出場し、総当たりで勝ち点を競った。チームは東海予選を4戦全勝で勝ち上がった。 全国大会では福井丸岡ラック(福井県)に3-0、尾久六FC(東京都)に6-0と圧勝し、昨年に続く2度目の出場で初の栄冠を手にした。チーム最多の2戦4ゴールでけん引した沼津市立片浜小6年の望月真鈴主将(12)は、100%力を発揮できたといい、「6年生全員でまとまって試合を進める
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江戸時代の婚礼料理、お味は? 古文書基に再現 伊豆の国・江川邸
地域資源を学術的に解析し、学問体系を確立して地方創生を図る「富士・箱根・伊豆国際学会」はこのほど、「江戸時代のガストロノミー(美食)再現・アレンジ試食会」を伊豆の国市の国指定重要文化財「江川邸」で開いた。五條堀孝会長ら有識者が、江川家に伝わる婚礼の献立を基にした料理を試食し、歴史的な食文化の魅力や活用の可能性を探った。 約220年前の江戸時代後期、韮山代官・江川英龍の叔父・陽三郎が婿養子に入る際の婚礼献立と使用食材が書かれた古文書を基に、料理の再現を試みた。具体的な調理方法は記されていなかったため、再現作業は困難を極めた。 市内で懐石料理の仕出しなどを手がける「耕心庵 次五ゑむ(じごえ
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小中学生、MTBの技術磨く 伊豆・サイクルスポーツセンターで合宿
伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)は28日、小中学生を対象にした2泊3日のマウンテンバイク(MTB)ヤングキャンプをCSC内でスタートした。県内の小学4年~中学2年の男女12人が、五輪のMTB競技が行われた起伏豊かな「伊豆MTBコース」などを使い、練習に励んでいる。30日まで。 日本スポーツ協会公認自転車コーチの山田将輝さんと古郡今日史さんが講師を務める。参加者は初心者からレース経験者まで能力はさまざま。初日はMTB乗車時の姿勢やギア調整といった基本から指導を受け、乗車しながらのスクワットにも取り組んだ。 MTB初挑戦という三島市立錦田中1年の小林叶実さん(13)は「慣れない
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ライ麦ストロー試して 脱プラへ伊豆で栽培、製造 就労継続支援事業所、虹の郷で提供
プラスチックごみの削減が叫ばれる中、伊豆市の就労継続支援B型事業所「プラム」の利用者が、自然素材である地場産ライ麦のストローづくりに取り組んでいる。脱プラスチックを後押しする製品として、ストローが25日から同市の観光施設「虹の郷」内の飲食店で配られ始めた。 プラムは同市湯ケ島の茅野地区で地域活性化を目指す「はちくぼ会」の協力の下、2020年から同地区の遊休農地でライ麦を栽培している。各自で畑に種をまいて2メートルほどに育ったライ麦を今春に収穫し、天日干しした。節を切って長さ20センチほどに切りそろえた後、煮沸消毒して完成となる。 自然素材のため太さや色にばらつきがあるが、滑らかな手触り
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ニューイヤー駅伝出場 大川選手(伊豆市出身) 闘志の年末 「力強い自分 取り戻す」
2024年元日に群馬県で行われる全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で、プレス工業(神奈川県)チームに伊豆市雲金出身の大川歩夢選手(22)がエントリーされた。東京都内で12月に行われた日本選手権1万メートルでは、27分45秒55と日本記録に迫るタイムで6位入賞を果たし、調子も上昇。大川選手は「インパクトを与えるレースがしたい」と意気込む。 大川選手は伊豆中央高(伊豆の国市)で本格的に陸上競技を始めた。東京経済大(東京都)に進学し、陸上部として21年1月、箱根駅伝に関東学生連合のメンバーで出場した。6区の山下りを任され、参考記録ながら区間14位と力走した。同年12月には静岡県市町対抗駅
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「いずっぱこジオトレイン」沼津商業高生 ヘッドマーク制作、伊豆の魅力PR
伊豆箱根鉄道と美しい伊豆創造センターは、沼津商業高(清水町)の生徒の協力を得て、特別列車「いずっぱこGEO TRAIN(ジオトレイン)」を駿豆線(三島―修善寺)で運行している。生徒はジオスポットの見どころや説明を記載したシールとオリジナルのヘッドマークを制作した。このほど修善寺駅で開いた式典で、関係者がテープカットをして運行を祝った。 地域研究講座を受講する3年生3人が、ジオスポット16カ所を紹介する全20種類のシールを作った。サイズは縦約10センチ、横約40センチで、車内の窓に貼り付けている。シールには考案したキャッチコピーも記載。実際にスポットを訪れて撮影した写真もあるという。 また
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「土肥劇場」最後の映画祭 伊豆の古民家、ゆかりの瀬戸監督運営 取り壊し受け、大みそかまで復活
伊豆市土肥の古民家を利用したお座敷映画館「土肥劇場」が期間限定で復活し、31日まで上映会を開いている。劇場を運営するのは、映画製作スタッフや俳優のグループ「ハコブネシネマ」(東京都)の代表で、映画監督でもある瀬戸慎吾さん(53)=東京都=。同劇場として使用してきた古民家を取り壊す話が持ち上がったため、最後の映画祭として全身全霊をかけて企画した。 瀬戸さんは2014年、住民のエキストラ出演などの協力を得て、土肥を舞台にした映画「軽やかに地平を狙え!」を撮影した。15年には作品を地元の人に鑑賞してもらおうと、古民家(現・同劇場)を借りて初の上映会を開いた。19年までに夏季限定で5回、同劇場での
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“サンタ”健脚競う 伊豆でマラソン
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターは24日、「第15回伊豆サンタマラソン」を5年ぶりに開いた。市内外の老若男女156人がエントリーし、アップダウンの激しい5キロサーキットなどを舞台に健脚を競った。 アスリート向けのハーフマラソンやリレーマラソン、小学生のための1~3キロといった10部門が用意された。五輪のマウンテンバイク競技が行われた「伊豆マウンテンバイクコース」も使い、自転車専用の起伏のあるコースで実力を競った。プログラム最後の仮装部門には、各部門を走り終えた人の中から約100人が出場し、サンタクロースやトナカイの衣装を身に着けて楽しく走った。 (大仁支局・小西龍也)
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聖夜前「ドライブインシアター」楽しむ 伊豆の国・川の駅でイベント
伊豆の国市の「川の駅 伊豆城山(じょうやま)」で23日、クリスマスイベントが開かれた。来場者は夜空の下、車に乗ったまま屋外で映画観賞する「ドライブインシアター」形式で映画を楽しんだ。 スクリーンはクレーン車でつり上げておよそ8メートルの高さにし、ゲームを映画化した「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を上映した。スクリーン前には乗用車約20台が並び、市内外の家族連れらが車内から鑑賞した。同所ではイベントに合わせて地元飲食店のキッチンカー6台が設置され、焼きそばやクレープを車内で食べながら、家族で楽しいひとときを過ごした。 小学生以下の子どもたちを対象にしたお菓子プレゼント企画や雑貨マ
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「踊子」舞台で中学生魅了 SPAC伊豆公演
静岡県舞台芸術センター「SPAC」は22日、県内各地を巡る出張公演を伊豆市の修善寺総合会館で開き、招待した市内の中学生ら約630人に迫力あるプロの演劇を披露した。演目は「伊豆の踊子」で、風光明媚(めいび)な地元・伊豆半島を描く川端康成の同名小説を舞台化した。 映像の投影を織り交ぜ、観劇により来訪意欲を促す「観光演劇」をうたう。川端の別作品の要素を取り入れつつ、ノーベル賞作家が自身を投影したとされる主人公の「私」以外の視点も織り交ぜた。音楽もステージを盛り上げ、客席の中学生らを引き込んだ。 終演後には、生徒が役者とハイタッチを交わして感想を述べ合う場面もあった。台本・演出を担当した多田淳之介さ
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「長所伸ばし成功体験を」 米で修行した野球コーチの倉野さん 人材育成伝授 伊豆の国
木村鋳造所(清水町)は15日、来年からプロ野球福岡ソフトバンクホークスの1軍投手コーチのチーフなどを務める倉野信次さん(49)を招いた講演会を、伊豆の国市の温泉旅館「おおとり荘」で行った。倉野さんは2022年から挑戦した米メジャーリーグのテキサス・レンジャーズ傘下のマイナーリーグでのコーチ経験で学んだ人材育成方法を同社社員に伝えた。 倉野さんは1996年、福岡ダイエーホークス(当時)に入団し、先発、中継ぎとして活躍した。引退後、ソフトバンクの各コーチを歴任し、レンジャーズ傘下のマイナーリーグで1年の研修を経て23年に投手育成コーチに就任した。 倉野さんは2年間の「コーチ修行」に挑戦した経
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伊豆の国・江間いちご狩り15日開園 糖度高く「申し分ない」
伊豆の国市の江間いちご狩り組合は14日、今期の開園式を同市北江間の江間いちご狩りセンターで行った。開園は15日から来年5月5日まで。組合は昨シーズンの7万4千人を上回る8万人の来園者を目指す。 JAふじ伊豆によると、江間地区は伊豆半島で最大級のイチゴの生産規模。現在は組合員14人がビニールハウス約90棟、約2ヘクタールで紅ほっぺと章姫(あきひめ)を中心に栽培する。 伊奈隆組合長は「猛暑で生育の遅れはあったが、糖度が高く、品質とおいしさは申し分ない」と話す。新型コロナの5類移行に伴い、地元では観光需要の高まりが期待されている。 センターのホームページから予約できるほか、今期は一部でキャッ
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「けいこ先生」ありがとう 小児医療に尽力 中島医師退職 伊豆・伊豆の国
伊豆市松ケ瀬の中島病院と系列の伊豆長岡小児クリニック(伊豆の国市中)で小児科医として長年診察を続けてきた中島恵子さん(74)が、今秋退職した。両市や近隣の小さな子を持つ親にとって、休日や夜間も快く診察してくれる「けいこ先生」は頼みの綱だったという。40年以上にわたって地域の子どもたちを見守り続け、一線を退いた。 中島さんは東京生まれで、両親とも医師だった。東京女子医科大を卒業後、「子ども好きだった」こともあり、小児科医の道に。1982年4月、夫で医師の洋さん(故人)の実家だった中島病院で働き始めた。同病院は83年11月に小児クリニックを開院した。「周辺に小児科医が少なく、子どもが熱を出すと
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記者コラム「清流」 価値ある製作体験を
「伊豆の魅力を見つけることができた」―。伊豆市内を地元の小中学生が取材する地域情報誌「KURURA(くるら)」の製作に関わった子どもたちは口をそろえる。 創刊以来11冊を発行しているため、取材に訪れたスポットは数え切れない。高校、大学生になっても関わることができ、毎年同市の魅力を発掘できるチャンスがある。取材に同行して分かったのは「伊豆市は地元を愛する市民が多い」ということだ。思いの丈をたくさん話してくれた。 今年は数々の受賞もあり、来年は活動のさらなるステップアップが期待される。製作に関わった子どもたちが大学入学や就職で1度地元を離れたとしても、「伊豆市が良い」と思って帰ってきてくれた
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乾シイタケだし味比べ 伊豆、台湾産など4種類 県産業振興協議会
静岡県椎茸(しいたけ)産業振興協議会などは12日、乾シイタケだしを使った食味体験会を伊豆市役所で開いた。協議会長の菊地豊市長や伊豆椎茸商業組合員、JAふじ伊豆職員ら約10人が地元の伊豆産のほか、大分県や中国、台湾産のだしを味わい、感想を述べた。 三島市のだし専門店「おだし香紡」社員らが、うま味成分を効率的に引き出しただしを用意。参加者は産地を非公開で飲み比べ、それぞれ色、香り、味を5点満点で評価した。最もおいしいだしとして、参加者の多くが台湾産のだしを選んだ。
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モンゴル柔道の小学生ら 伊豆の国市内の小学校で交流
モンゴルの柔道アカデミーに所属する小学生らの訪問団が11日、伊豆の国市立長岡北小を訪れ、同校児童と交流した。 訪問団は各教室を回り、家庭科や書写の授業を見学した。音楽の授業に取り組んでいる学級では、リコーダーや鉄琴を使う合奏曲の演奏を聞いた。各教室では書道作品などの掲示物にも目を通して、異文化理解を深めた。授業を見学した後、児童と一緒に給食を食べたり、ドッジボールやビンゴで遊んだりした。 訪問団は小学生選手10人とコーチら3人の計13人。6日に市内に入り、市内柔道チームと合同稽古を行っている。滞在中は市内の観光を楽しむ予定があるという。 モンゴルと市の柔道を通じた友好交流事業の一環。
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井上靖を魅了 民族交じり合う「敦煌」 伊豆文学シンポ 魅力に迫る
伊豆市はこのほど、伊豆文学シンポジウム「井上靖と敦煌(とんこう)」を同市の天城会館で開いた。オンラインで中国・敦煌市と結び、幼少期を伊豆市湯ケ島で過ごした文豪・井上靖が憧れを抱いた敦煌をはじめ、中国西域の魅力について意見を交わした。 井上靖の中国案内人で旅行会社社長の志賀建華さんと菊地豊伊豆市長がパネリスト、元中国湖南大学講師の篠崎啓史さんがコーディネーターを務めた。市内外から“井上ファン”ら約100人が参加した。 菊地市長は「ユーラシア大陸の真ん中にある敦煌は、日本とは全く違う土地でいろいろな民族が交じり合っている」と特色を示し、魅力に迫った。志賀さんは、井上と交流があった中国の文化人らが
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年越しに備え、正月飾り制作楽しむ 伊豆市の生涯学習講座
伊豆市は6日、60歳以上を対象とした生涯学習講座「いず生きいきカレッジ」の本年度第6回学習会を同市内で開き、参加者24人が正月の飾り作りを体験した。新春を彩るオリジナルの飾りを仕上げ、年越しに備えた。 伊豆市シルバー人材センター職員が講師を務め、家庭でも気軽にできる方法を伝授した。参加者はわらを使い、玄関飾りとごぼう飾りを制作した。 神棚などに付けるごぼう飾り作りでは、わらを丁寧に縄の形に編み込んだ。玄関飾りにはカラフルな扇子や国旗を装飾し、華やかに仕立てた。
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友好都市10周年祝う 伊豆市と平塚市 交流加速へ
伊豆市はこのほど、同市の観光施設「修善寺虹の郷」で、友好都市の神奈川県平塚市との提携10周年記念式典を開催した。両市は節目を祝うとともに、さらなる交流を誓い合った。 平塚市から記念品として一対の「相州だるま」が贈られた。一つは青色で湘南の海をイメージし、もう一つは緑色で伊豆市の山々の自然を表現したという。両市長が互いのだるまに目入れもした。伊豆市からは返礼に特産のわさび漬け、梅ドロップなどが贈られた。参加者は同施設内を散策し、秋の伊豆市を楽しんだ。 菊地豊伊豆市長は10周年を喜びながら、「これからも友好関係を20年へと続けたい。伊豆市の風景を楽しんで」などと歓迎した。落合克宏平塚市長は「
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ミツマタ 大きくなあれ 伝統和紙原料 卒業証書用紙に 伊豆・修善寺小児童が植樹
伊豆市立修善寺小の全校児童約80人は5日、同市修善寺の伝統和紙「修善寺紙」の原料になるミツマタの苗木を初めて校庭に植樹した。 児童は「修善寺紙を再現する会」のメンバーから、修善寺紙の歴史などを学んだ。その後、高さ約1.2メートルの苗木12本それぞれに、丁寧に土をかぶせた。6年の佐古大和君(12)は「うまく植えることができたので、元気に大きく育ってほしい」と喜んだ。 ミツマタは原料となるまで数年かかる。中学年の児童が6年生になった時、今回植樹したミツマタを使って、同校伝統の修善寺紙を使った卒業証書制作を行う予定。 (大仁支局・小西龍也)
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山車の構造は問題なし 伊豆の国市の横転事故 地元は行事継続望む
伊豆の国市田京の市道で秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、18人が重軽傷を負った事故で、山車には転倒時にできたとみられる傷やゆがみがあったものの、山車の構造には問題がなかったことが1日までに、関係者への取材で分かった。事故は3日で発生から1カ月を迎える。地元などでは地域の文化や伝統の継承のため、地域行事や例大祭の引き続きの開催を望む声が多数挙がっている。 伊豆中央署などは11月14日、事故当時の山車の操作や故障の有無などを調べるため、同署で事故車体の検証を行った。業務上過失致死傷容疑を視野に全容解明を急いでいるが、関係者が多数いることや事故の瞬間を記録した映像がないとみられることなどから、捜
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記者コラム「清流」 移動する美術館
「気ままに絵に触れて感性を高めてほしい」―。アクリル板を再利用したアート作品の制作に携わる伊豆の国市のすし店「だるま」の女将(おかみ)山田敏江さんは意義を語る。保育園や施設への貸し出しから始まった企画は、伊豆市が作品を借りて市内の園を巡回展示するまでに大きくなった。 美術館に行っても基本的には作品に触ることができず、一定の距離を置いているため間近で見ることはできない。今回のアートはそれらの課題を払拭。園児は作品を持ち上げたり踏んづけたりもできて遊ぶ。私もどんな手触りなんだろうと触ってしまった。 世界的に若年層の美術館への関心が減少する中、このような取り組みは子どもたちの将来の幅を広げるに
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日本庭園詠み 英詩 現代邦楽とマッチ 伊豆の国 知半庵で作品演奏
伊豆の国市吉田の国登録有形文化財「知半庵」でこのほど、現代邦楽を楽しむ特別企画「日本の庭で」(知半庵アートプロジェクトなど主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。日本の庭園を詠んだ英詩に曲を付けた邦楽作品を、声と邦楽器で演奏した。企画の一環で、演奏家が作品を完成させるまでのプロセスも公開された。 ドイツ在住の詩人ケニー・フリースさんが日本の庭園を歩いて作った詩に、現代邦楽作曲家の高橋久美子さんが曲を付けた。完成した作品「日本の庭で」を、きむらみかさんら5人の演奏家が演じた。きむらさんは東京芸術大で声楽を学び、声や歌でさまざまな音楽を表現する活動を続ける。 ケニーさんが詩を朗読し、題材とな
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地域の魅力発掘 冊子に 伊豆の国 小中生 「IZUCCO」第4号お披露目
伊豆の国市の小中学生が作る地域情報誌「IZUCCO(いずっこ)」第4号が完成し、制作実行委員会はこのほど、同市のトヨタユナイテッド静岡伊豆の国店で発表会を開いた。活動に参加した小中学生ができたばかりの冊子をお披露目し、活動を振り返った。 小学3~6年生20人がグループに分かれ、「伊豆の国市を食べつくそう」をテーマに市内の名物や特産品を取材した。中学1、2年生5人がバックアップした。子どもたちの記事や写真、イラストを専門家が編集してA4判カラー14ページの冊子にまとめた。 発表会で子どもたちは「おいしい食べ物を作るためにたくさんの苦労があることが分かった」などと体験を振り返った。温泉まんじゅう
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体感する博物館「ワサビジター」 伊豆の施設、愛称決定
伊豆市は21日、特産品のワサビ文化継承に向け、同市原保に整備している博物館機能を持たせた拠点施設の愛称が、「わさびの郷『Izu Wasavisitor Center(イズワサビジターセンター)』」に決まったと発表した。世界に誇る和食の名脇役として、国内だけでなく海外の人にも理解を深めてもらうため、英語表記の愛称になったという。 7~8月まで募集し、市内外や首都圏から63件の応募があった。市内のワサビ生産者とJAふじ伊豆職員の選定で、同市の60代男性の案に決定した。 施設は「五感で体感する博物館」をテーマに、10代の子どもとその親世代を主なターゲットにしている。博物館では映像による生産の
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豆つかみでにぎやかに 伊豆・修善寺小 創立150周年祝う
今年創立150周年を迎えた伊豆市立修善寺小で19日、記念式典(同校150周年記念実行委主催)が開かれ、箸を使った豆つかみゲームなどで盛り上がった。在校生、卒業生らが節目を祝った。 ゲーム名は「まめ―1グランプリ」で、現在のPTAが同校在学時にも同じゲームで遊んでいたことから復活させた。「在校生の部」と、在校生の家族と中学生以上の来場者が出場できる「一般の部」に計約50人が出場した。30秒間でおわんからおわんへどれだけ豆を運べるかを競った。 各部で予選、さらに上位複数名で決勝も行い、優勝を決めた。8粒を運び、在校生の部で優勝した6年遠藤海来君(12)は「緊張したけど楽しかった」と喜んだ。一
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地域の景観大切さ再認識 韮山小児童、工夫や活用例学ぶ
伊豆の国市立韮山小で21日、景観に着目したまちづくり学習会の2回目が行われた。6年生約120人が市内の景観の大切さを再認識した。 全体講座では市都市計画課職員から市の景観条例や近隣市町での景観づくりの工夫例について説明を受けた。下田市のペリーロードの昼とライトアップされた夜の写真を比較して、「夜の方がワクワクする」「光の具合がおしゃれ」といった感想を発表した。ほかにも三島市の白滝公園や伊豆市の「竹林の小径」の活用例も勉強した。 その後児童は、1回目の講座で訪れた同校付近の江川邸や蛭ケ島公園のPRポスター作成に取り組んだ。ポスターには選んだ場所の写真や考えたお勧めポイントを記載し、発表した
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区の行事「安全管理徹底を」 山車横転受け伊豆の国市長
伊豆の国市の山下正行市長は20日の定例記者会見で、同市田京の市道で秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、18人が重軽傷を負った事故について、市内全52区に区の行事開催に伴う安全管理の徹底を呼びかける市長名義の文書を発出したことを明らかにした。 文書は10日付。「各区で行事の安全管理を再度確認いただくとともに、地域活動の継続に尽力してほしい」と求めた。 市は今月7日に開催された区連合会理事会で、参加した市内18区の区長に対し、区主催行事について安全管理の徹底を呼びかけた。同会合で、同様の内容を全区に文書で送ることを決めた。 会見で山下市長は「あってはならない事故が発生した。亡くなられた方のご
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山腹で最後の神事 伊豆・大下三峯神社移設へ 1月、公民館近くに
伊豆市修善寺の大下(おおしも)町内会はこのほど、地域を一望できる城山(向山)の山腹にあり、住民の信仰を集める「大下三峯(みつみね)神社」で遷座祭りを行った。同神社は急峻(きゅうしゅん)な山道を登った場所にある。近年、地域の高齢化が進み参拝や管理が困難になっていたことから、町内会が住民の要望を受け足を運びやすい大下公民館付近へ神社の移設を決めた。 山腹で行われた最後の神事では、住民ら約30人が山を登り参列した。広瀬神社(伊豆の国市)の西島善正宮司が神事を執り行い、ご神体を一時的に埼玉県秩父市の本社に戻した。法被姿の小川内利光会長ら代表者が石造りのほこらに、玉串をささげて手を合わせた。 小川
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伊豆長岡駅に副駅名 「伊豆天城天然水の郷」 伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道は17日、駿豆線伊豆長岡駅(伊豆の国市)の副駅名権のスポンサー契約を、同市のミネラルウオーター製造販売業「エムアイファクトリー」と締結した。副駅名は「伊豆天城天然水の郷」となった。 駅名標に副駅名と同社のロゴマークを表記した。契約は年間77万円で2年契約。電車内CMの放送を行うことも決まり、「エムアイファクトリーは伊豆のナチュラルミネラルウオーターを世界に届けます」というアナウンスが同駅に到着する車内で流れる。 同駅で行った除幕式で、同社の安孫子伸一社長は「水自体が伊豆の国市の財産となるよう広まってほしい」と話した。同鉄道の伍堂文康社長は「伊豆、日本を豊かにするため、地域を盛
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チーム防災いずのくに 地域防災活動貢献で知事褒賞
伊豆の国市などで防災の普及活動に取り組む市民有志団体「チーム防災いずのくに」が本年度静岡県地域防災活動知事褒賞を受けた。17日、メンバー6人が同市役所を訪れ、山下正行市長から褒状が伝達された。 同団体は2020年4月に発足した。市内に甚大な浸水被害をもたらした19年の台風19号を教訓に、日ごろから出前講座などで啓発に取り組んでいる。災害による一時避難時に必要な持ち出し品を記した防災かるたや防災風呂敷を作った。 吉川七苗代表は「これまでに約千人が講座に参加してくれた。小さいことだが防災への意識が広がってくれて良かった」と話した。山下市長は「今後も市内外へ取り組みが普及されるよう頑張ってほし
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青に染まる韮山反射炉 世界糖尿病デーに合わせライトアップ
世界糖尿病デーに合わせ、伊豆の国市は18日まで、同市の世界遺産・韮山反射炉のブルーライトアップを実施している。 点灯は日没から午後8時まで。夜の静寂の中で反射炉が美しく照らし出されている。
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アクリル板アート 触れて楽しんで 伊豆のこども園・保育園 巡回展示
コロナ禍で飲食店内の飛沫(ひまつ)防止に活用されていたアクリル板を再利用したアート作品が、伊豆市内の全こども園・保育園8カ所で巡回展示されている。13日は、あまぎ認定こども園への貸し出しが始まり、年長児約30人がアートに触れたり、乗ったりして楽しんだ。 作品の制作には、伊豆の国市のすし店「だるま」の女将(おかみ)山田敏江さんらが携わった。山田さんは「コロナ禍が落ち着いた後には不要になる」とアクリル板を自店に設置した当初から活用方法を考えていたという。アートとして加工することを思いつき、娘のイラストレーターやまだゆきえさんの作品を貼り付けた。これまでも保育園やリハビリ施設などで園児や患者を喜
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JM(東京都) 大竹弘孝社長 公園誘客増で伊豆振興【キーパーソン・最前線】
伊豆の国市神島に10月に開所した「狩野川神島公園」(愛称「川の駅 伊豆城山」)の指定管理者として、施設の管理運営を通じて地方創生を図る。来場者目標を本年度は半期で5万人、2024年度は10万人、27年度は50万人と掲げた。市内外から広く誘客し、観光など地域の産業振興につなげる。 ―具体的な誘客策は。 「メインスポットとなる芝生広場と多目的広場の多様な機能を生かす。遊具 やキャンプ、ドッグランなどのエリアのほか、自転車などで楽しめる起伏のある周回コースがあるため、定期的にイベントを開催し、集客を促進する。地元の飲食・雑貨店を誘致してマルシェも開催する。休日のイベント時にはキッチンカーを設置
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新聞記事選び発表 スピーチ力磨く 伊豆・土肥小中一貫校 バトル形式、スクラップも活用
伊豆市の土肥小中一貫校の児童生徒が、興味を持った新聞の記事を選んで1分間で紹介する「新ブリオバトル」に取り組んでいる。バトルを企画するなどNIE実践指定校として同校の新聞教育を推進する増田弦己教諭(27)によると、「人前でのスピーチが苦手」といった課題解消のために新聞を活用したという。子どもたちがニュースに触れ、意見を持つ契機をつくり出している。 新ブリオバトルは5~9年生が対象で、地方紙や全国紙から記事を一つ選ぶ。記事について選んだ理由や感想、訴えたいことなどを発表する。発表を聞いた児童生徒は「声の大きさや強弱」「内容の分かりやすさ」「その記事に興味を持ったか」の3項目をそれぞれ5点満
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伊豆の小中生が作る情報誌 第11号テーマは「やってみたい」 保護者らに完成発表
伊豆市の魅力を地元の小中学生が取材、執筆する地域情報誌「KURURA(くるら)」の第11号が完成し、伊豆市の修善寺生きいきプラザでこのほど、発表会が開かれた。参加した小中学生が取材の感想や地元への思いを保護者や地元住民らに語った。 情報誌はA4判16ページ。今回は「行きたい!知りたい!やってみたい!!」をテーマに、小学4年から中学3年までの20人が4~6月にかけてさまざまな活動に取り組んだ。 発表会で子どもたちは「取材や体験を通して伊豆の魅力を見つけることができた」「学校では聞けない人の話をたくさん聞けて良かった」と話した。事務局の高橋いづみさんは「活動の幅が広がった年になった。ほかの地域で
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三番叟稽古重ね、さあ本番 伊豆・狩野牧天神社 11月3日例大祭 児童ら12人出演
伊豆市牧之郷の狩野牧天神社で3日に開かれる秋の例大祭に向け、保存会のメンバーが三番叟(さんばそう)の稽古に打ち込んでいる。コロナ禍の影響で同例大祭の通常開催は4年ぶりとなる。 主な役として、翁(おきな)を木村謙心君(修善寺南小6年)、黒尉(くろじょう)を鈴木涼介君(同5年)、千歳(せんだい)を飯田貫太君(同2年)が務める。笛や太鼓、小鼓、地謡など総勢12人が出演する。 千歳は若アユのように元気で生き生きと、翁は厳かに演じ、黒尉は地固め、もみ撒(ま)きを表現した二つの踊りを奉納する。約1カ月間練習を重ねた。黒尉役の鈴木君は「飛び跳ねる場面が難しいが、鈴を鳴らす楽しい動きもある。稽古の成果を
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ゴルフ飛距離 温泉でアップ 運動や食と組み合わせ 伊豆の国の施設と県立大が研究
運動と温泉、食を組み合わせてゴルフの打球飛距離を伸ばす―。伊豆の国市のボディーメンテナンススタジオ「BODYアーチ」の望月美春代表(57)が、県立大大学院薬食研究推進センターなどと共同で運動や温泉入浴による飛距離向上の研究に取り組んだ。男女約20人の被験者に独自のプログラムを続けてもらい、一定の成果が出たという。 今回の研究は温泉を活用した新たなヘルスケアサービスの創出を目指す県の「伊豆ヘルスケア温泉イノベーション(ICOI)プロジェクト」の支援を受けた。被験者は昨年9月から2カ月間、自宅で1日15分の運動、器具を使った運動を週1回続け、捻転力や可動性の向上に努めた。運動効果を補完するため、
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温泉まんじゅう祭、大盛況 伊豆の国市
伊豆長岡温泉名物の温泉まんじゅうをPRする「温泉まんじゅう祭」(同実行委主催)が29日、伊豆の国市古奈のアクシスかつらぎ特設会場で開かれた。来場者は市内4店舗の温泉まんじゅうの詰め合わせを次々と買い求めた。 予約販売分と合わせて1100箱を用意した。当日販売分の600箱は、約1時間半で完売する人気ぶりだった。 実行委の渡辺精吾委員長(51)は「多くの来場者でにぎわいありがたい。今後も温泉まんじゅうで地域を盛り上げていく」と話した。 焼津みそまん学会(焼津市)と奥浜名湖観光協会(浜松市北区)も参加し、みそまんじゅうの詰め合わせを販売した。
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ハロウィーンイベント各地で楽しく お菓子求め お化けの運動会 飲食店巡りやお絵かきも 伊豆
修善寺駅前ハロウィンまつり(伊豆市商工会青年部主催)が29日、同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅西口広場などで開かれた。思い思いの格好に扮(ふん)した子どもたちが各種イベントを楽しんだ。 まつりのテーマは「日本のおばけ」。イベントの一つ「おばけの運動会」では、だるまさんが転んだのかけ声を「おばけさんが転んだ」にアレンジした。腕を前方に突き出したお化けのポーズで止まり、ゴールに着いた子どもたちに景品のお菓子が渡された。 来場者は顔に思い思いのメークをしたり、体にお化けのボディーペイントを付けたりした。仮装大会のほか、修善寺駅周辺の飲食店など8カ所を回る「お菓子スタンプラリー」や、お菓子がもらえる「おば
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伊豆移住促進へ「お試し住宅」子育て・若者夫婦世帯対象 市が提供、最長6カ月間
伊豆市は若い世代の市外からの移住を促進、支援するため子育て世帯と若者夫婦世帯に対象を絞った「中伊豆お試し住宅」を同市八幡に新設した。最長6カ月間居住でき、こども園への体験入園も可能。11月1日に予約を開始する。 対象は中学生以下の子どもと同居する世帯と、夫婦のいずれかが満40歳以下の世帯。市によると、これら世帯に特化した居住体験住宅の提供は静岡県内初。 中伊豆お試し住宅は木造2階建てで、6畳間3部屋、8畳間1部屋の4K。寝具以外の主な家具は完備していて、テレビや冷蔵庫、電子レンジなどもある。子育て世帯向けに子ども用の食器や椅子も用意した。利用料は水道光熱費込み日額2千円で、1カ月以上の契
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伊豆の国の魅力 商工会女性部 交流事業 山梨一行にPR 茶畑案内
伊豆の国市商工会女性部は23日、おもてなし交流事業の一環で、山梨県大月市商工会女性部18人を市内に招き、史跡や活動を紹介した。 伊豆の国市商工会女性部員は「ガイドブックに載っていないおもてなし」をテーマに、光照寺に伝わる普段は非公開の「源頼家公 病相の面」を紹介したり、光照寺から「頼朝・政子語らいの路」を通って願成就院まで一緒に歩いたりした。大月市商工会女性部員はあかねだすきにかすりの着物の茶娘姿に着替え、世界遺産韮山反射炉付近の茶畑で茶摘みを楽しんだ。葛城山にロープウエーで上る観光施設「伊豆パノラマパーク」も訪れ、ロープウエー山頂にある「碧(あお)テラス」からの絶景を写真に収めた。 大月市
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伊豆半島の地震対策 観光客の存在も念頭に【東部 記者コラム 湧水】
予想される南海トラフ地震を見据え、地域ぐるみの“共助”が根底に流れる「地域防災」という単語は社会に定着したように思う。しかし“共助”を構成するのは、地域住民に限らない。一時的に滞在している観光客も被災者となることを忘れてはならない。コロナ禍を越えて、旅行需要が本格的に復活してきた今、改めて考えたい。 川勝平太知事と伊豆半島5市5町の首長が地域課題を話し合う伊豆半島地域サミットが10月中旬に開かれた。意見交換のテーマの一つは地震対策。伊豆半島が「陸の孤島」になりかねないことに改めて危機感を示す首長もいた。「(有事に南北の動線を確保する)伊豆縦貫
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マウンテンバイク国際大会出場 海外トップ選手が伊豆満喫 修善寺紙の和紙すき、アマゴ料理
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで今月開かれた国際大会「FDAジャパン・マウンテンバイク・カップ2023」(同実行委主催)に出場した海外のトップ選手3人が23日、伊豆半島の魅力を知るため地域交流を行った。伊豆市には同大会男子エリートの部で3位に輝いたイタリアのユーリ・ザノッティ選手(24)が訪れ、同市の地域おこし協力隊の3人から市内の伝統を学ぶなどした。 ザノッティ選手は同市の「修善寺紙谷和紙工房」で、修善寺紙の継承活動に取り組む舛田拓人さん(31)から、地元の伝統和紙「修善寺紙」の歴史について説明を受けた。舛田さんの手ほどきを受け、和紙すきも体験した。通訳はマルコ・ファヴァロさん(
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イチゴ 香りと艶に自信 特産・伊豆の国で出荷開始
JAふじ伊豆伊豆の国苺(いちご)委員会は23日、伊豆の国市特産のイチゴの出荷を開始した。同委員会の役員が同市のJAふじ伊豆韮山野菜集出荷場に集まり、持ち込まれたイチゴの出来を確かめた。猛暑の影響もあったがイチゴは健全に育ったという。 2軒の生産者が、紅ほっぺときらぴ香計66パックを持ち込んだ。生産者の堀井一雄さん(66)=同市長崎=は「暑くて生産が大変だった。香りと艶が良く仕上がった」と振り返った。2月にピークを迎え、来年5月末までに首都圏などに450万パックの出荷を見込む。 委員会には137人の生産者が所属し、28・8ヘクタールで栽培している。
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「鉄板焼き甲子園」Vメニュー 商品化へ試食会 伊豆中央高チーム考案
静岡県内外の高校生が鉄板焼きのレシピを競う「鉄板焼き甲子園」(静鉄ストア主催)で優勝を果たした伊豆の国市の伊豆中央高チーム「伊豆っ子04」がこのほど、考案したメニュー「うみゃ~海の幸たくさんガレット風お好み焼き―静岡の抹茶入り」を商品として発売するため、試食会に臨んだ。生徒らは同社バイヤーらが商品用にアレンジしたお好み焼きを食べ、出席者と意見交換した。 同メニューは、抹茶やサクラエビ入りの生地でイカやサケを包み、ナンプラーやハリッサで味を調えた。具材にピーマンやパプリカを使うなど色彩も工夫した。同社での調理のため、味が近い材料を用いるなど、いくつかオリジナルメニューから変更している。生徒
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デフリンピック、出場夫婦がPR 自転車競技 伊豆で2年後開催技
聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の2025年大会自転車競技会場の伊豆市でこのほど、同競技で入賞経験を持つ早瀬憲太郎さん、久美さん夫妻を招いたトークイベント「夫婦で目指すデフリンピック」(市地域自立支援協議会主催)が開かれた。2人は手話や字幕とともに講演した。 憲太郎さんは横浜市内でろう児対象の国際専門学習塾を経営する。17年トルコ・サムスン夏季大会自転車競技スプリント男子で6位入賞を果たした。久美さんは日本初のろう者の薬剤師。13年ブルガリア・ソフィア夏季大会から3大会連続、マウンテンXCO女子でメダルを獲得した。 2人は大会出場の体験談を写真とともに紹介。憲太郎さん
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伊豆の国市、有機農業に本腰 米・野菜栽培研修 新ブランド創出に期待
伊豆の国市は本年度、有機農業普及に本腰を入れている。畑と水田それぞれ千平方メートルの実証農地で現地研修を始め、市内の耕作者を対象に専門家が栽培技術や知識を教えている。市は将来的に、環境への配慮や安全・健康志向をアピールする新たな伊豆の国ブランドの創出を狙っている。 国が「みどりの食料システム戦略」を打ち出すなど有機農業振興に関する施策を強化する中、同市も昨年度から普及促進に取り組み始めた。昨年度は市民に有機農業への理解を深めてもらうため、消費者を含め市民一般向けに講習会を開いた。本年度は対象を生産者に限定し、実際に有機農業に取り組む人を増やすことを目指す。市内の公益財団法人「農業・環境・
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地域おこし集大成 伊豆の国特産イチゴシロップ開発 協力隊・平尾さん
伊豆の国市の地域おこし協力隊の任期を10月末で終え、市内で起業を予定している平尾潤さん(35)がこのほど、市内のイベントで特産品イチゴを用いたシロップを来場者に振る舞った。活動の集大成として開発した品で、商品化を検討している。「若い世代にも地域の良さや課題を知ってもらうため活動していきたい」と今後への意欲を語った。 平尾さんは2020年11月に協力隊に就任し、日帰り温泉マップやサイクリングを盛り込んだ宿泊プランの作成などに取り組んできた。活動するうちに地域ならではの商品を作りたいという思いが湧いてきたという。協力隊の活動を通じて知り合った農家からイチゴを仕入れ、地元のレストランの協力を得て
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伊豆中央署落成式 治安維持へ拠点の完成祝う 8月に新築移転
今年8月に新築移転した伊豆中央署の落成式が17日、同署で行われた。静岡県や地元関係者、署幹部ら約70人が出席し、治安維持に向けた拠点の完成を祝った。 大原光博県警本部長は「市民の安心安全を担う、地域にふさわしい庁舎が完成した」とあいさつした。高橋文典署長は「明るく親しみやすい空間が整備できた。伊豆の治安維持の拠点として、期待に応えられるよう職務にまい進する」と決意を述べた。 伊豆中央署は鉄筋コンクリート4階建てで、床面積は旧大仁署の約3倍の約879平方メートル。庁舎外観は世界遺産「韮山反射炉」をモチーフとし、周辺の建物と色彩の調和を図る景観形成を図った。
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伊豆の国市で断水 韮山地区の一部、最大約5千世帯
伊豆の国市韮山地区の一部で16日午後6時ごろ、断水が発生した。発生時、最大で約5千世帯に断水や水道の水の出が悪くなるなどの影響があった。 市によると、浄水場から配水池に送るポンプの動作不良により、タンク内に水が送れなかったため、空に近い状態となったことが原因。同日午後9時半現在、影響のあった世帯の一部では復旧し、完全な復旧に向けて作業中だという。 市は同市四日町、原木、寺家、南條、中の各地区公民館に給水所を設置している。また節水への協力を呼びかけている。
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モンゴル訪問団 伊豆の国市訪問 中学校など視察、文化の違い学ぶ
伊豆の国市と友好都市提携を結んでいるモンゴル・ウランバートル市ソンギノハイルハン区の訪問団が、市内を訪れている。アルタンシャガイ区長ら9人は16日、長岡中などを視察し、文化の違いを学んだ。 一行は同日午前、同市役所に山下正行市長を訪ねた。山下市長は「コロナ禍が明け、さらに交流を進めたい」とあいさつした。 その後、訪問団は同中を訪れ、各クラスの授業を見学した。校内の写真を撮ったり、市職員から学校教育について聞いたりした。区長は「モンゴルの教育と似ているところもあれば違うところもあると感じた。2025年で提携10周年になるので、子ども同士の交流ができればいい」と述べた。 訪問団は順天堂大静
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米女子レスリング代表選手団、4年ぶり伊豆へ 国際交流“腕試し” 高校や市役所訪問
今月焼津市で開催された「全日本女子オープンレスリング選手権大会」に出場した米国代表の選手団が、伊豆市内を訪れている。選手団が同市へ来訪するのは4年ぶりで、伊豆総合高(同市)の生徒と交流したり、菊地豊市長を表敬訪問したりした。 選手団を引率する米国人指導者と修善寺キッドレスリングクリニック(同市)の梅原龍一代表が、30年来の友人で長年にわたり相互交流を続けてきた。選手団所属の12~17歳の12人は、同校などでトレーニングにも励んだ。 選手はこのほど同校の英語授業に招かれ、2年生と英会話やじゃんけんゲーム、アームレスリングなどで交流した。互いに英語で自己紹介もして楽しんだ。 ニューヨーク
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「藻場要る(モバイル)」で守る の未来 「サバソニ」(伊東)がアプリ 海藻類の現状把握図る
地球温暖化で減少が進む沿岸の藻場の現状を把握するため、海洋保全に取り組む伊東市の社団法人「サバーソニック&アジロックフェスティバル」がアプリを開発した。その名も「藻場要(もばい)る」。沿岸湿地の生態系で二酸化炭素(CO2)を取り込む「ブルーカーボン」として環境面では重要な海藻について、アプリの活用で早期の実態解明を図る。 「誰でも未来に貢献できるかもしれない」。同法人の武智一雄代表(47)=同市=は藻場を守る意義を訴える。構想は昨年8月からで、同法人メンバーが海藻の現状についての勉強会を開催したところ、伊豆半島のどの海岸にどんな海藻が生えているかの把握が進んでいなかった。藻場関係者にヒア
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静岡人インタビュー「この人」 サーフィン・アジア選手権の団体戦で優勝した 足立海世さん(伊豆市)
父光洋さん(43)の影響で3歳からサーフィンを始めた。伊豆市立天城小6年の時には全日本サーフィン選手権キッズの部で優勝した。モルディブで7月に開かれた「サーフィン・アジア選手権」で、日本代表チームのメンバーとして出場。団体戦で優勝、アロハカップ(男女各2選手によるチーム戦)で2位、個人戦(18歳以下)で4位に入る活躍を見せた。週5日程度、下田、伊東市など伊豆半島の海岸で練習に励む。伊豆市月ケ瀬在住。天城中卒業。通信制の明聖高(千葉市)1年。15歳。 ―選手権の感想は。 「日本代表としてアジアの人たちと肩を並べて良い経験になった。特に団体戦優勝はうれしかった。ただ3部門それぞれで優勝を狙っ
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伊豆の国市民文化祭 団体・個人が成果発表
第19回伊豆の国市民文化祭(実行委など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が8日、同市のアクシスかつらぎで始まった。幅広い年代の72の団体・個人が活動の成果を発表している。9日まで。 芸能祭と市民作品展に分けて開催し、大ホールでは19団体が演奏や合唱、フラダンス、和太鼓などを披露した。多目的ホールやギャラリーなどでは個人や団体が絵画、書、手芸などの作品を並べている。 9日は午前10時から午後3時に開催し、作品展のほか17団体が芸能発表を行う。
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西伊豆 眼科医療支え20年 信頼集め静岡県内外から来院 大高院長「患者は家族」
伊豆半島西海岸で手術を受けられる唯一の眼科「西伊豆眼科クリニック」(伊豆市小下田)がことし、開業20周年を迎えた。長年、診察日の毎週土日、静岡市からへき地医療に従事する大高功院長(56)。苦労が続いた2003年の開院当時、一日20人ほどだった患者数は、現在多い日で静岡県外含め100人以上にもなるという。「患者さんを家族と考え、受けたいと思う治療を勧める」と変わらないモットーで住民の信頼を集める。 「うちの町だけでなく、隣町もその隣町も、みんな本当に困っている。何とかならないか」。平日は横浜市の医院で勤務する大高さんが静岡赤十字病院の眼科医長だった01年、当時の鈴木衛・旧土肥町長から相談を受
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雨にも負けず、こぎ続け 自転車5時間耐久に挑戦 伊豆市
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで8日、第23回5時間耐久チームサイクルロードレース大会(同センター主催)が開かれた。出場者は雨の中、自転車で自身の体力の限界に挑戦した。男子、女子、男女混合の3部門に、県内外から66チーム171人が出場した。1チーム1~5人までの編成で、親子や高校の部活動での参加もあった。同センター内の5キロサーキットを5時間で合計何周できるかを競い、「良い走り」「粘って」などと大きな声援を送り合った。 運営を担当した同センター競技振興課の平井秋也さん(23)は「垣根は低く誰でも参加しやすいレースなので、多くの方に楽しんでもらえれば」と話した。 (大仁支局・小西龍也
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まさかの観光客 伊豆やきもき オーバーツーリズム対策 妙手なし
伊豆市内で観光客らの迷惑行為が相次ぎ、地元が頭を悩ませている。新型コロナウイルスに伴う制限も緩和され、海外からも多くの観光客が訪れた今夏、危険な川や滝に飛び込むなど、過去にないトラブルがあった。観光客増が地域住民の生活に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」対策に妙手がないのが現状だ。 危険な川、滝へ飛び込み 公衆トイレで窃盗 「観光客はたくさん来てほしいが気をもんでいる」。同市の60代の男性飲食店店主は渡月橋下の桂川を指さす。複数の外国人が水着になり、流れに乗って遊んでいたという。 渡月橋付近の建物が取り壊されたことにより、桂川へ降りることができる階段が見えやすくなった。そこから川を数十
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特産のおはぎや食パン、バーガー 伊豆市商工会が物産展
伊豆市商工会は7日、地元の特産品を紹介する伊豆の逸品物産展を同市の道の駅「伊豆月ケ瀬」で開いた。 飲食物を取り扱う7店舗がブースを構え、立ち寄った観光客らに自慢の商品を紹介した。来場者は食パンやバーガー、おはぎなどさまざまな商品が並ぶブースを見て回り、好みの商品を購入した。小学生以下を対象にアマゴのつかみ取りも行った。 市商工会の酒井大輔経営指導員(47)は「コロナ禍も落ち着き、特産品を観光客にアピールしたい」と話した。 物産展は2年ぶり2回目。
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チェーンソー実演や手のこぎり体験 伊豆総合高土肥分校で林業出前講座
伊豆市の伊豆総合高土肥分校1年生13人が6日、同市の「またね自然学校」で林業に関する出前講座を受けた。手のこぎりなども使い、一日を通して林業への理解を深めた。 林業の仕事や森林管理をテーマに、同学校の斉藤大輔代表(46)から講義を受けた。付近の市有林で斉藤代表ら同学校スタッフがチェーンソーを使った間伐作業を実演。チェーンソーで木の一部を切って「受け口」を作り、次にその逆側の切り口を入れた場所にくさびを打ちこみ「追い口」を作ると、ロープを引っかけて木を引き倒した。 その後、生徒はグループに分かれて手のこぎりで間伐作業を実践。なかなか切れない木に悪戦苦闘しながらも、倒木した瞬間には歓声が上が
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施設利用者ら パン食い競争奮闘 伊豆の国 地域と交流楽しむ
社会福祉法人「春風会」(沼津市)は4日、障害者の社会参加や地域との交流促進を目的とした「第14回ふれあいの集い」を伊豆の国市のあおばの家で開いた。 同法人が運営する沼津、伊豆の国、伊豆の3市内の6施設から、利用者やその家族、職員ら約150人が参加した。開会式で同法人の石川三義理事長は「利用者同士で交流を深めて楽しみましょう」とあいさつ。利用者らはパン食い競争に挑戦し、口や手でパンを取って懸命にゴールを目指した。 ダンスでは体を動かしたり手拍子をしたりして会場が一体となって盛り上がった。ハーブ茶の試飲や農産物販売のブースも設けられた。
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4年ぶり奉納へ「三番叟」猛稽古 8日、伊豆の国の熊野神社例大祭
伊豆の国市三福の熊野神社例大祭(8日)で今年、4年ぶりに三番叟(さんばそう)が奉納される。昨年まで3年間、新型コロナウイルス感染防止のため中止が続いていた。出演者が同神社で本格的な練習を続けている。 400年以上続くと伝えられる同神社の三番叟は「種蒔(たねまき)三番叟」。「地方(したかた)」の笛や太鼓の演奏に合わせて翁(おきな)、黒式尉(くろきじょう)、千代(せんだい)の三役が舞い、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄などを祈願する。 今年は翁を会社員松川奨さん(32)、黒式尉を藤原暖真さん(大仁中2年)、千代を三枝孝太郎君(大仁小5年)が務める。地方を大仁中の生徒が担当する。松川さんは「
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反射炉ビヤ ケルシュビール部門で最高金賞 「伝統と革新を表現」
伊豆の国市中の醸造所「反射炉ビヤ」が作るビール「ニューワールドケルシュ」が、本年度世界一のビールを決める大会「ワールド・ビア・アワード」のケルシュビール部門で最高金賞を受賞した。同醸造所が今年初めて生産した新作で、山田隼平醸造長(30)は「反射炉ビヤの『伝統と革新』を表現できた」と自信をのぞかせる。 同ビールは同醸造所の季節限定ビールで、「ケルシュ」はドイツのケルン地方で伝統的に醸造されているビールのスタイルのこと。エール酵母を使いながら低温で発酵、熟成させることで、すっきりとした味わいになっている。米国の最新ホップ品種を使用していることから、華やかな印象に仕上がった。 同大会審査員は「
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「川の駅 伊豆城山」オープン 伊豆の国市長「新たな観光地に」
伊豆の国市神島の「狩野川神島公園」(愛称・川の駅 伊豆城山)が10月1日、オープンした。そびえ立つ城山(じょうやま)を背に関係者がテープカットやくす玉割りを行い、開園を祝った。オープンを待ちわびた地元住民らが、狩野川堤防や公園の上を通る神島橋から様子を見守った。 山下正行市長や指定管理者の「JM」(東京都)の社員ら100人余が出席した。山下市長は「伊豆の新たな観光地として日本一の公園にしたい。各市町と連携し、利用者の声にも耳を傾け、愛される川の駅にする」とあいさつ。愛称を発案した同市寺家の北岡正治さん(74)に感謝状を手渡した。 公園は伊豆の国市と国土交通省が整備した。神田橋から狩野川大
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魚釣りや稲刈り 伊豆の魅力満喫 移住に期待 モニターツアー
伊豆市のファンを増やし将来的な移住・定住につなげようと市は9月、キャンプを通じて市自慢の自然や食を体験してもらうモニターツアー「アウトドア・キャンパス・イズ」を市内で開いた。1泊2日のプログラムに、首都圏などから親子や友人同士など18組60人が参加した。 初日は2グループに分かれて、同市湯ケ島の浄蓮の滝・天城国際鱒(ます)釣場での魚釣りと、同市地蔵堂の萬城の滝周辺でのキャニオニング(渓流下り)に挑戦した。魚釣り体験ではニジマスやアマゴを釣り上げて大喜びした。 体験終了後、宿泊場所のキャンプベアード(同市大平)に移動しテントを張った。クラフトビールで乾杯して交流タイムをスタートさせた。昼間の体
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北条義時と妻「姫の前」 結婚記念日に夫婦の碑お披露目 伊豆の国市
伊豆の国市の江間郷土研究会は25日、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送をきっかけに江間公園(同市)内に建立を始めた北条義時と妻「姫の前」の夫婦の碑のお披露目式を同公園で開いた。姫の前は有力御家人・比企氏の一族で、同日は2人の結婚記念日にあたる。姫の前の地元埼玉県東松山市から「比企の尼伝承会」を招いた。 夫婦の碑は高さ約2メートル30センチで、正法寺(同市)の中島栄住職が揮毫(きごう)した文字「北条義時 姫の前」が記されている。式では関係者が義時と姫の前のコスプレをして登場。契約を交わす際、それを破らないことを神仏に誓う文書「起請文」を互いに手に持った。 同研究会の佐藤常義会長(60)は「
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伊豆で建設中の津波避難タワー 工事現場や遊具など見学
伊豆市は25日、土肥地区で建設中の松原公園津波避難複合施設のプレイベントを開いた。地元住民が工事現場や付近の遊具を見学し、オープン後の盛り上がりを思い描いた。 同施設は現在、鉄柱の取り付けなど基礎部の工事が進められている。住民は建設工事担当者から施設の内装・外観や津波が到達した場合の避難想定、工事の進捗(しんちょく)状況を聞いた。同地区に住む70代女性は「津波の不安はあるので完成が待ち遠しい。いろいろな店舗も入るので地区のシンボルになると思う」と期待を寄せた。 同施設付近には子ども用の遊具も設置している最中で、同施設のオープンと同時に利用可能となる。昇降用ステップを取り払い、両側が斜面と
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伊豆の旭滝、青色にライトアップ 「手話言語の国際デー」で初企画
世界ろう連盟が設立された日で「手話言語の国際デー」に当たる23日夜、伊豆市大平の旭滝がライトアップされた。 日没後から午後9時まで同連盟のロゴの色で「世界平和」を表す青色の光を照らした。市などが初めて企画した。 旭滝は落差105メートル。伊豆半島ジオパークのジオサイトに指定されていて、横向きになった柱状節理の上を水が流れている。
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伊豆市、民間の力生かす 三島信金と人事交流協定
民間活力を導入し市政活性化や効率的行政運営を図ろうと、伊豆市はこのほど、三島信用金庫と人事交流協定を結んだ。協定に基づく1人目の実務研修員として、10月1日から同金庫人事課付の職員深沢香織さん(37)=沼津市=が伊豆市企画財政課へ派遣される。同金庫が市町の行政機関へ職員を派遣するのは初めて。 同市役所で開かれた調印式で、菊地豊市長と高嶋正芳理事長が協定書に署名した。協定では期待する効果として、民間企業側は「自治体の立場を踏まえた調整提案能力を高めることができる」、市側は「民間企業のノウハウや人材を取り入れ、市民サービス向上を図る」などを明記している。 高嶋理事長は「地域のベストパートナー
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伊豆の魅力、よりよい写真で発信へ 市サポーターが撮影スキル学ぶ
伊豆市は22日、交流サイト(SNS)への写真投稿で市の魅力発信に取り組む「伊豆市プロモーションサポーター」11人を対象に、カメラのスキルアップ講座を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。 プロカメラマンの武智一雄さん(47)=伊東市=が講師を務めた。たくさん撮影し、難しい被写体に挑戦するのが大事だとして、「何を伝え、何を残したいかを考えてみて」とアドバイス。サポーターのお気に入りの写真1枚を集約し、スクリーンで共有した。料理を撮影した写真には「左から光が当たっていた方が万人受けする」「まず食べる位置から写真を撮り、上と横からも撮ってみて」と伝えた。
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マスとアユつかみ取り挑戦 伊豆の国 地元おやじ会が企画
伊豆の国市立長岡北小の保護者らでつくる「北江間おやじ会」と「江間おやじ会」は23日、地元の子どもたちを対象にしたマスとアユのつかみ取り大会を同市の江間いちご狩りセンターで開いた。 昭和世代の保護者たちが子どもの頃に体験した自然と触れ合う楽しさを、現代の子どもたちにも伝えようと毎年開催している。参加した小中学生はマスとアユ約150匹が放たれた簡易プールに飛び込み、ずぶぬれになりながらつかみ取りを体験。取った魚は保護者らがさばいて塩焼きにした。 運営には同市立長岡中の保護者で構成する「長中おや’Sの会」や地元消防団が協力し、焼きそばやチョコバナナも振る舞った。北江間おやじ会の土方
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“地上最強”クマムシ生態観察 仮死状態から復活 伊豆・静岡大東部サテライト
伊豆市の静岡大東部サテライトは23日、「地上最強の生物 クマムシ観察会」を同サテライトで開いた。市内の小学生13人がクマムシを実際に見て理解を深めた。 静岡大キャンパスミュージアム職員の宮沢俊義さん(65)がクマムシの特徴や大きさ、分布を説明した。参加者はシャーレの中に入っているクマムシを顕微鏡で観察し、スケッチした。初めて見るクマムシに「とても小さい」「脚が動いている」と感想を言い合った。仮死状態のクマムシに水をかけ、復活させる実験にも取り組んだ。 その後、参加者は同サテライト周辺に出て、クマムシが生息している可能性が高いギンゴケをピンセットで採取した。乾眠状態になると高温や低温、強い
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教育旅行向け 伊豆の学習ノート ジオガイドら活用方法学ぶ
美しい伊豆創造センターは19日、同センターと教育支援会社「トモノカイ」(東京都)が制作した教育旅行向け学習ノート「『伊豆×探究』~美しさとSDGs むすんで つないで~」を使った勉強会を伊豆市の修善寺総合会館で開いた。ジオガイドや伊豆半島の宿泊業、飲食業従業員ら約40人がノートの活用法などを学んだ。 ノートを監修した探究学習コーディネーターの木村諭史さんが講師を務め、探究型教育旅行の意義や授業における教員のニーズなどを説明した。「伊豆らしさが学べること」「持続可能な開発目標(SDGs)の観点があること」といったノートの利点を挙げ、「子どもたちが学びを自分の地域に還元できるよう働
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土肥・松原公園 津波避難施設 「テラッセオレンジトイ」に 伊豆市発表
伊豆市は19日、土肥地区で建設中の松原公園津波避難複合施設の名称が「Terrasse Orange toi(テラッセオレンジトイ)」に決まったと発表した。 名称の原案を考えたのは小石奈々絵さん(41)=同市土肥=。小石さんによると、「テラッセ」には絶景を楽しめるテラスや「伊豆市の未来を照らせる」という意味を込めた。「オレンジ」は土肥の海に映る夕日をイメージした。名称は土肥の方言と響きが似ていて、地元の人から親しまれるようにしたのもポイントという。 同市が6月に実施した名称公募で全国から214件が寄せられた。名称選考部会による候補の絞り込み、市民と観光客の投票による審査を実施した結果、小石さん
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伊豆の国市神島地区 城山に抱かれて 狩野川と生き、自然と遊ぶ【わたしの街から】
岩肌がそそり立つ。国道136号バイパスから修善寺道路を走れば、きっと多くの人の目に留まるであろう城山(じょうやま)。ロッククライミングの名所としても知られる。この太古の海底火山の名残を見上げる伊豆の国市神島地区が今回の舞台だ。山頂に延びるロープウエーが目印の葛城山も間近に望み、アユ友釣りの発祥として知られる狩野川が南北に貫く。川の流れとともに時代を重ね、独特の地域文化を育んできた地域でもある。10月1日にはこの地に、大自然に抱かれた遊びや体験の新拠点「狩野川神島公園」が誕生する。 人々とレジャー 集まる新拠点「川の駅」10月オープン 狩野川神島公園は「かわまちづくり」事業の一環で市が
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「防災の重要性実感」 モロッコ地震に現地で遭遇 伊豆の国市・山下市長が会見
モロッコ訪問中、同国中部で8日深夜(日本時間9日朝)に発生したマグニチュード(M)6・8の地震に遭遇した伊豆の国市の山下正行市長が、14日朝に帰国した。同市役所で同日取材に応じた山下市長は、マラケシュ旧市街地など現地の被災状況を報告し、「地震に備える必要があると改めて感じた」と振り返った。 山下市長によると、10日に旧市街地に赴いたところ、店は営業していたが、一部で建物が倒壊していた。避難所はなく、倒壊を恐れて外で生活している家族もいた。アトラス山脈の山間地では土で固めた家が多く、多くの被害が出たと現地メディアが伝えていたという。 山下市長は「日本でいう震度5弱くらいに感じ、余震はあまり
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記者コラム「清流」 地域を守る新拠点に
静岡県内の警察署の中で最も古い大仁署の移転建て替えに伴い、地域を守る新たな拠点になる伊豆中央署が開署した。 県内の警察署で2例目の拳銃射撃場を整備した。本庁舎の外観は世界遺産「韮山反射炉」をイメージし、外壁には温かみのある色のれんが風資材をふんだんに使った。同署に面する国道136号からは外観全体が確認でき、観光的要素もあるのかもしれない。内装は白が基調で広く、新築の香りがする。 開署式で高橋文典署長は「常に市民目線に立ち、伊豆市、伊豆の国市の治安維持のプロとして署員一人一人が責務を果たしてほしい」と訓示した。伊豆の国市の田京交番と田原野交番は閉所したが、これからも管内の安全を守り続けてほ
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特産ブドウ「ピオーネ」の特徴学ぶ 伊豆の国・長岡南小3年生
伊豆の国市の長岡南小3年生約60人は14日、ブドウの品種「ピオーネ」の発祥地として知られる同市小坂の果樹園「サン・ヴァンサンファーム」を訪れ、栽培方法や歴史を学んだ。 地域の農業への理解を深める授業の一環。児童は果樹園を管理する加々見宏子さん(77)からピオーネが誕生した経緯や特徴を教わった。「収穫量はどれくらいか」「ピオーネという名前の由来は」「いつが食べ頃か」などの質問をして地域の特産品への関心を高めた。 約2300平方メートルの果樹園でブドウを見学した。大宮宇楽[うた]さん(9)は「いろいろな発見ができて楽しかった」と声を弾ませた。 (大仁支局・小西龍也)
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相場高騰 過去最高25億円超に 伊豆・土肥金山「世界一の巨大金塊」
伊豆市の観光施設「土肥金山」に展示されている重量世界一の250キロの金塊が時価25億円を超え、話題を呼んでいる。金相場の価格高騰が続き、過去最高値を更新した。大台を超えた巨大な黄金の価格に注目が集まっている。 巨大金塊は2005年6月、三菱マテリアル直島製錬所(香川県直島町)で造られ、同7月に公開を始めた。台形で底面は長さ45センチ、幅22センチ、高さは17センチ。06年2月にはギネスブックに世界一の認定を受けた。 当初の時価は約4億円だった。新型コロナ禍の間に20億円に達し、その後も急騰を続ける。金相場は8月29日に初めて1グラム当たり1万円を超え、同31日に1万95円と過去最高値を更
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窓口に軟骨伝導イヤホン 伊豆の国市、静岡県内自治体で初導入
伊豆の国市はこのほど、耳の軟骨に振動を与えて音を伝えるイヤホン「軟骨伝導聴覚補助イヤホン」を市役所窓口に設置した。県内の自治体で軟骨伝導の仕組みを使ったイヤホンを導入したのは同市が初めてという。 イヤホン本体を軽く耳に接触させると、集音器で拾った音がクリアに伝わる。耳を完全にふさぐことがないので周囲の音の聞き取りに影響はなく、振動によって伝わるため音漏れの心配もない。 市担当者によると、比較的安価で取り扱いやすい。音漏れが少なく、大声での会話が不要になるのでプライバシー保護に役立つという。「聴覚に不安のある高齢者らも職員の声が聞き取りやすくなる。窓口での説明がよく理解できるようになると思
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76歳鈴木さん(伊豆の国)世界1位 金メダル23個目 ウエートリフティング マスターズ
伊豆の国市守木の鈴木幸宏さん(76)が、ポーランドで開かれた世界マスターズウエートリフティング選手権大会(国際ウエートリフティング連盟主催)の75~79歳・55キロの部で優勝した。1988年の初出場以来、同大会で獲得した金メダルは23個になった。今回の優勝により、同大会の世界マスターズ殿堂ポイント世界1位につけた。 昨年9月の全日本マスターズ選手権を制して日本代表になった。世界大会ではバーベルを一気に頭上に持ち上げて立ち上がる「スナッチ」で40キロ、まず肩の高さに挙げて立ち上がりそこから頭上に持ち上げる「ジャーク」で45キロ、計85キロを記録した。 世界マスターズ殿堂ポイントのランキング
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伊豆の国市長 モロッコ地震に遭遇「ひどい横揺れに飛び起きた」
伊豆の国市の山下正行市長が、モロッコ中部で8日深夜(日本時間9日朝)に発生したマグニチュード(M)6・8の地震に遭遇した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパーク国際会議に、伊豆半島ジオパークを運営している美しい伊豆創造センター職員3人と出席し、現地マラケシュのホテルに滞在していた。市長を含め一行4人にけがはなかった。山下市長は日本時間の10日、電話取材に応じ、「ホテルの部屋で就寝中だったが、ひどい横揺れで飛び起きた」と振り返った。 山下市長によると、地震発生直後、宿泊客の大勢が中庭に出てきた。ホテルは震源から70キロほど離れていて、被害はなかった。ホテルから見える範囲では建物の倒
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記者コラム「清流」 ICTで教育に変化を
伊豆市内3中学を統合し2025年4月に開校する伊豆中について、教職員参加のワークショップが開かれた。黒板メーカーから黒板を活用するICT機器の紹介があり、機能の進化に驚いた。 専用のプロジェクターを使ってデジタルの教科書や教材を黒板に投影できる。さらに子どもたちの使っているタブレット端末の画面も共有し、発表し合える。授業の復習が容易になったり動画を見せることができたりするため、メーカー担当者からは生徒の反応の違いが顕著になるとの説明もあった。 自身の画面が投影されることによってうれしいと感じる生徒がいれば、発表も積極的になるのではないか。ICT機器を使い、「子どもたちにとって一番良い教育
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思春期の悩み、まず話そう 伊豆の国・長岡中 SOSの出し方学ぶ
伊豆の国市立長岡中はこのほど、多感な思春期を迎える生徒が精神的なストレスへの対応や助けを求める方法を学ぶ「SOSの出し方研修」を同校で開いた。 エムオーエー奥熱海クリニックの佐久間哲也院長が講師を務め、人によって異なるストレスの原因と自ら解決しようとする耐性について説明した。心にはストレスを受けてへこんだゴムボールが元に戻ろうと反発するような作用がある一方、限界を超えると破裂して自力での回復が困難になってしまうという。自分を責めたりネガティブな部分を過大に受け止めたりする「ゆがみ思考」が一因で、支えてくれる人、時間、環境が心を修復する「三つのくすり」になると述べた。 特に自分の気持ちを
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飲み放題電車運行 揺られながらビール堪能 伊豆箱根鉄道など
伊豆箱根鉄道と茶の製造販売などを手がける蔵屋鳴沢(伊豆の国市)は2日夜、車内でクラフトビール飲み放題の「反射炉ビヤガー電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。市内外や関東から訪れた約120人が、1往復する電車に揺られながら会社仲間らとビールを堪能した。 同日午後5時半ごろ、ヘッドマークやドアにかけたのれんに「ビヤガー電車」とつづられた3両の電車が三島駅に登場。参加者は蔵屋鳴沢が運営する醸造所「反射炉ビヤ」が製造販売するクラフトビールを受け取り、同鉄道社員の音頭で乾杯した。女性ブルワーが作るオリジナルビールなど5種類のビールが提供され、同社社員が味を紹介しながら注いで回った。同社の名物でふ
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自転車×ヨガ はつらつと 伊豆ベロドロームで健康づくり講座
東京五輪・パラリンピック自転車競技の静岡県開催のレガシー(遺産)継承に取り組む静岡サイクルスポーツコミッション推進協議会はこのほど、自転車を活用した健康づくり講座(2期)を伊豆市の伊豆ベロドロームで開いた。県東部5市から男女13人が自転車に加え、ヨガを取り入れたメニューも体験した。 参加者はヨガインストラクターのAyakaさんの指導を受け、グループ別に35分間取り組んだ。据え置き型自転車トレーニング機器「ワットバイク」で現在の体力を測定し、年齢や身長、体重などを踏まえた約3カ月間の運動プログラムを作成した。参加者それぞれの能力に合わせた運動プログラムを提供し、次回11月末の講座でトレーニン
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「アマギフト」新たに7品認定 伊豆の認定ブランド 認定証を授与
伊豆市産業振興協議会は29日夜、「清流がはぐくむ伊豆天城山のふもとから届ける心づくしの贈りもの」をコンセプトにした市の認定ブランド「AMAGIFT(アマギフト)」の認定証授与式を同市の修善寺総合会館で行った。新たに6事業者・7商品を認定した。 同協議会の関係者や商品を扱う事業所の代表者らが出席した。同ブランド審査会の渡辺佑介副委員長(35)は「『伊豆市らしさ』に重点を置いて審査した。認定された商品はどれも自信を持って届けられる」と期待を寄せた。お披露目会も開かれ、出席者は商品の特徴や完成までの思いを紹介し合った。 認定商品は計10事業者・18商品となった。市内の道の駅やオンラインなどでも
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二つの旅館の湯楽しんで 伊豆長岡 観光客誘致へタッグ 1日から宿泊客対象
伊豆の国市古奈の温泉旅館「おおとり荘」と弘法の湯本店が、観光客誘致へタッグを組んだ。9月1日から10月31日まで、各旅館の宿泊客はもう一方の旅館の温泉にも入浴できる。関係者は「地域活性化につなげたい」と見据える。 企画名は「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」。発案者のおおとり荘の原勝政支配人(57)が他県の温泉を参考にした。昨年から全国旅行支援があったが、今年4月ごろから宿泊客数が落ち着いてきたため、何かできないかと考えていた。 同企画は各旅館でのチェックイン時に「湯めぐり手形」を受け取る。各旅館は徒歩1分で行き来でき、宿泊客は宿泊日の午後2~9時に各温泉を利用できる。おおとり荘は狩野川や箱根
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詐欺被害の傾向、署員が解説 伊豆で家庭防犯セミナー
伊豆市の修善寺ニュータウン自治会は29日、会員向けの家庭の防犯セミナーを同市内で開いた。 50代以上の会員約30人が、伊豆中央署生活安全課の永井啓太警部補から指導を受けた。永井警部補は今年の県内の詐欺被害額は約4億8千万円に上ると説明。 「電話でキャッシュカード、ATM、電子マネーの話が出たら詐欺を疑って」と呼びかけた。被害者の約8割は被害に遭う前に相談をしていなかったといい、家族や知人へのこまめな相談を勧めた。 セミナーは同自治会が年2回行っている生涯学習の一環。
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静岡人インタビュー「この人」 修善寺紙の発展に努める 舛田拓人さん(伊豆市)
大学院修了後、大阪府のスポーツ用品メーカーに勤務し、サッカーシューズの商品開発に携わる。2021年9月から伊豆市地域おこし協力隊として同市修善寺に移住。同市の紙谷和紙工房で和紙を作るほか、原材料を育てたり観光客への紙すき体験を行ったりしている。富山市出身。31歳。 -同隊応募のきっかけは。 「自分のやりたいことができる企業で働いていたが、改めて自分で決定権を持って仕事をしたいと思うようになった。世界で通用する事業、さらに伝統工芸に挑戦したいと思い調べたところ、『修善寺紙』を見つけた。地域になじみやすく、支援もあることから、応募を決意した」 -伊豆市の良さは。 「地元の方やほかの移住者
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「伊豆中央署」が開署 大仁署移転、外観は「韮山反射炉」モチーフ
静岡県内の警察署の中で最も古い大仁署の移転建て替えに伴う「伊豆中央署」の開署式が28日、伊豆の国市三福の同署で開かれた。署員ら約80人が治安維持へ決意を新たにした。 高橋文典署長は「初心を忘れず、市民目線に立って業務にまい進してほしい。伊豆中央署の新たな歴史をつくり上げてほしいと思う」とあいさつした。署長らの部隊視閲の後、パトカーや白バイ13台で管内パトロールに出発した。 伊豆中央署は鉄筋コンクリート4階建てで、床面積は旧大仁署の約3倍の約879平方メートル。庁舎外観は世界遺産「韮山反射炉」をモチーフとし、周辺の建物と色彩の調和を図る景観形成を図った。72時間対応の非常用発電機を屋上に設
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世界に一つだけの看板 卒業記念に制作 伊豆総合高、土肥子ども園
伊豆市の土肥こども園と伊豆総合高ものづくり部は24日、年長児の卒園記念制作として園の畑に設置する看板を同校で作った。部員5人と年長児6人が互いのアイデアを詰め込んだ世界に一つだけの看板を完成させた。 学校林のヒノキを複数枚接合し、縦約50センチ、横約1メートル30センチの看板用の板に加工した。事前に園児が用意したスイカやイチゴの絵と「みんなのはたけ」の文字を部員がスキャナーで取り込み、レーザー加工機で別のヒノキから切り取った。園児はその絵と文字にペンキで色を塗り、接着剤で看板に貼り付けた。 部員は看板にツタを装飾したり、事前に作っていた風見鶏を付けたりした。看板のヒノキは手作り感にこだわ
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伊豆市議会 定例会28日から
伊豆市議会は24日の議会運営委員会で、9月定例会会期を8月28日から9月22日までの26日間と決めた。 本年度一般会計補正予算案など27件を審議する。補正予算は新型コロナウイルス対策事業(8465万円)、中伊豆交流センター管理事業(2024万円)など。一般質問は30、31日に行い、計10人が登壇する。
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全日本バレーボール小学生大会 IZULU(伊豆の国)銅メダル フルセット6試合 激戦展開
伊豆の国市を拠点に活動する「IZULU(イズル)バレーボールクラブ」が、8月に東京体育館などで開かれた第43回全日本バレーボール小学生大会(日本バレーボール協会など主催)男子の部で銅メダルを獲得した。予選リーグと決勝トーナメント計7試合のうち6試合がフルセットという激戦の末、輝かしい結果を手にした。 男子の部には全国から51チームが出場した。同クラブは予選リーグを1位で通過し、8チームによる決勝トーナメントに進んだ。準々決勝では東京のチームと対戦し、セットカウント1-1で迎えた第3セットをジュースにもつれ込む接戦の末、17-15で奪った。準決勝は相手から第1セットを先取するなど大健闘したが、
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ゆらめく灯籠 幻想の温泉街 伊豆修善寺「万灯会」
伊豆市の修善寺温泉街で20日夜、盆恒例の「万灯会」が開かれた。 修禅寺から僧侶を先頭に、地元住民や観光客約50人が灯籠を持ち、「独鈷(とっこ)の湯公園」までの約100メートルを行列で歩いた。同公園では灯籠を供えた。温泉街は約50本のろうそくに映し出されて幻想的な趣に包まれた。
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25チーム熱戦 伊豆の国でバレーボールフェス
第17回しずおかスポーツフェスティバル東部地域大会となる「バレーボールフェスティバルin伊豆の国」(県スポーツ協会など主催)が20日、伊豆の国市の長岡体育館で開かれた。静岡県東部の5市1町から25チームが出場し、熱戦を繰り広げた。 試合は9人制、1試合25分で実施。チーム編成の条件はなく、幅広い世代の男女がプレーした。選手たちは仲間と声をかけ合いながら、勝利を目指してコートを駆け回った。
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32チームが気迫のプレー 少年野球田方大会開幕 伊豆の国
第41回選抜少年野球田方大会(静岡県野球連盟田方支部主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が20日、伊豆の国市内などで開幕した。県東部を中心に32チームが参加し、トーナメント方式で対戦する。選手たちは観客席の保護者らから声援を浴び、頂点を目指して気迫のこもったプレーを披露した。26、27日も熱戦を展開する。
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伊豆の国・狩野川神島公園プレオープン 気球やカヤック、ドッグランも 10月開業へ
伊豆の国市の「狩野川神島公園」で19日、プレオープンイベントが開かれた。市内外から700人以上が訪れ、気球への搭乗やカヤック体験、アユのつかみ取りなどが人気で、長蛇の列を作った。 10月1日の開業を前に多くの人に施設の魅力を知ってもらおうと、市と公園を指定管理する「JM(ジェイエム)」(東京都)が企画した。セレモニーでは伊豆ジュニアブラスの演奏が披露されたほか、かき氷や串焼きなどの屋台が公園内に出店し、来場者が楽しんだ。 施設は広さ14.1ヘクタールで、遊具やキャンプ、ドッグランなどのエリアがある。
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「えいっ」居合道演武披露 教室門下生の児童ら真剣に 伊豆
居合道の無双直伝英信流静岡東部道場傘下の子ども向け教室「梛(なぎ)」に通う門下生の小学生4人が18日、伊豆市立熊坂小で放課後児童クラブを利用する子どもたちに演武を披露した。 児童約20人が見学する中、はかま姿の4人が登場。緊張しながらも真剣なまなざしで「前切り」や「追撃刀」など五つの形を披露した。刀を振り下ろす時は「えいっ」と大きな声を発し、鞘(さや)にしまうと拍手が送られた。指導者は「礼式が大事」「自分の心を鍛えることができる」と居合道の魅力を伝えた。 演武終了後、クラブの児童は子ども用と大人用の刀を持ち、重さを比べた。見学した同小4年の梶原李聖君(9)は「初めて見て技がすごかった」と
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終戦の日に合わせシンポジウム 陸上自衛隊、ウクライナの現状など講演 伊豆市
伊豆市社会福祉協議会は15日、終戦の日に合わせ、平和を考えるシンポジウムを同市の修善寺生きいきプラザで開いた。 陸上自衛隊の元陸上幕僚長で国家安全保障局の岡部俊哉顧問(64)とウクライナ出身で三島市を中心に国際交流に取り組む原アンナさんが講演。原さんは「ウクライナの美しさ」と題して、同国各地の風景写真と動画を交えながら生活や文化を伝えた。ロシアのウクライナ侵攻について「戦争が終わらないと前向きな気持ちにはなれない。世界の人たちに実情を理解してほしい」と話した。 伊豆市内外から約200人が参加した。シンポジウム終了後に全国戦没者追悼式の様子を放映。参加者は平和を祈り、黙とうをささげた。
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三島市長杯将棋大会 小学生から80代まで 盤上で熱戦
日本将棋連盟三島支部は13日、第13回三島市長杯将棋大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市の日大三島高で開いた。 実力別のA~Eクラスの5部門で実施した。同市や近隣市町などから、小学生や80代まで幅広い年代の約60人が熱戦を繰り広げた。 招待棋士で焼津市出身の青野照市九段(70)が、子どもたちと指導対局を行った。開会式で豊岡武士三島市長は「将棋文化発展に市も力を入れていく。皆さん頑張ってください」とあいさつした。 主な結果は次の通り。 【Aクラス】①石垣毅(三島市)②大房湊明(同)③西郷文貴(清水町) 【Bクラス】①原田惇平(静岡市)②田中耕治(神奈川県大磯町)③本杉雅人(静岡市)
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「しゃぎり電車」30年ぶり運行 子どもら演奏力強く 伊豆箱根鉄道
15日から始まる三嶋大祭りを盛り上げようと、伊豆箱根鉄道は12日、乗客が駅通過時に伝統のしゃぎりの演奏を楽しめる「しゃぎり電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。約30年ぶりに実施され、三島市内6団体約120人の子どもたちが、主要駅のホームで力強い音色を響かせた。 同日午前9時ごろ、ヘッドマークと窓を紙の花などで飾った3両の電車が三島駅に登場。ねじり鉢巻きに法被姿の児童らが、奉納囃子(ばやし)で最初に演奏する「昇殿(しょうでん)」やJポップの曲などを披露した。しの笛や摺り鉦(すりがね)、太鼓をにぎやかに鳴らした。 一斉にしゃぎりをする競り合いでは、喧嘩囃子(けんかばやし)の「屋台」を約
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ドラマ「TOKYO MER」劇場版で使用の車両 静岡県内各地で展示 13日まで
TBS系の人気テレビドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の劇場版で使用された車両「ERカー」の展示が11日、SBSマイホームセンター富士、三島の各展示場で始まった。13日まで静岡県内の各展示場を回る。 車両は長さ約10メートル、幅約2・5メートル、高さ約3・5メートル。救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」が使った青色中心、そのライバルチーム「YOKOHAMA MER」が使った水色中心の2種類となっている。県内での2台同時展示は初めてで、来場者は大きな車両をさまざまな角度から写真に収めた。 撮影で使った衣装や映画の名場面の写真も飾っている。12日は静岡、静岡東
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆長岡温泉のまちづくりに関わる 榊田幸平さん(伊豆の国市)
日本大国際関係学部在学時、伊豆の国市の伊豆長岡温泉街で開催されているイベント「温泉場お散歩市」の運営を手伝う。約2年間活動し、「伊豆長岡温泉の再生に向けた地域資源調査」について研究した。旅行のツアーを企画・販売できる国家資格「国内旅行業務取扱管理者」も取得。卒業後、沖縄県の人口約10人、周囲約2キロの由布島で、西表島とを往復する水牛車の運転などに携わった。6月から市地域おこし協力隊として同市四日町に移住し、客室7棟が点在する分散型ホテル「さかなやステイ」のスタッフを務める。埼玉県本庄市出身。26歳。 -同隊応募のきっかけは。 「知人と連絡を取ったりSNSで調べたりしていたところ、お散歩市
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性の多様性伝えるLGBTパネル展 伊豆の国 24日まで
LGBTなど性的少数者や性の多様性について紹介する「おしえて!LGBTパネル展」(県男女共同参画センターあざれあ主催)が、伊豆の国市立中央図書館で24日まで開かれている。 「身体の性」「心の性」など性を表す4要素をはじめとする基本知識や、当事者のインタビュー内容を載せたパネル、本を展示。性的少数者の関係団体が作製したリーフレットも並ぶ。
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モンゴル訪問 交流再開 伊豆の国の中学生ら出発式 ゲル視察や民族舞踊鑑賞 4年ぶりに友好都市 ウランバートル市へ
4年ぶりにモンゴルを訪れる伊豆の国市の中学生と公式訪問団の出発式がこのほど、市役所で開かれた。同市と同国ウランバートル市ソンギノハイルハン区は友好都市に関する覚書を交わしており、コロナ禍前の2019年度まで毎年、夏に中学生らがモンゴルを訪れていた。今回は中学生28人と公式訪問団の9人が交流活動を進める。 中学生は遊牧民のゲル訪問、民族舞踊鑑賞、地元中学生との交流、日本人墓地見学などのプログラムを体験する。山下正行市長を団長とする公式訪問団は子どもセンターやスポーツ宮殿の視察などに取り組む。全員で在モンゴル日本大使館も訪問する。 出発式で山下市長は「若い時に海外に出かけて見聞を広めること
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三島北高の学校案内、静岡文化芸術大生らが作成 思いや苦労報告
三島北高(三島市)の本年度の学校案内の作成に携わった静岡文化芸術大の学生らが8日、同高を訪れ、高橋健二校長と勝間田浩文副校長に完成までの思いや苦労を報告した。 訪問した大石海帆さん(3年)と小田姫花さん(同)に加え、高下綾乃さん(同)が作成に携わった。高橋校長が4月に刷新を依頼し、これまで見開きだった学校案内を冊子8ページの構成に変更した。スクールカラーの紫色を主に使い、学校を紹介する生徒はイラストで表現。大石さんは表紙に掲載した学校生活の日常風景の写真も撮影した。 5月から作成し、完成までに3回校正したという。訪問した2人は「入学後の学校生活をイメージしやすいように構成した」「中学生の
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MTBで凸凹コース挑戦 伊豆と神奈川・平塚 友好都市10周年催し 児童ら4年ぶりに交流
今年で友好都市提携10周年を迎えた伊豆市と神奈川県平塚市は8日、両市の小学校高学年児童による交流イベントを伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開いた。東京五輪・パラリンピックも開催された同センターで自転車競技を体験した。 伊豆市から16人、平塚市から17人が参加し、自転車展示・試乗施設を展開するメリダジャパン(神奈川県)の社員からブレーキのかけ方や安定性が高まる立ち乗りの仕方を学んだ。「MTBコース」では凸凹のこぶが続くコースに挑戦したり、白線上を一本橋に見立てて走ったりした。平塚市の園田騎海君(11)は「普段マウンテンバイクなどは体験できないので楽しかった」と話した。 交流イベントは
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元西武投手 高橋さん指導 三島、児童向け野球教室
三島市などは8日、静岡県内外の小学4~6年生を対象にした野球教室を同市の長伏グラウンドで開いた。同市出身で元埼玉西武ライオンズ投手の高橋朋己さん(34)ら6人が講師を務め、40人が参加した。 参加者はウオーミングアップやキャッチボールで体を慣らした後、打撃や守備など4グループに分かれて講師の指導を受けた。練習試合にも臨み、元プロ野球選手の高い技術を学ぶ絶好の機会に夢中になって取り組んだ。 高橋さんは「楽しく元気を出しながら、友達感覚でプレーしてもらいたい」と話した。
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「お月見うさぎ」くっきり 伊豆市月ケ瀬 色違いの稲育ち見頃
伊豆市の月ケ瀬学区地域づくり協議会が手がけた田んぼアート「お月見うさぎ」が見頃を迎え、来訪者を楽しませている。 場所は伊豆縦貫自動車道月ケ瀬インターチェンジの北東約300メートルの矢熊橋東側。色違いの7種類の稲が成長し、今年の干支(えと)にちなんだテーマの「お月見うさぎ」がくっきり浮き出ている。 今年は約750平方メートルの田んぼをほぼ半周できる高さ1メートルほどの木道を整備した。休耕田を活用した事業で5回目になり、従来の観賞用の櫓(やぐら)も設置している。
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少子高齢化の現状理解へ 愛知の大学生 伊豆・土肥地区で学習会
日本福祉大(愛知県)の学生が7日、伊豆市土肥地区を訪れ、地域資源を学ぶ学習会を実施した。9日まで滞在し、フィールドワークなどを通してを理解を深める。 訪問したのは同大社会福祉学部の小松理佐子教授のゼミ生12人。初日は社会福祉士で市土肥地区地域包括支援センターの黒川正樹センター長(49)が講師を務め、2008年から18年までの同市の人口変化グラフや40年までの同市、東京都、川崎市の人口推移予測を示した。「伊豆市はほかの地域と比べて15~64歳の人口が今後大幅に減っていく」とし、「地域ごとに格差がある少子高齢化について注目してほしい」と説明した。 8日は地元の社会福祉法人やNPO法人、市職員
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三嶋大社大鳥居 大祭り前に清掃
15日から始まる三嶋大祭りを前に、三島市の三嶋大社で7日、東京電力パワーグリッド静岡総支社の社員が高所作業車を使った大鳥居の清掃に取り組んだ。 大鳥居の清掃は2011年の東日本大震災以降中止していたが、19年から再開した。配電線工事などに使う高所作業車に社員が乗り、高さ約10メートルの大鳥居に付いたこけなどの汚れを高圧洗浄機やブラシで落とした。
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ワットバイク活用 健康づくり講座 伊豆、26日と11月25日
静岡サイクルスポーツコミッション推進協議会は、26日と11月25日、自転車を活用した健康づくり講座を伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンターで開く。 据え置き型自転車トレーニング機器「ワットバイク」で現在の体力を測定し、参加者それぞれの能力に合わせた運動プログラムを提供する。11月の講座でトレーニングの効果を確かめる。 両日の参加が必要。申し込みは18日までに、ふじのくにサイクルスポーツコミッションへメール<info@fujinokunicsc.jp>。問い合わせは同コミッション<電080(2040)3188>へ。
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伊豆の足立さん 市長に報告 サーフィン・アジア選手権団体V
7月にモルディブで開かれたサーフィン・アジア選手権2023に日本代表として出場し、団体戦で優勝した伊豆市の足立海世さん(15)がこのほど、市役所に菊地豊市長を訪ね、報告した。 足立さんは日本サーフィン連盟の強化選手。出場者4人の合計点で競う「アロハカップ」で2位、18歳以下の選手が出場する個人戦で4位の成績を収めた。 足立さんはメダルとサーフボードを持参し、団体戦優勝の喜びや日々の練習内容などを伝えた。「11月の世界選手権ジュニアの部に出場することが目標。オリンピックも目指して練習に励みたい」と話した。
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韮山高と順天堂大 連携教育へ協定書 伊豆の国で調印式
韮山高(伊豆の国市)と順天堂大は4日、高大連携教育に関する協定を締結した。調印式が同市の同大静岡病院で開かれ、小川圭一校長(58)と佐藤浩一院長(68)が協定書に署名した。 教育についての情報交換や生徒・学生らの交流を行う。生徒は大学・病院訪問や体験学習、同大教員は講演や出張授業を実施する。 生徒は24日に医療用手術ロボットやドクターヘリ、救急診療現場を見学する。小川校長は「医療系を目指す子どもたちが夢をかなえられるように活用したい」と話した。
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身近な材料 理科実験 伊豆の国で児童が挑戦 パスカルの原理でおもちゃ
伊豆の国市立中央図書館は5日、夏休み中の小学生を対象にした理科の実験教室を同所で開いた。約20人が参加し、100円ショップやホームセンターで準備できる器具や材料を使って六つの実験に取り組んだ。 講師は市内の小中学校で教員を務めていた高田英雄さん(62)。児童は水を入れたペットボトルに魚形の小型ポリ容器を浮かべた「浮沈子」(ふちんし)作りに挑戦した。パスカルの原理を利用したおもちゃで、ペットボトルを押すと中の容器が沈む仕組みになっている。児童は実験が成功すると歓声を上げた。 同市立大仁小5年の起寿那さん(10)は「たくさん実験できて楽しかった」と話した。
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韮山高と順天堂大 教育連携で協定 病院見学や出張授業実施
韮山高(伊豆の国市)と順天堂大は4日、高大連携教育に関する協定を締結した。調印式が同市の同大静岡病院で開かれ、小川圭一校長(58)と佐藤浩一院長(68)が協定書に署名した。 教育についての情報交換や生徒・学生らの交流を行う。生徒は大学・病院訪問や体験学習、同大教員は講演や出張授業を実施する。 生徒は24日に医療用手術ロボットやドクターヘリ、救急診療現場を見学する。小川校長は「医療系を目指す子どもたちが夢をかなえられるように活用したい」と話した。
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夏の行楽シーズン前に交通事故防止を啓発 道の駅「伊豆月ケ瀬」
大仁署と交通安全協会大仁地区支部、伊豆市役所は1日、夏の行楽期を前に観光客への交通事故防止の広報を、同市の道の駅「伊豆月ケ瀬」で実施した。 パトカーの展示を行ったり反射神経を測定する「クイックキャッチ」を設置したりした。観光客は署員と交通安全指導員から、静岡県内の昨年度の交通事故状況を知らせるチラシなど受け取った。横浜市泉区から訪れた北村奏太君(9)は「パトカーの中にボタンがいっぱいあって楽しかった」と話した。
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25年春開校の伊豆中 「職員室改革」 先生自ら議論 配置、作業スペース、ペーパーレス 課題の解決策探る
伊豆市はこのほど、修善寺、中伊豆、天城の市内3中学を統合し2025年4月に開校する伊豆中学校の職員室について、執務環境をいかに整え、働き方改革につなげるかを検討する初のワークショップを市役所中伊豆支所で開いた。 参加したのは市教育委員会職員や小中学校教員ら有志約20人。グループに分かれ、職員室の外に教員用のロッカーを設置することにより室内の整理をした中学校の事例を分析し、現状の課題を抽出した。「どこに何があるか共有されていない」「作業できる場所がない」といった問題点を挙げたグループでは、物の位置を決め、異動後も引き継ぎをしやすいようにペーパーレス化を進めるなどの解決策を提示した。 自分
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地元の盆踊り練習 伊豆・修善寺 1日に大会、4年ぶり
伊豆市の修禅寺で8月1日夜に盆踊り大会が開かれるのを前に、大会実行委員会は30日、同寺檀(だん)信徒会館で事前の練習会を開いた。 地元の10~70代まで約20人が、地元に伝わる「独鈷(とっこ)音頭」や「平和音頭」、「なかよし音頭」など5曲を練習した。今年は4年ぶりの開催で、盆踊り初挑戦の市民も参加し、練習に取り組んだ。勝野美葉子委員長(27)は「地元の方々とつながる場。この文化が続いてほしい」と話した。 大会は1日午後7時からで、飛び入り参加も歓迎する。地域の子どもたちによる駄菓子屋なども並ぶ。
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ヤングケアラー理解 伊豆で学校職員ら研修
大人に代わって子どもが家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」について正しく理解し、早期発見と適切な支援につなげる職員研修(伊豆市主催)がこのほど、同市の修善寺生きいきプラザで開かれた。 障害や病気を抱える人の兄弟姉妹をサポートする「静岡きょうだい会」(富士市)の沖侑香里代表(33)は障害のある妹にケアラーとして接した自身の経験談を語り、信頼関係を築いた上で個々に必要な支援につなげる大切さを強調した。「ヤングケアラーは見えにくい存在」とし、自分自身の思いや困りごとを言葉にしにくい側面もあるという。ヤングケアラーがいるかもしれないという前提を持つことが重要といい、「言葉の捉え方は人それぞれで、
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神島公園の愛称「川の駅伊豆城山」に 伊豆の国でフォーラム
伊豆の国市の狩野川河川敷で整備が進む「狩野川神島公園」が今秋オープンするのを前に、市と公園を指定管理する「JM(ジェイエム)」(東京都)は29日、「供用開始予告フォーラム」を同市古奈のアクシスかつらぎで開いた。6月から市民らを対象に募集し、189作品の応募があった同公園の愛称が「川の駅伊豆城山(じょうやま)」に決まった。 市民ら約200人が参加。一橋大の米倉誠一郎名誉教授が「日本一のかわまちづくり」と題して基調講演した。米倉名誉教授をコーディネーターに山下正行市長をはじめとした5人のパネリストが「地域を元気にする人たちによるかわまちづくりへの期待」をテーマに意見を交わした。 山下市長は「
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バレーやラグビー、プロと一緒に 東レアローズと静岡ブルーレヴズが体験講座 三島
バレーボールVリーグ男子の東レアローズ、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズによる体験講座「ミシマスポーツフェス」(三島市主催)が29日、同市の東レ体育館で開かれた。県内の小学生約90人が参加し、バレーボールとラグビーの基本を体験した。 バレーボールではアローズの選手やスタッフが講師を務め、児童らはトスやスパイク、レシーブなどの指導を受けた。チームでボールを落とさないようトスを上げ続けるゲームでは、必死に食らいついてボールをつないだ。ラグビーではブルーレヴズの選手が指導に当たり、子どもたちはタックルやボールを使った遊びなどを楽しんだ。
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記者コラム「清流」 伊豆長岡の魅力楽しむ
伊豆の国市の伊豆長岡温泉に6月、客室7棟が点在する分散型ホテル「さかなやステイ」がオープンした。観光客に街を周遊してもらうことで、地域経済の底上げが期待されている。 コンテナ客室が並び、温泉旅館街の中に独特の景観を作っている。関係者によると、源泉かけ流しでプールと風呂をかけた「プーロ」が人気という。付近ではプーロを楽しむ子どもたちのにぎやかな声が聞こえる。豆腐などを扱うカフェも併設し、暑い季節の休憩にぴったりだ。 ホテルは素泊まりのみで、旅館街で食事と温泉を満喫する。客室には自転車置き場とペットと過ごせるテラスも設置。7年以上続く出店イベント「温泉場お散歩市」も同所で開く。宿泊客には地元
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“アート”な生ごみ処理機 伊豆の国の就労支援事業所 デザイン工夫「地域に彩り」
伊豆の国市の就労継続支援B型事業所「ブルービート」がこのほど、オリジナルデザインの生ごみ処理機「キエーロ」を製作した。アート作品風のデザインを施し、「生ごみが減り、地域に彩りが増える」と同事業所は広く利用を呼びかけている。 キエーロはふた付きの木箱で中に黒土を入れる。黒土の中に生ごみを埋め、生息する微生物が分解する。同事業所はキエーロの普及活動に取り組む裾野市のグループの指導を受けて製作を始めた。 池谷史郎施設長(47)がデザインの仕事に従事した経験を持つことから、同事業所は日々の作業にアート創作活動を積極的に取り入れている。木工やイラスト描きが得意な利用者も多いことから、アート作品やオブジ
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あいさつや地名を手話で 伊豆市、小学生対象に講座 25年デフリンピック開催向けて
聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の2025年大会自転車競技が地元開催される伊豆市は26日、小学生を対象にした手話講座を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。小学生とその保護者約20人が手話の実技指導を受け、デフリンピックの歴史や大会内容などについても理解を深めた。 参加者は市聴覚障がい者協会会員らから「おはよう」「こんにちは」といったあいさつや「修善寺」「中伊豆」「天城」など市にちなんだ地名や言葉の手話を学んだ。あいさつ、自己紹介、名刺交換までの一連の流れを、手話を取り入れて挑戦した。 同競技は東京五輪・パラリンピックも開催された同市の日本サイクルスポーツセンターで11月
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伊豆の国ブランド 新たに21商品を認定 商工会が審査
伊豆の国市商工会は25日、地場産品や歴史資源などにちなんだ商品とサービスを認定する伊豆の国ブランドの第13次認定審査会を市商工会本所で開いた。新たに12事業所の21商品を認定した。 認定されたのは洋菓子や洋食、同市産の米を使用したおはぎなど。商工会役員らが試食したり商品を確認したりして、認定にふさわしいか審査した。大沢秀光会長(71)は「今までにない商品が並んだ。販売などを通じて地域を盛り上げたい」と話した。 新たに認定した商品の一部は、ふるさと納税の返礼品や市の名物を取りそろえた「伊豆の国ブランドギフトセット」として扱う予定。
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足ひんやり一服の涼 伊豆・独鈷の湯公園 夏限定「足水」サービス
伊豆市産業振興協議会はこのほど、同市の修善寺温泉街中心部の独鈷(とっこ)の湯公園内にある足湯「リバーテラス杉の湯」を夏季限定の「足水」にするサービスを始めた。連日の炎天下、観光客らが冷たい水に足を漬けて涼んでいる。 夏場の足湯の利用促進や新たな観光名所を目指し、今年初めて試験的に実施。幅約6メートル、深さ約30センチの足湯施設に絶えず19~20度の水を流している。施設は温泉街を流れる桂川に面し、川に張り出すような形でデッキとテーブルもある。 利用者は足水の涼感とともに、川のせせらぎや付近に設置された風鈴の音色を満喫している。観光で訪れた古川由里さん(54)は「景色が良く、日差しが強くても
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自転車トラック競技 愛好者が練習成果競う 伊豆ベロドローム
伊豆市の伊豆ベロドロームで22、23の両日、愛好者たちによるレース「CSCトラック自転車競技大会」(日本サイクルスポーツセンター主催)が開かれた。9歳から77歳までの67人が集い、東京五輪・パラリンピックが開かれた会場で日ごろの練習成果を競い合った。 トラック競技の楽しさを体感してもらう機会として同センターが企画。出場者はタイムトライアルやケイリンなどに臨み、白熱した戦いを繰り広げた。 チーム・スプリント種目に参加した京都府亀岡市の吉本昭さん(62)と孫で埼玉県板戸市の太郎田渚君(10)は「自転車の楽しさを伝えたい」「コロナ禍を挟んでようやく一緒にできてうれしい」とそれぞれ話した。
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伊豆の国「平石古墳」保全へ 研究会らが草刈りに汗
伊豆の国市の大仁考古学研究会は23日、市指定文化財の「平石古墳」周辺で保全のための草刈りと説明会を行った。会員や地元の立花地区の子どもたち、保護者ら約50人が参加し、鎌などを使って古墳周辺の雑草を取り除いたほか、会員や市の学芸員らが古墳の概要について説明した。 平石古墳は7世紀中ごろに造られた地方豪族の墓とみられる。1916年に発見され、その後の発掘調査で刀や鉄の矢尻などが見つかった。草刈りは80年から毎年実施してきたが、コロナ禍と雨天により今回4年ぶりに行った。岡山幸枝会長(82)は「古墳の保存のために今後も定期的に作業を続けたい」と話した。
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静岡県内外の48チーム 東部4市町で熱戦 少年サッカー大会開幕
少年サッカー大会「第35回イズ・チャンピオンズ・カップ」(県サッカー協会4種少年委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、伊豆、伊豆の国、熱海の3市と函南町の8会場で始まった。 伊豆地域を中心に、県内外の計48チームが出場した。選手たちが繰り広げる果敢なドリブル突破や鋭いシュートなど、力強いプレーの連続に、見守る保護者やコーチは大きな声援を送った。 23日には、決勝トーナメントを行う予定。同大会は伊豆地域の少年サッカーチームの技術向上や他地域との交流を目的に毎年開催している。
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「地元愛する警官に」大仁署が採用活動促進へポスター作成
大仁署は毎月の警察官採用説明会に合わせて、管内の行事や観光地と協力した告知ポスターを作成している。伊豆市の修善寺温泉街の伝統行事「湯汲(く)み式」で登場する、ピンクと赤を基調とした華やかな着物に身を包んだ地元の女性「湯汲み娘」と署員が横一列に並んだシーンや、伊豆の国市で開かれている平安時代の武将源頼政の故事にちなんだ行事「鵺(ぬえ)ばらい祭」に現れた鵺を署員が退治する様子など、8種類に及ぶ。 ポスターはA3判で、昨年末から始めた。今月分は、同署課長ら12人が警察官になった理由をボードに書き、紹介している写真をまとめた。高橋文典署長は「地元の方々と連携し、地元を愛する警察官になってほしいと願
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長年育てたソテツ、やっと開花 開園以来初めて 伊豆
伊豆市の土肥こども園で、ソテツの雄株が花を咲かせている。 ソテツは九州南部以南の海岸近くに自生する常緑の低木。ヤシと同じ種子植物で雄株と雌株に分かれ、雄花は咲くとトウモロコシの形に似ている。雌花は白い綿毛の「大胞子葉」にくるまれたタマネギのような形をしている。 同園のソテツは最大で高さ約2メートル。雄花は高さ約50センチ、直径約10センチで5本咲いている。同園によると、植えた経緯は分かっていないがソテツの開花は開園以来初めて。7月上旬に近所の住民が開花に気づいたという。 (大仁支局・小西龍也)
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花火会場河川敷で草刈り 「きにゃんね大仁夏祭り」前に 伊豆の国
伊豆の国市内で8月1日に開かれる「きにゃんね大仁夏祭り」を前に、祭り実行委員会と市建設業協会大仁支部は16日、花火打上会場となる大仁橋周辺の河川敷で草刈りを行った。 現場には背丈より高い雑草も見られ、参加者約30人が草刈り機を使い、約2400平方メートルにわたって草木を刈り取った。実行委の杉山透花火委員長(66)は「昨年よりも良い花火だったと思ってもらえるよう整備を続けたい」と話した。 祭りでは大仁橋下流からスターマインなど約8千発の花火を打ち上げる。地元商店が出店する歩行者天国が4年ぶりに復活する。
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安全に楽しんで 伊豆の国・広瀬公園水泳プールが営業開始
伊豆の国市田京の広瀬公園水泳プールが15日、今夏の営業を開始した。 開園に先立ち、山下正行市長や市職員、プール管理会社の担当者らがプールサイドで安全祈願祭を開き、期間中の無事故を願った。山下市長は「コロナの制限が緩和された。多くの方に安全に楽しんでほしい」とあいさつした。 流水、25メートル、幼児用の3種類のプールを備える。入場料は高校生以上410円、小中学生100円、幼児無料。営業は8月27日まで。
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温泉地盛り上げキャラクター「温泉むすめ」 御泉印で販売 修善寺
伊豆箱根鉄道修善寺駅構内のイズーラ修善寺でこのほど、全国の温泉地を盛り上げるキャラクター「温泉むすめ」をあしらった御朱印の温泉版「御泉印(おんせんいん)」の販売が始まった。 同キャラクターは静岡県内に6人で、御泉印の販売は初。伊豆市修善寺をモチーフにしたキャラクター「修善寺透子」がはがきサイズの御泉印にプリントされている。訪問日を入れることで旅の記念にすることができる。
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潮風浴びてカヤック満喫 伊豆総合高土肥分校で「マリン実習」
伊豆総合高土肥分校(伊豆市)は12日、マリンスポーツに取り組む学校行事「マリン実習」を同市内で開いた。 静岡県教委が県立高の特色化を進めるため開始した「オンリーワン・ハイスクール事業」の一環。1~3年生45人がグループに分かれ、同市八木沢沖でシーカヤック、同市の土肥屋形海岸でスタンドアップパドルボード(SUP)、シュノーケリングに挑戦した。土肥ダイビングサービスと土肥カヌークラブの講師から上達方法を教わると、シーカヤックとSUPでは1人で沖合約200メートルまでパドルを使ってこいだ。
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園児がトウモロコシの皮むき 黄色い粒見えて大喜び 伊豆市
伊豆市の土肥こども園の年少児6人が10日、トウモロコシの皮むきを同園で体験した。 給食を提供しているシダックスフードサービス(東京都)の栄養士らから、紙芝居でトウモロコシの成長の過程を聞いた後、トウモロコシの皮を1枚ずつ力いっぱいむいた。硬い皮にてこずりながらも、黄色い粒が見えてくると大喜びしながら互いに見せ合った。トウモロコシはゆでて給食で食べた。 同園で2021年から続けている食育プログラムの一環。
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激減の「与那国馬」 伊豆の国で赤ちゃん誕生 沖縄に分布の日本固有種
伊豆の国市中にある「伊豆の国うま広場」では、日本固有の馬の一種、与那国馬が元気に駆け回っている。沖縄県与那国島で系統が守られ、農耕馬として飼育されてきたが、農業の機械化が進み、個体は激減。種のピンチが叫ばれる中、5月上旬、同広場で赤ちゃんが誕生した。関係者は「市の文化の一つに」と目を輝かせる。 同広場を運営する高橋美恵さん(49)=同市=は2020年7月、兵庫県と宮崎県から2頭の与那国馬を迎え入れ、同広場を21年5月にオープン。その後、与那国馬を3頭迎え入れ、計5頭で乗馬や餌やり、引き馬を体験してもらっていた。 5月3日午後11時半ごろ、同広場にとって初めての赤ちゃん「朔(さく)」が生ま
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将来の妊娠意識し健康づくり 看護専門学校生 伊豆の国で講座
静岡県立看護専門学校助産学科(清水町)の学生10人は5日、将来の妊娠を考えながら自身の体と向き合う「プレコンセプションケア」に関する健康講座を、伊豆の国市のボディーメンテナンススタジオ「BODYアーチ」で開いた。 学生は市内外から訪れた男女に、授業で学んだ知識や行動指針を伝えた。上半身の血行が良くなり、下半身の筋力強化につながる「まるっと!体操」と、ストレス軽減や健康、美容などに効果があり、「幸せホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」を分泌させるストレッチを紹介した。参加者は立ち上がったり椅子に座ったりしながら、リズムに合わせて肩甲骨などをゆっくりと伸ばし、体の変化を確かめた。 1年の角替
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園児の絵ラッピング 伊豆でバス運行開始 子育て施策もPR
伊豆市内のこども園3園の園児が描いた絵を使ってデザインしたラッピングバスが5日から、市内などで運行を開始する。市は併せて充実した子育て施策をPRする。4日、バスのお披露目会を市内で開いた。 修善寺東こども園、熊坂こども園、土肥こども園の年中児約60人が、保育の授業中に家族や動物の絵をクレヨンで描いた。代表に選ばれた園児約10人の絵をラッピングしている。お披露目会に参加した修善寺東こども園の園児はバスを見て「お父さんの絵だ」「とてもかわいい」と歓声を上げた。 バスの車両横には「子育て全力宣言伊豆市」と窓を覆う大きさで表記した。後方には「第2子以降保育料が無料」「出産準備金10万円補助」など
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源氏山彩る風車2000個 ライトアップも 伊豆の国「あやめ祭」
伊豆の国市の伊豆長岡地区でこのほど、平安時代に絶世の美女として知られた同市出身のあやめ御前をしのぶ第88回源氏あやめ祭(市観光協会主催)が開かれた。今回初めて同地区のシンボル「源氏山」で、奉納風車イベントや夜間ライトアップを実施した。 奉納風車イベントでは、あやめ御前広場に約2000個の風車を飾った。風を受けて回る色とりどりの風車が訪れた人たちを楽しませた。ライトアップは古奈地区と長岡地区を結ぶ遊歩道沿いが舞台で、手すりに電球をつるし、足元に灯籠を並べた。 ほかにも子ども向けイベントや踊り、ステージイベントなどが繰り広げられた。
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東部特支生と交流 伊豆中央高野球部員 伊豆の国
伊豆の国市の伊豆中央高野球部の部員16人が3日、同市の東部特別支援学校を訪れ、高等部の生徒29人と交流した。夏の全国高校野球選手権静岡大会に出場する部員の活躍を願い、高等部の生徒がエールを送った。 生徒は部員による大きなかけ声に合わせたランニングとキャッチボールを見学した後、台の上に置いた球を打つ「ティーボール」に挑戦した。部員に補助をしてもらいながら打ち、ボールが遠くまで飛ぶと歓声が上がった。オリジナルのダンスも紹介し、輪になって一緒に踊った。 交流後には大会勝利を願う激励の言葉を送り、部員の名前が刺しゅうされている手作りの横断幕を手渡した。同高3年の笠井壮真主将(17)=三島市=は「
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“駿河湾ワイン”堪能 伊豆市商工会土肥支部 海底熟成4カ月
伊豆市商工会土肥支部事業部は2日、駿河湾の海底で熟成させた辛口の赤ワイン「LOVE Mare(ラブマーレ)」の開栓式を同市の観光施設「土肥金山」で開いた。来場者は熟成によって変化した味を楽しんだ。 ワインは同市の中伊豆ワイナリーヒルズ生産の「伊豆ヤマ・ソービニオン2021」。漁協やダイバーの協力を得て1月から約4カ月間、同市八木沢沖の水深約20メートルの海底に90本設置し、引き上げ後は温度変化の少ない同施設の坑道で追加で熟成させた。 式典で小長谷順二部長(61)、同社のソムリエ吉田学さんらが開栓し、乾杯した。主に同施設の観光客らが通常のワインと飲み比べ、「飲みやすい」「香りが良い」と口を
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静岡人インタビュー「この人」 自転車を通じたまちづくりに関わる 石井駿平さん(伊豆市)
前橋工業高(前橋市)で自転車競技部に入部。鹿屋(かのや)体育大(鹿児島県鹿屋市)に進学し同部入部後は、3年時に全日本学生選手権個人ロードレース大会優勝。世界大学選手権にも出場した。卒業後、富士市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」に所属し、プロ選手として活動した。5月から伊豆市地域おこし協力隊として同市柏久保に移住。群馬県伊勢崎市出身。26歳。 -同隊応募のきっかけは。 「知人から募集について話を聞いた。大学時代に自転車レースのサポートなど地域に資する活動をしてきたことや、自転車競技に取り組んできた経験を生かせると思った。若いうちにやれることに挑戦したいと思い、決意した」
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伊豆長岡温泉に客室分散型ホテル「さかなやステイ」オープン 内覧会で魅力堪能
伊豆の国市の伊豆長岡温泉に30日、客室が点在する分散型ホテル「さかなやステイ」がオープンした。同所で記念式典と内覧会が開かれ、参加者は新たな宿泊施設の魅力を堪能した。 同ホテルは、平屋建てで床面積約20平方メートルの客室7棟で構成する。「温泉街に泊まる」をコンセプトに、客室にはシングルベッド二つ、シャワー室、洗面台を備え、一歩外に出れば由緒ある温泉街が広がる。 式典で、同ホテルを運営する伊豆長岡温泉エリアマネジメントの鴨下記久枝代表理事(66)は「半年前から設計にあたり、いろいろなことがあった。観光客にはホテル、伊豆長岡温泉両方を楽しんでほしい」とあいさつした。 内覧会には行政、地元旅
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ミニトマト生産、営農後押し 他業種から農家に57人 JAふじ伊豆
JAふじ伊豆の伊豆の国地区にこのほど、他業種から農業に転身した57人の「ニューファーマー」(新規就農者)が誕生し、全員がミニトマトを生産する同JA果菜委員会に入会した。県内の各生産部会ではニューファーマーは5~10人程度。出身、前職はばらばらで農業未経験ながらも、支援制度や生産に適した恵まれた環境で安定した農業経営を目指す。 高橋純哉さん(43)=伊豆の国市=は神奈川県出身でシステムエンジニアだったが、30歳を機に独立を決意。面積当たりの収入が高い野菜としてミニトマトがあったため、同市への移住を選択した。 自立就農をサポートする県の「がんばる新農業人支援事業」を受けて、農業経営者の下で約
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温泉街周遊の拠点に 分散型ホテル誕生 新たな観光の形 伊豆長岡
伊豆の国市の伊豆長岡温泉に30日、客室7棟が点在する分散型ホテル「さかなやステイ」が誕生する。客室内は最低限の宿泊設備とアメニティーのみ。観光客に街を周遊してもらうことで、地域経済の底上げが期待される。 同ホテルは、平屋建てで床面積約20平方メートルの客室7棟で構成する。「温泉街に泊まる」がコンセプトだ。客室にはシングルベッド二つ、シャワー室、洗面台を備え、一歩外に出れば由緒ある温泉街が広がる。 敷地内にはプールと風呂をかけた「プーロ」を設置した。源泉を引き、宿泊客でなくても利用できる。駐車場では、毎月開かれる出店イベント「温泉場お散歩市」を開く予定。 運営は伊豆長岡温泉エリアマネジ
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伊豆市が納税通知書誤発送、市民税引き落とし 対象者に謝罪
伊豆市は26日、相続情報の誤入力により、市民1人に市民税納税通知書を誤発送し、口座引き落としをしたと発表した。 市によると、2021年度に相続に伴う事務処理をした際、死亡者と同姓同名の市民の情報を誤って処理した。原因は同姓同名の個人コードの見誤りによる人為的ミスという。 市は対象者に謝罪し、誤発送した納税通知書を返送してもらった。今後は入力後のデータを入力担当者以外が確認することを徹底し、再発防止に努める。
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DX化 業務改善推進へ 「ノーコード宣言シティー」参画 伊豆市
伊豆市はこのほど、官民のデジタルトランスフォーメーション(DX)を後押しする任意団体「ノーコード推進協会」が展開する自治体向けプログラム「ノーコード宣言シティー」へ第1次宣言自治体として参画したと発表した。情報技術(IT)活用を通じた業務改善などを図る。 ノーコードは「高度なプログラミング技術や専門知識を必要としないシステム構築手法」を意味する用語。「ノーコード宣言シティー」プログラムは、自治体や事業所の業務時間の短縮や職務の柔軟性向上、住民サービスのデジタル化が期待される。 市役所で開かれた記者発表で、中山五輪男代表理事(59)は同プログラムの趣旨や経緯を説明し、「ノーコードでのデジタル化
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流しそうめん ホタル観賞 みんなで地域の夏満喫 伊豆の国市
伊豆の国市浮橋地区の浮橋まちづくり実行委員会は24日、地区民の交流イベントを市内で開いた。地元の子どもから大人まで約150人が集まり、流しそうめんやホタル観賞を楽しんだ。 暑い日差しが降り注ぐ中、参加者は長さ約12メートルの竹の上を流れる麺を箸ですくい、夏の風物詩を満喫した。チョコレートなどの菓子も流し、子どもたちは喜びながらすくった。 その後、近くの公園に移動しホタルを観賞。参加者はホタルを手に乗せ、間近で幻想的な光を眺めた。 (大仁支局・小西龍也)
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バレーボール上達のこつ 東レ選手から学ぶ 沼津の児童
バレーボールVリーグ男子の東レアローズの選手らによるバレーボール教室(沼津市主催)が24日、三島市の東レ体育館で開かれた。沼津市の小学4~6年生約50人が上達のこつをつかんだ。 峯村雄大主将(29)ら選手9人と監督などのスタッフが講師を務めた。子どもたちは「レシーブは肘と肘をくっつけてしっかり伸ばす」などとポイントを聞き、レシーブやアタックの練習を繰り返した。選手の強烈な一打のレシーブにも挑戦し、見慣れないスピードで向かってくるボールに懸命に反応した。 峯村主将は「バレーボールを通してスポーツの楽しさ、すごさを知ってほしい」と話した。 沼津市、同チーム、日本生命沼津支社(同市)のスポー
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ラグビー「前傾姿勢意識して」 レヴズスタッフ 修善寺南小で走り方教室
伊豆市立修善寺南小で21日、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズ育成普及担当スタッフの藤井達也さん(32)を招いたスポーツ教室が開かれた。 県のオリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業の一環。藤井さんは2、4、6年生に50メートル走の記録向上のため、速く走る方法を伝えた。「前傾姿勢で走ること、つま先で跳ねることを意識して」とアドバイスし、スキップやラダートレーニングで体を動かした。 6年の土屋依乃梨さん(11)は「運動イベントがあるので習ったことを意識できるように頑張りたい」と話した。 (大仁支局・小西龍也)
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竹灯籠イベントに向け 協力の静岡県立大生、竹林見学 伊豆の国
伊豆の国市の江川邸で11月に開かれる竹灯籠イベント「江川邸竹灯り」の運営に協力している静岡県立大(静岡市駿河区)経営情報学部の学生がこのほど、伊豆の国市内の竹林を見学し、活用方法を検討した。 学生は上原克仁教授ゼミの3、4年生4人。竹灯籠のデザインを考えるほか、子ども向けワークショップの補助を担当する。 江川邸竹灯り実行委員会の柴田三智子事務局長(64)=同市=の案内で、イベント時に竹灯籠を設置する竹林など敷地内を見て回り、来場者の見学ルートを確かめた。3年の桜井莉子さん(21)=静岡市駿河区=は「授業などで取り組んできたことを形にして来場者に届けることができるので楽しみ」と話した。
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指先で野菜摂取状況測定 伊豆市 年代に合わせ食生活指導
伊豆市は19日、指先から野菜の摂取状況を測定する装置「ベジメータ」の体験イベントを同市のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で開いた。測定結果を基に、一人一人に合った食生活の指導をした。 ベジメータは、指先に当てて反射させたLEDの白色光から皮膚の表面に存在する野菜の栄養素「カロテノイド」の量を測定する装置。皮膚と血中はカロテノイド量が強く相関するほか、皮膚は2週間程度の蓄積量が反映されるため野菜や果物の食習慣が計測できる。1回の測定時間は約10秒で、3回計測の平均値を出してより正確なデータを出すことも可能という。 市の減塩・運動・禁煙を推進する「げんきプロジェクト」の一環。市内外から訪
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伊豆の伝統 ワサビ沢畳替え 天城湯ケ島組合、後世に継承へ
伊豆市の天城湯ケ島山葵(わさび)組合は16日、伝統の畳石式ワサビ沢の石積みを組み替える畳替えを同市湯ケ島の「桐山わさび沢」で行った。世界農業遺産に認定されているワサビ栽培を後世に継承しようと、若手も作業に参加した。 畳石式は湧水を活用し、上流から下流への水流によってワサビ沢に水を巡らせる栽培方法。明治時代から始まり、「伊豆式」とも呼ばれる。適地が限定され、新規開田は難しいとされる。 畳石式では大小さまざまな石や砂利を大きさごとに積み上げて層を作る。組合によると、隙間に泥がたまり水が浸透しにくくなると、ワサビの根に水が届かなくなるため、20~30年に1度は畳替えが必要。畳替えにより作柄も
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パーティションかわいく変身!園児大喜び 伊豆の国すし店女将製作
伊豆の国市のすし店「だるま」の女将(おかみ)山田敏江さんが、使わなくなったアクリル製パーティションをアート作品に転用する取り組みを進めている。娘のイラストレーターやまだゆきえさんの作品をフィルムに加工して貼り付ける。このほど沼津市の多比保育園でお披露目した。 国の新型コロナウイルス感染症対策の見直しを受け、飲食店でもパーティションの撤去が進んでいる。山田さんは使い始めた当初から「いずれは不要になる。でも廃棄するのはもったいない」と活用方法を考えていたという。そしてアート作品に加工することを思いついた。 ゆきえさんも共感してイラストを用意。かわいらしい動物が主人公の作品を作った。それを業
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足取られながらも体験 伊豆の国の園児が田植え
伊豆の国市の共和幼稚園、富士美幼稚園の園児が15日、市内で田植えを体験した。 JAふじ伊豆青壮年部伊豆の国地区北支部が体験学習として企画した。年長クラスの約50人が田んぼに列を組んで入り、等間隔になるようロープの目印に合わせて苗を植えた。田んぼに足を取られてしまう場面もあったが、同支部のメンバーや保育士らと一緒に作業を進めた。 同支部の山口誠一食育部会長(40)=同市=は「普段食べている米がどうやって作られているのか知ってもらえたら」と話した。
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「教育委員会の仕事は温かい」 伊豆の国市・増田教育長が退任
伊豆の国市の増田貴史雄教育長(67)の退任式が9日、市役所で開かれた。増田氏は在職期間を振り返り、「共有と協働を大切にしてきた。教育委員会の仕事は温かかった」と感謝を伝えた。 増田氏は2021年に就任した。山下正行市長は「コロナ禍の厳しい中で教育現場をまとめ、情報通信技術(ICT)を活用した教育の推進に尽力してくれた」と話した。 増田氏は職員から花束を受け、多くの職員が見送る中、笑顔で庁舎を後にした。
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「いっぱい取れた」伊豆・修善寺東こども園 園児らジャガイモ収穫
伊豆市の修善寺東こども園の年中、年長児約40人がこのほど、同市の畑でジャガイモの収穫を体験した。同園で毎年行っている農業体験の一環。 市シルバー人材センター職員からやり方の説明を受けると、園児は手で土を掘り起こし、自分の拳よりも大きいジャガイモを見つけた。友達と見せ合って「とても大きい」「いっぱい取れた」と声を弾ませた。力いっぱいつるを引っ張って、尻もちをつく園児もいた。
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伊豆の国 文化財展示施設 25年度までに設置 市長答弁
伊豆の国市の山下正行市長は9日の市議会6月定例会一般質問で、市が調査、検討に着手していた新たな文化財展示施設について、「2025年度末までに設置する」と述べた。小沢五月江氏への答弁。 設置場所は韮山時代劇場周辺の市有地で、規模は未定。常設、企画展示や市民交流、展望スペースなどの機能を設けることを検討中で、設置の最大の目的を「教育面での活用」とした。同年度が期限となる合併特例債を充てる。 山下市長は「伊豆の国市に戻ってきて、改めて歴史、文化のすごさを知った。市には絶対に必要な施設で、今を逃すと未来永劫(えいごう)造ることはできない」と力を込めた。 市は市郷土資料館を大河ドラマ館がある同劇場映像
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自転車競技者育成へ伊豆合宿 アジア若手と日本人高校生交流
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで11日まで、アジアの若手自転車競技選手を対象にしたトレーニングキャンプが開かれている。選手育成を目的に同センターが運営する「コンチネンタル・サイクリング・センター・修善寺」の取り組み。今回は国際交流を兼ねて日本人高校生も練習に加わっている。 過去に複数の五輪メダリストを輩出した中国・上海チームで将来有望な13~16歳の男子選手4人が、一定時間重いギアの自転車をこぐトレーニングなどに打ち込んでいる。東京五輪・パラリンピックの会場にもなった伊豆ベロドロームで木製バンクを初体験した。 最終日には同センター主催の記録会に出場して、トレーニングの成果を確かめる
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記者コラム「清流」 白ビワ狩り体験
伊豆市小下田で全国的にも珍しい白ビワ狩りが行われた。コロナ禍で中止や持ち帰りのみが3年続いたため、収穫してその場で食べ放題ができるのは4年ぶり。味見すると、特徴的な甘さとバランスの良い酸味に感動した。 通常のビワの糖度は平均的に12~14度だが、白ビワは20度に達することもある。また、果肉が白く、果汁の多さも特徴。果肉が傷つきやすく出荷が難しいため「幻のビワ」とも呼ばれている。収穫期(5月下旬~6月上旬)は約2週間と短い。市職員によると、今季は表年で、裏年だった昨季よりも多く実が付いたという。 食べることができる機会が少なく残念。県外から白ビワのために来園する人がいるほど注目度は高い。今
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中伊豆中でリアル避難訓練 1泊2日 炊き出しなど挑戦
伊豆市立中伊豆中の生徒がこのほど、同校で避難時の「リアル」と「過酷さ」を体験する1泊2日の防災訓練に取り組んだ。関係者は「家族や高齢者を共助できる防災の担い手になってほしい」と見据える。 訓練初日、防災講話を聴いたり自宅周辺の危険箇所を検討したりした後、炊き出しに挑戦。米を炊くかまどにくべるまきをなたで割って準備し、きりもみ式火おこし器で火種を作る体験をした。夜は体育館で1泊。寝袋とマットレスを持参し、雑魚寝で一夜を明かした。 女子生徒はパーティションで3人ずつに分かれて就寝した。犬塚紗奈さん(14)は「寝袋とマットレスがあっても床が固いと感じた」、滝杏さん(13)は「体温調節が難しく、服装
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静岡人インタビュー「この人」 シイタケ品評会で数々の受賞歴を持つ 小柳出勝さん(伊豆市)
4月に行われた静岡県乾椎茸(ほししいたけ)箱物品評会で、最高賞の林野庁長官賞・日本きのこセンター理事長賞を花冬菇(はなどんこ)の銘柄で受賞。ここ10年間で同賞に8回輝いた。日本菌類専門学校(鳥取市)を卒業後、日本きのこセンター(同市)に勤めた。24歳で3代目として家を継いだ。伊豆市年川在住。62歳。 -最高賞の感想は。 「2年連続の受賞で非常にうれしい。受賞がきっかけで得意先が増えて、県外の料亭などから注文もあった。受賞は喜ばしいが、かさの大きさが7~10センチ前後の『大葉』銘柄でも賞を取ってみたい」 -伊豆のシイタケのおいしさは。 「原木の栽培にこだわっているので、特に歯応えが良い
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地元特産のワサビ収穫 天城小3年生 アイスに乗せて辛さ体感
伊豆市立天城小の3年生34人が6日、地元特産のワサビの収穫を同市湯ケ島の「桐山わさび沢」で体験した。 天城湯ケ島山葵(わさび)組合とJAふじ伊豆青壮年部伊豆の国地区南支部に所属する生産者が講師を担当した。児童はくわで土を掘り、青々とした葉をつけたワサビを1人1本ずつ収穫。ひげ根や葉を取って洗浄する作業も体験して自宅へ持ち帰った。 すりおろしたてのワサビをアイスクリームと一緒に試食し、辛さや風味を体感した。南沢怜君(8)は「静岡名物をたくさん知ることができて良かった」と話した。
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力合わせ 旗リレー 伊豆総合高 体育祭 オリジナル種目も
伊豆市の伊豆総合高で6日、体育祭が行われた。同高オリジナルの競技で熱戦を繰り広げた。 生徒は学年、クラスで3組に分かれ、得点を競った。男子が約5メートルの高さの棒に登り、棒の先に設置されている旗を取ってリレーする「フラッグレース」、女子が丸太を自軍まで引き合う「竹取姫」はオリジナル種目。生徒は声をかけ合いながら、学年の垣根を越えたチームワークで乗り切った。 3年の斎藤連生徒会長(17)=沼津市=は「学年の壁をなくして明るい雰囲気で盛り上がれるのは伊豆総合高ならでは」と話した。 (大仁支局・小西龍也)
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ニシキゴイの稚魚 50匹元気に 初夏の風物詩 伊豆・土肥金山
伊豆市土肥の土肥金山でこのほど、金色のニシキゴイの赤ちゃん約50匹が生まれた。池の中を元気に泳ぐ愛らしい姿が来場客の人気を集めている。 赤ちゃんを見ることができるのは坑道前の池で、毎年初夏の風物詩となっている。5月中旬ごろに卵からかえり、体長1、2センチまで成長した。 広報を担当する勝呂淳さんによると、1年後に約20センチ、3年後に成魚と同じくらいの大きさになる。ただ、大半の稚魚が天敵のアオサギなどに食べられてしまうという。
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海底熟成ワイン 伊豆で引き上げ 土肥金山の坑道で追加熟成へ
伊豆市商工会土肥支部事業部はこのほど、駿河湾の海底で1月から約4カ月間熟成させた辛口の赤ワイン「LOVE Mare(ラブマーレ)」90本の引き揚げ作業を同市の八木沢沖で行った。引き揚げ後は、日が当たらず、年間を通して一定温度に保てる同地区の観光施設「土肥金山」の坑道でさらに数カ月間、追加熟成させる。 同ワインの事業は2015年からで、コロナ禍で1年中止し今期で8回目。伊豆漁協土肥支所や地元ダイバーらの協力を得て沖合約500メートル、水深約20メートルの海底に設置したコンテナを引き揚げ、船着き場で状態を確認した。 ワインは同市の中伊豆ワイナリー生産の「伊豆ヤマ・ソービニオン2021」。7月
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THIS 伊豆 体育祭 中央高 競技名に地元色 ・玉入れ→入れろ!長岡饅頭 ・棒倒し→狩野川アベンジャーズ
伊豆の国市の伊豆中央高で30日、体育祭が行われた。伊豆にちなんだ名前の競技で熱戦を繰り広げた。 生徒は学年、クラスで5組に分かれ、得点を競った。玉入れの「入れろ!長岡饅頭(まんじゅう)」や棒倒しの「狩野川アベンジャーズ」など、競技名に地元色を出している。オリジナル競技の「天城越え」は中腰の生徒の背中を、両手を仲間に補助してもらいながら約100メートル歩く。生徒は声をかけ合いながら、学年の垣根を越えたチームワークで乗り切った。 (大仁支局・小西龍也)
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市民主役でまちづくり推進 伊豆の国市 プラットフォーム設立
伊豆の国市はこのほど、地元の団体で組織する「まちづくり団体プラットフォーム」を設立した。今後登録の23団体が連携し、課題解決や情報交換にあたる。同市のあやめ会館で設立会を開き、約40人が意見交換をした。 市内では自然保護や歴史研究、防災、観光振興などさまざまな団体が活動しているが、協働での取り組みやつながりは行政を含めて限定的だった。それぞれの団体の強みを効果的に活用し、市民主導のまちづくりを推進しようと企画した。初回の活動となるこの日は、市協働まちづくり課が設立の趣旨説明、3団体が活動報告を行った。意見交換では参加者がグループに分かれ、取り組みを共有したり連携の手だてを話し合ったりした。
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秘仏「薬師瑠璃光如来」「十一面観世音菩薩」34年ぶり開帳 伊豆・大守院
伊豆市八木沢の大守院は28日、境内の薬師堂と観音堂に安置される秘仏「薬師瑠璃光如来」「十一面観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」を開帳した。6月4日まで一般に公開する。 開帳は33年に一度。本来昨年開帳予定だったが、コロナ禍で延期され、34年ぶりとなった。尊顔を拝もうと、地元住民ら約50人が集まった。 まず披露したのは、江戸時代末期の作とされる同如来。読経の中、厨子(ずし)の扉を開くと高さ約120センチ、寄せ木造りに漆塗りと金箔(きんぱく)を施した座像が姿を現した。参列者らは「お薬師様」に手を合わせ無病息災を祈った。 参列者が列をなして300メートルほど離れた観音堂に移動した後、同菩薩を開
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甘く果汁多め 幻の「白ビワ」 伊豆で4年ぶり食べ放題
全国的にも珍しい白ビワ狩りが27日、伊豆市が管理する同市小下田の白ビワ園で始まった。コロナ禍で中止や持ち帰りのみが3年続いたため、収穫してその場で食べ放題ができるのは4年ぶり。開園は28、29の両日と6月3~5日の午前10時~午後3時半。 白ビワは普通のビワと比べて果肉が白く、果汁の多さや甘さが特徴。果肉が傷つきやすく出荷が難しいため「幻のビワ」とも呼ばれている。収穫期(5月下旬~6月上旬)は約2週間と短い。今季は表年で、裏年だった昨季よりも多く実が付いた。市総務部土肥支所の吉田基さんによると、ここ数日間雨が降らなかったため、糖度が十分乗っているという。 初日は県内外から200人以上が詰
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落語と三味線の調和 伊豆の国 文化財施設で公演
伊豆の国市吉田の国登録有形文化財「知半庵(旧菅沼家住宅)」で27日、落語家春風亭昇吉さん(43)と、米国生まれの三味線奏者コリーン・クリスティナ・シュムコーさん(37)がコラボした「粋な五月」(同プロジェクト委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。落語と楽器の珍しいコラボで、県内外からの来場者は新感覚を楽しんだ。 公演のメインは落語の怪談話「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」。昇吉さんの言葉による繊細な情景描写に、三味線の作曲も行うシュムコーさんが音色でサポートした。昇吉さん、シュムコーさんのそれぞれの単独公演、対談も行った。 昇吉さんは「知半庵の光、音、雰囲気も一緒に楽しんでほしい
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落語と三味線、新感覚の共演 春風亭昇吉さん×シュムコーさん 27日から伊豆の国で怪談話
伊豆の国市吉田の国登録有形文化財「知半庵(旧菅沼家住宅)」で27、28の両日、落語家春風亭昇吉さん(43)と、米国生まれの三味線奏者コリーン・クリスティナ・シュムコーさん(37)がコラボする異色のイベント「粋な五月」(同プロジェクト委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれる。関係者は「古き良き日本文化を現代風にして再興するきっかけにしたい」と目を輝かせる。 公演のメインは落語の怪談話「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」。昇吉さんの言葉による繊細な情景描写に、三味線の作曲も行うシュムコーさんが音色でサポートする。主催団体のあわやのぶこ代表(71)によると、落語と楽器のコラボは珍しく、「普段落
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狩野城、大見城の御城印完成 伊豆総合高生が原案 観光PR好機に
伊豆市の伊豆総合高3年生が昨年から作成に励んでいた同市の山城の狩野城と大見城の御城印が、このほど完成した。関係者は「伊豆半島全体の観光誘致につながってほしい」と話す。 御城印ははがきサイズで、狩野城と大見城それぞれ2種類ずつ。生徒が2年時に受けていた授業「商品開発」で主に原案を考えた。 狩野城の御城印は狩野派の獅子や馬を記載。遠藤波也斗さん(17)は「家紋を記したのぼり旗を描いた。華やかなイメージになるように桜も加えた」と手応えを話した。大見城の御城印は富士山やかぶとで日本古来の良さを施し、大見一族の家紋を中央に大きく記した。 企画は狩野城ガイドクラブの鈴木まき子代表(70)が発案。「
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大仁駅、三島広小路駅に副駅名「ともにつくる、つぎをつくる。」伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道は23日、大仁駅(伊豆の国市)と三島広小路駅(三島市)の副駅名権のスポンサー契約を東芝テック(東京都)と締結した。副駅名は同社の経営理念を参考にした「ともにつくる、つぎをつくる。」となった。 駅名標に副駅名と同社のロゴマークを表記し、電子レシートサービスのイメージキャラクター「レシオ」が登場している。電車内CMの放送を行うことも決まり、「グローバルトップのソリューションパートナーへ」というアナウンスが同駅に到着する車内で流れる。 契約は大仁駅が年間55万円、三島広小路駅が年間77万円で、それぞれ2年契約。大仁駅で行った除幕式で、同社の錦織弘信社長は1950年に大仁地区で創業し
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次代のマウンテンバイク選手育成 適性検査に児童25人 伊豆
マウンテンバイク(MTB)の選手育成に向け、県自転車競技連盟は20日、子ども向け練習会の参加者を選出する適性検査を伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開いた。 同センターでMTB競技が行われた東京五輪のレガシー(遺産)事業の一環。県内各地に住む小学4~6年の男女25人が参加した。乗車時のバランス感覚を調べるため、10メートルほどの直線をどれだけゆっくり進めるか競う「遅乗り」に取り組み、立ち乗りしながら前輪を小刻みに動かした。 シャトルランと垂直跳びの記録も測定し、基礎体力を調べた。検査に合格した10人程度が6月から来年3月まで毎週1回、同センターでの練習会に参加する。松村正之理事長(6
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トヨタ自動車スケート部選手 自転車でトレーニング 伊豆で「スプリント能力向上」
冬季五輪や世界選手権に出場経験がある選手が所属するトヨタ自動車スケート部が20日まで、2021年東京五輪・パラリンピック自転車競技会場になった伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで競技用自転車を活用したトレーニングに取り組んでいる。他競技を体験することで、体に普段と違う刺激や動きを与えるクロストレーニングの一環。 ショートトラックの選手ら6人が同センター事業部で日本スポーツ協会公認自転車競技コーチの野田尚宏さんから指導を受ける。五輪パラ会場の伊豆ベロドロームや屋外の自転車競技会場「北400メートルピスト」で、心拍数を一定に保ったままの周回や全力で1キロを走るトレーニングに励む。 同センタ
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地域誌「KURURA」発行へ2回目講座 伊豆市の小中学生、クロッキーに挑戦
伊豆市の魅力を小中学生が取材、執筆する地域情報誌「KURURA(くるら)」の第11号の発行に向けた2回目の講座が14日、同市のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で開かれた。 小学4年生から中学3年生まで20人が、イラストレーターのヘレンさん(52)=沼津市=と伊豆半島を中心に撮影を行うカメラマン武智一雄さん(47)=伊東市=から講義を受けた。ヘレンさんの講義では短時間で描くデッサン「クロッキー」に20分、10分、5分、5分の計4回挑戦。椅子に座って足を組む女性をモデルに、真剣な表情で素早く形を捉える練習をした。 小中学生は5月下旬から6月上旬にかけて、同市土肥でのトビウオすくいや白
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伊豆周遊、景色楽しむ エロイカジャパン、国内外から自転車愛好家
サイクリングイベント「エロイカジャパン2023」(エロイカジャパンイン伊豆半島実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、伊豆市などで始まった。国内外から訪れた自転車愛好家が風光明媚(めいび)で起伏のある伊豆半島の周遊に繰り出した。 国内からの参加者のほか、イタリアや米国などから来日した約40人が合図とともに伊豆箱根鉄道修善寺駅をスタート。この日の参加者は、「長嶋茂雄ロード」や伊豆長岡温泉などの主に伊豆の国市内を走る33キロのコースと、それらに加え天城湯ケ島温泉郷、筏場のわさび沢などの伊豆市内も巡る65・4キロのコースに分かれ、行程を楽しんだ。 イベントの発祥は1997年のイタリ
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お馬さんと交通ルール学ぶ 伊豆のこども園 触れ合いながら楽しく
伊豆市のあまぎ認定こども園で12日、「伊豆の国うま広場」(伊豆の国市)の馬が参加した園児の交通安全教室が開かれた。園児は馬と触れ合いながら楽しく交通ルールを学んだ。 大仁署や交通安全協会大仁地区支部などが主催。グラウンドに横断歩道マットを敷き、園児は歩いてくる馬2頭を車に見立てて渡り方を確認した。背丈よりも大きい馬に歓声を上げながらも、交通安全指導員から学んだ「横断歩道の前で止まる、手を挙げる、右左右を確認する」と、同署が独自で啓発している「しずおか・安全横断三つの柱+1(プラスワン)」の「渡り終えたら運転手にお礼を言う」を実践した。 その後、園周辺の交差点で横断歩道の渡り方や信号のルー
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不審者対応 迅速に 伊豆の国・大仁北小で訓練
伊豆の国市立大仁北小で10日、校内に侵入した不審者から児童らの身を守る防犯訓練が行われた。素早い情報伝達で全校に危険を伝え、複数の男性教諭が集まって不審者を取り押さえる方法を確認した。 大仁署員が扮(ふん)するスーツ姿の不審な男が1年生の教室に侵入すると、男性教諭が応対する間に児童がベランダから避難した。異変はすぐに職員室や教室に伝わり、緊急放送で全校児童に危険を知らせた。爆発物の入ったペットボトルを見せ、刃物を突きつける不審者に対し、駆けつけた男性教諭がさすまたや机などで応戦した。 訓練後グラウンドに集合した児童は、避難完了までにかかった時間を教諭と振り返った。同署生活安全課の永井啓太
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児童が駄菓子屋オープン 伊豆「商い講座」最終日 経済学び売り方工夫
伊豆市の児童が「地域」と「商い」をテーマに実践的に経済を学ぶプロジェクト「子商いプロジェクト」の講座がこのほど、最終日を迎えた。児童は同市修善寺のレンタルスペース「most8092(やおくに)」で縁日を開き、学んできたビジネスのいろはを生かして販売を体験した。 児童は駄菓子屋、射的、くじ引きを2時間運営。事前の講座で商品の原材料費や売り上げ、粗利益などを学び販売計画を立てた上で、商品の駄菓子を購入した。販売促進につながる掲示物(ポップ)の原案を作ったり、縁日当日の朝には近隣の店舗にあいさつに行ってコミュニケーションをとったりして臨んだ。 同プロジェクトは同市で「滝尻わさび園」を運営する浅
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修善寺紙への情熱再燃 地元有志の普及活動活発化 「100%地元産」へ原料栽培
伊豆市修善寺で長く伝承される和紙「修善寺紙」の再興に向けた取り組みが活発化している。一時下火になっていた地元有志による普及活動は再燃し、企業の新入社員研修や観光客向けの体験プログラムに取り入れる動きも。「100%地元産」を目指し、原料となる植物の植栽も始まっている。「修善寺紙の文化を後世につなぎたい」。関係者は目を輝かせる。 地元有志の「修善寺紙を再現する会」と、同市地域おこし協力隊の舛田拓人さん(31)は4月、「特種東海製紙」の三島工場に勤務する新入社員11人に修善寺紙作りを同市の「紙谷和紙工房」で伝授した。同社の研修での指導は約30年ぶりで、舛田さんの働きかけで実現した。参加者は修善寺
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静岡人インタビュー「この人」 お薦めの本を5分で紹介する大会で優勝、企画展「さくららら展」を手がけた 小林捺哉さん(東京都)
静岡北中・高(静岡市葵区)、帝京大教育学部を経て、同大教職大学院教職研究科教育実践高度化コース在学中。3月に奈良県生駒市で開かれた、お薦めの本を5分で紹介して最も読みたくなった本を決める「ビブリオバトル全国大会inいこま」で優勝した。静岡市清水区出身。23歳。 -「ビブリオバトル全国大会」で優勝した感想は。 「根拠はなかったが、優勝できる自信はあった。『本でバトルをする』という青春やザワザワ感を味わえるのが魅力的だと思って取り組み始めた。今後は子どもたちに楽しいバトルを広げていきたい」 -大学でどのような活動を。 「読書推進活動を行う学生団体『共読サポーターズ』に所属している。大学の
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「伊豆にぎやかに」 総会で3議案承認 伊豆市商工会青年部
伊豆市商工会青年部は24日、通常総会を同市の修善寺総合会館で開いた。昨年度の事業報告と収支決算、本年度の事業計画と収支予算、任期満了に伴う役員改選の計3議案を承認した。 本年度の事業計画では、青年部事業に役立つ先進事例視察研修や経営セミナーの実施に取り組む。佐藤政浩部長(42)は「コロナ禍前のように、伊豆がにぎやかになるよう取り組みたい。部員で協力して、やれることを進んでやっていく」と話した。
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「乾しいたけ品評会」 伊豆 97点審査 最高賞に福室さん
「JAふじ伊豆乾(ほし)しいたけ品評会」(同JA、同JAしいたけ委員会主催)が25日、伊豆市のJAふじ伊豆修善寺営農経済センターで開かれた。 シイタケは天白冬菇(てんぱくどんこ)、茶花(ちゃばな)冬菇、冬菇、香菇(こうこ)、香信(こうしん)の5銘柄。審査員7人は同JA管内から出品され、3回の審査を通過した97点の形や色、水分含有量などを確認した。
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心の病支えたい ピアスタッフ活動広がり 静岡県内病院、福祉事業所
心の病気と向き合う当事者らが、同じ境遇の患者を支える専門職として、病院や障害福祉サービス事業所で勤務する「ピアスタッフ」の活動が広がっている。過去の同じ苦しみや生きづらさの体験を伝えながら、仲間をサポートする。 「活動を知って将来に役立ててほしい」。精神障害者支援を行う事業所「サポートセンターなかせ」(沼津市)のピアスタッフ石川淳さん(50)=同市=と山崎将展さん(35)=函南町=は昨年末、東都大(沼津市)ヒューマンケア学部看護学科で、主に看護師を目指している学生を対象に講義をした。 2人は統合失調症を患っていて、ピアスタッフとしての活動や当事者としてのリカバリー体験を説明した。石川さ
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頼朝、政子のゆかりの地散策 5月22日、伊豆の国
しずおか健康長寿財団は5月22日、ウオーキングイベント「頼朝・政子ロマンの路歴史探訪」を伊豆の国市内で開く。 成福寺や北条氏邸跡、願成就院など7カ所を巡る約4キロのコースを、伊豆の国歴史ガイドの会会員の説明を受けながら歩く。源氏、北条氏に関わる文化財や伝承が残っている場所を約2時間かけて回る。 参加者は午後1時に伊豆箱根鉄道韮山駅に集合。申し込み、問い合わせは同財団<電054(253)4221>へ。
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天城山のネイチャーガイド養成 伊豆のクラブ、6月13日まで受講生募集
伊豆市の天城自然ガイドクラブは6月から、「天城山登山・ネイチャーガイド養成講座」を市内で開く。5月13日まで受講生を募集している。 講座は10月7日までの第1、3土曜。座学は修善寺生きいきプラザ、現地研修は天城山系各地で行う。対象は伊豆半島在住で65歳くらいまでの10人程度。受講料は5千円。 問い合わせは月、水、金曜に同クラブ(市観光協会天城支部内)<電0558(85)1056>へ。
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手形足形プレート 新生児誕生で贈呈 伊豆市、本年度から
伊豆市は本年度から、新生児が誕生した家庭に祝い品の「手形足形プレート」を贈る。 プレートは縦、横18センチ、厚さ2センチ。市産の木材に新生児の手形足形のほか、名前や誕生日時、誕生時の身長、体重がプリントされ、世界に一つだけの記念品になる。 対象は市に住民登録している2023年4月1日以降に生まれた1歳に達するまでの子。出生手続きなどの際に配布される申込書を提出する。
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親子連れウオークラリーなど楽しむ 修善寺虹の郷
「春のウォークラリー大会2023in修善寺虹の郷」(伊豆市スポーツ推進委員会主催)が23日、同市の観光施設「修善寺虹の郷」で開かれた。 同市の親子連れを中心に県東部から約160人が、地図を使って施設を1周するコースに挑戦した。コース途中に設置されたスナッグゴルフやモルック、市にまつわるクイズをこなしながら歩き、得点を競った。天気に恵まれ、汗を流しながら親子で協力してゴールを目指した。 同市立修善寺小2年の安西恵美里さん(7)は「ゴルフもモルックも少ししか当てられなかったけど楽しかった」と話した。
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レモンビールリニューアル 醸造所×ラーメン店、苦手な人もゴクゴク!
伊豆の国市中の醸造所「反射炉ビヤ」と三島市北田町の「ラーメンやんぐ」が共同開発した「生搾りレモンビール」がこのほど、原材料の一部とデザインをリニューアルした。山田隼平醸造長(30)は「果実味が感じられるフレッシュ感を味わってほしい」とアピールする。 原材料に使われているレモンは高梨哲宏店主(37)の義理の祖父青木敬一さんが生産した沼津市西浦産のレモンを使用し、すっきりとした味わいになった。ラベルはビール瓶を覆う全面のシールになり、瓶を並べるとレモン畑のように見える。醸造量は、開発した2020年は150リットル、その2年後には千リットルだったが、今回は2千リットルまで増量した。 同ビール
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おもてなし、愛犬にも 「イヌバウンド」客獲得目指す 宿泊“犬”数6000匹 伊豆長岡温泉・小松家八の坊
伊豆長岡温泉の旅館「小松家八の坊」が、愛犬家の利用に特化した大胆なリニューアルに踏み切り、話題を呼んでいる。年間1500匹だった“宿泊犬数”は昨年度、約6千匹まで増えた。旅館を運営する望月敬太専務(38)が目指すのは愛犬を伴った訪日外国人旅行(インバウンド)、「イヌバウンド」文化の確立、開拓だ。 同旅館には愛犬と過ごせる設備が豊富にそろう。添い寝ができるベッドや一緒に入れる露天風呂も整備した。ソファやテーブル、壁紙などは引っかいても差し支えのない素材に。屋上にはドッグラン、犬専用の作務衣(さむえ)もある。 昨年末には広さ約120平方メートルの2部屋を改修。愛犬と家
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金太郎やかぶと、こいのぼり 男児の成長願うつるし飾り 伊豆の国の温泉旅館「おおとり荘」
端午の節句を前に、伊豆の国市古奈の温泉旅館「おおとり荘」で男児の成長を願うつるし飾りが展示されている。宿泊客以外にも公開されている。 地元の大仁女性の会と天城しゃくなげの会の手作りで、金太郎やかぶと、こいのぼりなどのかわいらしい作品が約3千個並ぶ。70~80センチほどの迫力のある大型作品も展示している。大仁女性の会の海瀬俊子代表(83)は「イチゴなどの市を代表するものも飾ってあるので注目してほしい」と話した。 一般公開は正午から午後3時まで。5月7日まで飲み物と温泉まんじゅうのサービスもしている。展示は同31日まで。
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記者コラム「清流」 桜 楽しみ方さまざま
3月上旬、伊豆の国市神島の狩野川土手は桜が満開になった。散るのも早く、もう見られないのかと残念に思ったが、下旬には同市中条の狩野川さくら公園でも満開に。同じ市内でも開花時期には差があった。桜スポットを見つけるのが楽しみの一つだった。 葛城山にロープウエーで上る観光施設「伊豆パノラマパーク」でも、山頂の「碧(あお)テラス」のソメイヨシノがきれいだった。夜間はライトアップされていて、水盤に映る幻想的な光景に心打たれた。韮山反射炉では、見方によっては反射炉が隠れるほどの桜が咲き、来場者や親子連れでにぎわっていた。 時間に限りがあるが、さまざまな楽しみ方ができる桜。これからの時期は市内のどこにど
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日本最古 パンのレシピ発見 “元祖”韮山代官の江川英龍メモ 味は現代風?
江戸時代後期に現在の伊豆の国市で日本初のパンを焼き、「パン祖」と呼ばれる韮山代官江川太郎左衛門英龍(坦庵、1801~55年)が書き残したレシピが新たに見つかった。これまでは1842年のレシピが最古だったが、今回見つかったのはその1年前のもの。英龍の関連資料を保管する「江川文庫」(同市)の橋本敬之学芸員(70)は「新たな名物としたい」と意気込む。 レシピは昨年、橋本さんが文献の整理中に発見し、材料や分量が記されていた。「スセースブロート」「ハンネコック」という名のパンや、現代のカステラに似た菓子パン2種類の作り方が記載されていた。橋本さんは「英龍の母・安藤久(ひさ)がカステラを焼くのがうまく
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晴天の下、菜の花舞台に 俳優橋爪功さんら 4年ぶり野外公演 伊豆市小土肥
伊豆市小土肥の水田でこのほど、俳優の橋爪功さんと演劇集団「円」による公演「第28回菜の花舞台 橋爪功とその仲間たち」(同実行委、NPO豆州倶楽部主催)が開かれた。満開の菜の花とハスの花が咲く水田で、橋爪さんらは極上のエンターテインメントを披露した。 1994年から続く地元の恒例行事。毎年4月の第2週の休日に演劇を上演してきたが、2020、21年はコロナ禍の影響で中止した。昨年は旧同市立土肥小体育館で朗読劇を行った。野外舞台での上演は4年ぶり。 今回の創作劇のタイトルは「嘘(うそ)の嘘」。とある国で王族と庶民の立場が入れ替わるストーリーで、喜怒哀楽に満ちた人間模様が展開される。橋爪さんは連
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固有種のしだれ桜見頃 伊豆・最福寺、晴天時には富士山と共演も
伊豆市小下田の最福寺で固有種のしだれ桜「伊豆最福寺しだれ」が見頃を迎えている。 伊豆最福寺しだれは10枚程度の花弁を持つ花が、垂れ下がった枝先に密集して咲くのが特徴。咲き始めは白色で、散り際にはピンク色に変化する。2001年に日本花の会から新種と認定された。 境内には約40本植えられている。広沢智純住職によると、見頃は数日の見込み。晴天時には富士山との共演も楽しめる。 開花中はライトアップのほか、本堂では地元住民の油絵や陶器の作品展示を行っている。
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「未来へ」ゾウの絵贈る 福島・大熊町の子どもへ最後の支援 伊豆の国のボランティア団体
東京電力福島第1原発事故後、避難生活を送る福島県大熊町の子どもの支援を2013年から毎年続けている伊豆の国市のボランティア団体「YAMANEKO楽舎(がくしゃ)」(市川幸子代表)が最後の支援活動として同市にアトリエを持つオーストラリア人画家、エドワード・カーさん(69)が描いたアフリカゾウの絵を子どもたちに贈った。支援がいったん区切りを迎えた市川代表(61)は「子どもたちには前向きに頑張る姿勢で未来を切り開いてほしい」と願った。 10年の活動に区切り 復興への思い届け カーさんは同団体による福島の現状を語る講演会に参加し、支援活動に賛同した。絵の題材にアフリカゾウを選んだのは、多くの野生
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バルーンアートに挑戦 伊豆の国小学生 剣や犬 できたよ
伊豆の国市社会福祉協議会は28日、春の小学生福祉体験を同市の韮山農村環境改善センターで開いた。同市在住の小学生と保護者約30人がバルーンアートに挑戦した。 参加者は、同協議会のボランティア養成講座を受講した市民から作り方を学んだ。簡単に作れる剣やハートの形のほか、犬などの難しい作品にもチャレンジし、色とりどりの風船を使って仕上げた。 長岡南小3年の両角倫太朗君(9)は「風船でいろんなものを作ることができると分かって楽しかった」と話した。 (大仁支局・小西龍也)
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記者コラム「清流」 コロナ禍の入学生が卒業
静岡県東部各地の学校で行われた卒業式は、マスク着用のルール緩和を受け、マスクなしで行われたところもあった。卒業生はマスクを外したからこそ見える満面の笑みで、記念の写真を撮影していた。 今春卒業する中高生は、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年の4月に入学。入学式の中止や入学早々一斉休校した学校も少なくない。緊急事態宣言も発出され、同級生になかなか会えないつらい春だったと思う。卒業式では、コロナ禍のつらかった思い出を述べる卒業生も多かった。 ただ、「コロナ禍を経験したからこそ学べたことがある」「友達や地元を大切にしたいと思うようになった」という声もたくさんあった。苦労した学校生活も
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夕日や夜桜楽しんで 夜8時まで営業延長 伊豆パノラマパーク、4月2日まで
伊豆の国市の葛城山にロープウエーで上る観光施設「伊豆パノラマパーク」は4月2日まで、夕日や夜桜を楽しんでもらおうと、営業時間を午後8時まで延長する。 「碧(あお)テラス」では駿河湾に沈む夕日や夜景、富士山を眺めることができる。テラス内の葛城神社前にあるソメイヨシノはライトアップされ、水盤に映る幻想的な光景を楽しめる。 今年は写真撮影用に手に持てるサイズの「桜提灯(ちょうちん)」を用意。山頂展望広場までの170メートルのコースもライトアップしている。 ロープウエー上りの最終運行は午後7時半。
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伊豆での子育て情報満載 ママ記者 冊子作成 「familyizu」12号 カフェやお出かけスポット
伊豆市内で子育てをしている母親が作成し、子育てに役立つ情報を掲載した「familyizu(ファミリイズ)」の12号がこのほど、完成した。 冊子はA4判でカラー12ページ。現在は年に1回の発行で、今号は2500冊を作成した。活動する母親は「ママスタッフ」という愛称で、取材や撮影、編集に取り組んだ。3月にオープンした子連れでも過ごせるカフェ「Family cafe(ファミリーカフェ) わっか」(同市修善寺)や市の産後ケア、子育て中にお薦めのお出かけスポットなどを盛り込んだ。 同市で行われた完成披露会で、「ママスタッフ」のメンバー浅田恵子さん(42)は「絵を使って分かりやすくなるように工夫した。住
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井川氏の生涯を映像化 ピオーネ生みの親 情熱や功績伝承 伊豆の国
伊豆の国市発祥のブドウの品種「ピオーネ」を開発した育種家の故井川秀雄氏(旧伊豆長岡町出身)の生涯を映像化した「ピオーネものがたり~変人と呼ばれた男・井川秀雄~」が完成した。このほど、同市のあやめ会館で上映会が開かれた。 井川氏の孫で、ピオーネの原木を保全し関連事業を推進することを目的とした「ピオーネの原木を守る会」の加々見宏子代表らが制作した約20分の作品。生前の井川氏を知る農家の証言を基に、ブドウ育種に情熱を注いで千種類以上の品種改良に成功した功績や人生の苦労をまとめた。市民やブドウ栽培を学んだ地元の小学生など約100人が上映会に訪れた。 上映後に加々見代表は「自分を貫き通してやり遂げたの
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「ずっと浸かれるいい温泉」 伊豆市 あいうえお作文 入選作決定
伊豆市の印象や魅力を表すキャッチフレーズを「あいうえお作文」形式で募集した「#伊豆市あいうえお作文Twitter(ツイッター)キャンペーン」(市主催)の入選6作品がこのほど、決定した。 最優秀作品は「伊豆の宿 ずっと浸かれるいい温泉 幸せ気分でまた来るね」。市が記者会見で使うバックパネルに記されている。 昨年12月から今年1月末にかけて作品を募集。全国から82作品の応募があり、市若手職員の審査や市長らの投票によって決まった。 (大仁支局・小西龍也)
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記者コラム「清流」 観光は「体験型」へ
今年の観光のトレンドについて、美しい伊豆創造センターの植松和男専務理事(64)に取材した。飲食よりも体験型のコンテンツがトレンドといい、興味を持った。 伊豆の国市の狩野川堤防で開かれた「城山さくらまつり」では、上空にパラグライダーが見えた。会場はかわまちづくり公園付近で、自転車を楽しむ人も多かった。沼津市内などを巡った「富士山の日ウオーク」(ぬまづ観光ボランティアガイド主催)では、東京から足を運ぶ参加者も。マスク着用のルールも緩和され、新たなトレンドとして定着していくと感じた。 植松専務理事によると、伊豆半島への観光客数はコロナ禍前の約7~8割に戻ってきたという。アクティビティを体験した
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記者コラム「清流」 伊豆長岡の新観光地に
伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅構内に、カフェと土産店を併設した「イズーラ伊豆長岡」がオープンした。内装、外観共にリニューアルした。 同社の担当者によると、お薦めは「温泉まんじゅうパフェ」。パフェには伊豆の国市名物の温泉まんじゅうがそのまま置かれていた。見た目に驚かされたが、意外にアイスクリームと合う。コーヒーには天城山系で採水された軟水を使用。甘みがあり、すっきりしていて飲みやすかった。土産店には同市や県内各地の銘菓、雑貨など約300点が並び、どれを買うか迷うほどだった。 同駅は伊豆長岡温泉の玄関口でもあれば、同市の世界遺産韮山反射炉などへの観光拠点でもある。「イズーラ伊豆長岡」が観光地の一つと
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狩野氏・狩野城PR クリアファイル完成 伊豆総合高生デザイン「文化広めたい」
伊豆総合高(伊豆市)の「商品開発」の授業を選択する2年生がデザインを担当した「狩野氏・狩野城のクリアファイル」がこのほど、完成した。同校で、作成を担った「狩野城の会」の飯塚典久さん(58)と天城湯ケ島ライオンズクラブの鈴木睦彦さん(75)からクリアファイルを受け取った。 クリアファイルに狩野氏関連の家紋や略歴を記した。60枚を作成し、授業を受けた生徒や授業に登壇した講師に配布する。発案者の遠藤波也斗さん(17)は「大人も使える文具がいいと思った。伊豆の文化を広めることができれば」と話した。 (大仁支局・小西龍也)
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温泉場お散歩市 定着 伊豆の国 月1開催、7周年
伊豆の国市の伊豆長岡温泉南山荘前で月に1回開催されているイベント「温泉場お散歩市」がこのほど、7周年を迎えた。地域活性化に向けた行事として定着し、毎回多くの来場者でにぎわっている。 住民有志らの企画で2016年3月に始まった。当初は10店舗程度の出店だったが、最近は毎回50店舗前後が出店している。この日は、県東部地域の小学生で編成するブラスバンド「伊豆ジュニアブラス」の演奏や地元団体による紙芝居披露などで盛り上がった。 (大仁支局・小西龍也)
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「鎌倉殿」セット ベンチに再生 伊豆の国市 大河レガシー、新たな観光資源に
静岡県東部を主なロケ地として、昨年末に放送が終了した大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。オープンセットの作られた伊豆の国市が、セット解体時の廃材を活用して観光客の誘致に乗り出した。その名も「おもてなしベンチ」。国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」にも一役買う。 ベンチを製作したのは、撮影のためのセットの設計や解体に携わった「伊豆の国市建設業協会若手の会」(木村真一代表)。主に「北条館」に使われている木材を利用した。「13人」にちなみ、会に所属する13事業所が、願成就院(同市寺家)や韮山時代劇場(同市四日町)など、市内の神社や寺院、大河ドラマゆかりの施設13カ所に設置した。 ベンチはセ
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静岡人インタビュー「この人」 販売中の沼津市のブランドミカン「寿太郎温州」を手がける 矢岸正敏さん(沼津市)
沼津市三浦(さんうら=西浦、静浦、内浦)地区のブランドミカン「寿太郎温州」の生産者でつくる「JAふじ伊豆西浦柑橘出荷部会」の部会長。今季の出荷は3月中旬ごろまでで、毎シーズン県内外の市場から高評価を得ている。同市西浦久連出身。趣味は時代小説などの読書。69歳。 -今季の出来栄えは。 「高糖度のミカンとして有名だが、甘みと酸味を併せもった奥深い味わいになった。大雨が多く、11月もさらに雨が降ったので不安だったが、環境が悪い中でも良いミカンができた。『コク』を味わってほしい」 -今季は一定の収穫量が見込める「表年」。生産量は。 「昨季に比べると2割以上多く、約2200トンの出荷を見込んで
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ガーナから伊豆視察 ジオパーク設立へ 運営学ぶ
国連教育科学文化機関(ユネスコ)認定の「伊豆半島ジオパーク」で環境保護や運営方法を学ぶため、ジオパークの設立を目指すガーナ共和国の視察チームがこのほど、伊豆市などを訪れた。 視察したのはマミアマ・エイキンスさん(34)とニャメバ・オセイさん(36)。同国や西アフリカ地域での設立を目指している。 同市では伊豆を代表するワサビ産地の筏場のわさび沢を見学。美しい伊豆創造センターの朝日克彦専任研究員から歴史や地形、栽培環境について説明を受けた。エイキンスさんは「コミュニティーの運営や持続可能なやり方を学んだ。土地の歴史などのストーリーも絡めて付加価値をつけたい」と力を込めた。 2人は日本で初め
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少子高齢、過疎化…高校生が課題と解決策発表 伊豆「サミット」
静岡大未来社会デザイン機構は11日、「伊豆半島探究学習サミット」を伊豆市の修善寺生きいきプラザで開いた。県東部9校の高校生70人12チームが、本年度の「総合的な探究の時間」で自治体や地元の関係団体から聞いた地域課題と解決策を、他校の生徒や同大教員の前で発表した。 サミットは初開催。生徒は伊豆半島の市町で深刻な課題の「少子高齢化」「過疎化」「資源の持続可能性」などに着目し、発表した。沼津市立高は「同市に人を呼び込み活性化させる方法」をテーマに、同市に住むUターン、Iターン経験者に職業インタビューを行って冊子にまとめた。御殿場西高は農家の後継者不足を知ってもらうため、共同で農業の魅力をSNS
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親子で正しい自転車ルールを ヘルメット努力義務化控え 五輪選手・飯島さん、伊豆で講習会
自転車のヘルメット着用が努力義務化される4月1日の改正道交法の施行を控え、伊豆市はこのほど、自転車交通安全講習会を同市の伊豆ベロドロームで開いた。五輪自転車競技に3回出場した飯島誠さんが、来場した県東部の親子連れ約120人に正しい交通ルールを伝えた。 飯島さんはヘルメットの着用と「自転車安全利用5則」の順守を呼びかけた。「自転車は車の仲間」と伝え、「一時停止の標識や歩道を走行する時は徐行することを守ってほしい」と話した。 オリンピアンの視点から「自転車は速くて楽しく、何より便利な乗り物。自転車でしか見ることができない景色もあるので、たくさん乗ってほしい」と魅力を伝えた。
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女性の健康 見つめ直す 伊豆市が講演会 アロマ作成、ヨガ体験も
伊豆市は4日、女性の健康週間(1~8日)に合わせて、「女性の健康づくり講演会」を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。参加者はアロマ作成やヨガを体験し、自身の健康を見つめ直した。 同市在住の30~50代の女性約30人が、「三島マタニティクリニック」(函南町)の中村友紀医師から女性ホルモンと病気の関係についての講義を受けた。日本人女性の9人に1人がなると言われている乳がんの説明を受けた後、中村医師は「脂肪が少ない食事や緑黄色野菜を取り、早期に検査を受けることを心がけてほしい」とアドバイスした。 参加者は、同市でエステサロンを経営する新田はるみさんから教えを受けて、リラックス効果のあるオリジナ
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身ぶり手ぶり 熱心に 沼津日本語学院で弁論大会
沼津日本語学院(沼津市)は23日、日本語弁論大会を同学院で開いた。海外出身の各クラス代表10人が「私の日本の生活」「将来の夢」などをテーマに、全学生約170人の前で発表した。 1人約5分間ずつ、身ぶり手ぶりを交えて全て日本語でスピーチした。「私が長く暮らしたいところ」と題して発表した学生は「日本では道路にゴミ箱はあまり置かれていないのに街中がきれい。自分のゴミを持ち帰るのが良い文化」と日本に来て感じた魅力を語った。発表を聞いた学生は、共感できる内容があるとうなずきながらスピーチを見守った。 (東部総局・小西龍也)
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⚽サッカーJ3開幕へ 沼津、学生と練習試合
J3沼津は19日、産業能率大との練習試合を沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で行った。公式戦を想定し、今季初めて前後半45分の90分間で対戦。1-2で敗れた。3月5日の開幕が間近に迫る中、昨季から課題になっている得点力不足の解消を急ぐ。 FWには新入団の和田、津久井と昨季の得点源ブラウンノアを起用したが、決定打を欠いた。2点を追う中、反撃は試合終了間際に決めたブラウンノアの得点のみ。和田は「90分走り抜けるようにハードワークを高めていく」と見据えた。 中山監督はFW陣が狙いを持ってゲームをできていることを評価しつつ、「パスやシュートの精度など、細かいところを詰めていく」と話した。
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まち活性化へ 高校生提案 柿田川で地域通貨活用を 沼商プロジェクト発表会
沼津商業高(清水町)で17日、生徒が地域課題の解決策を考える探求学習「沼商プロジェクト」の最終発表会が行われた。同町と沼津市、三島市の職員らを審査員として招き、1年生の代表グループがアイデアを提案した。 生徒は4~5人でチームを組み、一つの市町を担当。約40チームの中から事前に生徒らの投票で選ばれた11チームが、担当した市町の「強み」「弱み」「解決策と企画」などを発表した。清水町を担当したグループは、フィールドワークで行った柿田川公園と地域通貨「ゆうすいポイント」を組み合わせた活用事例のアイデアを、動画でまとめて紹介した。 1年生は昨年4月からプロジェクトの一環として、町職員からの講義や
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外国人とどう交流 長泉で日本語教室サポート講座
長泉町は18日、町内で9月ごろに日本語教室を開設するにあたり、地域日本語ボランティア養成講座を町福祉会館で開いた。 県東部の日本語教室で外国人をサポートするボランティアの男女約60人が、外国人とのコミュニケーションの取り方を学んだ。町によると、町内では在留外国人の数が年々増えているといい、「気軽に話して寄り添うことができる存在が必要」と説明を受けた。 講師として登壇した名古屋YWCA学院日本語学校の磯村美保子校長は「定期的な日本語教室の場が外国人との心の壁を取り除く」と伝え、外国人との会話については「ゆっくり大きな声で話す」「敬語を使わず短い文で話す」とポイントを述べた。
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女子サーブル日本代表 脇田選手(沼信所属) フェンシングの魅力伝える 沼津二小で体験教室
地元の官民でつくる「フェンシングのまち沼津推進協議会」は16日、フェンシング体験教室を沼津市立第二小で開いた。沼津信用金庫所属の女子サーブル日本代表の脇田樹魅選手(23)が来校し、1、2年生29人に魅力を伝えた。 市制100周年を迎える市が、記念事業として誘致する全日本フェンシング選手権の機運醸成に向けた取り組みの一環。 児童は脇田選手からフェンシングのルール解説や競技中のかけ声を学んだ後、スポンジ状の棒を剣に見立てて試合をする競技「スマートフェンシング」に挑戦した。学年ごとチームに分かれて対戦。「頑張れ」「負けるな」と応援しつつ、得点が入ると歓声を上げた。脇田選手は「マイナーなスポーツ
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「H3」中継見守る メインエンジンの一部製造、清水町のエステック社員
航空宇宙機器部品製造のエステック(清水町、鈴木誠一社長)は17日、鹿児島県の種子島宇宙センターで予定されていた日本の新型主力機H3ロケット1号機の打ち上げの生中継を見守った。メインエンジンの一部に同社製品が使用されていることから、社内作業場にスタッフがそろって注目した。打ち上がらず落胆ムードに包まれたが、鈴木社長は次回の成功に期待した。 発射予定の午前10時37分に合わせカウントダウンを行って盛り上げた。打ち上がらず社員からは「残念」と沈んだ声が広がった。ただ、鈴木社長は「打ち上げてからの失敗ではないので、次の機会が楽しみ」と前向きに考え、「社員も打ち上げが成功したら携わった実感が湧いてく
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記者コラム「清流」 寿太郎温州、早速味わう
沼津市三浦(さんうら=西浦、内浦、静浦)地区で生産が盛んなブランドミカン「寿太郎温州」が、販売開始された。早速スーパーで見つけ、味わってみた。 平均糖度が高く、甘みと酸味のバランスが絶妙で濃厚な味わいだった。ミカンを生産する「JAふじ伊豆西浦柑橘出荷部会」の浜口和彦副部会長が「『コク』を感じてほしい」と言っていたのもうなずけるくらいに奥深い味で、いくつ食べても飽きがこなかった。砂糖が入っていないのが信じられないほどだ。 JAふじ伊豆のユーチューブチャンネルでは「西浦ミカンのパエリア」のレシピが紹介されていた。ミカンと肉や野菜が合うのか気になる。そのまま食べるだけでなく、料理に添えられた沼
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「スポーツを習慣に」 静岡県やスポーツ庁、沼津で全国会議室 伏長官ら参加
静岡県やスポーツ庁などは10日、「生涯スポーツ・体力つくり全国会議2023」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。室伏広治スポーツ庁長官=同市出身=をはじめスポーツに関わる有識者らが、研究協議や意見交換を行った。 室伏長官は冒頭、「一人一人が健康を大切に考え、楽しくスポーツを行うことが生活習慣の一部になってほしい。東京オリンピック、パラリンピックのレガシーを今年も受け継ぎたい」とあいさつ。室伏長官と、北京、ロンドンオリンピックの競泳日本代表の伊藤華英氏らが「第3期スポーツ基本計画で求められること」と題して討論に入った。「スポーツは自発的にやることが大事」「性別、年齢、障害の有無に関係なく、取り
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「感謝」手紙で伝えよう 植松GH(沼津)が地域貢献団体設立 第1弾企画始動
建築資材製造、販売の植松グループホールディングス(沼津市、植松孝康社長)がこのほど、地域貢献活動に取り組む団体「植松グループ地域振興協会」を立ち上げた。「ありがとうの手紙キッカケプロジェクト」と題し、大切な人へ普段言えない感謝の思いをつづった手紙を送る企画で始動する。 発案のきっかけは植松社長の母三哉子さんが昨年1月に他界したこと。遺品を整理していたときに、母の日や誕生日に何げなく送っていた手紙約30通が出てきた。送った記憶のある全ての手紙があったといい、「これほど大切にしてくれていたなら、もっと送っておけば良かった」とプロジェクトの実行に至った。 応募後、協会から指定の封筒が送られる。
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⚽サッカーJ3 “元同僚ダービー”服部福島に軍配 ゴン・中山率いる沼津、不発も及第点
J3沼津は4日、昨季J3で11位だった福島との練習試合(35分×3本)を御前崎市の御前崎ネクスタフィールドで行った。中山新監督にとって2回目の指揮で、Jリーグチームとは初対戦。磐田時代の同僚、服部監督率いるチームに0―1で敗れるも、選手の積極的な動きに中山監督は「シュートまでの進入角度は悪くない。戦う実感ができた」と手応えを口にした。 1本目は新入団6選手を起用するフレッシュな構成。いずれもFWの赤塚、安藤、津久井を前線に置き、相手ゴールへ果敢に迫った。2本目の15分、福島のFW城定に1点を奪われた直後に沼津は選手の多くを入れ替え。昨季主将のMF菅井やFWブラウンノアらを投入。
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沼津・庄司美術館が新装オープン 芸術の良さ伝える場に(副館長/松永純氏)【本音インタビュー】
2022年4月から指定管理者不在で休館していた沼津市庄司美術館(モンミュゼ沼津)が1月、リニューアルオープンした。運営を県東部の芸術家らによるNPO法人が担う。今後の展望を聞いた。 ―再開館までの経緯は。 「昨年4月の休館を受け、6月にNPO法人『レザミ・デ・ザール』を立ち上げた。活動に一緒に参加してくれる会員を集めるのが大変だったが、正会員は主に県東部の住民で27人にまで増えた。プレゼンテーションを経て12月から指定管理者になり、1月の再オープンまでは期間が短く、どれだけ準備できるかという不安があったが、再オープンを迎えほっとしている。内装の一部をリニューアルし、展示作品も決め直した
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元オリンピアン高瀬さん 速く走る方法伝授 沼津・愛鷹中で講演
ロンドンとリオデジャネイロの両五輪に陸上日本代表として出場した高瀬慧さん(34)=静岡市葵区出身=による講演会が3日、沼津市立愛鷹中で開かれた。2年生約100人が元オリンピアンの指導で陸上に親しんだ。 県のオリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業の一環。高瀬さんは五輪開催国の様子や選手村での生活など、当時の思い出を話した。子どもの頃は足が速くなくて悔しい思いをしたという。「自分の成長を楽しむこと」「小さな目標を作り、達成を継続していくこと」と大事にしている考え方を伝えた。 生徒はグラウンドで速く走れるようになるための方法も学んだ。速い選手に共通する「良い姿勢で速くスキップができる
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建設の仕事と環境保全学ぶ 清水町立西小5年 沼津で体験学習会 アマゴの放流も
加和太建設(三島市、河田亮一社長)は1日、工事現場の仕事や環境保全の大切さを児童に学んでもらう体験学習会を沼津市で開いた。清水町立西小の5年生約80人が、同社が護岸工事を行う黄瀬川橋下の狩野川河川敷で理解を深めた。 担当社員は、無人のショベルカーや作業をロボット化していることなど将来の工事現場の話をした。災害から人命を守ったり、住民の生活を支えたりするために工事をしていると仕事の魅力を伝えた。 児童は狩野川の生態系や水質について学び、アマゴの稚魚計約7千匹を狩野川に放流。川の中で元気に泳ぐアマゴに、「大きくなって戻ってきてね」と声をかけ見送った。中西達也君(10)は「アマゴに触れ合えて
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沼津・寿太郎ミカン出荷スタート 「奥深いコク感じて」
沼津市三浦(さんうら=西浦、内浦、静浦)地区で生産が盛んなブランドミカン「寿太郎温州」の出荷が31日、同市西浦平沢のJAふじ伊豆西浦柑橘共同選果場で始まった。今季は一定の収穫量が見込める「表年」で、販売にも期待が集まる。生産者らは収穫から1カ月間熟成させ、甘さとコクを引き出した逸品を持ち込んだ。販売開始は2日。 出荷初日は「JAふじ伊豆西浦柑橘出荷部会」の生産者らが朝から続々と選果場に運び込んだ。皮の汚れや傷を目視で確認した後、糖度と酸度を測るセンサーでさらに仕分け。この日は約50トンを品質と大きさに分けて箱詰めした。 昨季の収穫量は2千トンを割り込む厳しいシーズンだった。今季は出荷期間
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沼商の林さん 全商検定9冠 不合格バネに難関突破
沼津商業高(清水町)3年の林鈴菜さん(18)=沼津市=がこのほど、全国商業高校協会主催検定全9種目の1級に合格した。 昨年の全種目1級合格の達成者は県内でも1人。合格率約10%の種目もある難関の試験で、同校では初めてとなる。 林さんは本年度の検定のために、所属する会計実務部での学習以外に、毎日2~3時間の自宅勉強に励んだ。授業では履修しない内容の種目もあったが、自主的に先生や友人にアドバイスを求めた。 1年次から検定各種目の1級を受験していた林さん。あと1問正解できれば合格だった試験もあったという。「なぜ不合格になったかを振り返った。問題の暗記だけでなく解説を読み込み、先生に積極的に聞
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記者コラム「清流」 消防団の出初め式 観衆魅了
2023年になり、消防団の出初め式が各地で開かれ、団員が自主防火や防災への意識を新たにした。今年は訪れた住民に楽しんでもらうプログラムが見られた。 裾野市消防団は、式の最後に赤色や黄色の水で一斉放水し盛り上げた。会場の同市役所の高さを超える放水に、住民から歓声が上がった。沼津市消防団はアーケード名店街(同市)でパレードを実施。約30台の救急車両と消防車両が通った後、団員約400人が音楽に合わせて歩いた。沿道には家族連れが詰めかけ、特に子どもが楽しんでいた。 例年、冬場になると火災の危険性は高まる。消防団のイベントを見て楽しんだ後は、家族で火災予防について少しでも話し合い、火の元に万全の注
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6カ国の味、舞台に歓声 長泉在住学生が企画交渉「海外文化に触れる時間を」
長泉町は22日、「ながいずみ国際交流フェスタ」を同町のコミュニティながいずみで開いた。町から新幹線通学支援補助金を受ける大学生や専門学校生が、町内でのイベントや事業をプロデュースする「ウィプロ事業」の一環。 学生6人は昨年7月から、「町に国際交流イベントが少なく、海外の文化に触れる時間を増やしたい」との思いから企画した。県東部の飲食店やグループには、直接出店や出演の交渉をした。当日はブース紹介のアナウンスや入場案内、検温などの会場整備に携わった。 町とニュージーランド・ワンガヌイ市が姉妹都市であることから、同国のマヌカハニーなど6カ国の飲食が出店した。舞台では2団体が、フラメンコ、アイ
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⚽J3沼津 「中山イズム」注入 初練習で熱血指導
J3沼津は17日、沼津市の愛鷹広域公園スポーツ広場で今季のチーム初練習を行った。中山新監督が初めて指揮に臨み、新加入も含めた25選手に早速「中山イズム」を植え付けた。 ランニングやパス回し、ミニゲームなどで1時間半、体を動かした。ペアになってのトラップやワンツーなど、新加入選手も大きな声をかけ合いながら取り組んだ。 ミニゲームでは新監督が「ワンタッチでシュートまで」「浮き球にせずボールを止めないこと」とポイントを指示。現役時代、磐田でチームメートだった鈴木ヘッドコーチもアドバイスした。昨季主将を務めたMF菅井は「元気よく、活気があふれてた。メリハリのついた練習だった」と振り返った。 指
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パパ芸人、子育てのポイントは 清水町で「バンビーノ」講演
清水町は14日、男女共同参画推進事業の一環として、お笑い芸人「バンビーノ」を招いた講演会を同町福祉センターで開いた。「パパ芸人」として活躍する石山タオルさん(38)と藤田ユウキさん(37)が、それぞれの家庭での体験について笑いを交えながら紹介した。 石山さんは8歳と6歳、藤田さんは6歳と4歳の息子の育児に励み、家庭でのコミュニケーションについて互いに話すこともあるという。石山さんは独自の考え方として、「飲み会に行きたい時は、事前に家事、育児に進んで取り組んでおく」と説明した。2人は「子どもを否定しないこと。話を聞いてみないと面白くならないので、可能性をつぶさないように」「相手を尊重するのが
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記者コラム「清流」 頑張る生徒、紙面で応援
昨年12月、沼津商業高(清水町)の生徒が税理士試験2科目に合格し、取材した。6月には日本商工会議所の簿記検定試験に合格者が出たことでも同校を訪れた。高校生の時から将来を見据えて勉強に励んでいることに改めて感銘を受けた。 生徒が受験した試験の合格率は低く、10~20%の試験もあるので難関。相当な努力と根気で、人の何倍も勉強してきたに違いない。話を聞いた時に思うのは、どの生徒も将来なりたい姿が明確。「この仕事に就いてこういうことをしたい」と数年後のイメージを具体的に語ってくれるのが印象的だ。 今後も勉強を続けて、いつか夢をかなえてほしい。夢に向かって頑張る子どもたちを記者の立場で応援、発信し
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若者に故郷 沼津PR LOVEフェスタ フェンシングや公演も
若者に故郷の良さを知ってもらうイベント「10年振りだよ全員集合!ぬまづLOVEフェスタ2023」(沼津商工会議所青年部主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が8日、沼津市の沼津ラクーンで開かれた。 青年部が9日の成人の日にちなみ、沼津へのUターンを促そうと企画。地元のシンガー・ソングライターによる公演や、同市が普及を目指すフェンシングのデモンストレーションも行われた。沼津のまちづくりの長所も紹介し、来場者は関心を深めていた。 青年部の大房正征会長(48)は「若い子には沼津が良いまちだと改めて感じてもらい、将来は戻ってきてほしい」と話した。
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交通指導員会が今年の活動開始 裾野で年頭視閲式
裾野市交通指導員会は8日、年頭視閲式を同市役所で開いた。会員29人が人員報告や服装点検を行い、今年の活動開始を告げた。 昨年は同市で221件の人身事故が起き、4人が死亡した。村田悠市長は「住民一人一人の交通への意識を高めていくことを期待したい」とあいさつ。水口毅真会長は「市民の交通安全と事故ゼロを念頭に活動したい」と話した。
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長泉在住の学生 町の魅力1冊に 公式マガジン作成、グルメや催し掲載
長泉町に在住し、町の新幹線通学支援補助金を利用する大学生や専門学校生が取り組む「未来人事業」の一環として作成を続けていた公式マガジン「#Nagaism(ナガイズム)」がこのほど完成し、携わった大学生らが6日、池田修町長に報告した。 マガジンはB5判8ページオールカラー。地元のグルメ、イベント、在住者の住み心地を聞いたインタビューを掲載し、写真と文章は全て学生が手がけた。 取り組んできた11人のうち、桐蔭横浜大3年大島佑太さん(21)、駒沢大2年遠藤久乃さん(20)、帝京大2年渡辺琴美さん(22)が町役場を訪問した。 3人は「取材相手とのコミュニケーションの取り方を学べた」「町のことを考
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モンミュゼ沼津が再開 副館長「美術に関心持って」
指定管理者不在で昨年4月から休館していた沼津市の庄司美術館(モンミュゼ沼津)が6日、再開した。記念セレモニーが行われ、新たに指定管理者となった同市のNPO法人「レザミ・デ・ザール」理事長で同館副館長の松永純氏(59)が地元との連携や、次世代が美術へ関心を持ってもらうイベントを企画していく考えを明らかにした。 今後は1階で企画展、2階で常設展を行い幅広く作品を発信する。2階では同日開幕した同市ゆかりの版画家山口源の版画約340点と版木約3500点のほか、旧制沼津中(現沼津東高)で教壇に立っていた色彩研究家前田千寸の書籍や原稿などの史料約千点が並ぶ。 同美術館の作品数は休館前から増やし、内装
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フェンシング 憧れの日本代表と練習 小中高生ら実戦形式 沼津
フェンシングのまち沼津推進協議会は30日、フェンシング「サーブル」の日本代表選手とコーチを招き、地元小中高生との合同練習会を沼津市のF3BASEで開いた。 市と日本フェンシング協会が結ぶ包括連携協定の一環で、上半身の攻防を繰り広げるサーブル種目に取り組む県東部の18人が参加した。参加者はジェローム・グースコーチや、2022年全日本フェンシング選手権女子サーブル個人で優勝した江村美咲選手ら5人から指導を受けた。 試合中の間合いの取り方や手足の使い方を学んだ後、実戦形式の練習で日本代表3選手と対戦。あこがれの選手から手取り足取りの指導を受けた。練習を見たグースコーチは「ハイレベルな練習ができ
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芋焼酎「千年の念」 沼津・門池の自治会販売へ 故郷愛と活気醸成
沼津市門池地区の自治会員でつくる「門池コミュニティー推進委員会」が地元産の材料でつくる芋焼酎の商品化に乗り出した。担い手減少や非加入の住民増加で全国的に自治会や町内会など地域を支える組織の存続が危ぶまれる中、独自商品の販売で活力ある自治会を目指す。 商品化する芋焼酎の名称は「千年の念(おもい)」。昔話「門池の竜」で、竜が門池に落とした虹色の玉が千年目に光ったという逸話と、地域再興への強い気持ちから名付けた。同地区で生産されたサツマイモを使う。 「少子高齢化が進むが、地元の活性化につなげたい」。地域振興プロジェクトチームを2017年4月に立ち上げ、代表を務める福田和男会長(69)は意義を
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税理士試験2科目合格 三橋さん、夢に前進 沼津商高初
沼津商業高(清水町)3年の三橋奏太さん(18)=三島市=がこのほど、難関の税理士試験科目「簿記論」「財務諸表論」に合格した。 2022年度の合格率は簿記論は23%、財務諸表論は14・8%。同校生徒が税理士試験科目に合格するのは、記録が残る過去30年間では初。高校生が税理士試験を受験するには、日商簿記検定1級か全経簿記能力検定上級に合格する必要があり、三橋さんは今年どちらも取得した。 三橋さんは「試験直前は、所属している会計実務部と帰宅後で合わせて6時間の勉強に励んだ。暗記するだけでなく、テキストで調べながら基礎を固めて、(ほかの問題にも)応用できる知識を身に付けた」と振り返った。 大学
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交通安全などで裾野署が感謝状 1団体9個人に
裾野署は20日、管内の交通安全活動や留置者の健康管理などに協力した1団体と9個人に感謝状を贈呈した。同署で贈呈式を開き、山下安則署長が感謝状を手渡した。 山下署長は「地域住民の安全、安心な生活のために貢献してくれて感謝している。今後も活動に協力してほしい」と呼びかけた。対象者は「地域に感謝の気持ちを持って、長く活動を続けたい」などと話した。 感謝状を受けた団体・個人は次の通り。 MAアルミニウム、関いづみ、窪田幸充、林口泰久、圓藤通典、青木一雄、勝又治、永田國博、山田豊、山本芳男
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記者コラム「清流」 反射材の活用を
冬になり、日が暮れるのが早くなった。車を運転する身としては、歩行者に近づくまで存在を認識しにくくなってきた。この時、反射材を着けている歩行者にはすぐに気づくことができる。 裾野署管内では11、12月でそれぞれ1件ずつの交通死亡事故が発生した。いずれも高齢者で、日が落ちた午後6時ごろの事故。横断歩道のない路上を渡っている際に走ってきた車と衝突した。その高齢者は反射材を着けていなかった。同署では12月の交通安全県民運動の期間に反射材などを配布し、主に高齢者の交通事故防止を呼びかけている。 県東部の市町にとどまらず、家族などで共有して県全体に波及していってほしい。自分自身が歩行者になった場合で
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交通安全教室でXマス演奏会 裾野・いずみ幼稚園
裾野市のいずみ幼稚園で19日、交通安全教室が開かれた。年少から年長までの園児約80人が裾野署員と県交通安全協会裾野地区支部職員から交通ルールを学んだ後、県警音楽隊によるクリスマスコンサートを聞いて盛り上がった。 音楽隊は人気アニメ映画の主題歌やクリスマスにちなんだ楽曲など計7曲を披露。サックスやフルートなど使っている楽器も紹介した。園児は知っている曲が流れると、リズムに合わせて全員で歌った。 教室では、同職員らが「チャイルドシートに乗ってベルトを着ける」「駐車場でも手をつないで歩く」と交通ルール順守を呼びかけた。夕暮れが早くなっていることから、「暗い時間には反射材を着けよう」とも説明。園
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海に転落した車から救助 駿東伊豆消防本部、4人に感謝状 沼津
海に転落した乗用車から男性を救助したとして、駿東伊豆消防本部はこのほど、4人に感謝状を贈った。 贈られたのは、狩谷直輝さん(27)=函南町=、末武大輝さん(27)=神奈川県=、北原賢一さん(47)=東京都=、石原一樹さん(26)=神奈川県=。沼津市の沼津南消防署で佐藤潤消防長から受け取った。 11月1日午後3時半ごろ、同市西浦木負で男性が運転する乗用車が海に転落。付近の堤防で釣りをしていた狩谷さん、末武さんが海に飛び込んで車の窓をたたき割り、救出した。北原さんと石原さんはロープを投げ入れ通報した。男性は命に別条はなかった。
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ブレーキ踏むまでの速さ確認 沼津で高齢者交通安全講習
沼津署などは16日、高齢者らを対象にした交通安全講習を沼津市の東部運転免許センターで行った。 認知機能検査の受験者らが、ブレーキを踏むまでの速さを計る装置を体験したり、暗い中で遠くに書いてある文字が見えるかの確認をしたりした。県交通安全協会沼津地区支部の交通安全指導員は「暗い服装で歩いていると、運転者から約10メートルの距離にならないと見えにくいが、反射材を着ければ約60メートルの距離でもはっきり見える」と呼びかけた。 ダイハツ沼津販売(同市)の協力で、誤発進抑制機能が搭載された車を展示し、高齢者による事故を減らす技術も体験した。受講した西川博さん(84)=長泉町=は「最近は早い時間から
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清水町に優勝ペナント贈呈 「来年は2連覇目指す」【市町対抗駅伝】
静岡市で3日に開かれた静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の大会役員らが16日、清水町役場を訪れ、町の部を大会新記録で優勝した同町に優勝ペナントを贈呈した。 関義弘町長や朝倉和也監督が新谷誠規同協会理事長らからペナントを受け取り、優勝旗などに取り付けた。関町長は「(2年ぶりの優勝で)優勝旗を奪還できてうれしい。来年は2連覇と記録更新を目指す」と話した。
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反射材着用を呼び掛け 啓発品を配布 裾野署
年末の交通安全県民運動に合わせて、裾野署は16日、反射材着用を呼びかける啓発品を裾野市のJAふじ伊豆直売所「すそのふれあい市」で配布した。 署員と市職員、県交通安全協会裾野地区支部の交通安全指導員が来店者に「反射材を着けよう」などと書かれたポケットティッシュやカイロを手渡した。受け取った吉村満江さん(75)=三島市=は「朝はまだ暗いので、首からライトを下げて歩いている。反射材なども活用して、車に気をつけたい」と話した。 同署管内では11、12月に1件ずつ、高齢者が巻き込まれた交通死亡事故が発生した。同署によると、日が落ちた午後6時ごろの事故で、横断歩道のない道路を渡っている際に車と衝突し
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少年非行防止に尽力 沼津署少年警察連絡協議会を表彰
沼津署少年警察連絡協議会(長倉清隆会長)はこのほど、長年、少年の非行防止や健全育成活動に関わったとして関東管区地区少年警察ボランティア連絡協議会から表彰を受けた。 同署で行われた伝達式で、県警の加藤悟生活安全部長が長倉会長に表彰状を手渡した。長倉会長は「子どもたちは少なくなってきているが、今の自分たちにできる活動を引き続き精いっぱいやっていきたい」と話した。
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交通事故防止など感謝状 1団体5個人に贈呈 沼津署
沼津署は15日、交通事故防止などの警察業務、運営に協力した1団体5個人に感謝状を贈呈した。同署で贈呈式が行われ、吉田光広署長から感謝状が贈られた。 表彰された団体・個人は次の通り。 ダイワロイネットホテルぬまづ(沼津市)菊地正栄(同)杉山勝次(清水町)原衛(同)小笠原一夫(沼津市)佐久間清人(同)
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ワカメの種付け 児童が挑戦「大きくなるの楽しみ」 沼津の静浦漁港
沼津市立静浦小中一貫校は15日、ワカメの種付け体験を同市の静浦漁港で行った。4年生23人が体験を通じて地元を支える水産業に理解を深めた。 児童らは、ワカメの胞子が付着しているひも約50本をロープに巻き付ける作業に臨んだ。漁港職員に「どれぐらいまで大きくなるのか」と成長までの大きさを質問した。職員は「回収するときには約1メートルになっている」と答えた。 参加児童の一人は「ワカメの成長までの過程がよく分かった。大きくなるのが楽しみ」と話した。 ロープは漁港岸壁につるされ、来年2月に回収予定。
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ラグビー体験 ブルーレヴズスタッフ招き交流会 沼津・千本小
沼津市立千本小で1日、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズスタッフを招いた交流会が開かれた。 4~6年生25人が、育成普及担当の加藤圭太さん(39)と藤井達也さん(31)からラグビーについての講話を聞いた。児童から「どれくらい力持ちか」「ぶつかって痛くないか」などの質問が出て、2人は現役時代を思い出しながら答えた。その後、児童はスタッフ同士のパスやタックルを見学。ボールを回転させて投げるスクリューパスや迫力あるタックルに歓声をあげながら、児童も挑戦した。5年松田建人君(11)は「パスなどを間近で見ることができてうれしかった」と話した。
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未来の沼津 どう活性化 第五中生がまちづくり案発表
沼津市立第五中でこのほど、中心市街地のまちづくりについて考える学習発表会が開かれた。将来の自分を考えるキャリア教育の一環で、3年生約130人が3~4人の班に分かれ、「未来の沼津をどのようなまちにしたいか」をテーマに学級内で発表した。 「新仲見世商店街を人がにぎわう場所にしたい」というテーマを設定した班は「ユーチューバーを起用してたくさん知ってもらう」「写真映えする海鮮丼を作ってSNSに投稿してもらう」など若者の視座でまちづくりのアイデアを考案した。 生徒は6月から発表会の準備を進め、実際に市街地を訪れて活気あふれる沼津にするための課題を考えた。10月には市まちづくり政策課職員が沼津の人口
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「アスル川柳」沼津で表彰式 最優秀作4部門を発表
サッカーJ3アスルクラロ沼津に関する内容を五七五のリズムに乗せる「アスルクラロ沼津川柳2022」(アスルクラロ沼津、第一生命主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式が20日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で行われた。 今季最終戦の前に実施した。7月から募集を始め、181句の応募があった。入選した30句の中から、4部門の最優秀作品が発表された。 最優秀作品の執筆者と句は次の通り。 静岡新聞社・静岡放送賞 広田哲郎(沼津市) アスルから持続可能な未来へゴー(ル)▽第一生命賞 斎藤亜紀(同市) Jリーグ夢みる息子まさ夢へ▽アスルクラロ賞 菅沼大祐(御殿場市) いつからかホームゲームは定休日
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看護体験や講座 地元住民と交流 沼津・東都大で学祭
東都大は19日、大学祭「第2回沼津東都祭」を沼津市の同大沼津キャンパスで開いた。同祭としては、初めて一般開放しての開催。ヒューマンケア学部看護学科の学生が来場者を笑顔で出迎えた。 学生は看護体験などのブースを出展した。「手指衛生」のブースでは、動画を見ながら、来場者と一緒に正しいアルコール消毒の仕方を実践した。「アルコールのノズルを深くまで押して手のひらに出し、指先から消毒を始める」など、授業で学んだ方法を伝えた。 同学部の望月紀子教授による講座「老年期を健幸(けんこう)に生きる」も開いた。望月教授は「身体面の健康だけでなく、孫と遊ぶなど、その人が日々の生活を満足して幸せだと思えているこ
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仕事のやりがい学ぶ 沼津三中 警察署員や看護師ら講話
沼津市立第三中でこのほど、2年生を対象に職業講話が行われた。市内で働く5団体の社会人から話を聞き、将来への展望を広げた。進路学習の一環。沼津署員や市立病院看護師、自衛隊員らが講師となり、仕事の内容ややりがいを伝えた。生徒からは「その職業に就いたきっかけは」「大変なことは」といった質問が出た。 講師は男女共同参画の視点を取り入れて説明。職場の男女比や女性の割合が増えてきている背景を発表した。同署の高橋ふじ子警務係長は「被害者が女性だった場合、同性だからこそ話してもらえることもある」と話した。 浅田帆璃(ほろり)さん(14)は「看護師になりたいので、講師から人のことを笑顔にできることがやりが
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沼津特別支援学校でサッカー教室 アスルクラロ選手と交流
サッカーJ3アスルクラロ沼津は18日、サッカー教室を沼津市の沼津特別支援学校で開いた。 同校で毎年行っているイベントで、体育の授業の一環。中学部の1~3年43人と、遠山悠希選手、三井大輝選手、森夢真選手が参加した。選手らはパスやドリブルの練習に励む生徒たちに声をかけながら、親睦を深めた。キーパーとしてシュートも受けた。 3選手は「生徒から力をもらって励みになった」「20日の今季最終戦では、応援してくれる人に勝利で応えたい」とあいさつした。
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沼商屋にぎわう 19日まで清水町 地元企業とコラボ
沼津商業高(清水町)総合ビジネス科経営コースの3年生27人は18日、地元企業と共同開発した商品や地場産品を販売する「沼商屋(ヌマショップ)」を同町のサントムーン柿田川で始めた。自分たちが考案したスイーツや、地元事業者から仕入れた野菜やお茶などを並べ、販売実習を通して地域の魅力発信に取り組む。19日まで。 毎年開催し22回目となるイベントで、同町や沼津市の15事業所の商品が並ぶ。生徒は事前に黒板やPOPなどを活用した広告を勉強し、来場者の目を引く効果的な宣伝にも挑戦した。 ところてん製造の栗原商店(同町)とのコラボ商品「シュクルコロン」は、粉寒天や砂糖で作るカラフルな琥珀(こはく)糖。昨年
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⚽J3沼津 最終戦「勝って締める」 20日、ホーム宮崎戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は20日、9位のテゲバジャーロ宮崎とホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で今季最終戦を行う。ここまで8勝7分け18敗とシーズンを通じて低迷した沼津。来季新監督にクラブOBで今季J1ジュビロ磐田のコーチを務めた中山雅史氏(55)が就任するため、望月一仁監督が最後の指揮を執る。菅井拓也主将は「勝って今季を締めくくりたい」と意気込む。 前節の愛媛FC戦はDF前川智敬選手のゴールで先制したが、後半に追い付かれ、1―1で引き分けた。連敗を4で止めるも、9月17日のカターレ富山戦以来、白星から遠ざかっている。 望月監督は対戦相手の宮崎を「アグレッシブで、状態のいいチ
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記者コラム「清流」 人命救助 紙面で発信したい
10月、バスケットボールの試合中に審判をしていた男性が卒倒し、来場者らが救命措置などを行って助けた。駿東伊豆消防本部からの救助者への感謝状贈呈式を取材し、突発的な事案での連携内容に驚くばかりだった。 このほか、11月1日に沼津市西浦木負で発生した海への車両転落事故では、付近にいた男性2人が海に飛び込んで運転手を車から救助し、消防の到着を待った。4日に同市大岡で発生した火災では、出火した部屋にいた男性を付近にいた人が担いで救助したという。とっさの行動で人の命が救われていることが多々あると実感した。 危険を顧みず、ちゅうちょなくとった行動に感銘を受けた。このような内容こそ紙面での発信を続けて
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AOIフォーラム 会員が農作物販売 清水町でマルシェ
農林水産分野の技術開発や事業化を目指す「アグリオープンイノベーション機構」はこのほど、同機構の会員制組織「AOIフォーラム」に所属する会員の農作物を販売するイベント「AOIマルシェ」を清水町のサントムーン柿田川で行った。同フォーラム会員の7法人1団体が出店し、生産した農作物約50種類が並んだ。 生育状況に応じて機械によって自動で水を与えてハウス栽培したトマトや、無農薬栽培のグアバなど、生産者のこだわりが詰まった野菜や果物が店頭に置かれた。来場者は生産者から農作物ができあがるまでの思いなどを聞きながら、購入商品を決めた。同機構の細萱宏樹アシスタントプロデューサーは「機械利用などによって生産さ
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仕事の魅力や挫折語る 沼津四中 地元社会人が職業講話
沼津市立第四中はこのほど、東京電力パワーグリッド静岡総支社の協力で職業講話「未来キャンバス☆」を同校で行った。1年生約70人が広告デザイン会社や不動産会社、自衛隊など地元の11の企業・団体担当者から話を聞き、将来の職業イメージを膨らませた。 生徒は事前に将来の夢や趣味を記したオリジナルの名刺を作製して、まずは講師と交換。「いつからこの仕事に就こうと思ったか」「仕事で大事にしていることは何か」など将来の自身を見越して質問に入った。 講師は「NPO法人を立ち上げたがうまくいかなかった」「借金を負ってしまった」といった失敗や挫折したエピソードも明かし、「今この時間に行動することが大事」「得意な
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沼津税務署 納税功労者ら表彰 貢献たたえる
沼津税務署はこのほど、納税意識の高揚や普及啓発などに尽力した管内の功労者をたたえる納税表彰式を沼津市の沼津青色会館で開いた。 受賞した青色申告会の関係者に、北川和彦署長が表彰状を手渡した。10月に名古屋国税局から納税功労者として財務大臣表彰を受け取った同署管内青色申告会連合会の久保田文彦会長が受賞を報告した。 表彰を受けた人は次の通り。 沼津税務署長表彰 園原みよ子、杉山和男、真田孝三、渡辺昌志、桑崎雅人▽沼津税務推進協議会長表彰 上原正之、勝又芳子、中瀬古園子、岩田弘幸、柏木雅博、岡田哲也、坂東弘康、白砂伸之
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珍しい焼き菓子に舌鼓 沼津・新仲見世 個人経営12店出店
主に県東部の個人経営の店舗で作られた焼き菓子が並ぶイベント「小さな焼き菓子屋さんの集い」(沼津新仲見世商店街主催)がこのほど、沼津市の同商店街で開かれた。 12店舗が出店し、各店で作られたオリジナルのクッキーやスコーン、マフィンなどが並んだ。海外の伝統菓子のカヌレや、秋をイメージして栗の形をしたクッキーなど、趣向を凝らした商品が集まった。県内各地から来場者が訪れ、個人経営店のオーナーと会話を楽しみながら珍しい焼き菓子に舌鼓を打った。 同商店街の井草雅彦会長(52)は「にぎわいのある風景が日常的に見られる商店街になれば」と話した。
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記者コラム「清流」 投票率低下 何をすべきか
筆者の出身地の新潟県で、新潟市長選が行われた。その投票率は32.10%。4年前の選挙を17.73ポイント下回った。大きな争点がなかったことが低下の要因とみられるが、あまりに低かったため驚いた。 参院選も行われた2022年、メディアや行政、自治体などは芸能人の起用やSNSでの発信を通じて、特に若い世代の関心を喚起するなどの取り組みを強めた。ただ、地元の同級生に話を聞くと、「(市長選を)やってることすら知らなかった」との声。「投票率の上昇」をうたう前にすべきことがあるかもしれないと考えさせられた。 選挙が近づいてきたから何か企画を行うのでは、効果は乏しい。1人の記者として、中長期的に何ができ
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「税と選挙」関心を 沼津税務署と市選管 沼津城北高で出前授業
沼津税務署と沼津市選挙管理委員会はこのほど、出前授業「税と選挙」を同市の沼津城北高で開いた。 牧野よし美税務広報広聴官と、市選管の渡辺拓実主事が1~3年約360人に講義を行った。牧野税務広報広聴官は直接税と間接税の長所と短所を説明し、「国の借金と少子高齢化は密接に関わり合っている」と伝えた。渡辺主事は選挙権が18歳に引き下げられたことを受け、投票の流れや投票所の立会人などの人員配置といった基礎的な内容を説明。「期日前投票、不在者投票を有効に活用して選挙に関心を持ってほしい」と話した。 生徒は模擬投票も実施。「税率を引き上げる」「財政を縮小し小さな政府を目指す」といった3人の架空の候補者を
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沼津駅周辺整備 課題は 市民の会がセミナー
沼津市内の自治会や沼津商工会議所で構成する「沼津駅の高架化を実現する市民の会」は8日、JR沼津駅付近鉄道高架事業を柱に周辺整備が本格展開を迎えるにあたり、セミナー「これからの沼津に何が必要か」を同市のプラサヴェルデで開いた。 約100人が参加。森ビル都市企画商業企画・PM部の石川哲史部長とオリエンタルコンサルタンツ都市政策・デザイン部の都築正理事が講師として登壇した。 石川部長はセミナー前に市内を回り、現状を分析。図書館の整備を課題に挙げ、「開館時間を延ばすことや席数を増やし、仕事後でも利用できるようにすると、まちの拠点になりやすい」と話した。 都築理事は駅周辺を整備した事例とその効果
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創立20周年「地域安全に全力」 沼津市防火協会が式典
駿東伊豆消防本部などで構成する沼津市防火協会はこのほど、創立20周年記念式典を同市内で開いた。 県東部の12防火協会員約100人が参加した。20周年を記念し、全国危険物安全協会の兵谷芳康理事長から感謝状が贈呈された。市防火協会の中島博康会長は「今後も地域の安全のために全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。 富士山ハザードマップの作成に携わった御殿場市危機管理補佐監の杉本嘉章さんによる「沼津市の防災上の特性」と題した講演も行われた。
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心肺停止のバスケ審判救助 駿東伊豆消防本部 6人、1団体に感謝
卒倒した男性を迅速な行動で助けたとして、駿東伊豆消防本部はこのほど、6人と1団体に感謝状を贈った。 携わったのは福田凌さん(30)=御殿場市=、山本吏佳子さん(27)=清水町=、長倉龍生さん(25)=沼津市=、梶潮香さん(25)=三島市=、高橋慎太郎さん(36)=沼津市=、佐藤幸洋さん(43)=同市=、沼津市バスケットボール協会。代表して同協会の山本和博一般部長(59)が、同市の沼津南消防署で佐藤潤消防長から感謝状を受け取った。 先月16日午前9時45分ごろ、バスケットボールの試合中に審判をしていた男性(51)が、心肺停止になり倒れた。居合わせた6人が連携し、胸骨圧迫や119番、AED携
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子どもの居場所 作り方考える 長泉でセミナー
長泉町社会福祉協議会はこのほど、子どもが安心して過ごせる生活環境と地域づくりを考える「子どもの居場所作り 立ち上げ講座」を町福祉会館で開いた。 同町の在住者や勤労者約50人が参加。県立大経営情報学部の木村綾講師が登壇し、遊んでいる子どもの声への苦情や集団での遊びが減少していることから、心理的側面も含めた安心できる居場所作りが求められていることを伝えた。 「どうすれば子どもたちにとって心地よい居場所を作れるか」をテーマにグループワークも実施。「高齢者などの大人とも話せるような場所を作る」「子どもたちが参加しやすいように遊び場の名前を変えてみる」など、参加者が実体験を基にアイデアを発表した。
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園児、パソコン操作に挑戦 桐陽高生とお絵描き 沼津
小学校でタブレット端末の支給やパソコンでの学習が進み、幼少時からITリテラシーが求められる中、沼津市の沼津学園第二幼稚園がこのほど、高校生と「パソコンを使ったお絵かき教室」に臨んだ。同園の山口為子教頭は「オンライン学習の導入を園児の段階からできれば」と意気込む。 「一緒にマウスを動かしてみよう」「キーボードはこうやって打とう」。10月31日と1日、桐陽高(同市)で行われたお絵かき教室。年中児はパソコンのペイントソフトでの絵描きと自身の名前の入力に挑戦した。同校特別進学コース1年の生徒が園児と1対1で、マウスの使い方、キーボード操作を教えつつ一緒に作業した。 園児はパソコン操作に戸惑いなが
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狩猟解禁でパトロール 静岡県など
狩猟の解禁に伴い静岡県は1日、一斉パトロールを実施した。沼津市では県東部農林事務所や市、沼津署などの担当者9人が愛鷹山(同市)で見回り活動を行った。 担当者は鳥獣保護管理員の経験から、頻繁に狩猟が行われている4カ所を視察した。設置されていた「箱わな」を確認し、登録番号や設置者の名前、電話番号などが明記されているかチェックした。 県は狩猟期間の終了まで、担当者らによる取り締まりや猟銃の安全な使用を求める啓発を行う。同事務所森林環境班の遠藤淳班長は「狩猟中の事故も毎年起きている。ルールに基づいた狩猟を徹底してほしい」と話した。
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狩猟中の事故、後絶たず 関係機関、講習会開き注意喚起 背景に担い手の減少、高齢化
農村地域で鳥獣被害が深刻化し、駆除する猟師の負担が増す中、猟銃所持者の高齢化や減少に伴い、狩猟中の事故が後を絶たない。県内の関係機関は11月からの猟期を前に、狩猟の技術向上と知識の再確認を急いでいる。 沼津市は今夏、銃の適切な使用法を学ぶ射撃講習会を西富士ライフル射撃場(富士宮市猪之頭)で初めて開いた。参加したのは駿東猟友会沼津支部の会員約60人。座学では高度な安全管理が求められる猟銃の扱い方をメモに取り、改めて認識を深めた。立ち撃ち10発・膝撃ち10発の射撃研修では1発ごとに技術を確認した。 講師を務めた同射撃場の野田敦射撃指導員は「銃の点検を怠り発生した事故など、思わぬ落とし穴もある
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屋台や文化展、4人乗り自転車も 沼津・金岡地区、3年ぶり祭り
「金岡コミュニティ祭り」(金岡コミュニティ推進委主催)が29日、沼津市の金岡地区センターで行われた。 コロナ禍で3年ぶりの開催。家族4人で乗ることができる自転車や金岡中吹奏楽部によるコンサートなどが行われた。自治会員らによる輪投げやスーパーボールすくいといった屋台も出店され、訪れた家族連れらは触れ合いを楽しんだ。 文化展も開かれ、金岡地区27自治会の有志や小中生らによる水彩画や切り絵、フェルト作品などが並んでいる。土屋新一会長(75)は「開催できて感無量。特に子どもたちに改めて地域のことが好きになる機会になってほしい」と話した。30日も午後1時まで開催。
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沼津信金「終活」セミナー 相続スムーズに
沼津信用金庫は26日、遺族に迷惑をかけない相続を考えてもらう「終活セミナー」を沼津市の沼津トラストビルで開いた。 県東部の65歳以上の男女約20人が参加した。同信金職員が「もめない相続」「遺言を書いてみよう」をテーマに講演した。相続争いは一般家庭で多く起きていると伝え、分割内容が決まらない、相続人同士が仲が悪いなど原因を説明した。 死亡した人の配偶者や親族の関係から誰が相続人になるかを考えるクイズも実施。子どもがいない夫婦や相続人ではない人に財産を残したい人は遺言書の作成を勧め、参加者は専門的なアドバイスにうなずきながら理解を深めた。 同信金の海田新也相談センター長は「遺言があれば相続
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J3沼津「つなぎながら攻撃に」 30日、ホームで八戸戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は30日、ヴァンラーレ八戸とホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。前節はFC岐阜に1―2で負けるも、ゴールを決めたMF北龍磨選手は「攻撃面で収穫の多い試合」と振り返った。 直近6試合勝ち星から遠ざかっている沼津。課題としている得点力では前節が4試合ぶりの得点となった。27日はパスの精度を意識した実戦形式での試合で調整した。北選手は岐阜戦を「決定機を多く作れたゲーム」といい、八戸戦では「前半で先制、終了までに2点目をとる有利な展開で試合を進めたい」と見据える。 望月一仁監督は八戸を「アグレッシブなサッカーをしてくる」と分析。「つなぎながら崩してい
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沼津五中生が大道芸を鑑賞 サンキュー手塚さん招く
沼津市立第五中で26日、大道芸人サンキュー手塚さん(53)を招いてパフォーマンスの鑑賞会が行われた。キャリア教育の一環で、1~3年生が奇想天外なパントマイムショーに見入った。 サンキュー手塚さんは自身をラーメンの具に見立てたコントや、「大きなのっぽの古時計」に合わせた創作ダンスを披露。生徒と一緒にロボットダンスをしたり、目の前に見えない壁があるのを手で表現するパントマイムをしたりして、盛り上げた。生徒に「笑顔や動作一つでも相手の心に伝わるコミュニケーションがとれる。意識してほしい」と言葉を送った。3年中島竜斗さん(15)は「外国人への表現として活用できそう」と振り返った。
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「家業継ぐか」テーマに楽曲 沼津の居酒屋店主、酒造社長がコラボ【とんがりエンタ】
家業を継承するか、しないか―。そんな選択を迫られた人の葛藤を歌詞にした楽曲が話題を呼んでいる。曲名は「継ぐも継がぬも」。沼津市の居酒屋「魚鳥木」のオーナーで「Doramaru」名義で音楽活動も行う佐々木優さん(44)と、同市の酒蔵「高嶋酒造」社長の高嶋一孝さん(44)が作った。 トラックは佐々木さん、ラップを含めた作詞は佐々木さんと高嶋さんが共同で手がけた。「継ぐも継がぬも自分次第」「やれることをやるしかないんじゃない」「やりたくなきゃやめちゃえばいいんじゃない」と2人の経験と考えをうそなくつづった。 佐々木さんは東京都出身。実家の居酒屋を継がずに6年前、沼津市に移住した。一方、高嶋さん
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車いすラグビー体験 タックルの衝撃に児童驚き 東京パラ銅・若山選手が沼津四小訪問
東京パラリンピックの車いすラグビーで銅メダルを獲得した若山英史選手(沼津市出身)による講演会と競技の体験会が同市の第四小で開かれた。6年生79人が車いすラグビーの魅力を体験した。 県のオリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業の一環。若山選手は競技用の車いすは、攻撃型の選手と守備型の選手で形が違うことなど、ルールや基本的な知識を解説した。プールの底に頭を強打し、頸椎(けいつい)を損傷して車いす生活になった経緯も語り、生活が一変した際に周囲の人に支えられていると実感した経験から、「家族や友人に感謝の気持ちをどんどん表現しよう」とメッセージも伝えた。 その後、車いすに乗って児童同士がタ
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沼津・長井崎小中の児童 プロ陸上コーチ荒川さんから走るこつ学ぶ
沼津市の長井崎小中一貫校で25日、プロの陸上コーチを招いた小学生向けの特別教室が開かれた。同校の3~6年生約50人が参加し、短距離走が速くなるこつを学んだ。 教室はジブラルタ生命保険の社会貢献活動「ドリーム・スクール・キャラバン」の一環で、プロスプリントコーチの荒川優さん(33)が講師を務めた。 荒川さんは、速く走るポイントは肩を大きく振ることと、前傾姿勢を保つことだと説明。児童は背後で手を組み、肩の動きや姿勢に意識を集中させて練習した。練習の前後で30メートル走を実施し、全員タイムを0・5秒以上縮めた。荒川さんは「今回の成功体験を基にできないと思ったことにも挑戦し続けてほしい」と児童た
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駅周辺の自転車盗「気を付けて」 沼津の高校生が呼びかけ 3年ぶり再開
沼津市内の私立高6校で構成する啓発グループ「ハイスクール防犯隊」が3年ぶりに活動を再開した。新型コロナウイルス禍で中断を余儀なくされていたが、10月の沼津署のキャンペーン「自転車盗被害ゼロの日」に参加。「同じ高校生に防犯意識を持ってもらいたい」とメンバーは意欲的だ。 「自転車はツーロックを」「盗難被害が増えてます」。11日朝、JR沼津駅北口には市職員や市地域安全推進員らとともに、防犯隊18人が広報活動に臨んだ。祝日明けの通勤、通学者に大きな声で呼びかけ、ポケットティッシュを手渡した。 防犯隊は2010年、自転車盗への対策強化や若者による万引などの犯罪根絶を呼びかけようと、同署の依頼で発
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親子で楽しくラグビー体験 清水町で教室
静岡県ラグビーフットボール協会は22日、親子ラグビー教室を清水町の総合運動公園で開いた。同町を中心に県東部に住む園児、児童と保護者約40人が参加した。 講師を務めたのは元女子ラグビー日本代表で女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」の野毛伸子監督(36)=同町=と島田市出身で元ワールドカップ(W杯)日本代表の小野沢宏時さん(44)。参加者はラグビーボールを使って、親子でのパス回しやミニゲームを体験。どこに跳ねるか予測できない楕円(だえん)形のボールを追いかけ、汗を流した。 長泉小3年浅山剛丈君(8)は「ボールをみんなで運ぶのが楽しかった。上手になりたい」と話した。野毛監督は「楽しく体
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記者コラム「清流」 防災訓練「参加」に主眼を
静岡県内に大きな被害をもたらした台風15号―。9月には、「防災の日」に合わせ3年ぶりに総合防災訓練が各地で行われたが、沼津市の自治会の担当者によると、この2年の新型コロナウイルス感染拡大の影響で住民の参加意識が著しく落ち込んでいるという。 同市金岡地区の訓練を取材した。駿東伊豆消防本部沼津北署員が倒壊家屋から逃げ遅れた人を救出する訓練や、水難事故を想定してドローンを使った浮輪投下訓練など、イベント色が強いものだった。取材そっちのけで見入ってしまう内容だった。 無味乾燥な避難訓練では意味がない。「with(ウィズ)コロナ」になり、改めて防災意識の醸成が急務だろう。まずは「参加」に主眼を置き
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若年者ものづくり入賞 静岡県立工科短期大沼津 高橋さんと篠崎さん
沼津市の静岡県立工科短期大学校沼津キャンパスの情報技術科2年高橋樹成さん(20)=同市=と電子情報技術科2年篠崎空斗さん(19)=同市=がこのほど、第17回若年者ものづくり競技大会で入賞を果たした。高橋さんはITネットワークシステム管理で銅賞、篠崎さんは電子回路組み立てで敢闘賞を受賞した。 高橋さんはネットワーク関係の仕事に就く兄の影響でものづくりに興味を持った。授業で扱っていない範囲でも過去問題などを参考に勉強に励んだという。来春にはアプリ開発の企業に就職が決まっていて、「建設業の現場で使われるものを作れたら」と意気込んだ。 篠崎さんは受賞が決まって家族に報告した時、言葉にならないほど
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静岡人インタビュー「この人」 沼津市5ライオンズクラブの代表に就任した 大嶽正泰さん(沼津市)
1986年沼津香陵ライオンズクラブに入会。2013、17年に会長を務める。今年7月から、沼津市内5クラブの代表の334―C地区3R・1ZC(ゾーンチェアパーソン)に就任し、県内各地のクラブとの交流も図る。同市大岡の三明寺住職。趣味は落語とお酒、寺の目の前に広がる「門池」を眺めること。沼津に住み始めて40年。富士市出身。76歳。 ―任期中にやりたいことは。 「沼津市の民話を広めることに協力したい。8月に『ぬまづ昔ばなし』が再編され書籍化されたのを機に、読み聞かせなどに進んで参加する。郷土の記憶を未来につないでいくためには不可欠。NPO法人『フードバンクふじのくに』への食料品寄贈、『こども食
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地域の防犯活動に尽力 沼津署、個人・団体に表彰状伝達
沼津署は18日、地域安全協議会の全体会を沼津市のサンウェルぬまづで開いた。地域の防犯活動などに尽力し、表彰を受けた個人団体への表彰伝達などを行った。 吉田光広署長は、関東防犯協会連絡協議会特別功労団体表彰を受けた沼津署地域安全協議会女性部「やまびこ」の大川由美子代表(74)らに賞状を手渡し、「皆さんの努力のおかげで地域の安全が保たれている」と感謝した。 全体会には地域安全推進員ら約50人が出席した。同署によると、管内の万引件数は今年に入って188件(同日時点)で、昨年同期比54件増。生活安全課担当者が県内ワースト1であることなどを説明し、周囲への注意の呼びかけを訴えた。 このほかに表彰
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青空の下 サッカー熱戦 沼津で大会 園児や児童8チーム
沼津西ロータリークラブ(RC、土屋昌之会長)は16日、少年サッカー大会「U―8RCカップ」を沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で開いた。サッカーJ3アスルクラロ沼津のスクールチームや県東部の少年サッカーチームなど8チームが参加した。 毎年開催して3回目。縦10メートル、横20メートルのフィールドで、各チーム総当たりで対戦した。園児から小学2年までの児童が青空の下、ボールを追いかけて走り回った。参加した伊豆の国市の長岡南小2年加藤和君(8)は「いっぱいシュートできて楽しかった」と話した。
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J3沼津サポ 台風被災地をサポート SNS呼びかけ、飲料水届ける
9月の台風15号で県中西部に浸水や断水、土砂崩れなど甚大な被害が出たことを受け、大きな被害がなかった県東部から、サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津のスタッフやサポーターら有志が飲料水を届けるなど支援した。アスルはクラブとしても防災をテーマに地域活動に取り組む。有志は「地元でも災害の不安がある。人ごとではない」と被災地支援の継続を確認した。 今回の支援のきっかけは沼津香陵ライオンズクラブ(LC)の呼びかけだった。同LC会員でホルモン焼き肉店「ホル衛モン」(沼津市)のオーナー勝又直人さん(41)が、断水に見舞われた静岡市清水区興津地区の友人から生活用水の依頼を受けた。「飲料水があれば
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小中生に必要な栄養素は 沼津でアスリート向け食事セミナー
沼津市は15日、スポーツに取り組む子どもの食事を親子で学ぶセミナー「ジュニアアスリートの食事ケア」を同市のフェンシング施設「F3BASE」で開いた。市内の小中学生と保護者15人が参加した。 講師は、市と包括連携協定を結ぶ日本フェンシング協会のゴールドパートナーで、健康補助食品の開発を手がける「SL Creations(エスエル・クリエーションズ)」の管理栄養士秋山里実さん(45)が務めた。秋山さんは成長期の食事で大切なことや、競技別の意識したい栄養素を説明した。最適な料理として、「油揚げでタンパク質が取れ、消化もゆっくりなので長時間行う運動に合う」として、いなりずしを挙げた。 参加者は実
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記者コラム「清流」 アーチェリー初体験
掛川市満水のつま恋リゾート彩の郷で、アーチェリーを初体験した。現在、勤務している沼津市やこれまで住んできたところの近くにアーチェリー場はなく、期待に胸を膨らませながら挑戦した。 最初は安全講習。放った矢は時速200キロを超え、死亡事故の可能性もあるので念入りに行われた。肘や指に防具を装着し、弦を顎まで引くとオリンピック選手になったかのような優越感すらあった。 実際にやってみると非常に難しい。矢を射る度にフォームはばらばらで弓の引き具合も異なり、同じ場所には全く当たらなかった。初心者体験で的は近いので、矢が刺さる感触は心地よかった。簡単に、何も用意せずに体験できる。年齢を重ねてもできる競技
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⚽J3沼津 首位撃破へ「粘り強く」16日にホームいわき戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は16日、首位のいわきFCとホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。前節はカマタマーレ讃岐に0―0で引き分けた。FWブラウンノア賢信選手は「どんどん点に絡んでいきたい」と意気込む。 沼津は直近5試合で2得点と攻撃力が課題。9月17日のカターレ富山戦以来の白星を狙う。13日は早いパス回しとミニゲームで、試合を想定した練習を行った。望月一仁監督は「守備は相手の決定機を減らせているが、攻撃でペナルティーエリアへの侵入が少ない」と課題を挙げ、「相手は走力を生かしてくる。力負けせず、粘り強く戦いたい」と誓った。 3連勝中で勢いに乗るいわき戦についてブラウン
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子どもとの接し方 元教師が説明 沼津で意見交換会
教育事業を手掛ける「Qilot(キュイロット)」(萩原達也代表取締役CEO)はこのほど、子どもとの向き合い方を考え直してもらうイベント「子どもを『みる』」を沼津市の「あしたかベース」で開いた。 萩原CEOと、教育事業立ち上げに向けて活動している内藤正臣さん、子どもと自然の遊び場を手掛ける「里山保育こまめ」の平野純子代表が講師として登壇。3人はいずれも県内の学校で教員を務めていた。県東部で小中学生の子どもがいる母親約30人が参加した。 前半では講師3人の教師時代の経験を生かした独自の子どもとの接し方を説明。後半では交流会として母親同士が日常で感じている不安や悩みを率直な気持ちで意見交換した
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歩道で安全確認しっかり 園児、自動車学校コースで教室 沼津
静岡県交通安全協会沼津地区支部ときせがわ自動車学校(沼津市)は12日、子どもに正しい交通ルールを目で見て学んでもらう「子どもと高齢者を守れ!未来へつなげる交通教室」を同校で開いた。清水町のしいの木保育園と清水南幼稚園の年長児が、同校コース内で指導を受けた。 同町の九つの保育園、幼稚園を対象に11月まで行う。運転席からでは死角が多くあることや、大型車の内輪差を考慮して横断歩道からは離れて立つことなどを学んだ。車が走っているコース内を歩き、狭い歩道では車が見えたら立ち止まることにも理解を深めた。 牧之原市で園児が通園バス内に置き去りにされ熱中症で死亡したことを受け、同校職員が「水筒でクラクシ
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製造業など20社 就職ガイダンス 静岡県立工科短期大沼津
沼津市の県立工科短期大学校沼津キャンパスはこのほど、就職ガイダンスを同校で開いた。機械・生産技術科、電子情報技術科、情報技術科の1年約60人が円滑な就職活動の準備のために参加した。 県東部を中心とした自動車部品メーカーや機械製造業など約20社がブース出展した。生徒は採用担当者と意見、情報交換を行い、卒業後の進路を見据えながら自身が関心ある分野以外の企業にも一通り目を通した。ふじのくにづくり支援センターの矢野弘典理事長が「今後の企業のあり方、職業人としての使命・役割」と題した講演会も行った。 遠藤誠教務課長は「卒業後は県東部と県全体を盛り上げられる人材になってほしい」と話した。
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静岡の小山さん 沼津牧水賞一席 短歌大会
沼津市と縁のある歌人若山牧水を顕彰する第69回沼津牧水祭短歌大会がこのほど、市立図書館で開かれた。識者による講演や全国から寄せられた作品の表彰などを行った。 作品は100首が寄せられ、沼津牧水賞一席には小山弘子さん(静岡市)の「切りすぎた髪に大泣きせし吾子を夏空におき黐(もち)の木を伐る」が選ばれた。 第26回若山牧水賞を受賞した黒瀬珂瀾(からん)さんが講演し、明治期に一時代を築いた牧水とコロナ禍をテーマにした一般人からの短歌の作品を紹介した。 主な入賞作は次の通り。 沼津牧水賞二席 菅野隆江(沼津市)▽三席 岸浩子(熱海市)▽選者賞 園部淳(愛媛県松山市)藤井重行(山口県宇部市)鎌
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ゴルフ スタンレーレディースホンダ第2日 小祝、暫定トップ
降雨によるコースコンディション不良のため前日中断した第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われたが、41人が競技を完了できず日没サスペンデッドとなった。 プレーを終えた選手では、小祝さくらが10アンダーで暫定首位に立った。13ホールを終えた上田桃子、17ホールを終えた菅沼菜々が2打差で追う。 県勢では渡辺彩香(熱海市)がプレーを終えて2アンダー、村上瑞希(富士国際GC)が15ホールを終えて3オーバーだった。(出場107選手=アマ5、曇り、20・5度、東の風3・9メートル、観客3093人) ■29ホールをノーボギー 初日第1ラウンド途中で中断となった小祝は、計29ホールをノーボギーの快
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特殊詐欺防止に貢献 連合自治会長に感謝状 沼津署
沼津署はこのほど、6~9月まで「特殊詐欺被害防止推進地区」として防犯広報活動をしてきた沼津市下香貫、中、我入道の各連合自治会長に署長感謝状を贈った。 感謝状を受け取ったのは杉山好徳さん(69)=下香貫=、塩川博三さん(71)=中=、岩崎一美さん(72)=我入道=。3人は看板やポスターの掲示などで、自治会内の特殊詐欺被害防止に貢献してきた。 同署で行われた贈呈式で、吉田光広署長は「第1期の推進地区として協力していただき、感謝している」とあいさつした。3人は「被害件数が少なくなったと聞き、活動してきて良かった」「今後も定例会などで被害撲滅へアピールしていきたい」などと話した。
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参院選題材に模擬選挙 事前学習し1票投じる 沼津中央高
沼津市杉崎町の沼津中央高は27日、成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、7月の参院選を題材に校内模擬選挙を行った。期日前投票の実施や投票自体も自由意思に委ねるなど、生徒は実際に即した形で臨んだ。 昼休みと放課後に約200人が投票に訪れた。自分の名前が書かれた入場券と同校選挙管理委員会発行の投票券を交換し、1人1票を投じた。自民党や立憲民主党など九つの政党名から1政党を記入し、投函(とうかん)した。 事前学習として新型コロナ対策、消費税政策などの各党の公約を学んだ。6日には同市選挙管理委員会による開票時の注意事項の研修も行った。選挙で使われている投票箱や記載台を用意し、同校の委員から
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静岡人インタビュー「この人」 まちづくりを行う一般社団法人「いちご」理事 藤井さやかさん(清水町)
自身が産後鬱(うつ)のようになってしまった経験から、2007年に「子育て応援サークルいちご」を立ち上げた。17年に10周年を迎え、公益的な事業の展開に際し、子育て支援やまちづくり活動を行う「一般社団法人いちご」設立。法人として17年に県知事褒章、22年にふじさんっこ応援大賞優秀賞を受賞。県内の地域に根付く人や体験を紹介するローカルサイト「ひととき百貨店」を運営。「ぬまづパンまるしぇ」等の沼津の商店街を会場にしたイベントも主催。沼津市出身。44歳。 ―「子育て応援サークルいちご」を通じてのやりがいは。 「心が躍動する人との出会い。現在300組を超える親子が関わってくれている。自分のために始
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歩いて巡る沼津「蛇松線」跡 明治期敷設の資材運搬用鉄道、沼津港まで3.5キロ 往時に思いはせる
ぬまづ観光ボランティアガイドはこのほど、明治期に東海道線新設のための資材運搬用として沼津港から敷設された鉄道「蛇松線」の跡地を巡るイベントを開いた。歴史や今も残る面影を紹介し、参加者は地域の発展に一役買った鉄道の往時に思いをはせた。 沼津市を中心に約50人が参加した。当時、蛇松線が通っていたJR沼津駅南口から沼津港にある魚市場までの3・5キロを2時間かけて歩いた。 蛇松線跡の史跡16カ所を見学。起点だった沼津通運倉庫付近のレールや蛇松線跡に整備された遊歩道の蛇松緑道を見学し、それぞれで足を止めてガイドから解説を聞いた。参加した山本紀子さん(76)=沼津市=は「蛇松線が通っていた史跡がたく
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全中、全小フェンシング大会 メダル獲得の喜び報告 沼津
7月に開かれた全国中学生フェンシング選手権大会(全中)と9月に開かれた全国小学生フェンシング選手権大会(全小)に出場し、メダルを獲得した沼津市内などの小中学生が15日、市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果を報告した。 メダルを獲得したのは、全中女子サーブル個人優勝の鈴木輝愛さん(清水2)、男子サーブル個人優勝のバーナード洋人さん(加藤学園暁秀2)、女子団体3位の勝又康心さん(第二3)、木村莉緒さん(第一2)、宮垣わこさん(清水2)、全小男子サーブル個人優勝の長良樹さん(開北6)、準優勝の佐藤海成さん(第五6)。それぞれ「良い環境で練習させてもらって感謝している」「これからも優勝を目指して練習に
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戦争を語り継ぐ 体験者証言 発信したい【記者コラム湧水】
戦争を後世へ語り継ぐにはどうしたらいいのだろうか―。8月中旬、明治史料館(沼津市)が小学生を対象に開いた市内の戦争の歴史を学ぶ教室に同行した。戦後約80年が経過して、戦争体験者が少なくなっている中、若者への継承の仕方を改めて考える機会としたい。 経過とともに、体験者にたどり着けないことも増え、証言の収集と記憶の真実性を担保することは明らかに難しくなっている。私が小学生当時、祖父母だけでなく、地域の戦友会で話を聞けば複数の視点から一つの戦場の様子が見えてきた。ただ、昨今は戦友会員が1~2人ということも珍しくないという。以前の歴史教育は戦争において日本が受けた“被害”に
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日商簿記試験 沼津商高生 井原さん1級、高橋さん2級合格
清水町の沼津商高総合ビジネス科3年の井原翔太さん(17)=三島市=と情報ビジネス科1年の高橋壱平さん(15)=清水町=がこのほど、それぞれ日本商工会議所の簿記検定試験の1級と2級に合格した。 井原さんが合格した1級は合格率約10%の難関試験。昨年6月に2級に合格し、初の1級挑戦だった。1日約4時間勉強したといい、「合格した瞬間はうれしくて家族にも報告した。今後は公認会計士の資格を目指して勉強して、将来は企業の経理の仕事に就きたい」と意気込んだ。 高橋さんは3級を中学時に取得していた。同校によると、1年次の2級合格は珍しいという。専門学校で商業関係の科目を教える父親から教わり、勉強に励んだ
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沼津の歩み 振り返る 大学生構成、写真や年表展示
来年の沼津市制100周年を記念し、市のこれまでの歩みを写真や年表で振り返る企画展「沼津の歴史 虎の巻」が29日まで、同市大手町の沼津信用金庫ストリートギャラリーで開かれている。今年は静岡大4年飯塚茉凜さん(21)と大正大4年杉山未峰さん(22)が、学芸員の資格取得のための博物館実習として、展示の構成や解説の文言などの作成に携わった。 毎年9月に開いている展示会で、沼津市明治史料館に収蔵されている史料を展示している。近世から現代に至るまでの沼津市の歴史や偉人、史料が年代順に並び、通りかかった市民の足を止めている。 飯塚さんは「見てくれた人が沼津の歴史に少しでも興味を持ってくれたら」と話した
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⚽J3沼津 「勝利を届けたい」 3日、ホームで鹿児島戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は3日、2位の鹿児島ユナイテッドFCとホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。前節はSC相模原に1―1で引き分けた。MF鈴木拳士郎選手は「多くのお客さんの前で勝利を届けたい」と意気込む。 望月一仁監督兼強化部長が指揮を執る新体制で臨んだ前節では、連敗を4で食い止めた。相模原の強いプレスに苦しみながらも何とか得点し、引き分けに持ち込んだ。鈴木選手は「選手主体で一体感も出た。守備からリズムにつなげられた」と振り返る。次戦について「アウェーで一度負けている相手。絶対に負けたくない」と気合を見せた。 沼津は7月9日のカマタマーレ讃岐戦以来、白星から遠ざか
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環境に優しいブドウ園追求 沼津の栗田さん、試行錯誤の7年結実
沼津市原の会社員栗田昌利さん(64)が9月3日、7年の歳月をかけたブドウ園「六香○」(ろっくこうえん)を地元にオープンし、自然栽培に近い種ありのブドウの販売を始める。栗田さんは「安全で環境に優しい果物を作り続けたい」と意気込む。 販売するブドウはピオーネ(1キロ1800円)、ゴルビー(1キロ1900円)、シャインマスカット(1キロ2千円)の3種類。今年は約300平方メートルのビニールハウスに千房以上が実った。化学肥料は使わず、農薬の使用も最小限に抑えたという。 主に枝を短く切って整える「短梢(たんしょう)栽培」と呼ばれる方法で育てた。栗田さんによると、酸味と甘みが際立ち、みずみずしさがあ
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災害時、燃料を優先供給 駿東伊豆消防、石油商組合4支部と協定
駿東伊豆消防本部は30日、災害時の消防業務継続へ燃料を優先供給する協定を県石油商業組合の沼津、田方、熱海伊東、賀茂の各支部と締結した。 災害時、ガソリン不足で消防車などへの通常の燃料供給体制が維持できないことが想定される。4支部か各支部組合員給油取扱所に直接要請することで、優先的に給油が可能になり、消防業務の継続が図れるようにする。 沼津市寿町の同本部で行われた調印式で、消防組合管理者の頼重秀一沼津市長と4支部長が協定書に調印した。沼津支部の中島博康支部長(84)は「協定を機に、地域社会と住民の安全安心に貢献したい」と話した。
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沼津城の大型パネル展示 28日まで中央公園、想像図描く
沼津工高同窓会や沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)の会員らでつくる「『沼津に城があったころ』再現実行委員会」は26日、沼津城の本丸や二重櫓(やぐら)があった同市の中央公園に、城の想像図を描いた手作りの大型パネルを展示した。 パネルは縦横約5メートルで、実物の約半分の大きさ。沼津城の櫓(やぐら)や堀、垣根まで再現し、精彩に描かれている。 同校体育祭で生徒が展示する「アーチ」と呼ばれる大型パネルの製作法を応用。初日は市外からも見物人が訪れ、見上げるほどの大きな作品を写真に収めていた。 制作に携わった同窓会の中谷春二さんは「大きな作品なので、絵のバランスが難しかった」と話した。実行委の渡辺美
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夜の水族館わくわく 福利厚生団体が貸し切り会員イベント 沼津
中小企業の従業員の福利厚生向上を図る沼津市・清水町勤労者共済会と、御殿場市など県東部2市2町の会員事業所の福利厚生を提供する「ベネフィ駿東」は20日、沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで夜間貸し切りイベントを開いた。 年に複数回行っている会員への特別イベント。2団体に加入している中小企業や個人事業所の会社員や家族ら約280人を招待した。イルカショーの見学後、館内を巡り、普段は見ることができない夜の水族館を楽しんだ。 家族で訪れた高村洋輔さん(41)=長泉町=は「日中に来る時とは雰囲気が違い、思い出に残った」と話した。ベネフィ駿東の神山雅彦事務局長は「会員に喜んでもらえる事業を今後も
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ファンケルクラシック 鈴木亨が完全優勝 シニアゴルフツアー
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)最終日(裾野カンツリー倶楽部、6985ヤード、パー72)は21日、初日から首位を守ってスタートした鈴木亨が通算11アンダーの205で今季初優勝を果たした。 1番でバーディーを奪い波に乗ると、前半で三つスコアを伸ばした。10番の約20メートルのイーグルパッドはわずかに外すも、後半は2バーディー、1ボギーとし、2位以下の選手の猛追を振り切った。前日、首位と2打差だったタワン・ウィラチャン(タイ)は通算8アンダーで2位。手嶋多一は通算2アンダーで17位タイに終わった。御殿場市出身の芹沢信雄は15オーバーの75位だった。
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戦争犠牲の同窓生を追悼 香陵同窓会、平和願い校歌斉唱
沼津市の沼津東高と前身の旧制沼津中の卒業生でつくる香陵同窓会は20日、太平洋戦争などで犠牲となった同窓生らを追悼する平和祈念式典を沼津市民文化センターで開いた。コロナ禍で3年ぶりの開催で、会員や遺族ら約30人が参列した。 同窓会の小野毅会長は式辞で「海外でも戦争が続く。恒久平和を祈る」とあいさつした。同校2年の竹野谷優月さん(16)は平和記念宣言として「戦争の過ちを二度と繰り返さないと誓う」と述べた。平和への思いを込め全員で校歌を斉唱した。
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沼津の戦争史跡巡る 小学生対象に教室、大空襲体験談聞く
沼津市西熊堂の明治史料館は11日までの3日間、小学生を対象とした市内の戦争の歴史を学ぶ教室を開いた。小学4~6年の児童と保護者が戦争体験者から体験談を聞き、史跡を見学した。 1945年の沼津大空襲について、当時を知る岩下佳子さん(83)が体験談を語った。その後、「砲台公園」(西沢田)に行き、砲台の建設理由や誰が使っていたかなどを学んだ。 戦争史跡は6カ所を見学。御成橋(御幸町)の空襲痕や都立沼津戦時疎開学園(我入道)、拓南神社(足高)などを訪れ、史料館職員から戦時下の生活を聞き、理解を深めた。 原東小6年菊池菱生君(11)は「家の近くにこんなにたくさん史跡があると思わなかった。勉強に
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特殊詐欺 被害未然防止 ゆうちょ銀行沼津店に感謝状
沼津署は10日、特殊詐欺を未然に防いだとして、ゆうちょ銀行沼津店(沼津市)と同店の川口哲矢主任に署長感謝状を贈った。 同署によると7月28日に来店した高齢女性が窓口で「市役所から還付金をATMで受け取れると聞いて来た」などと申し出た。川口主任は出金を保留し、被害を食い止めた。 贈呈式では吉田光広署長から、店舗を代表して磯和守店長と川口主任に感謝状が贈られた。川口主任は「お客様の大切な財産を預かっているので、これからも被害防止へ声かけをしていきたい」と話した。
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SDGs教職員学ぶ 加藤学園高、生徒に還元へ
沼津市大岡の加藤学園高はこのほど、教職員向けの持続可能な開発目標(SDGs)を学ぶ研修会を開いた。 担当教科の学習にSDGsの内容を取り入れ、生徒に還元することを目的として、20人が参加した。全国の学校にSDGsの学びを提供する「TOKYO EDUCATION LAB(トーキョーエデュケーションラボ)」(東京)の金井隆行社長を講師に講義を受けた。 参加者はSDGsの理念や具体例を確認したほか、SDGsの学習用のボードゲームを使い、世界各国で発生している環境問題や貧困問題の理解を深めた。白嶋卓教諭は「教科横断型学習の必要性が高まっているので、内容を生徒へ還元できれば」と話した。
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記者コラム「清流」 市花「ハマユウ」を知って
沼津市本の千本浜公園で市花「ハマユウ」の植栽を取材した。この時、市花を初めて知った。何度も取材に行っていた現場だけに、足元にこのような気づきがあるとは思わなかった。 暖地の海岸に自生するヒガンバナ科の多年草で、夏に香りのある白い花を咲かせる。15年ほどで約1メートルの長さに成長する。公園の八角池周辺と「千本太郎松跡」では既に1メートル以上の長さに育っているハマユウも確認できた。 ハマユウには天敵もいる。ガの一種「ヨトウムシ」の幼虫。葉を食してしまう。 今育っているハマユウも何年間もの管理のおかげでここまで成長していると思うと感慨深い。7~8月が見頃。今年植栽した苗は来年どれくらい成長す
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観光ボランティア ハマユウの苗植栽 沼津の千本浜公園
ぬまづ観光ボランティアガイドは4日、沼津市の市花「ハマユウ」の苗の植栽を同市本の千本浜公園で行った。 「ハマユウ」を市民に知ってもらおうと、2004年から行っている。会員16人が参加した。公園の八角池周辺を草取りした後、約50本の苗を植えた。 前田嘉男会長(76)によると、15年ほどで1メートル以上の長さになるという。「公園を訪れる人に、元気に育つハマユウを見て楽しんでもらいたい」と話した。 ボランティアガイドは公園内の「千本太郎松跡」にも植栽をしている。2カ所それぞれで1メートル以上の長さに育っているハマユウを見ることができる。
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高校生がパフォーマンス 沼津・狩野川花火大会 最終日もにぎわう
沼津市最大のイベント「第75回沼津夏まつり・狩野川花火大会」は31日、最終日を迎え、前日に引き続き出店やステージイベントを楽しむ多くの来場者でにぎわった。炎天下、同市中心街の「さんさん通り」は、市内の高校生による「沼津の次代を担う若者によるパフォーマンス」で盛り上がった。 加藤学園吹奏楽部は、部員46人でマーチングを披露し行進。部員はカラーガードとなり先導し、打楽器や管楽器での演奏もした。3年の村松芙花部長(17)は3年ぶりのパレードに「緊張したが楽しくできた。思った以上にお客さんがいたが、いつも通りの演奏を心がけた」と充実感をにじませた。 沼津西書道部は、沼津商工会議所青年部の本年度
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記者コラム「清流」 安全に努めながら海遊びを
7月16日、沼津市内の海水浴場4カ所が海開きをした。同日、取材で各海水浴場に足を運んだ。大雨の影響もあり人影はまばらだった。 沼津署管内の水難事故の件数は、2019年は4件、20年は6件、21年は8件と年々増加。各海水浴場のライフセーバーは「コロナ禍ではあるが、海水浴客は増えるだろう」と見込む。御浜(沼津市戸田)と大瀬崎(同市西浦江梨)では2年ぶりに「臨時警備派出所」が開所し、警察官も目を光らせる。 4月から沼津に来て、ダイビングやシュノーケリングといった今しかできないアクティビティーも経験したい。ただ、事故の可能性があることも踏まえ、インストラクターの話をよく聞くなど安全に努めることを
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災害時の「知識行動」学ぶ 沼津商高でジュニア防災士講座
清水町の沼津商高でこのほど、県の「ふじのくにジュニア防災士養成講座」が開かれた。1~3年の希望者69人が、同防災士に認定されるためのコースの一つ「知識行動」を受講した。 県東部地域局危機管理課の小林宏教主査が講師を務め、県内で地震が発生した時の被害状況などを説明。生徒はタブレット端末を使い、自宅周辺の被害想定を確認した。「ペットがいたら」「スマホの電池がなくなったら」など災害発生時の状況を設定し、行動を考える「災害時判断ゲーム」も実施。生徒はグループごと活発に意見を出し合い、災害時の行動を提案した。 3年の福岡陸生さん(17)は「災害が起きたときにどう避難するべきか理解できた。自宅や避難
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静岡人インタビュー「この人」 芹沢創さん 東京バレエ団アーティスト
3歳の時、姉の影響から沼津市の江川バレエアートスタジオでバレエを始める。15歳で東京バレエ学校に入学し、毎週日曜は同市から東京に通い、練習に励んだ。大学在学中の2018年4月に東京バレエ団に研究生として入団。その後正団員となり、階級「アーティスト」として活躍中。21年2月より同学校の「大人クラス」の指導も行う。同市出身。24歳。 ―バレエの楽しさは。 「舞台から客席を見る瞬間が何物にも代え難い。多くの会場は5階席まであり、公演が終わって会場を見回した時に、『バレエをやってきて良かった』と何度も思う。公演のために努力をしてきたのが報われた瞬間だと感じる」 ―普段の練習で意識する点は。
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観光ボランティアガイド 「家康と沼津」学ぶ
ぬまづ観光ボランティアガイドは25日、来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送を前に、「家康と沼津」と題した勉強会を沼津市のサンウェルぬまづで行った。同ガイド会員約50人が参加した。 「戦国時代初期から小田原城攻めまでの沼津」をテーマに、同市教育委員会文化振興課の原田雄紀さん(42)が講話した。沼津周辺の徳川家康ゆかりの場所を地図に示し、年表に沿って主な出来事を解説した。史料を基に、沼津でも局地戦があった「三島の戦い」と関わった人物も紹介。会の最後には質疑応答の時間を設け、会員は出来事の背景など今後のガイド活動に役立つ質問を投げかけた。 同ガイドの前田嘉男会長(76)は「沼津にも徳川
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環境保護 大切さ伝える 子どもらにJ3沼津と「サバソニ」教室
サッカーJ3アスルクラロ沼津は18日、環境保護について学ぶワークショップ「全力!環境教室」を沼津市東椎路のららぽーと沼津で開いた。海洋保全に取り組む伊東市の社団法人「サバーソニック&アジロックフェスティバル」のメンバーが講師役を務めた。Jリーグの社会連携活動の一環で初めての開催。 県東部を中心に、親子連れ約40人が参加した。イベント冒頭、同法人の加藤龍さん(46)が海で拾ってきたおもちゃのごみを見せながら、環境問題の講義を行った。その後、集めたペットボトルのキャップを手動の射出成型機で溶かし、型に入れてキーホルダーを作成した。参加者はイルカやサメなどのできあがった型にひもを通して完成させた
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酷暑のごみ処理、熱中症を防ごう 看護学生がセミナー 沼津
暑い中でごみの収集や焼却作業に従事する沼津市のクリーンセンター職員が熱中症になるのを防ごうと、市立看護専門学校(同市大諏訪)の生徒3人がこのほど、「熱中症対策セミナー」を初めて企画して開いた。生徒らは6月下旬の暑さから今夏も酷暑になると予想し、職員20人に対処法をアドバイスした。 暑さで体に起こる変化やセルフチェックの方法を説明し、センター内の自販機の写真を示して熱中症予防に適した飲み物を紹介した。寸劇も交え分かりやすく伝えた。 同センターは毎月、公務災害防止や健康保持を目的にテーマを変えてセミナーを開いている。同センター管理課の久保田美保課長補佐によると、炎天下での業務のほか、焼却炉
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空中ネットアスレチック「ふわんぽん」開業 裾野ぐりんぱ
裾野市須山の遊園地「ぐりんぱ」で16日、複合型アクティビティ施設「アソビウム」内に空中ネットアスレチック「ふわんぽん」が開業する。 「ふわんぽん」は室内に張り巡らされたネットをトランポリンのように跳ねたり飛んだりしながら、入り組んだルートを進むアスレチック。3層のネットが広がり、かいくぐりながら地上のゴールを目指す。富士山と太陽がデザインされた青色やだいだい色で、空から地上に降りるイメージに仕上げた。 運営する富士急行宣伝部の荻窪亜衣李さん(26)は「遊びを通して成長してほしい。体力をつけて大人への一歩になれば」と話した。 「アソビウム」内には新たに天井からつり下げられたスイングブラン
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海の家の消防設備、電気系統チェック 沼津で立ち入り検査
駿東伊豆消防本部(沼津市吉田町)と東京電力パワーグリッド静岡総支社(同市大手町)は12日、市内に開設される海の家の立ち入り検査を行った。 消防設備やLPGボンベ、電気系統の状況などをチェックし、利用者の安全確認を改めて徹底した。県東部保健所職員による衛生指導も実施した。 検査が行われた海の家「はごろも荘」を運営する「はごろも」の深沢貞晴代表取締役(40)は「今年もお客さまに安全に利用してもらう機会になれば」と話した。消防本部の甲斐武消防司令長は「コロナ禍だが、沼津の海を楽しんでもらい、良い思い出を持ち帰ってもらえたら」と述べた。 同日、他に市内3店舗でも検査が行われた。
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下校ルートの危険箇所は 沼津・大岡南小6年生、2年生に交通指導
沼津市大岡の大岡南小でこのほど、6年生が地域の危険箇所を調査し2年生に伝える「交通安全を語る会」が開かれた。総合学習の一環。 同校が設定している六つの下校ルートのグループに分かれ、6年生が2~4週間かけ調査や取材をした。見通しの悪い交差点や車が多く通る道など、登下校時に危険と感じる道路を写真や動画で撮影し、パワーポイントにまとめて発表した。クイズ形式での発表や質疑応答の時間も設け、2年生は登下校時の道路を思い浮かべながら学んだ。 県交通安全協会沼津地区支部の交通安全指導員や地域のスクールガードも参加した。各グループの発表や道路の注意ポイントを解説し、児童は理解を深めた。 6年の日吉麗華
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最優秀知事賞に静岡の松浦さん 裾野で静岡県大衆音楽祭
第38回静岡県大衆音楽祭決勝大会(県大衆音楽協会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、裾野市石脇の市民文化センターで開かれた。最優秀の県知事賞にはグランプリ部門の松浦睦巳さん(静岡市)が選ばれた。 30~90代の会員約50人が年齢別のグランプリ、ゴールド、シニア、スーパーシニアの4部門に分かれ、歌謡曲を情感たっぷりに歌い上げた。NPO法人日本大衆音楽協会の堀木正治理事長らが音程や表現力などを審査した。 「望郷じょんから」を歌った松浦さんは「レベルが高い大会だったので賞をとれるか不安だった。今後も練習に励みたい」と話した。 その他の入賞者は次の通り。 県議会議長賞 浜田幸子(
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魚つかみ取り 大はしゃぎ 沼津学園第一幼稚園
沼津市寿町の沼津学園第一幼稚園の園児が8日、魚のつかみ取り体験を同園で行った。 年長71人と年中61人が参加。狩野川漁協が買い付けたニジマス200匹のうち、約20匹を園内に設置したビニールプールに放ち、順番につかみ取りをした。速く動くニジマスに歓声をあげながら取り組んだ。 杉山総業、永光エンジニアリングも共催し、3回目。自然界の生き物に触れ合い、遊んでもらうことを目的としている。 同漁協の井川弘二郎組合長(36)は「暑い毎日が続くので思いっきり楽しんでほしかった。県東部地域を中心にまた開催したい」と話した。同園の薩川敏子園長は「コロナ禍で経験できないことをさせていただき、感謝している」
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Sea級グルメ大会 沼津代表に「まるが港食堂」
「Sea(シー)級グルメグランプリ全国大会in沼津」(来年10月開催)の実行委員会はこのほど、同大会の代表メニュー「沼津小判めし」を提供する飲食店を選ぶイベントを沼津市の沼津魚市場で開いた。グランプリに「まるが港食堂」(同市千本港町)が選ばれ、沼津代表として、今年11月に愛媛県、来年10月に沼津市で開かれる同大会で出店する。 同店の「沼津小判めし」は本エビ(ヒゲナガエビ)の食感を残し、アジの干物の臭みが出ないように仕上げた。高橋久美子店長(53)は「みんなで試行錯誤を続けたアイデアだったので感無量。全国大会では沼津産の太刀魚のスープをつけようと考えている」と話した。 来場者による投票結果
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バスケの楽しさ届けたい B3静岡 沼津の児童に指導
沼津市は2日、第一線で活躍するスポーツ選手、指導者と交流し、競技人口の拡大や競技力の向上につなげることを目的とした「トップアスリート教室」を同市大岡の大岡南小で開いた。男子バスケットボールリーグB3のベルテックス静岡の選手が小学生に指導した。 バスケットボール未経験者や初心者で、市内の小学4~6年の男女48人が参加し、大石慎之介選手、山田安斗夢選手、新川敬大選手、アカデミースクールの竹原勝也コーチと練習した。質疑応答の時間も設けられ、「なぜバスケを始めたか」「どうすれば身長が高くなるか」と会話を交わした。 同校出身の大石選手(34)は「協定を締結したことによって、母校で交流できることにな
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沼津西高生が版画に挑戦 山口源新人賞・浜田さん迎える
沼津市はこのほど、版画ワークショップを同市本の沼津西高で行った。同市にゆかりのある版画家山口源を顕彰する「山口源顕彰事業」の一環。 同校芸術科1年13人が参加し、国内の版画界で優れた業績を挙げた作家に送られる「山口源新人賞」を2014年に受賞した浜田路子さん(37)から講義を受けた。21日に木版に彫刻刀でデザインを施し、28日には水性絵の具を木版に塗ってバレンで紙に押し当てた。最後に作品を鑑賞し合いながら、感想を述べた。 鈴木亜湖さん(15)は「版画は初挑戦で難しいところもあった。バレンの圧のかけ方で色の強弱をつけて工夫した」と話した。
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がんセンターにゲームなど寄贈 子ども守る会支部 長泉町
公益財団法人がんの子どもを守る会静岡支部(谷井晃子代表)はこのほど、長泉町下長窪の県立静岡がんセンターに入院する子どもたちに、ゲームソフトや漫画、CDなどを寄贈した。 センターで開かれた贈呈式に谷井代表らが訪れ、石田裕二副院長に手渡した。谷井代表は「入院中は長い期間家に帰れない。プレゼントで笑顔になってほしい」と話した。石田副院長は「本当にありがたい。入院中でも楽しい時間を過ごしてもらえるように活用したい」と感謝した。 支部はセンターの子どもに毎年プレゼントを贈っている。今回は長泉ロータリークラブも協力した。
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深海の秘密に興味津々 沼津高専で小学生向け講義
海に精通する人材の育成を目指す「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」(シヅクリ主催)が26日、沼津市大岡の沼津高専で始まった。 県内外の小学5、6年15人が参加。沼津高専電気電子工学科の大津孝佳教授から「深海・駿河湾からの知見を未来に生かす」と題して、深海の秘密や不思議を学んだ。 沼津高専の生徒も参加し、生徒が進めている深海調査の報告と海底に生息する「オオグソクムシ」の行動観察の様子の発表を聞いた。イベントの最後には児童がグループになり、分かったことや調べてみたいと思ったことを付箋に書いてまとめ、内容を共有した。 沼津市立片浜小6年の広瀬翔太郎君(11)は「初めての講義で緊張したけ
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創作ステージで創立50周年祝う 裾野市文化協会
裾野市文化協会は26日、創立50周年の記念式典と創作ステージの発表会を同市石脇の市民文化センターで開いた。 式典で、同協会の佐野彰一会長(78)は「これまで携わってきた方に感謝している。思いを引き継ぎ、次の50年をつくっていきたい」とあいさつ。村田悠市長が祝辞を述べた。 中学生と高校生の「文化・芸術」に関する優秀作文の表彰と朗読も行った。創作ステージでは裾野市への帰省をテーマにした演劇「亜希子のふるさと夢さがし」を協会会員による日本舞踊や合唱で表現した。村田市長による市民との意見交換会「地域に飛び出す市長室」の2回目も開催した。
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傷病者発生時の救急処置を体験 沼津・静浦小中一貫校
沼津市獅子浜の静浦小中一貫校はこのほど、傷病者が発生した場合の救急処置を学ぶ救命講習を行った。 同校7年の生徒が総合的な学習の時間として、駿東伊豆消防本部の応急手当指導員から3時間の講習を受けた。応急手当ての重要性を学んだ後、傷病者の発見から胸骨圧迫、AEDの使用まで、救命措置の一連の流れを行った。コロナ禍も踏まえて、「顔と顔を近づけない」「傷病者のマスクを取らない」といった点にも注意した。 7年の加藤葵さん(13)は「重要なことだと実感した。いざという時には習ったことを生かして人命を救助できたら」と話した。
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防犯活動や非行防止協力 沼津署が表彰
沼津署はこのほど、防犯功労団体と少年警察ボランティアへの表彰伝達式を同署で行った。沼津市の本町交番管内地域安全推進員連絡会が県防犯協会連合会会長と県警本部長の連名で防犯功労団体として、管内在住の11人が少年警察ボランティアとして表彰された。 吉田光広署長から表彰状が手渡された。吉田署長は「長年にわたって防犯活動や少年の非行防止に貢献していただき本当にありがたい」と感謝した。同連絡会の加藤和幸班長(72)は「子どもたちの登下校時の見守りが特に思い出に残っている。今後はコロナ禍以前の活動をしていけたら」と述べた。 少年警察ボランティアの表彰対象者は次の通り。 本部長感謝状 上野芳男、長倉清
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スマホ操作 ショップ店員が優しく指南 沼津で高齢者教室
沼津市は21日、高齢者向けのスマートフォン教室を沼津市本の千本プラザで開いた。 市内在住の65歳以上の男女18人が、ドコモショップ沼津八間通り店社員から2時間の講義を受けた。カメラの操作ができることを目標に、スワイプやピンチの方法を学んだ。ぬいぐるみを対象に撮影の練習も行い、各自の理解度に合わせて進められた。 市長寿福祉課の高橋義久課長は「スマートフォンを使って買い物や緊急事態の連絡などもできるように支援していきたい。来月以降も開催を予定しているので、多くの高齢者に参加してもらえたら」と話した。
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3年ぶり「沼津夏まつり」へ 太極拳演武で盛り上げ 本番想定し稽古
3年ぶりに沼津市中心街で開催される沼津夏まつり内のイベント「千人太極拳演武」に向けて、市民を中心に活動する「第一コミュニティ太極拳教室」の教室生が21日、同市八幡町の第一地区センターで練習を行った。 40~90代の約30人が参加。太極拳を数年続けている教室生が、夏まつり当日に披露する「二十四式太極拳」を最後まで通して行った。約6分間の所作で、BGMをかけながら本番を想定して取り組んだ。 同市西間門の渡辺千代子さん(74)は「開催が待ち遠しい。コロナ禍以前に出演したこともあったが、その時よりも余裕を持ってできている」と話した。同教室の原信也指導員(65)は「演武では多くの人と交流し、夏まつ
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静岡人インタビュー「この人」 中藤清さん 県の研究大会を控える沼津市PTA連絡協議会会長
会長として2期目を迎えた。最大の事業は11月に地元で開かれる県PTA研究大会沼津大会。成功に向け、準備を加速させる。これまで香貫小や第三中といった沼津市内の小中学校のPTA役員を歴任。子ども会育成連絡協議会副会長も務め、子供たちの健全育成に励む。30歳での結婚を機に同市に移住。趣味はスポーツ観戦。岡山県倉敷市出身。55歳。 ―PTAのやりがいは。 「子どもたちの成長に貢献できること。個々ではできないことでも、保護者同士でつながって、何かできることに魅力を感じる。多くの保護者と一緒に見守ってきて、自分の子ども以外にも手助けできることにやりがいを感じている」 ―児童や生徒への思いは。 「
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生活の気づき 小中高生ら主張 裾野、清水町で大会
裾野市と清水町は4日、小中高生らが日頃の考えを発表する「わたしの主張」をそれぞれ開催した。 裾野市民文化センターでは、17人がコロナ禍で感じたことや環境問題、メディアとの付き合い方などに関する考えを披露した。露木咲空さん(富岡二小6)は、学校生活の中で他人の意見に耳を傾け、議論する大切さを学んだという。この経験から、ロシアのウクライナ侵攻について「国内の反対の声を聞き、考え直す力があれば、ここまでひどいことにはならなかったのでは」と思いを寄せた。 清水町は福祉センターで3年ぶりに対面で開き、小中高生と一般公募の計9人が参加した。小学校で行われている持続可能な開発目標(SDGs)達成のため
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介護施設にデジタル化の波 職員の負担軽減、利用者も快適
静岡県内の介護現場に「デジタル化」の波が押し寄せている。現場の人手不足が慢性化する中、介護を必要とする高齢者は今後も増加が予想され、各施設は省力化や効率化を図るため、高齢者の生活状況を自動で把握できるセンサーなどのデジタル機器の導入を急ぐ。職員の負担の軽減により、離職を防ぐ効果も期待されている。 沼津市大岡の介護老人福祉施設「沼津フジビューホーム」は介護用のデジタル機器を導入し、入居者の様子を24時間態勢で見守る。睡眠・目覚め・起き上がり・離床をセンサーで把握し、状態に合わせた対応が取れるようになった。夜間にベッドから転落するなどした場合には通知が届く。 河野義文施設長は「夜間は2時間お
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絵本のビスケット再現 長泉の障害者施設、ビュフェ美術館で販売
長泉町下長窪の障害者就労支援施設「ほほえみ&みのり工房」は27日、絵本作家の堀内誠一さんの作品「ぐるんぱのようちえん」に登場するビスケットをイメージして作った「ぐるんぱクッキー」を、同町東野のベルナール・ビュフェ美術館に併設されているミュージアムショップ「TREEHOUSE」に納品した。28日から販売される。 同館で開催中の展覧会「堀内誠一 絵の世界」に合わせた企画。施設利用者4人と職員の手作りクッキーを箱に詰め、ショップスタッフに手渡した。 クッキーの作成には約3週間取り組んだ。塩味で、クッキーの表面には「ぐるんぱ」「BISCUIT(ビスケット)」の文字が刻印されている。施設利用者は文
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⚽東部に新風 元清水エスパルス市川大祐氏 清水JY三島U13監督に
サッカー元日本代表で、清水エスパルスで活躍した市川大祐氏(42)=静岡市清水区=がこのほど、県東部地区で活動するサッカークラブ「清水エスパルスジュニアユース三島U―13」の監督に就任した。清水は県東部でも次世代を柱にした普及に力を入れていくきっかけとして、就任を依頼した。 市川氏は現役引退後の2017年に小学生を対象にする清水エスパルスサッカースクールコーチに就任し、2年間指導。その後、清水のU―13、U―14、U―15の監督を1年ずつ歴任した。 指導で意識している点は「挑戦する意識の向上」という。「チャレンジしたプレーに対しては成功か失敗かは関係ない。チャレンジしなかったことがあれば
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記者コラム「清流」 人生初 ウインドサーフィン
取材でウインドサーフィンを体験した。人生において初めてで、楽しみにしつつ沼津市の牛臥海岸へ向かった。 ウエットスーツに着替え、インストラクターから乗り方を教えてもらい、いざ挑戦。最初はセイルを持ち上げるのにも一苦労。ボードを支えて補助してもらうものの、思った以上に難しく、立ち続けられない。2時間ほど練習し何度も海に投げ出された。風、波など毎回コンディションが違い、奥が深い。 最後には自力で約20メートル進めるようになった。風を読んでスピードが上がってくると、さらに楽しくなる。車やバイクと違い、海面を滑るように進むので、開放感がある。これからの季節にぴったりな、日常では味わえない感覚だ。沼津に
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静岡人インタビュー「この人」 前田嘉男さん(沼津市)設立20年を迎えたぬまづ観光ボランティアガイド会長
ぬまづ観光ボランティアガイドに所属し8年目、トップに就任し3年目を迎える。約50年前に転勤をきっかけに沼津市に移住。香貫山の展望台から素晴らしい景観を見続けて、さらに沼津の街が好きになった。「一度来たら心のふるさとになる街」と話す。子どもたちに沼津の歴史や文化を伝えることもやりがいの一つ。趣味は早寝早起きと般若心経の写経。愛知県江南市出身。沼津市杉崎町在住。75歳。 ―沼津市の良いところは。 「風光明媚(めいび)で、気候温暖、海産物も豊富なところ。海や山が近く、県外から沼津市内の山の登山に来る人もいて、初めての人でも住みやすい」 ―沼津市のお薦めスポットは。 「香貫山の展望台からの景
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静岡人インタビュー「この人」 大石修さん(静岡市葵区) 20周年を迎える静岡市PTA連絡協議会会長
2013年度から静岡市立西奈南小PTAに参加。21年度から静岡市PTA連絡協議会会長を務め、2期目を迎えた。趣味はサッカー観戦。おいしいお酒とさかなでリラックスする時間が楽しみ。同市葵区出身。48歳。 ―PTA活動を始めたきっかけとやりがいは。 「PTAの役員就任を依頼され、妻に相談したところ、『母校でしょ、恩返ししたら』と言われたことがきっかけ。年齢、性別、学歴関係なく、“子どものため”に集まって何かを成し遂げることに尽きる。同じ地域に住む大人の異業種交流で、難しくもあり、楽しくもある時間にやりがいを感じる」 ―コロナ禍での児童や生徒への思いは。 「子どもた
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新芽丁寧に摘み取り JAふじ伊豆が体験会 手もみ、煎茶作りも
JAふじ伊豆は17日、沼津茶の茶摘みと煎茶作りの体験会を沼津市内で開いた。同市、裾野市、長泉町、清水町の20~40代の女性で構成される「JAふじ伊豆女子大学なんすんキャンパス」のメンバー13人が取り組んだ。 茶摘みは沼津市柳沢の茶畑で実施。参加者は同JA職員の小野啓義さん(67)の指導を受けながら、新芽の葉を見分けながら摘んだ。 同JA本店(同市下香貫)で、摘んだ葉をホットプレートなどを使って乾燥させ、手もみを実施。葉が尖(とが)っていく瞬間を見た参加者からは驚きの声が上がった。参加者は自宅で試飲するという。 同JAなんすん地区本部の樋口康平地区課長(49)は「若い人にも茶摘みを通じて
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切磋琢磨し発足10年 裾野の文芸誌「きせがわ」、第10号発刊
文学の創作に取り組む裾野市在住の9人でつくる文芸サークル「きせがわ」(柏木節子代表)がこのほど、発足から10年を迎えた。文芸誌も節目の第10号を発刊。会員の体験を基にした小説6作品と随筆4作品を収録している。 2012年に開かれた同市の市民大学講座「小説執筆のイ・ロ・ハ」で講師を務めた柏木代表(75)が受講生に呼び掛け、活動をスタートした。現在60~80代の男性3人、女性6人で毎月第1土曜に行っている。 有名作家の小説や随筆を資料として、柏木代表による解説や会員間の意見交換を行っている。今月7日に同市の生涯学習センターで行われた活動では、会員が21年度の集大成となる第10号で執筆した作品
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記者コラム「清流」 入社2年目、東部総局1年目
入社して2年目。4月から東部総局に着任した。引っ越しも終え、徐々に生活にもなじんできた。 沼津市には観光で一度来たことがあったが、それっきり。取材で出会う人、取材で向かう現場、全てが初めてで新鮮な気持ちになる。「この人の人生の背景にはどんなことがあったんだろう」「この取材先はどんな場所なんだろう」と不安よりも期待を胸に現場に向かう。出会った人の「いつも新聞読んでますよ」という言葉が励みになる。 前任地の静岡市では多くの人に取材させていただいた。今度は県東部地域で活躍する人の姿を紙面で届けられたらと思う。転勤し、年度も替わり、改めて初心に返る機会になった。東部総局1年目、粉骨砕身の努力で記