静岡人インタビュー「この人」 自転車を通じたまちづくりに関わる 石井駿平さん(伊豆市)
前橋工業高(前橋市)で自転車競技部に入部。鹿屋(かのや)体育大(鹿児島県鹿屋市)に進学し同部入部後は、3年時に全日本学生選手権個人ロードレース大会優勝。世界大学選手権にも出場した。卒業後、富士市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」に所属し、プロ選手として活動した。5月から伊豆市地域おこし協力隊として同市柏久保に移住。群馬県伊勢崎市出身。26歳。
-同隊応募のきっかけは。
「知人から募集について話を聞いた。大学時代に自転車レースのサポートなど地域に資する活動をしてきたことや、自転車競技に取り組んできた経験を生かせると思った。若いうちにやれることに挑戦したいと思い、決意した」
-自転車の楽しさは。
「普段体感できない風、爽快さを自力で感じられること。老若男女誰でも始めやすく、1台あれば行動範囲が広がる。趣味、フィットネス感覚で乗ることができ、身体への負担が小さくけがをしにくいのも利点」
-サイクリストとしての伊豆市の魅力は。
「景色が良く、海山もあり、走っていて楽しい。休憩スペースや自転車を置くラックが多く、環境が整備されている。自転車初心者なら狩野川沿いを伊豆の国市まで向かうコース、中上級者なら絶景を見ることができる伊豆市の船原峠まで行くコースがお勧め」
-今後の展望は。
「自治体と協力して子どもや市民向けの交通安全教室や講話に取り組みたい。街で自転車に乗る人が増えてきて、交通安全への意識を高めることが必要だと思う。歩行者や車、自転車の運転手それぞれを尊重した運転を心がけてほしい」