記者コラム「清流」 20年ぶりの地震で自戒

 「大丈夫か」。正月、地元の新潟県に帰省中、地震に見舞われた。私の住んでいる地域は震度5~6弱で、揺れはとてつもなく長く感じた。これほど大きな地震は“あの日”から20年ぶりに体験した。
 発生から約1カ月がたったが、被災者は耐え難きを耐える日々が続いていると思う。私は2004年の新潟県中越地震で震度7を経験した。あの時と同程度かそれ以上の規模の今回の地震。被害の深刻さを想像すると、身が固まる。
 伊豆半島で必ず発生すると言われている南海トラフ地震。地震を一度経験しているにもかかわらず、危機感を常にもつことはできなかった。備えても自然の脅威はいつ襲ってくるか分からず、予想の上をいく。災害を人ごととなんて考えてはならない。自戒を込めて。
 (大仁支局・小西龍也)

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