記者コラム「清流」 静岡県からやれること

 「ここにいて、何か被災者の役に立てるのだろうか」。能登半島地震の現状を映像で見ると心が痛む。伊豆市地域おこし協力隊で石川県出身の奥勇太朗さんに取材し、どこからでもできる支援方法を知った。
 伊豆市が行っている「代理寄付」。寄付金は代理自治体を通じて被災自治体に送られる。現地の職員は災害対応に注力できる利点がある。返礼品がないため、寄付したことを実感できるかもしれない。
 支援を呼びかけている奥さん。能登地方は伝統行事を大事にする地域だといい「復旧復興が進み、いつか住民が戻ってきてほしい」と思いを寄せている。
 どんな状況下でもほかの人を思いやる行動に、私自身も逆に勇気と元気をいただいた。今も苦しんでいる人たちを救うために、やるべきことをやろう。
 (大仁支局・小西龍也)

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