記者コラム「清流」 コロナ禍の入学生が卒業

 静岡県東部各地の学校で行われた卒業式は、マスク着用のルール緩和を受け、マスクなしで行われたところもあった。卒業生はマスクを外したからこそ見える満面の笑みで、記念の写真を撮影していた。
 今春卒業する中高生は、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年の4月に入学。入学式の中止や入学早々一斉休校した学校も少なくない。緊急事態宣言も発出され、同級生になかなか会えないつらい春だったと思う。卒業式では、コロナ禍のつらかった思い出を述べる卒業生も多かった。
 ただ、「コロナ禍を経験したからこそ学べたことがある」「友達や地元を大切にしたいと思うようになった」という声もたくさんあった。苦労した学校生活も人生の糧になっているに違いない。
 (大仁支局・小西龍也)

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