災害対応 みんなで強化 遺体収容 連携確認 伊豆の国市など訓練

 伊豆の国市や県警、伊豆中央署は23日、大規模地震の発生を想定した遺体収容所の運営訓練を同市の長岡体育館で開いた。関係機関の連携と有事の対応力強化が狙い。

遺体収容の流れを確認した訓練=伊豆の国市の長岡体育館
遺体収容の流れを確認した訓練=伊豆の国市の長岡体育館

 市職員や署員、周辺自治体の担当者など見学者も含めて約50人が参加した。参加者は人形を用いて身元不明遺体の搬入を実践。収容された遺体の受付のほか、洗浄のための脱衣や死因究明の流れを確認した。家族を探しに来た遺族への対応にも取り組んだ。
 市によると、南海トラフ地震では震度6弱が想定され、平野部では液状化現象、山間部では土砂災害の発生が予想されるという。小沢竜哉危機管理監は「体育館は物資の集積所でもある。収容所とのすみ分けは可能なのか今後も検証していく」と話した。
 (大仁支局・小西龍也)

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