園児、パソコン操作に挑戦 桐陽高生とお絵描き 沼津

 小学校でタブレット端末の支給やパソコンでの学習が進み、幼少時からITリテラシーが求められる中、沼津市の沼津学園第二幼稚園がこのほど、高校生と「パソコンを使ったお絵かき教室」に臨んだ。同園の山口為子教頭は「オンライン学習の導入を園児の段階からできれば」と意気込む。

ペイントソフトでの絵描きに挑戦する年中児と生徒=沼津市の桐陽高
ペイントソフトでの絵描きに挑戦する年中児と生徒=沼津市の桐陽高

 「一緒にマウスを動かしてみよう」「キーボードはこうやって打とう」。10月31日と1日、桐陽高(同市)で行われたお絵かき教室。年中児はパソコンのペイントソフトでの絵描きと自身の名前の入力に挑戦した。同校特別進学コース1年の生徒が園児と1対1で、マウスの使い方、キーボード操作を教えつつ一緒に作業した。
 園児はパソコン操作に戸惑いながらも、生徒に「この色を使いたい」などと話しながら、犬やイチゴなどのイラストに色を塗った。プリントアウトの操作も習った。指導した1年金崎七海さん(16)は「カーソルの合わせ方なども難しそうにしていたので、マウスを一緒に持って操作した」と述べた。
 同園は小学校入学前の「機械学習」に力を入れていて、年長児は飛龍高三島スクール(三島市)で園児の写真を取り入れた次年度のカレンダーを作成し、画像の取り込みに挑戦する。山口教頭は「1人1台触れて興味を持つ時間が十分にとれ、家でも端末などに関心を持ってくれている。小学校入学時に機械への苦手意識を取り除ければ」と意義を話す。

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