児童が駄菓子屋オープン 伊豆「商い講座」最終日 経済学び売り方工夫

 伊豆市の児童が「地域」と「商い」をテーマに実践的に経済を学ぶプロジェクト「子商いプロジェクト」の講座がこのほど、最終日を迎えた。児童は同市修善寺のレンタルスペース「most8092(やおくに)」で縁日を開き、学んできたビジネスのいろはを生かして販売を体験した。

駄菓子屋で商品の販売を行う児童(中央)=伊豆市修善寺のレンタルスペース「most8092」
駄菓子屋で商品の販売を行う児童(中央)=伊豆市修善寺のレンタルスペース「most8092」

 児童は駄菓子屋、射的、くじ引きを2時間運営。事前の講座で商品の原材料費や売り上げ、粗利益などを学び販売計画を立てた上で、商品の駄菓子を購入した。販売促進につながる掲示物(ポップ)の原案を作ったり、縁日当日の朝には近隣の店舗にあいさつに行ってコミュニケーションをとったりして臨んだ。
 同プロジェクトは同市で「滝尻わさび園」を運営する浅田恵子さん(42)が企画し、今回で2度目の開催。児童は4回の講座で浅田さんや地元のデザイナーから金の循環、地域らしさを感じる商品企画、売り方の工夫についての理解を深めた。
 児童は「商品の仕入れからやってみて利益が出にくいと分かった」「値札などを作って、お客さんが分かりやすいデザインを学ぶことができて良かった」と話した。浅田さんは「親子で経済について理解を深めるきっかけになってほしい」と述べた。

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