参院選題材に模擬選挙 事前学習し1票投じる 沼津中央高

 沼津市杉崎町の沼津中央高は27日、成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、7月の参院選を題材に校内模擬選挙を行った。期日前投票の実施や投票自体も自由意思に委ねるなど、生徒は実際に即した形で臨んだ。

事前学習の内容を踏まえ、投票する生徒=沼津市杉崎町の沼津中央高
事前学習の内容を踏まえ、投票する生徒=沼津市杉崎町の沼津中央高

 昼休みと放課後に約200人が投票に訪れた。自分の名前が書かれた入場券と同校選挙管理委員会発行の投票券を交換し、1人1票を投じた。自民党や立憲民主党など九つの政党名から1政党を記入し、投函(とうかん)した。
 事前学習として新型コロナ対策、消費税政策などの各党の公約を学んだ。6日には同市選挙管理委員会による開票時の注意事項の研修も行った。選挙で使われている投票箱や記載台を用意し、同校の委員から立会人も設定した。
 3年斉藤翼さん(18)は「事前学習では意見交換もしたので、学んだことを生かして投票できた」と話した。同校で選挙管理委員長を務めた3年鈴木来瞳さん(17)は「事前に勉強しないとわからないことが多かった。選挙に興味を持つ人が増えてくれたら」と述べた。
 同校では今後、各クラスで開票結果を報告する。昨年までの投票率や政党への票数と比較し、振り返りを行う。

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