旧修善寺町「魅力ある地域へ」 子ども向けイベントで盛り上げ 伊豆市商工会など

 伊豆市商工会の山田健次会長(65)と同市地域おこし協力隊のマルコ・ファヴァロさん(55)が、旧修善寺町を盛り上げようと活動している。「自分たちでおもしろいまちをつくる」と本年度、約10回に及ぶオリジナルイベントの開催に中心的に携わった。過疎化が進む中、「魅力ある地域へ人は集まってくる」と子どもたちや来場者の笑顔のために奮闘する。

「鬼まつり」で「鬼の福転がし」を見守る伊豆市商工会の山田会長(右)と同市地域おこし協力隊のファヴァロさん(右から2人目)=伊豆箱根鉄道修善寺駅
「鬼まつり」で「鬼の福転がし」を見守る伊豆市商工会の山田会長(右)と同市地域おこし協力隊のファヴァロさん(右から2人目)=伊豆箱根鉄道修善寺駅

 山田会長は昨年、市産業振興協議会から地元を盛り上げるためのイベントの企画の打診を受けた。卒業や就職で市内から子どもたちが出て行く現状を目の当たりにしてきたことから「生まれ育った修善寺を元気にしよう」と行動に移した。
 これにファヴァロさんも協力。サイクリングイベントのプロデュースなどの経験を生かし、子どもたち向けの遊びを考えたり案内チラシを作ったりしている。イベント当日は、内容に合わせた仮装で盛り上げる。
 2人は伊豆箱根鉄道修善寺駅西口広場を拠点に、夏祭りやハロウィーン、クリスマスといった季節行事に合わせたイベントを催す。2月は節分にちなんだ「鬼まつり」を初開催した。ボッチャを参考にしたゲーム「鬼の福転がし」などを考案し、特に子どもたちに楽しんでもらった。
 山田会長は今後もイベントを定期的に続けたいとし「ふるさとが楽しければ子どもたちは何らかの形で帰ってきてくれると思う」と期待を寄せる。ファヴァロさんは「地域を愛してもらうため楽しいことを続けるのが大事」と話した。
 (大仁支局・小西龍也)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞