自転車競技者育成へ伊豆合宿 アジア若手と日本人高校生交流

 伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで11日まで、アジアの若手自転車競技選手を対象にしたトレーニングキャンプが開かれている。選手育成を目的に同センターが運営する「コンチネンタル・サイクリング・センター・修善寺」の取り組み。今回は国際交流を兼ねて日本人高校生も練習に加わっている。

トレーニングを行う上海チームの選手ら=伊豆市の伊豆ベロドローム
トレーニングを行う上海チームの選手ら=伊豆市の伊豆ベロドローム

 過去に複数の五輪メダリストを輩出した中国・上海チームで将来有望な13~16歳の男子選手4人が、一定時間重いギアの自転車をこぐトレーニングなどに打ち込んでいる。東京五輪・パラリンピックの会場にもなった伊豆ベロドロームで木製バンクを初体験した。
 最終日には同センター主催の記録会に出場して、トレーニングの成果を確かめる。周子遊選手(16)は「日本の素晴らしい環境で選手の能力に合った練習ができ光栄」と話した。
 5日から最終日まで練習に参加する日本人高校生は、休憩中に上海チームの選手と通訳を介して練習内容を共有した。三重高3年の平尾香乃さん(17)は「自分よりも速く、アジアで活躍している選手のトレーニングに付いていきたい」と意気込んだ。
 指導を担当する日本スポーツ協会公認自転車競技コーチの野田尚宏さん(49)は「国を越えて互いに鍛え、オリパラのレガシー継承にもつなげたい」と述べた。
 (大仁支局・小西龍也)

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