“地上最強”クマムシ生態観察 仮死状態から復活 伊豆・静岡大東部サテライト

 伊豆市の静岡大東部サテライトは23日、「地上最強の生物 クマムシ観察会」を同サテライトで開いた。市内の小学生13人がクマムシを実際に見て理解を深めた。

クマムシを観察する小学生ら=伊豆市の静岡大東部サテライト
クマムシを観察する小学生ら=伊豆市の静岡大東部サテライト
クマムシを観察する小学生ら=伊豆市の静岡大東部サテライト

 静岡大キャンパスミュージアム職員の宮沢俊義さん(65)がクマムシの特徴や大きさ、分布を説明した。参加者はシャーレの中に入っているクマムシを顕微鏡で観察し、スケッチした。初めて見るクマムシに「とても小さい」「脚が動いている」と感想を言い合った。仮死状態のクマムシに水をかけ、復活させる実験にも取り組んだ。
 その後、参加者は同サテライト周辺に出て、クマムシが生息している可能性が高いギンゴケをピンセットで採取した。乾眠状態になると高温や低温、強い放射線、真空や超高圧環境にも耐えられ、「100年以上生き続ける」との説もあるクマムシについて、宮沢さんに「どうすればクマムシは死んでしまうのか」「寿命はどれくらいか」などと質問した。
 クマムシは体長0.1~1ミリ。節のある体に4対8本の脚があり、ゆっくり歩くという意味の「緩歩(かんぽ)動物」に分類される。南極から深海まで地球上のあらゆる場所に生息し、1400種以上の仲間がいるとされる。
 (大仁支局・小西龍也)

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