「伊豆中央署」が開署 大仁署移転、外観は「韮山反射炉」モチーフ

 静岡県内の警察署の中で最も古い大仁署の移転建て替えに伴う「伊豆中央署」の開署式が28日、伊豆の国市三福の同署で開かれた。署員ら約80人が治安維持へ決意を新たにした。

署員らが参加した伊豆中央署での開署式=同署
署員らが参加した伊豆中央署での開署式=同署
管内パトロールに出発する署員=伊豆中央署
管内パトロールに出発する署員=伊豆中央署
伊豆中央署内
伊豆中央署内
署員らが参加した伊豆中央署での開署式=同署
管内パトロールに出発する署員=伊豆中央署
伊豆中央署内

 高橋文典署長は「初心を忘れず、市民目線に立って業務にまい進してほしい。伊豆中央署の新たな歴史をつくり上げてほしいと思う」とあいさつした。署長らの部隊視閲の後、パトカーや白バイ13台で管内パトロールに出発した。
 伊豆中央署は鉄筋コンクリート4階建てで、床面積は旧大仁署の約3倍の約879平方メートル。庁舎外観は世界遺産「韮山反射炉」をモチーフとし、周辺の建物と色彩の調和を図る景観形成を図った。72時間対応の非常用発電機を屋上に設置し、付属棟下には4カ所の災害用トイレを整備した。
 移転建て替えは1976年建築の旧大仁署の老朽化と、伊豆の国市の合併による区域拡大に伴う署員増で手狭になっていたため。伊豆中央署の名称は①管内である伊豆市、伊豆の国市のどちらかに偏らない②管内に観光地が数多く点在し、知名度の高い「伊豆」の名称を使えば旅行者からも分かりやすい-という理由で決定した。旧大仁署庁舎の今後については未定。
 伊豆中央署は同市立中央図書館北側にあり、旧大仁署から約1・8キロ北に位置する。所在地は同市三福239番地の4。電話番号は旧大仁署と変わらず<電0558(76)0110>〉。
 (大仁支局・小西龍也)
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