パーティションかわいく変身!園児大喜び 伊豆の国すし店女将製作

 伊豆の国市のすし店「だるま」の女将(おかみ)山田敏江さんが、使わなくなったアクリル製パーティションをアート作品に転用する取り組みを進めている。娘のイラストレーターやまだゆきえさんの作品をフィルムに加工して貼り付ける。このほど沼津市の多比保育園でお披露目した。

パーティションのアート作品に大喜びの園児=沼津市の多比保育園
パーティションのアート作品に大喜びの園児=沼津市の多比保育園


 国の新型コロナウイルス感染症対策の見直しを受け、飲食店でもパーティションの撤去が進んでいる。山田さんは使い始めた当初から「いずれは不要になる。でも廃棄するのはもったいない」と活用方法を考えていたという。そしてアート作品に加工することを思いついた。
 ゆきえさんも共感してイラストを用意。かわいらしい動物が主人公の作品を作った。それを業者に依頼してフィルムに加工し、パーティションの両面に貼り付けて10枚を完成させた。
 大きいパーティションで縦約90センチ、横約60センチ。やすりで角を削って安全面にも配慮されている。園児はお披露目会で大喜びし、作品に触ったり乗ったりした。
 山田さんは「海のイラストの作品に乗って泳ぐまねをするとは思わなかった。喜んでもらえて良かった」と笑って話した。大場卓園長は「安心して子どもたちに触れさせることができる。園内の雰囲気が明るくなった」と述べた。
 今後別の園や高齢者福祉施設などにも貸し出す予定。問い合わせは「だるま」<電055(948)0818>へ。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞