伊豆の国「平石古墳」保全へ 研究会らが草刈りに汗

 伊豆の国市の大仁考古学研究会は23日、市指定文化財の「平石古墳」周辺で保全のための草刈りと説明会を行った。会員や地元の立花地区の子どもたち、保護者ら約50人が参加し、鎌などを使って古墳周辺の雑草を取り除いたほか、会員や市の学芸員らが古墳の概要について説明した。

平石古墳の保全のため、草刈りに汗を流す参加者ら=伊豆の国市
平石古墳の保全のため、草刈りに汗を流す参加者ら=伊豆の国市

 平石古墳は7世紀中ごろに造られた地方豪族の墓とみられる。1916年に発見され、その後の発掘調査で刀や鉄の矢尻などが見つかった。草刈りは80年から毎年実施してきたが、コロナ禍と雨天により今回4年ぶりに行った。岡山幸枝会長(82)は「古墳の保存のために今後も定期的に作業を続けたい」と話した。

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