採血管の作業自動化 順大病院新病棟 伊豆の国市

 伊豆の国市の順天堂大静岡病院の新病棟2期工事が完了し、このほど同病院で竣工(しゅんこう)式が開かれた。採血管を扱う中央検査室では作業が全自動となり、検査技師が生理検査に集中できる態勢になったという。

中央検査室を見学する関係者=伊豆の国市の順天堂大静岡病院
中央検査室を見学する関係者=伊豆の国市の順天堂大静岡病院

 病院関係者らが玉串をささげた。佐藤浩一院長は「今後も地域住民の皆さまへ最善で最良の医療の提供を目指す」とあいさつした。式典終了後、関係者は院内を見学した。
 2期工事を行った新病棟は、建築面積約940平方メートル、延べ床面積約6400平方メートルで、鉄筋コンクリート造り7階、地下1階建て。
 整形・形成外来や手術室、入院病床のほか、大会議室、厨房(ちゅうぼう)もある。同検査室では、これまで採血管の移動や分析、保管といった作業を手動で行っていたが、全自動になった。
 新病棟は機能強化や外来患者の待ち時間短縮、手狭さの解消などを図るため、2019年3月に1期工事に着工した。21年6月に完成し、手術室が8室増え17室になったほか、血管造影装置などを配備したハイブリッド手術室、ロボット手術専用の手術室も設けた。その後、隣接する病棟を壊して2期工事に入っていた。
 (大仁支局・小西龍也)

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