伊豆産ユズで調味料開発 耕作放棄地で栽培、住民有志

 伊豆市湯ケ島の住民有志によるまちづくり会社「さとやまつくる」は、地元の耕作放棄地で栽培したユズを原料にした「伊豆のゆずこしょう」を発売した。

新商品「伊豆のゆずこしょう」を手にする「さとやまつくる」の佐藤社長=伊豆市内
新商品「伊豆のゆずこしょう」を手にする「さとやまつくる」の佐藤社長=伊豆市内

 フレッシュな香りと食感を残すため、粗みじんに刻んだ青ユズの皮を使用。土肥産の天然塩と国産の青唐辛子も混ぜた。肉、おにぎり、バニラアイスなどとの相性が良いという。
 同社は耕作放棄地の有効活用を図ろうと10年ほど前に湯ケ島地区地域づくり協議会が植えたユズを引き継いで管理していて、今期は約140キロを収穫した。
 市の地域おこし協力隊員としても活動する佐藤亜弥社長(42)は「耕作放棄地対策をはじめ、地域経済を循環させるきっかけになれば」と期待を込める。
 市内の浄蓮の滝観光センターなど5カ所で販売している。
 (大仁支局・小西龍也)

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