「家業継ぐか」テーマに楽曲 沼津の居酒屋店主、酒造社長がコラボ【とんがりエンタ】

 家業を継承するか、しないか―。そんな選択を迫られた人の葛藤を歌詞にした楽曲が話題を呼んでいる。曲名は「継ぐも継がぬも」。沼津市の居酒屋「魚鳥木」のオーナーで「Doramaru」名義で音楽活動も行う佐々木優さん(44)と、同市の酒蔵「高嶋酒造」社長の高嶋一孝さん(44)が作った。

自作した楽曲を披露する佐々木優さん(中央)と高嶋一孝さん(右)=沼津市の「カジェバー」
自作した楽曲を披露する佐々木優さん(中央)と高嶋一孝さん(右)=沼津市の「カジェバー」

 トラックは佐々木さん、ラップを含めた作詞は佐々木さんと高嶋さんが共同で手がけた。「継ぐも継がぬも自分次第」「やれることをやるしかないんじゃない」「やりたくなきゃやめちゃえばいいんじゃない」と2人の経験と考えをうそなくつづった。
 佐々木さんは東京都出身。実家の居酒屋を継がずに6年前、沼津市に移住した。一方、高嶋さんは沼津で200年続く酒造会社を社長兼杜氏[とうじ]として支える。2人は「『後を継ぐ』以外の選択肢を考えるきっかけになってほしい。聴いた人が人生を前向きに考えてくれるような楽曲に仕上がった」と手応えを語る。
 (東部総局・小西龍也)

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