トヨタ自動車スケート部選手 自転車でトレーニング 伊豆で「スプリント能力向上」

 冬季五輪や世界選手権に出場経験がある選手が所属するトヨタ自動車スケート部が20日まで、2021年東京五輪・パラリンピック自転車競技会場になった伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで競技用自転車を活用したトレーニングに取り組んでいる。他競技を体験することで、体に普段と違う刺激や動きを与えるクロストレーニングの一環。

自転車のトレーニングに取り組むトヨタ自動車スケート部の選手=伊豆市の伊豆ベロドローム
自転車のトレーニングに取り組むトヨタ自動車スケート部の選手=伊豆市の伊豆ベロドローム

 ショートトラックの選手ら6人が同センター事業部で日本スポーツ協会公認自転車競技コーチの野田尚宏さんから指導を受ける。五輪パラ会場の伊豆ベロドロームや屋外の自転車競技会場「北400メートルピスト」で、心拍数を一定に保ったままの周回や全力で1キロを走るトレーニングに励む。
 同センターでのトレーニングは昨年に続き2回目。スケートと自転車は股関節や膝関節を連動させる動きが似ているため、同部はこれまでもロードでの自転車の練習は取り入れていた。コーナリングや重心移動の能力が求められるバンクで自転車をこぐことで、よりスケートに近い形で体に負荷をかけられるという。
 五輪に4度の出場経験のある寺尾悟監督(47)は「競技に近い形を取り入れたスプリント能力の向上が目的。内容や場所を変えて、リフレッシュや交流にもつながってほしい」と話した。
 自転車を活用したクロストレーニングはバレーボールVリーグ男子の東レアローズ(三島市)も過去に取り入れている。
 (大仁支局・小西龍也)

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