記者コラム「清流」 白ビワ狩り体験

 伊豆市小下田で全国的にも珍しい白ビワ狩りが行われた。コロナ禍で中止や持ち帰りのみが3年続いたため、収穫してその場で食べ放題ができるのは4年ぶり。味見すると、特徴的な甘さとバランスの良い酸味に感動した。
 通常のビワの糖度は平均的に12~14度だが、白ビワは20度に達することもある。また、果肉が白く、果汁の多さも特徴。果肉が傷つきやすく出荷が難しいため「幻のビワ」とも呼ばれている。収穫期(5月下旬~6月上旬)は約2週間と短い。市職員によると、今季は表年で、裏年だった昨季よりも多く実が付いたという。
 食べることができる機会が少なく残念。県外から白ビワのために来園する人がいるほど注目度は高い。今後も市、土肥地区で観光の一手になるに違いない。
(大仁支局・小西龍也)

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