伊豆の国市長 モロッコ地震に遭遇「ひどい横揺れに飛び起きた」 

 伊豆の国市の山下正行市長が、モロッコ中部で8日深夜(日本時間9日朝)に発生したマグニチュード(M)6・8の地震に遭遇した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパーク国際会議に、伊豆半島ジオパークを運営している美しい伊豆創造センター職員3人と出席し、現地マラケシュのホテルに滞在していた。市長を含め一行4人にけがはなかった。山下市長は日本時間の10日、電話取材に応じ、「ホテルの部屋で就寝中だったが、ひどい横揺れで飛び起きた」と振り返った。

地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
伊豆の国市の山下正行市長
伊豆の国市の山下正行市長
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
地震が起きたマラケシュ=10日午後1時ごろ、モロッコ
伊豆の国市の山下正行市長

 山下市長によると、地震発生直後、宿泊客の大勢が中庭に出てきた。ホテルは震源から70キロほど離れていて、被害はなかった。ホテルから見える範囲では建物の倒壊など大きな被害は確認できていないという。10、11日で予定されていたモロッコのジオパーク見学は中止になった。
 山下市長はジオパークとして伊豆半島の再認定を受けるために国際会議に出席していた。5泊6日で現地に滞在し、12日に出国する予定。航空機のチケットが確保でき次第、前倒しで帰国する方向で調整しているが、現時点でめどは立っていないという。国際会議には日本国内複数のジオパーク関係者約40人が参加していた。
 10日現在、現地では余震での建物倒壊を恐れて路上で生活している人もいるという。モロッコ内務省は死者が2000人超に上ると発表しているが、被害の全容は分かっておらず、犠牲者はさらに増える可能性がある。
 (大仁支局・小西龍也)

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