チェーンソー実演や手のこぎり体験 伊豆総合高土肥分校で林業出前講座

 伊豆市の伊豆総合高土肥分校1年生13人が6日、同市の「またね自然学校」で林業に関する出前講座を受けた。手のこぎりなども使い、一日を通して林業への理解を深めた。

手のこぎりで間伐作業に取り組む生徒ら=伊豆市の﹁またね自然学校﹂付近の市有林
手のこぎりで間伐作業に取り組む生徒ら=伊豆市の﹁またね自然学校﹂付近の市有林

 林業の仕事や森林管理をテーマに、同学校の斉藤大輔代表(46)から講義を受けた。付近の市有林で斉藤代表ら同学校スタッフがチェーンソーを使った間伐作業を実演。チェーンソーで木の一部を切って「受け口」を作り、次にその逆側の切り口を入れた場所にくさびを打ちこみ「追い口」を作ると、ロープを引っかけて木を引き倒した。
 その後、生徒はグループに分かれて手のこぎりで間伐作業を実践。なかなか切れない木に悪戦苦闘しながらも、倒木した瞬間には歓声が上がった。佐藤海帆さん(15)は「林業はいろんな課題を抱えていると知った。間伐はかなり力が必要で、良い体験になった」と振り返った。
 ほかにも事前に用意した間伐材で箸作りに挑戦。ナイフやヤスリで間伐材を箸として使えるほどの細さに削り、焼きごてで思い思いの言葉を刻印した。
 出前講座は県と市が主催した。県は2020年度から高校生を対象に林業の魅力を伝えるため、各高校で講座を実施している。

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