歩道で安全確認しっかり 園児、自動車学校コースで教室 沼津

 静岡県交通安全協会沼津地区支部ときせがわ自動車学校(沼津市)は12日、子どもに正しい交通ルールを目で見て学んでもらう「子どもと高齢者を守れ!未来へつなげる交通教室」を同校で開いた。清水町のしいの木保育園と清水南幼稚園の年長児が、同校コース内で指導を受けた。

コース内で安全を確認しながら道路を歩く園児=沼津市のきせがわ自動車学校
コース内で安全を確認しながら道路を歩く園児=沼津市のきせがわ自動車学校

 同町の九つの保育園、幼稚園を対象に11月まで行う。運転席からでは死角が多くあることや、大型車の内輪差を考慮して横断歩道からは離れて立つことなどを学んだ。車が走っているコース内を歩き、狭い歩道では車が見えたら立ち止まることにも理解を深めた。
 牧之原市で園児が通園バス内に置き去りにされ熱中症で死亡したことを受け、同校職員が「水筒でクラクションを押すと簡単」「お尻を使ってハンドルに乗って鳴らして危険を知らせる」と教えた。同校の植松聡校長(61)は「園児にはコース内でしかできない体験をしてもらえた。正しい交通ルールを記憶に定着させてもらえたら」と話した。同日には高齢者向けの教室も開いた。

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