「防災の重要性実感」 モロッコ地震に現地で遭遇 伊豆の国市・山下市長が会見
モロッコ訪問中、同国中部で8日深夜(日本時間9日朝)に発生したマグニチュード(M)6・8の地震に遭遇した伊豆の国市の山下正行市長が、14日朝に帰国した。同市役所で同日取材に応じた山下市長は、マラケシュ旧市街地など現地の被災状況を報告し、「地震に備える必要があると改めて感じた」と振り返った。
山下市長によると、10日に旧市街地に赴いたところ、店は営業していたが、一部で建物が倒壊していた。避難所はなく、倒壊を恐れて外で生活している家族もいた。アトラス山脈の山間地では土で固めた家が多く、多くの被害が出たと現地メディアが伝えていたという。
山下市長は「日本でいう震度5弱くらいに感じ、余震はあまりなかった」と当時を語った。滞在していたホテル内ではエレベーターが停止したほか、1階ロビーに避難してソファで寝ていた客もいたという。
市では市社会福祉協議会が救援金受付窓口となり、同市四日町の韮山福祉・保健センターに募金箱を設置した。美しい伊豆創造センター(伊豆市)も今後義援金を募り、世界ジオパークネットワークを通じて送ることを検討している。