指先で野菜摂取状況測定 伊豆市 年代に合わせ食生活指導

 伊豆市は19日、指先から野菜の摂取状況を測定する装置「ベジメータ」の体験イベントを同市のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で開いた。測定結果を基に、一人一人に合った食生活の指導をした。

ベジメータを体験する参加者=伊豆市のぬましんCOMPASS修善寺
ベジメータを体験する参加者=伊豆市のぬましんCOMPASS修善寺

 ベジメータは、指先に当てて反射させたLEDの白色光から皮膚の表面に存在する野菜の栄養素「カロテノイド」の量を測定する装置。皮膚と血中はカロテノイド量が強く相関するほか、皮膚は2週間程度の蓄積量が反映されるため野菜や果物の食習慣が計測できる。1回の測定時間は約10秒で、3回計測の平均値を出してより正確なデータを出すことも可能という。
 市の減塩・運動・禁煙を推進する「げんきプロジェクト」の一環。市内外から訪れた老若男女は測定後、市職員から「トマトやピーマンといった色の濃い緑黄食野菜をあと70グラム食べて」などとアドバイスを受けた。年代に合ったバランスの取れた食事についても指導した。
 市によると、他の市町に比べて高血圧になる市民が多く、それが原因で脳梗塞、脳血管疾患にかかる人も一定数いるという。体験した石井もと子さん(75)=同市=は「普段食べていない野菜もある。バランスの良い食事をして、苦手な食べ物も食べるよう心がけたい」と話した。
 (大仁支局・小西龍也)

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