井川氏の生涯を映像化 ピオーネ生みの親 情熱や功績伝承 伊豆の国
伊豆の国市発祥のブドウの品種「ピオーネ」を開発した育種家の故井川秀雄氏(旧伊豆長岡町出身)の生涯を映像化した「ピオーネものがたり~変人と呼ばれた男・井川秀雄~」が完成した。このほど、同市のあやめ会館で上映会が開かれた。
井川氏の孫で、ピオーネの原木を保全し関連事業を推進することを目的とした「ピオーネの原木を守る会」の加々見宏子代表らが制作した約20分の作品。生前の井川氏を知る農家の証言を基に、ブドウ育種に情熱を注いで千種類以上の品種改良に成功した功績や人生の苦労をまとめた。市民やブドウ栽培を学んだ地元の小学生など約100人が上映会に訪れた。
上映後に加々見代表は「自分を貫き通してやり遂げたのはすごいこと。ピオーネで祖父が育ったこの市を明るくしたい」と話した。
(大仁支局・小西龍也)