狩野城、大見城の御城印完成 伊豆総合高生が原案 観光PR好機に

 伊豆市の伊豆総合高3年生が昨年から作成に励んでいた同市の山城の狩野城と大見城の御城印が、このほど完成した。関係者は「伊豆半島全体の観光誘致につながってほしい」と話す。

完成した御城印を確認する生徒=4月下旬、伊豆市の伊豆総合高
完成した御城印を確認する生徒=4月下旬、伊豆市の伊豆総合高
販売されている4種類の御城印
販売されている4種類の御城印
完成した御城印を確認する生徒=4月下旬、伊豆市の伊豆総合高
販売されている4種類の御城印

 御城印ははがきサイズで、狩野城と大見城それぞれ2種類ずつ。生徒が2年時に受けていた授業「商品開発」で主に原案を考えた。
 狩野城の御城印は狩野派の獅子や馬を記載。遠藤波也斗さん(17)は「家紋を記したのぼり旗を描いた。華やかなイメージになるように桜も加えた」と手応えを話した。大見城の御城印は富士山やかぶとで日本古来の良さを施し、大見一族の家紋を中央に大きく記した。
 企画は狩野城ガイドクラブの鈴木まき子代表(70)が発案。「子どもたちの応援と地域の活性化に役立てたい」との思いから、市産業振興協議会とともに働きかけた。
 鈴木代表や県古城研究会の望月保宏会長が、制作の過程で生徒に2城の歴史の解説を行った。生徒は「地域のことにも詳しくなれて愛着が湧いた」「有名なスポットになってほしい」などと述べた。
 大見城の御城印は市観光協会中伊豆支部、狩野城の御城印は同協会天城支部で販売している。1枚300円。

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