大規模地震を想定、避難誘導訓練 伊豆箱根鉄道と沿線4市町

 伊豆箱根鉄道と同鉄道駿豆線沿線市町による合同の旅客避難誘導訓練が7日、伊豆市の修善寺駅で行われた。同社社員や三島、伊豆、伊豆の国、函南の3市1町の職員ら計約50人が、大規模地震発生時の乗客対応を確認した。

電車内から避難する乗客役=伊豆市の伊豆箱根鉄道修善寺駅
電車内から避難する乗客役=伊豆市の伊豆箱根鉄道修善寺駅

 東海地方に大規模地震が発生したとの想定で行い、非常ブレーキを使って電車を線路上で緊急停止させた。視覚障害者、車いす利用者、高齢者を数人で抱えて降車させる動きを訓練したほか、降車後は避難所となる修善寺南小(伊豆市)などへの避難誘導の流れを確かめた。
 同鉄道運輸課の相良幸宏課長は能登半島地震に触れて「繰り返し訓練を行い、有事の際には適切な対応をしたい」と述べ、「乗客にいかに落ち着いて避難してもらうか、今後も検討していく」と課題を挙げた。
 訓練は災害時の乗客の安全な避難を目指し毎年実施していて、今回で11回目。

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