モザイクアート 順大病院(伊豆の国)で展示へ 手形集め、闘病応援

 病気や障害のある子どもや関係者を応援する団体「IZU(イズ)ハンドスタンプアートプロジェクト」が、共生社会の実現や理解促進の思いを込めて制作するモザイクアート用のハンドスタンプ(手形)を集めている。このほど、伊豆の国市の大仁小4年生約70人が協力し、共生社会への理解を深めた。

共生社会への理解を深め、ハンドスタンプを体験する児童=伊豆の国市の大仁小
共生社会への理解を深め、ハンドスタンプを体験する児童=伊豆の国市の大仁小

 制作中のモザイクアートは子どもたちが桜の木の下で遊ぶ絵柄と、笑顔で手をつなぐ絵柄の2種類。縦1・5メートル、横2メートルの大きさで、それぞれ約2300人分の手形を用意する。
 同団体は昨年10月から、県東部の学校などを巡り、手形を集め始めた。同市の伊豆の国特別支援学校、東部特別支援学校の子どもたちのほか、市職員、伊豆中央署員にも協力を求め、約2千枚が集まった。
 大仁小では、児童はさまざまな色の手形をA4用紙に押し、自分の名前や年齢を記した。手形に星やハートといったデザインを思い思いに描いた。等しく生きる社会の実現を目指す「ノーマライゼーション」などの内容を盛り込んだ同団体作成の動画も視聴した。
 手形は同団体の小嶋友子代表らがコンピューターで縮小し、色味を調整した上で組み合わせ、アートに仕上げる。手形は2~3センチほどになる。作品は順天堂大静岡病院(同市)敷地内の工事壁に展示する。
 小嶋代表は「誰もが暮らしやすいまちになるように活動を進めていく。多くの人の手形が街じゅうにあふれてほしい」と願った。
 (大仁支局・小西龍也)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞