ファンケルクラシック 鈴木亨が完全優勝 シニアゴルフツアー

 PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)最終日(裾野カンツリー倶楽部、6985ヤード、パー72)は21日、初日から首位を守ってスタートした鈴木亨が通算11アンダーの205で今季初優勝を果たした。

今季初優勝を決めトロフィーを持つ鈴木亨(右)と息子の貴之さん=裾野カンツリー倶楽部
今季初優勝を決めトロフィーを持つ鈴木亨(右)と息子の貴之さん=裾野カンツリー倶楽部

 1番でバーディーを奪い波に乗ると、前半で三つスコアを伸ばした。10番の約20メートルのイーグルパッドはわずかに外すも、後半は2バーディー、1ボギーとし、2位以下の選手の猛追を振り切った。前日、首位と2打差だったタワン・ウィラチャン(タイ)は通算8アンダーで2位。手嶋多一は通算2アンダーで17位タイに終わった。御殿場市出身の芹沢信雄は15オーバーの75位だった。
 大会は3年ぶりの有観客で開催された。
 (賞金総額6600万円、優勝1500万円、出場81選手=アマ5、曇り、31・6度、東の風4・5メートル、観衆3154人)

 ■1番のバーディーで勢い
 「これからもゴルフに向き合っていきたい」。3年ぶりの有観客の大会で優勝した鈴木。初日から首位を守り、詰めかけた多くのファンに満面の笑みで応えた。
 出だしの1番(パー4)のバーディーで勢いに乗った。「最近の試合では最も長いパット。ラインの上を予想通りに転がった」。連続バーディーのチャンスだった2番はパットを外したものの、気を引き締め直して崩れなかった。
 56歳という年齢の影響を感じていた。昨年は右腕に力が入らなくなり、欠場が増えた。それでも出場した公式戦では「過去の自分の方がしなやかに打っていた」と、好調時を思い出しながらプレーを続けた。今回はトレーニングとケアを入念に行って臨み、周囲には「やってやります」と気合を見せていた。
 この日は長男貴之さん(25)が観戦に駆けつけた。「試されていると自分にハッパをかけながら回った。プレーを見せることができて光栄」。家族からのエールは代えがたいとし「支え続けられた人生。『ありがとう』と言いたい」と話した。

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