4年ぶり奉納へ「三番叟」猛稽古 8日、伊豆の国の熊野神社例大祭

 伊豆の国市三福の熊野神社例大祭(8日)で今年、4年ぶりに三番叟(さんばそう)が奉納される。昨年まで3年間、新型コロナウイルス感染防止のため中止が続いていた。出演者が同神社で本格的な練習を続けている。

4年ぶりの奉納に向けて三番叟の練習に励む出演者=伊豆の国市三福の熊野神社
4年ぶりの奉納に向けて三番叟の練習に励む出演者=伊豆の国市三福の熊野神社


 400年以上続くと伝えられる同神社の三番叟は「種蒔(たねまき)三番叟」。「地方(したかた)」の笛や太鼓の演奏に合わせて翁(おきな)、黒式尉(くろきじょう)、千代(せんだい)の三役が舞い、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄などを祈願する。
 今年は翁を会社員松川奨さん(32)、黒式尉を藤原暖真さん(大仁中2年)、千代を三枝孝太郎君(大仁小5年)が務める。地方を大仁中の生徒が担当する。松川さんは「恥ずかしくないようにやりきりたい」と意気込む。三枝君は「緊張しているけど頑張りたい」と話した。
 保存会の三枝和則会長(72)は「3年空いたので連携して練習に励んでいる。伝統行事を多くの人に見てほしい」と述べた。
 三番叟は8日午後1時から、同神社で奉納される。
 (大仁支局・小西龍也)

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