伊豆市長選出口調査 投票理由「防災」わずか5% 最多回答は「実績」24%

 21日に投開票された任期満了に伴う伊豆市長選の期日前投票に合わせ、静岡新聞社が実施した出口調査で、候補者に投票した理由を選択式で回答してもらったところ、「防災」は5%にとどまった。能登半島地震後の伊豆半島での初の首長選で、防災対策は主要争点の一つだった。
 5選した菊地豊氏(65)は選挙戦で、「災害死者ゼロを目指す。地域コミュニティーの力も借りつつ、市民の命を守り、支援していく」と訴えた。菊地氏は当選後の22日、取材に対し「遊説では意識して呼びかけたが浸透しなかったという自覚がある。地域コミュニティー、地域医療、観光客の帰宅のためのインフラ整備など、引き続き充実を図る」と述べた。
 調査は「防災」「観光」「経済」「子育て支援」「医療福祉」「実績」「人柄」「その他」の8項目で、複数回答可とした。最も回答が多かった項目は「実績」で24%。有権者が菊地氏の4期の実績を評価した状況が浮かんだ。基幹産業の「観光」は7%にとどまった。
 観光業の50代男性は「新規の観光施設の整備だけでなく、既存施設の改修も支援してほしい」と求め、40代の女性会社員は「伊豆市の観光の魅力を子どもたちに伝えることが必要」と述べた。70代男性は「少子高齢化の対応として、子育て支援をより手厚くしてほしい」と期待した。
 調査は15~17日に同市の修善寺生きいきプラザなどで実施。184人から回答を得た。

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