モバイルバッテリー提供 熱海市と都内企業、防災強化へ協定

 熱海市は20日、スマートフォンなどのモバイルバッテリーのシェアリングサービスを手掛けるインフォリッチ(東京都)と災害時のバッテリー提供に関する協定を締結した。同市の防災強化を図るとともに、市民や観光客の安全確保、利便性向上を図るのが狙い。

モバイルバッテリースタンドの利用方法を説明する梶執行役員CSO=熱海市役所
モバイルバッテリースタンドの利用方法を説明する梶執行役員CSO=熱海市役所

 災害時に市の要請に応じ、同社がバッテリーを無償貸与する。また、平時に観光客などが利用できるモバイルバッテリースタンドを市役所に設置した。
 スタンドには最大20台のモバイルバッテリーが備えられていて、QRコードを読み取ると持ち出して利用できる。スタンドは全国に約3万カ所あり、バッテリーはどこにでも返却できる。利用時間に応じて料金が変わる。
 同社は今後、市内にスタンドを増設する考え。市も飲食店や宿泊施設などに導入を呼び掛け、観光客の回遊性向上を目指す。市役所で行われた協定締結式で、同社の梶桃郎執行役員CSOは「災害に必要なインフラを担うとともに、熱海のまちづくりに協力していきたい」と述べた。斉藤栄市長は「今後も連携を深めながら防災強化とまちの利便性向上を図っていきたい」と話した。

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