インド人誘客「好感触」 御殿場市観光協と現地旅行業者が意見交換
御殿場市観光協会はインドからの観光誘客を見据え、同国の旅行業者を招いた意見交換会を市内で行った。富士山などの観光資源や首都圏からのアクセスなどを紹介し、誘客の可能性について好感触を得た。同国の宗教事情に配慮した食事の提供が課題に上がった。
日本国内の旅行商品を企画し、インドの旅行会社2万社以上に販売する会社のディレクター、マニシュ・プラダンさんを招いた。中川一樹会長や時之栖の庄司政史社長らが意見を交わした。
プラダンさんはインドでも有名な富士山に近く、箱根や伊豆、富士五湖へのアクセスが良い点を高く評価。ゴールデンルートに組み込むことができると認めた。食事面に関し、当面はインド料理専門店からの宅配や旅行者自身が調理するスタイルが望ましいと提案した。
観光地域づくり法人(DMO)化を検討している同協会は、経済成長著しいインドを新たな市場として注目している。既存のゴールデンルート以外を旅行先に選ぶ日本旅行のリピーターの需要も取り込みたい考え。
意見交換に立ち会った担当者は「御殿場市の可能性を認めてくれてありがたい。すぐに紹介できる着地型旅行商品をつくりたい」と話す。