アセス準備書公表 最大出力を縮小 天竜の風力発電計画

 浜松市天竜区佐久間町、龍山町の山中で中部電力子会社シーテックが計画する「ウインドパーク天竜風力発電事業」(仮称)の環境影響評価(アセスメント)準備書が22日、公表された。同社は方法書段階から事業実施区域をやや縮小し、最大出力は7万5千キロワットから6万1200キロワットに、最大21基としていた風力発電機の数は17基にそれぞれ変更した。
 事業実施区域は380ヘクタールほど小さい約2070ヘクタールとした。水源涵養(かんよう)保安林や植物への影響を極力回避するために縮小する一方、工事用道路の一部変更や発生土の盛り土を区域内に設けるため拡張した。
 騒音、超低周波音、生態系への影響など、各調査項目の内容や現時点での評価を記載した。工事期間を2024年4月から28年3月、営業運転開始を同4月とする想定スケジュールも示している。
 準備書の縦覧は8月22日まで同社ホームページや佐久間、龍山の協働センターなどで可能。意見書提出は9月5日まで。同社は8月3日に龍山森林文化会館で説明会を開く。

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