雨影響 沼津・大瀬海水浴場に土砂 23日一部再開

 今週に入ってからの強雨の影響で、沼津市西浦江梨の大瀬海水浴場の砂浜に、近くを流れる川から土砂が流入した。市は強雨で土砂が流れ込んだ19日から海水浴場を一時閉鎖し、安全性が確認できた部分について23日に再開すると発表。しかし、久々の本格的な夏営業に向けて準備していた業者に影を落としている。

土砂の撤去作業に追われる関係者ら=沼津市西浦江梨の大瀬海水浴場
土砂の撤去作業に追われる関係者ら=沼津市西浦江梨の大瀬海水浴場

 同海水浴場は16日に海開きした。地元関係者によると、19日の雨で大瀬川の流量が増え、大量の土砂が砂浜の南東部に流れ込んだ。けが人や建物への大きな被害はなかった。その後、撤去作業をして22日にも再開予定だったが、同日朝の雨で再び流入し、作業に追われた。
 同地区では2020年にも土砂災害が発生。ダイビングショップ「ココモオセザキ」は、19日の雨で駐車場や店舗前のビーチに土砂が流入。海中が土砂で濁り、キャンセルも出ているという。杉山善一社長は「今週末から本格的に稼働する予定だったが難しい状況。市は早急に根本的な対策をとってほしい」と強く要望した。
 市河川課によると、20年の土砂流出を受け、21年に大瀬川から土砂流出を防ぐため、約90メートルの護岸を整備する工事の予備調査を実施した。本年度は詳細設計、23年度に着工する計画という。

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