御殿場にウクライナ避難者5人 生活スタート「富士山が美しい」

 ウクライナからの新たな避難者5人が27日までに御殿場市での生活をスタートさせた。同日、市役所で勝又正美市長と面会し「富士山が美しい」「コンパクトで居心地がいい」と御殿場の印象を語った。同市で生活する避難者は9人になった。

御殿場市で生活を始めたウクライナからの避難者(前列の5人)=市役所
御殿場市で生活を始めたウクライナからの避難者(前列の5人)=市役所

 新たに生活を始めた5人は女性で、首都キーウや近郊から逃れた。マリナさん(45)と娘のマルタさん(20)、インナさん(37)、オルガさん(24)、ミロスラバさん(50)。先に同市で生活を始めたインナさん(35)とつながりがあり、御殿場を選んだ。市営住宅で生活する。
 市長と面会した5人は日本語で自己紹介し、受け入れに感謝を示した。インナさんは「苦しみと悲しみを共有してくれてありがとう」と話した。「富士山頂から景色を見るのが夢」(インナさん)、「英語の指導をしたい」(オルガさん)と期待を語った。
 避難者9人はこの日、生活安全講習を受けた。御殿場署の担当者から交通ルールや災害への備えを学んだ。
 市は避難者を支援するため寄付を募っている。市役所や支所に募金箱を設置している。

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