江原素六の書、沼津市に寄贈 望月さん(富士)曽祖父から受け継ぐ
富士市の障害者施設運営会社代表で「路上詩人」としても活動する望月雅文さん(43)が26日、県東部の教育や産業に功績を残した江原素六(1842~1922年)の書を沼津市明治史料館に寄贈した。
書は18(大正7)年、素六が76歳の時に書かれた。望月さんの母方の曽祖父・太田留治さんが同市内で営んでいた理容店に、素六が度々散髪に訪れていた縁で揮毫(きごう)したという。縦40センチ、横1メートル15センチで、自ら努めて励み、休まないという意味の「自彊不息」の文字が書かれている。
市役所での寄贈式には、頼重秀一市長、奥村篤教育長らが出席した。望月さんは「(素六の)業績を伝えるためにも、ぜひ多くの方に見てもらいたい」とあいさつした。頼重市長は「江原先生らしいチャレンジ精神あふれる書。青少年育成の材料の一つとしたい」と述べた。
今後、書は明治史料館で展示する予定。