東部総局 尾藤旭
びとう・あきら 1983年、浜松市東区生まれ。2005年入社。社会部、浜松総局、整理部、文化生活部の他、 蒲原、浜北、下田の各支局を経て2022年4月から2度目の東部総局。静岡県内の歴史や文化に幅広く興味があります。趣味は鉄道(主に乗り鉄)、演芸鑑賞(落語、講談、漫才)、大相撲観戦。
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沼津市民文化センター隣接 駐車場の再整備終了
沼津市が2020年度から進めてきた香陵アリーナ(市総合体育館)建設を核とする香陵公園周辺整備事業がこのほど、終了した。最終の第3期工事は市民文化センターに隣接する3施設を解体し、218台分の平面駐車場を整備。立体駐車場を含め、周辺に計650台を確保した。 事業は20年度に立体駐車場、20~22年度にアリーナを建設した。22~23年度は閉館した勤労者体育センターと香陵武道場、勤労青少年ホームの3施設を解体。これまでの駐車場敷地も含め、新駐車場として再整備し、芝生広場やベンチも設けた。3期工事の事業費は、解体費含め11億円。 市は駐車可能台数の増加で、イベント時の混雑緩和を見込む。 (東部
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超人パワーで商店街に活気を! キン肉マンミュージアムin沼津オープン
人気漫画「キン肉マン」の全国初となる常設施設「キン肉マンミュージアムin沼津」が29日、沼津市中心部の沼津仲見世商店街に正式オープンした。全国から訪れたファンが、一時代を築いた作品の世界に浸った。 午前10時の開館の2時間前、整理券配布時には約130人が並ぶ人気ぶり。ミュージアム館長でプロレスラーのミノワマンZさんが、ファンと握手して出迎えた。館内には、キン肉マンやテリーマンをはじめ人気キャラクターの等身大フィギュア11体などが展示され、来館者はポーズを取って記念撮影した。 午前5時半から並んだ札幌市の会社員永嶋孝光さん(48)は「原画が間近で見られて良かった」と喜んだ。親子で訪れた伊豆
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「新知事は県全体見て」 沼津市長が“注文” 定例会見
沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)に関し特定候補の支持に言及せず、望む新知事像を「事業や予算配分が昔から“西高東低”と言われている。静岡県全体を見てやってほしい」と注文した。 JR沼津駅の鉄道高架化や、能登半島地震を踏まえた伊豆半島の防災対策、人口減対策としての広域連携の推進に期待を示した。サッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地・県営愛鷹広域公園多目的競技場についても言及。J2昇格時は5年以内の施設基準のクリアが求められることから「環境整備について議論していきたい。東部唯一のJリーグチームである点に目を向けてほしい」と訴
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松本さん(飛龍高出)伊勢ケ浜部屋入門へ 「夢は関取、精進」 先輩の翠富士、熱海富士在籍
今春、飛龍高(沼津市)を卒業した富士宮市出身の松本莉音さん(18)が大相撲伊勢ケ浜部屋への入門を決め、同校を訪れた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と23日に報告会を開いた。幕内翠富士関、熱海富士関が卒業生の飛龍高から同部屋への入門は6人目。松本さんは「関取という夢を持ち、厳しい稽古に精進したい」と意気込んだ。 松本さんは身長175センチ、体重145キロ。小学4年生から地元のクラブで相撲を始めたという。下から前に出る押し相撲が持ち味で、全国高校総体に個人や団体メンバーで出場した。 松本さんは「関取が多く、稽古が充実している伊勢ケ浜部屋に決めた」と入門の動機を語った。左足首のけがもあり、同校か
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沼津市、ふるさと納税55億円目標 ラブライブで新規返礼品
沼津市は22日、ふるさと納税戦略会議を開き、2024年度のふるさと納税の目標寄付額を前年度比1・2倍の55億円に決めた。若手職員の発案によるフェンシング体験や、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の新規返礼品、新規サイト導入で達成を目指す。 会議では若手職員の2チームが発表した。日本代表の合宿地でもある同市でのフェンシング体験や、沼津港の競り見学、アニメのシーンを追体験する“聖地巡礼”ツアーなどの返礼品を提案した。沼津港での飲食を返礼品とする現地寄付型のサイト「ふるさとGO」を25日から活用する方針も示した。 同市のふるさと納税は21年度以降
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沼津発「ゲーミングラーメン」 誠恵高eスポーツ部と2店舗開発へ 食材で疲労回復効果狙う
沼津市の誠恵高eスポーツ部と市内の2店の人気ラーメン店が、ゲーム中の集中力を高めるオリジナルの「ゲーミングラーメン」の商品化を進めている。競技中にパソコンにこぼさないよう汁の少ないまぜそばとし、疲労回復などの効果があるとされる食材を盛り込む。今夏には冷凍での一般販売も目指す。 ラーメンは「麺百式」店主で、ゲーム好きの佐藤貴彦さん(44)が企画した。競技者は集中力を高めるため、カフェインの多く入った飲料を飲むことが多く、「自然の食材で効果が出せないか」と「真卓朗商店」の亀山卓朗さん(50)に相談。亀山さんが高麗人参などを加えたメニューを提供した経験を生かし、開発した。 17日は同校でeスポ
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沼津のキン肉マンミュージアム、29日オープン 作者ゆでたまごさん28日来館
沼津市中心部の仲見世商店街にオープンする人気漫画「キン肉マン」を紹介する全国初の常設施設「キン肉マンミュージアムin沼津」が、29日に開業することが決まった。館長には作品のファンでプロレスラーのミノワマンZさんが就任する。前日の28日には、館長と作者の「ゆでたまご」(嶋田隆司さん、中井義則さんの共同ペンネーム)さんのトークイベントを開く。 ミュージアムはJR沼津駅徒歩4分の空き店舗にオープンする。1階はミュージアム限定グッズの販売コーナーと漫画を楽しめるフリースペースを設け、2階は複製原画や等身大フィギュアなどが飾られる。ミノワマンZさんは「キン肉マンミュージアムから沼津を盛り上げて、パワ
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静岡県知事選、学生の力求む 沼津市選管が投票立会人など募集
沼津市選挙管理委員会は静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)をはじめ、2024年度に市内で行われる選挙で、投票日の選挙事務従事者と期日前投票所の立会人を務める、市内在住、在学の18歳以上の大学生や専門学校生を募集している。 市内各投票所で受け付け事務をする選挙事務従事者は午前6時半~午後8時半までで、報酬は1万9175円。市役所で投票監視する立会人は、前半の午前8時15分からと、後半の午後2時から各6時間。報酬は1回7800円。 希望者は市ホームページ掲載の申込書と学生証の写しを市選管にメールなどで提出する。知事選での希望者は4月24日まで。問い合わせは市選管<電055(934)48
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記者コラム「清流」 選ばれない国
「袋?」。沼津市で開かれた日本語学校の弁論大会。登壇したネパール出身の男性が発した言葉に学生から一斉に笑いが起きた。彼は「スーパーの店員がレジ袋がほしいか、日本人に聞く時は丁寧に聞くのに、外国人にはなぜか『袋?』と一言だけ」と続けた。 文章よりも単語の方が伝わるのでは-。レジ係も悪気はないのだろう。しかし、多くの学生が反応したということは、違和感のある経験として広く記憶されているのだと感じた。 彼は電車で座った際に隣の人に逃げられた経験も語り、こう語りかけた。「社会が変わらなければ、外国からの留学生も、働く人も減る」。人口減社会の日本は、もはや外国人の力なしでは成り立たない。このままでは
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沼津交響楽団、5月に定演 指揮者喜古さんがPR
沼津市の市民オーケストラ「沼津交響楽団」は5月4日午後1時半から、市民文化センターで第40回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。指揮者の喜古恵理香さんが11日、市役所を訪れてPRした。 演奏会はバルトークの「ルーマニア民族舞曲」、伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」、シューベルトの交響曲8番「グレート」の3曲を演奏する。2021年から定期演奏会で指揮する喜古さんは「さまざまな音楽の要素が詰まった3曲。豊かなメロディーを楽しんでほしい」と呼びかけた。 入場料は千円。チケットは同センターで販売中。問い合わせは同楽団事務局<電055(921)0774>へ。
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フェンシング男子フルーレ日本代表 沼津で合宿開始 パリ五輪へ「良い結果持ってくる」
パリ五輪出場が内定したフェンシング男子フルーレ団体の日本代表が8日、沼津市の施設「F3BASE」で五輪前の国内最終合宿を開始した。昨年7月の世界選手権直前にも同施設で合宿し、初の金メダル獲得につながった縁起のいい場所。主将の松山恭助は「チーム全員が沼津を気に入っている。(五輪で)良い結果を持って沼津に戻ってくる」と誓った。 初日は松山ら5人が参加、フットワークを確認した。敷根崇裕ら3人は9日以降に合流、13日まで合宿する。 現在、男子フルーレ団体は世界ランキング1位。合宿前に沼津市役所へ表敬訪問した松山は「メダル獲得を狙える実力は十分ある。先を見据え過ぎず、ワールドカップなど目の前の大会
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硬質プラを水平リサイクルへ 沼津市、ごみ中間処理施設の入札公告
沼津市は8日、現清掃プラント隣接地に公設民営方式で建設を計画するごみの新中間処理施設の入札公告を行った。入札金額と技術提案などを総合的に評価する「総合評価一般競争入札」で実施し、2025年1月に業者を決定する。新施設では、全国でも珍しい硬質プラスチックの水平リサイクルにも取り組む。 新施設は設計から施工、維持管理・運営までを一括で発注する。事前公表する予定価格は運営管理も含め、454億7200万円。新たな焼却炉は2基で1日最大計210トンの処理能力を持つ。併設する粗大ごみや資源ごみを中間処理するリサイクル施設では、現在「熱源利用プラスチック」として焼却している硬質プラスチックを分別し、プラ
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廃虚化ホテルに市町苦慮 沼津市が費用調査へ 所有者不在、解体へ代執行模索
倒産や廃業による長年の放置で管理不全となり、景観や安全上問題のあるホテルや旅館に、観光地の多い静岡県東部の自治体が頭を悩ませている。沼津市や下田市などは、所有者が事実上不在になった建物の解体に市が関わる方向で動き出した。本来は所有者が負担すべきだった解体費を行政が肩代わりするため、費用と危険性除去の両面で難しい対応を迫られている。 沼津市戸田地区の中心地。戸田漁港の近くに5階建てと9階建てのホテル2棟が廃虚と化したまま、20年余り放置されている。建築から40年以上が経過し、壁のコンクリートが崩落するなど危険は増すばかり。所有法人は既に破産し、代表者は死去。事実上所有者が不在で、解体を求め
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沼津市大平地区の石仏、もっと広まれ! 河野さん(知徳高)と広中さん(沼津西高) カレンダーとトランプ作製
沼津市大平地区の2人の高校生らが、中学時代に学び始めた地域の文化財について、245体ある地域の石仏の魅力を発信するカレンダーとトランプを作製した。地元住民や市内小中学校に寄贈。地域に伝わる宝を広めたいという。 知徳高2年の河野莉月羽さん(16)と沼津西高2年の広中優美さん(16)が中心となって取り組んだ。大平中時代にSDGs教育の一環で学習した地域の文化財を引き続き学ぼうと、大平郷土史研究会(月ケ洞広己会長)に加わり研究を続けてきた。 大平中は2019年度から地域の石仏を研究。2人も中学時代に興味を持ち「地域の人にまず知ってもらいたい」と作製を思い立った。河野さんはカレンダーの原画を担
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「験のいい」沼津からパリ五輪へ突き進め フェンシング日本代表が合宿「メダル取る」
男女共にパリ五輪出場が内定したフェンシングフルーレ団体の日本代表合宿が1日から、沼津市のフェンシング施設「F3BASE」で開かれている。フェンシングの日本代表は、沼津市で合宿後に世界大会で好成績を残すことが多く、選手にとって「験かつぎの場所」。選手は「絶対メダルを取って沼津に戻る」と五輪での活躍を誓った。 フルーレは胴体への突きのみが得点になる。男子団体は沼津での合宿後に昨年8月の世界選手権で初の金メダル、女子団体も2022年の世界選手権で4位となった。女子フルーレ個人で世界ランキング7位の東晟良選手は「沼津は年度初めに毎年合宿し、いいスタートを切れる。食事もおいしく、ホームのような気持ち
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次代担う新戦力が活躍誓う 沼津市と商議所が辞令交付式
本年度創立100周年を迎える沼津商工会議所と、昨年市制100周年を迎えた沼津市は1日、新入職員への辞令交付式を開いた。節目の年に入った次代を担う新戦力が活躍を誓った。 商議所では紅野正裕会頭が「地域が注目する1年になる」と訓示。唯一の新入職員で会員サービス課の横田智也さん(22)は「企業支援を通じ、地元の魅力を伝えたい」と述べた。 市役所では頼重秀一市長が50人に辞令書を手渡し、「次の100年へ市民目線で働いてほしい」と激励。市民課の渡辺美涼さんが服務の宣誓を、下水道整備課の横山祐汰さんが「職員の信条」をそれぞれ読み上げた。全員で100周年を記念し、再編曲した市歌も斉唱した。
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全国の大学生ラブライバー〝聖地〟沼津でごみ拾い 地元団体と協力
沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」ファンの全国の大学生が「〝聖地〟沼津に貢献したい」と団体を作り、同市で清掃活動を始めた。初回となった31日は、16人が地元の清掃団体と、JR沼津駅から沼津港まで1時間半かけてごみ拾いした。 団体は「ラブライブ!研究会連合」。代表で福井大(福井市)に通う山本春さん(20)が、「ラブライブ!」を研究する同大や滋賀大など5校のサークルに声をかけ、昨年6月に発足した。 山本さんは「聖地の一つ、沼津市の内浦でごみが落ちているのを見て、残念に感じた。ファンと地元の方が交流しながらきれいできたら」と市に相談。地元の清掃団体「沼津を世界一綺麗(きれい
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沼津御用邸記念公園の木橋かけ替え 静岡県産ヒノキ使用、水神餅振る舞う
沼津御用邸記念公園(沼津市)の西付属邸と旧本邸エリアを結ぶ木橋が27日、かけ替えられ、渡り初めが行われた。 木橋は老朽化が進んでいたため、市が昨年8月から工事を進めていた。幅3メートル、全長25メートルで、静岡県産材のヒノキが使われている。建設費は約3千万円。 最初に渡った来園者の秋山知一さん(67)=埼玉県加須市=は「立派な橋で公園の雰囲気にマッチしている」と話した。 完成を記念して先着20人に、2021年に同公園で開かれた将棋の棋聖戦第3局の際、藤井聡太棋聖に提供されたおやつ「水神餅」が振る舞われた。
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超人集結「キン肉マン」聖地へ 沼津仲見世商店街にミュージアム4月開業 等身大フィギュアなど展示
沼津市中心部の沼津仲見世商店街に4月下旬、人気漫画「キン肉マン」の世界を伝える常設施設「キン肉マンミュージアムin沼津」がオープンする。館内には複製原画やキャラクターの等身大フィギュアなどが並ぶ予定。人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地として知られる商店街に新たなサブカルチャーの殿堂が生まれる。運営するミュージアム制作委員会が25日、発表した。 ミュージアムはJR沼津駅南口から徒歩4分の空き店舗に開業する。キン肉マンの常設施設は全国初で、漫画で描かれた「夢の超人タッグ編」の舞台だった富士山を望む場所として沼津を選んだという。 延べ床面積は840平方メートル。1階はグッズ販売
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間寛平さん発起人 沼津でアメママラソン 雨の中、840人快走
タレントの間寛平さんが発起人の「寛平アメマナイトマラソン」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が23日、沼津市の中央公園を発着点に開かれた。午前から夜にかけて行った5、10、25キロの3コースに約840人が参加し、お笑い芸人のゲストランナーと狩野川や千本浜など同市を代表する景色を楽しみながら快走した。 25キロのスタート時には、サプライズゲストとして同市出身の俳優磯村勇斗さんが登場。昨年7月の沼津市制100周年イベントで、間さんから直接依頼されたスターターを務めた。雨の中で5キロを完走した共に沼津第四小3年の八木旭君(9)と石井貫太君(9)は、それぞれ「前回よりタイムが上がった」「
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沼津・愛鷹の民話を絵本に 小中学校寄贈へ寄付募る
沼津市愛鷹地区の住民有志がこのほど、同市柳沢の赤野(あけの)観音堂に伝わる民話を基にした絵本150冊を作製した。市内の小中学校などへ寄贈するため、寄付を募っている。 絵本は「赤野観音」(43ページ)。50年前に発刊された書籍「ぬまづ昔ばなし」を基にした絵本を刊行する「絵本『ぬまづ昔ばなし』推進会」が制作した。絵は地元の画家梅邑[うめむら]さんが手がけた。観音像が地域の水害の危機を救ったという民話と、江戸初期の名工左甚五郎が観音堂を造ったとする伝説2話をまとめた。 有志の愛鷹まちづくりプロジェクトチームが地域の伝承を残そうと、制作済みだった絵本を追加で印刷した。チームの鈴木正伸さんは「防災
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技術職の現場知って 沼津市、人材確保へツアー 再開発地域や鉄道高架事業紹介
沼津市は22日、市役所の技術職に関心を持つ学生や社会人を対象にした「技術のしごとスタディーツアー」を市内で初開催した。市役所改革を進める市職員のプロジェクトチームが発案し、各現場を担当する職員が仕事の内容や進行中の事業を説明した。 市内外から高校生や大学生、社会人計6人が参加し、再開発事業が進む中心市街地や、JR沼津駅高架化に伴い移転する新車両基地の予定地などを巡った。中心市街地では、再開発を計画する町方町のアーケード名店街や、アーケードの撤去に合わせて市が道路整備した新仲見世商店街を見学した。沼津工高2年の浜田瑠愛さん(17)は「庁舎から出て仕事をすることも多いと知ることができた。市民の思
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クラフトビールを地域資源に モルトかす再利用「循環共生圏」目指す 10醸造所と沼津・三島市が連携
静岡県内10醸造所でつくる静岡クラフトビール協同組合(沼津市)と、醸造所の多い沼津、三島の両市が19日、官民連携の組織を発足させた。醸造時に発生するモルト(麦芽)かすの飼料としての再利用などを進め、循環型社会の構築を目指す。 新組織は「東駿河湾クラフトビール地域循環共生圏推進協議会」。同日、沼津市内で発足総会を開き、頼重秀一市長が会長に就いた。補助金が活用できる県の「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」の認定を目指す。 本県は34のクラフトビール醸造所があり、豊富な水を擁する沼津、三島両市には8カ所が集中する。各社共通の課題の一つがモルトかすの処理で、大半が産業廃棄物として処分される。
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再編曲の沼津市歌 HP公開 市制100年記念 「自然やノスタルジー感じて」 新正午チャイム 20日から
沼津市は15日、市制100周年を記念して再編曲した市歌の新しい楽譜や音源をホームページで公開した。ピアノや吹奏楽、オーケストラなど6パターンを掲載。同報無線から流れる正午の市歌のチャイムも20日から新たに収録した音源を使用する。 市歌は1955年に愛鷹村など4村との合併時に制作。童謡「めだかの学校」で知られる故中田喜直氏が作曲、市内の小学校長を務めた故高橋清氏が作詞した。市は市制100周年記念事業として同市の音楽家川口三郎さん(51)に編曲を依頼、1月に再録音した。 川口さんは15日、市役所を訪れ、頼重秀一市長に楽譜の完成を報告した。川口さんは「沼津の自然やノスタルジーを感じてほしい。
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デジタルアート NY展示会に 沼津の画家田川さんら4月出品 「移住して心と色調明るく」 市長に作品紹介
沼津市在住の画家田川誠さん(42)とアートディレクター深沢慎也さん(47)のチーム「ペトロアンドヨゼフ」の絵画「Pop Pop TOKYO」が4月3~5日、米国ニューヨークで開かれる展示会「NFT NYC」に出品される。繁華街タイムズスクエアのデジタルサイネージに掲示される。 長崎市出身の田川さんは2016年に沼津市に移住。同市出身で在住の深沢さんと創作活動を展開している。「NFT NYC」はNFT(非代替性トークン)技術を使い、複製できないようにしたデジタルアートの展示会で、世界約4500点の中から選ばれた。 2人は15日に市役所を訪れ、頼重秀一市長に報告。出品作の原画を手に田川さんは
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静岡人インタビュー「この人」 オランダの国際映画祭最優秀作に出演した俳優 永井なおきさん(沼津市)
世界三大映画祭(カンヌ、ベルリン、ベネチア)に次ぐ規模のロッテルダム国際映画祭で最優秀作品賞(タイガーアワード)を受賞した「莉(れい)の対」(田中稔彦監督)に出演した。俳優やモデルの芸能活動の傍ら、静岡県内の専門学校でコミュニケーションなどの講師を務める。大阪市出身。55歳。 -受賞の喜びを。 「俳優出身の監督がコロナ禍をきっかけに仲間を一人一人集めながら作った作品。若いスタッフが苦難を乗り越え、成功する過程を一緒に分かち合えた。映画祭期間中は2週間現地に滞在し、『絶対賞を取る』とみんなで励まし合った。実際に授賞式で作品名が呼ばれた時は、自然と涙がこぼれてきた」 -作品の見どころは。
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能登高生 中学生とテニス交流 5校が参加 御殿場市
能登半島地震で被災し、御殿場市が合宿を受け入れている石川県能登町の能登高ソフトテニス部の生徒が10日、市内の中学生を対象にしたテニス教室を同市中央テニスコートで開いた。参加した中学生は全国強豪校の生徒の指導を熱心に聞き入った。 教室は市などの依頼で実現。男女23人の部員が、市内5校45人の中学生と一緒に準備運動から汗を流した。サーブの指導では足の使い方やラケットの動かし方などを、手を取りながら丁寧に教えた。 女子主将の2年竹口陽菜さん(17)は「御殿場に来てようやく部員全員がそろった。指導するのは難しかったが、教えることで自分も大事な点を見直せた」と振り返った。御殿場中3年の小越俊佑さん
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沼津市議会 予算案、委員会で可決 最大会派が批判も賛成
沼津市議会2月定例会は8日、一般会計予算決算委員会を開き、2024年度一般会計予算案を賛成多数で可決した。2月28日の代表質問で頼重秀一市長の施政方針を「市長の特色が見えない」などと批判した最大会派の志政会も賛成に回った。 8日は一般会計予算案への総括質疑と討論が行われた。志政会代表の浅原和美氏は賛成討論で、頼重市長への厳しい言葉が並んだ自身の代表質問を「28番(最多期数)議員として、心を鬼にして発言した」とした上で、「市長の思いは読み取れた」「(鉄道高架化に向けた動きを)見える化する予算として期待している」などと述べた。沼津志帥会、市民クラブ、公明党、虹の会も賛成した。 共産党市議団と
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沼津駅前名店街アーケード撤去へ 市が補助金 街路灯設置
沼津市は7日、市議会一般会計予算決算委員会で、4月以降にJR沼津駅南口の沼津駅前名店街のアーケードが撤去されると明らかにした。 撤去するアーケードは、南口の商業施設「イーラde」が面する都市計画道路三枚橋錦町線南側の東西約70メートル。設置から約50年がたち、老朽化が進んでいた。駅前名店街が撤去した上で、街路灯を設置する。総事業費2200万円のうち、市は補助金として1千万円を2024年度一般会計予算案に計上した。 撤去工事は多くの人出が見込まれる7月の狩野川花火大会前に完了予定。 (東部総局・尾藤旭)
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「家族で受け継ぐ」焼き鳥のたれ、フランス進出 沼津・串屋 日本食修行の受け入れも
沼津市岡宮の焼き鳥料理店「串屋」の2代目社長土屋亜里沙さん(43)が、創業者で父の孝男さん(76)から受け継いだ「焼き鳥のたれ」でフランス進出に動き出す。日仏の女性経営者をつなぐ民間プロジェクトの一環で、既に同国のリゾートホテルに販売。フランスから料理人が“焼き鳥修行”に訪れる交流も始まった。 1月、パリで飲食店2店を経営する料理人のアンジェ・ドレミューさん(24)が、焼き鳥修行のために串屋の門をたたいた。“師匠”を務めた孝男さんから3日間、串の刺し方や焼き方の指導を受けた。ドレミューさんは「以前から日本料理に興味があり、技術を正しく学びた
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沼津市立病院 患者数確保、収益安定化へ かかりつけ医と連携 市議会で強化プラン
沼津市立病院は5日、2024年度から4年間の「経営強化プラン」を市議会民生病院委員会で示した。急速な人口減を踏まえ、地域のかかりつけ医と連携して患者数を確保し、収益の安定化を目指す。 プランは「改革プラン」(08~13年)「新改革プラン」(17~20年)に続く計画として位置づけた。県東部10市町で構成する駿東田方保健医療圏の人口は、20年から25年で3万人減少し、病院も患者数減が予想される。 プランはコロナ禍前の19年度の水準を目標とした。救急搬送の応需率を高めるほか、患者のかかりつけ医からの紹介率を向上させ、収入確保に努める。 国のガイドライン改定や残業の上限規制も踏まえ、経営強化
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沼津市防災対策 課題ただす 避難所マニュアル 7カ所で未作成 遺体安置所設定施設が閉館 市議会一般質問
沼津市議会2月定例会は29日一般質問を行い、6氏が登壇した。能登半島地震を受けて市の防災対策に関する質問が相次ぎ、運営マニュアルが未作成の指定避難所があることや、地域防災計画で災害時の遺体安置所に設定した施設が閉館し、代わりの場所が未設定のままになっているなど、課題が明らかになった。 市は49の指定避難所のうち、7カ所で運営マニュアルが未作成だと明らかにした。2013年度から各自主防災会に作成を呼びかけているが、指定避難所ではなく、近隣の公民館などでの避難を希望しているため、一部で未作成という。真野正実危機管理監は「残りの避難所にも早急に作成するよう働きかけている」と述べた。 遺体安置所は設
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記者コラム「清流」 地方から地方へ
沼津市は先日、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンを対象に絞った移住相談会を“聖地”の淡島ホテルで開いた。驚いたのは、参加者の居住地。栃木県や福島県、遠くは島根県と地方からの希望者が多かったのだ。 県東部への「移住」というと、つい距離の近い東京や神奈川からを想定しがち。だが、よく考えれば、地方から地方への移住は、移住先に愛着さえあれば、むしろ東京からよりも生活様式を大きく変えずに済み、ハードルが低いのかもしれない。車が必要なのは変わらないし、職場の賃金や物価に大きな変化はない。私自身、発想の転換が必要だったと感じた。 相談会は、移住施策と関係ない部署
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新規企業立地「5社程度」 沼津市議会 市長が目標示す
沼津市の頼重秀一市長は28日、2024年度に新たに市内に立地を決める企業の数について「5社程度」とする目標を示した。市は23年度に実施した企業用地適地調査を踏まえ、動きを加速させる。市議会2月定例会代表質問での浅原和美氏(志政会)への答弁。 市は23年度、物流業者などから進出相談の多い東名と新東名の両高速道に挟まれた愛鷹山麓のエリアで調査を実施。今年2月には企業進出を促すため、市街化調整区域での開発行為審査基準を一部変更した。 頼重市長は新規立地に関する企業からの相談について「現在10社程度から受けている」と明らかにしたした上で、企業立地が可能な土地面積は「調整が必要だが、現時点で10ヘクタ
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沼津・あわしまマリンパーク最終日 雨の中、別れを惜しむ人の列 最後のショー万感の拍手
沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」が25日、現施設となって40年の歴史に幕を閉じた。近年は同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の“聖地”としても人気。閉館の午後4時過ぎまでアニメファンら100人以上が館内に残り、島を離れる船から手を振って別れを惜しんだ。 最終日は雨で冷え込む中、開館前に100人余りが列を作った。来館者はアシカやイルカのショーに足を運び、けなげに芸を披露する動物たちに拍手を送った。家族4人で訪れた浜松市中央区の会社員酒井勇樹さん(33)と妻の明菜さん(36)はそれぞれ「閉館を延長してくれたので最後に来られて良かっ
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沼津駅はラブライブ推し「今後も」 駅舎にパネル、キャラクターの誕生日演出… コロナ禍機に積極コラボ
JR東海が、沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」との共同企画を継続的に展開している。街の顔でもある沼津駅の駅舎には、アニメの一場面を描いた大型パネルを設置。コロナ禍を経て、アニメを通じた地域連携に乗り出している。 同社は昨年3~8月、「沼津ゲキ推しキャンペーン」と題して作品との共同企画を実施し、〝聖地巡礼〟など移動需要の促進を図った。キャンペーンの「公約」だったのが、沼津駅へのパネル掲示。同社の予約サービスで沼津を訪れた人の新幹線利用50万キロ達成を記念し、8月に縦2・5メートル、横6メートルのパネル2枚を設置した。 駅ビルのテナントなど地元商店との共同企画も展開。キ
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沼津駅前のラブライブカフェ閉店 相次ぐ〝聖地〟閉鎖に惜しむ声
JR沼津駅南口にある沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式カフェが15日、再開発などを理由に閉店した。アニメに登場する水族館あわしまマリンパークも25日での閉館が決まり、ファンからは相次ぐ〝聖地〟の閉鎖に別れを惜しむ声が聞かれる。 カフェ「SUN!SUN!サンシャインcafe」は、旧西武沼津店本館跡にアニメ放映開始前の2016年11月に開店。飲食店を手がける「雄大」(同市)が運営し、主人公をイメージしたメニューが人気を集めた。 閉店発表以降は連日長い行列ができ、全国から1日最大500人以上が来店した。あわしまマリンパークを訪問後に店を訪れた神戸市の女子大学生(21
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沼津市議会 改革進め市民の利益に【記者コラム 湧水】
昨年の3月、沼津市議会の改革を期待する記事を小欄で書いた。議員の改選を経たこの約1年間、沼津市による現職市議の提訴や、その提訴議案審議中に飛び出した別の市議のいわゆる「タケノコ発言」で、市議会は市内外から注目を集めた。全国に広がった議会のネガティブなイメージを払拭しようと、高橋達也議長を中心に議会がさまざまな改革に乗り出したことは率直に評価したい。 1年前の記事で指摘した一般質問登壇者の明確化は、昨年11月定例会から実行に移された。同定例会の本会議傍聴者は前年の2・5倍に増加。情報公開が市民の関心を高めることにつながった結果といえる。傍聴席を訪れる人はまだ、市議の支持者とみられる市民が大半
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〝ラブライバー〟沼津へ移住を にぎわう淡島で相談会 主人公誕生日に企画
沼津市は10日、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファン〝ラブライバー〟を対象にした移住相談会を同市の淡島ホテルで開いた。アニメがきっかけで入庁した若手職員のグループが企画。淡島を訪れる人が増えるアニメの主人公の誕生日に合わせて開催した。25日で閉館する隣接のあわしまマリンパークを訪れて当日参加した人も含め全国から21人が移住後の職や生活について相談した。 相談会は市役所内の自主研究会が発案。アニメが縁で移住した職員らが相談に応対し、頼重秀一市長も直接PRした。相談者は移住時の市の支援メニューや住まいなどについて熱心に質問した。転職活動中という福島県いわき市の篠原亘輝
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沼津駅高架化「着実に進展」 市長が施政方針 市議会2月定例会
沼津市の頼重秀一市長は9日開会した市議会2月定例会で、2024年度の施政方針を示した。JR沼津駅付近高架化をはじめとした駅周辺総合整備事業を「新年度も着実に進展させる」とし、公共空間の整備や民間再開発の支援など都市機能の更新によって、まちの魅力向上に努めると述べた。 高架化関連では、沼津駅北東にある現車両基地周辺の区画整理に向けた建物の移転解体、駅南口の広場整備を進める。中心市街地の中央公園再整備や、アーケード名店街と大手町の民間再開発支援も継続する。 施政方針では、重点的に取り組む「四つの視点」と具体的な「八つの柱」を掲げた。広報力強化へアドバイザーの採用、低所得の妊婦への初回産科受診
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人間国宝の陶芸作品、見て触れて 静岡陶芸美術館で企画展
沼津市東椎路の静岡陶芸美術館は3月26日まで、企画展「人間国宝のすべて」を同館で開いている。作品の一部は館内のカフェスペースなどに置かれ、来館者が触れることもできる。 陶芸分野で人間国宝に認定された37人の152点が並んでいる。金箔(きんぱく)で文様を描き、上薬を掛けて焼き上げる技法「釉裏金彩」が鮮やかな吉田美統さんの大皿など、一部の作品は触ることも可能。カフェスペースでは、人間国宝の茶わん10点から選び、抹茶を味わうこともできる。 植松弘行館長は「ケースに展示した作品では見られない裏側や、凹凸などの質感を感じてほしい」と話した。
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記者コラム「清流」 幕末のイケメン
江戸時代最後の沼津藩主水野忠敬をインターネットで検索すると予測ワードに「水野忠敬 イケメン」と出てきた。写真を見ると、確かに端正な顔立ちに思える。 先日、忠敬のひ孫で経済学博士の忠尚さんの講演を聞いた。先祖の忠友、忠成2代の藩主が江戸幕府後期の幕閣として関わった銀貨改鋳は、米を基軸とした経済から貨幣経済への移行を推し進めたと論じる。 一般的に貨幣を改鋳し、通貨量を増やすことはインフレを引き起こし、否定的にも論じられる。だが、忠尚さんは「経済活性化を促した」と評価する。忠友が仕えたのは相良藩主で老中の田沼意次。田沼は近年、再評価が進み、来年の大河ドラマでは渡辺謙さんが演じる。ドラマに忠友、
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沼津市 水害対策に本格着手 24年度予算案 排水ポンプ場増設
沼津市は2024年度、近年激甚化、頻発化する風水害対策に本格着手する。昨年6月の大雨で浸水被害の大きかった市西部で排水ポンプ場を新設。移動可能な排水ポンプ車も導入する。ソフト対策としてはハザードマップ作成に向けた浸水域の調査を始める。1日発表した24年度当初予算案に、関連費8億1200万円を計上した。 市内は西部地域を中心に大雨による浸水被害が頻発。昨年の大雨では、中心部に隣接する大岡地区でもポンプ場が停止し、被害が拡大した。市は市西部を流れる沼川第2放水路に排水ポンプ施設を新設し、特に被害の大きかったエリアの排水機能を増強する。移動可能な排水ポンプ車1台と可搬式ポンプ設備2台も新たに導入
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沼津市長「次の100年始動」 人口維持へ組織再編 24年度予算案
沼津市の頼重秀一市長は1日の2024年度予算案の発表記者会見で、23年の市制100周年を踏まえ、「次の100年へのスタート。未来を念頭にした予算編成」と述べ、定住人口の確保に向けた施策に注力する方針を示した。子育て施策推進や中心市街地の民間再開発支援を通じて人口維持を図るために、新年度の組織再編も明らかにした。 昨年、JR沼津駅付近鉄道高架化に伴う新貨物ターミナルの本体工事が開始。24年度はにぎわい創出に向けた駅南口の広場整備にも着手するとし、頼重市長は高架化が「次のステップに入った」と位置づけた。高架化着工に呼応した民間再開発を支援するため、市は24年度から都市計画部に建築住宅局を新設。局
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沼津市 移住相談 気軽にAIへ サイト刷新 24時間対応
沼津市は1日から、移住希望者向けのサイト「ぬまづ暮らし」をリニューアルする。生成AI(人工知能)の「チャットGPT」を活用した「イジュウチャット」を導入。沼津に興味を持つ人が気軽に相談できる仕組みをつくり、メールや対面などでの本格的な移住相談につなげる。 「イジュウチャット」は移住・交流推進機構などが提供し、市は実証実験として利用する。同市役所では、初めてチャットGPTを使った一般向けサービス。24時間いつでもAIに相談でき、より具体的な内容は通信アプリのLINEやメールでも受け付ける。 チャットの導入に合わせ、サイトのページを目的別に整理。市移住定住推進室の公式インスタグラムの投稿もサイト
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「書かない窓口」導入 5日から オンラインで事前申請 沼津市
沼津市は2月5日から、住民異動届の提出などで、事前申請やタブレット端末を利用して書類への記入を簡素化する「スマート窓口(書かない窓口)」の運用を始める。これまでより6分程度、窓口での対応時間が短縮される見込み。 ホームページで事前に必要事項を入力し、発行されるQRコードを窓口で示す仕組み。窓口では入力事項をタブレット端末で確認、署名し、届け出書類を作成する。窓口でもタブレット端末を活用し、事前申請と同様に手書きでの記入を簡略化する。 転居に伴って必要な印鑑登録や住民票の写しの発行など、約30種類の申請書も入力した事項を転記して発行でき、書類を手書きする面倒が軽減される。必要な手続きと受付
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沼津市がふるさと納税40億円突破 前年度比1.7倍、1億円超の寄付も
沼津市は24日の定例記者会見で、2023年度のふるさと納税寄付額(昨年12月末時点)が前年度比1・7倍となり、目標の40億円を突破したと発表した。本年度、組織を見直して全庁体制で返礼品開発に取り組んだほか、頼重秀一市長のトップセールスで得た地元事業所の宝飾品を返礼品にした1億1800万円の高額寄付1件も寄与した。 市はふるさと納税推進室を新設し、月2回、市長・副市長直轄の戦略会議を開催。部署を横断した若手職員の返礼品開発チームも組織し、昨年12月には課長級の担当副参事も新たに配置するなど、攻めの姿勢で寄付獲得を進めた。 同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の返礼品
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急逝の恩人悼み新曲 “沼津のご当地ソングライター”飯田さん(裾野) 元日披露、能登にも思い寄せ
沼津港(沼津市)の商業施設「沼津みなと新鮮館」のテーマ曲で知られるご当地シンガー・ソングライターの飯田徳孝さん(58)=裾野市=がこのほど、新曲「追憶~あなたを忘れない」を完成させた。昨年死去した恩人への思いを込めた曲を元日のライブで初披露。直後に能登半島地震が発生し、「地震で大切な人を亡くした方にも届いてほしい」と願う。 沼津魚仲買商協同組合職員の飯田さんは2009年、組合が運営する沼津みなと新鮮館のテーマ曲を制作。館内の店舗を軽快なメロディーで紹介する曲は話題を呼び、その後も10曲以上のご当地ソングを発表してきた。そんな“二足のわらじ”を応援してくれた水産会社の
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沼津市歌 市制100周年記念 再録音へ 地元楽団演奏 世代超え歌い継ぐ 中田喜直の旋律 新たに編曲
沼津市は市制100周年を記念し、69年前に制作した「沼津市歌」を新たに編曲、再録音する。市歌は正午の時報としても市内に流れているが、原曲と印象が違うチャイム音で、市民にも認知されていない。童謡「めだかの学校」などで知られる作曲家中田喜直(1923~2000年)が手がけたメロディーに市内の音楽家がアレンジを加え、世代を超えて歌い継がれることを狙う。 「清く聳(そび)える 富士の嶺」の歌い出しで始まる市歌は1955年、愛鷹村など4村との合併を機に制定した。中田が作曲、歌詞は市内の小学校長を務めた故高橋清さんの作品が公募で選ばれ、名誉市民の作家芹沢光治良が補作した。市は高度成長期の勢いを感じさせる
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沼津出身の作業療法士大島さん 海外協力隊として中米へ「技術伝えたい」
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として、中米ホンジュラスに派遣される沼津市出身の作業療法士大島涼さん(30)が16日、市役所を訪れ、頼重秀一市長に出発報告した。 大島さんは大学卒業後、千葉県の総合病院で患者のリハビリに携わってきた経験を生かし、同国南部チョルテカ市のテレトン・チョルテカ・リハビリセンターで、リハビリ技術の紹介などを行う。派遣期間は31日から2年間。経験者の講演を聞き、協力隊を志したという大島さんは「自分の持つ技術を現地の文化に合わせて伝えたい」と意欲を語った。 頼重市長は「持っている知識を活用し、国際貢献してほしい」と激励した。
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記者コラム「清流」 苦難からの「自己救済」
狂気すら感じる細かな幾何学模様が連なる抽象画。恐る恐る作者の画家本田照男さん(77)=沼津市=と話すと、元々焼き肉店を営んでいた商売人らしい気さくな人柄でホッとした。 60歳を過ぎて絵を描き始めた本田さんは創作を「自己救済」と語る。自身への差別、心臓の病、家族との離別―。音楽を聴きながら絵筆を走らせることで、苦難を作品に昇華させてきた。ストレス過多の現代。ふと、私にとっての「自己救済」は何なのだろう―と考えてしまった。 世界では戦争が続き、SNS(交流サイト)でも苦しさやねたみを背景にしたとげとげしい言葉であふれ、争いが絶えない。「絵が描ける世界は平和」と語る本田さん。絵を描く (東部総
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ラブライバーさん、“聖地”へ移住いかが 沼津市が2月に相談会
沼津市は、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファン“ラブライバー”を照準にした移住推進に本格的に取り組む。主人公の一人「松浦果南」の誕生日である2月10日には“聖地”の一つ、同市の淡島ホテルでファン向けの移住相談会を開催。作品が縁で移住したラブライバーの市職員が相談に応じ、“聖地巡礼”に訪れたファンに移住先としての魅力をアピールする。 同市は2022年度の移住者が前年度比5・6倍の253人と急増。このうち20~30代の移住者が7割を占める。市移住定住推進室は移住相談での聞き取りから「ファンの移住が
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アマ落語 定期で楽しんで 大手町会館拠点「芸能振興の場へ」 沼津の団体 「お気楽寄席」27日から
沼津市内のアマチュア落語家や講談師でつくる「沼津落語講談協会」が発表の場として市中心部で寄席を開催し、人気を集めている。1月からは「沼津お気楽寄席」と銘打って3カ月に1回開き、腕を磨いた話芸を披露する。 同協会は2022年、市芸術祭「沼津寄席」の出演者9人を中心に結成した。新型コロナウイルスの影響で高齢者施設慰問など発表の場がなくなったこともあり、試行的に独自公演を企画。23年5~9月に市中心部にある新仲見世商店街の呉服店の一角を借り、月1回寄席を開いた。市内だけでなく、県外のアマチュア落語家も出演。毎回40人程度の観客を集めて軌道に乗ったことから、1月からは大手町会館(同市大手町)に場所を
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福祉施設の子どもにおせち寄贈 沼津・雄大「笑顔になって」
静岡県東部で外食事業を展開する「雄大」(沼津市、土屋大雅社長)は30日、障害児入所施設「市立あしたか学園」(同市東原)と児童養護施設「松風荘」(同市本郷町)に、運営する飲食店「ゆうが」のおせち料理各10個を寄贈した。 あしたか学園には土屋社長が訪れ、焼きエビやだて巻き、栗きんとんなどが入った二段重のおせちを入所者に手渡した。後藤豊園長は「季節の食事を楽しむ機会をいただき、ありがたい」と感謝した。おせちは元日、入所者約30人に振る舞われる。 同社は2年前から両施設の子どもを飲食店に招待するなどの活動を続けていて、おせちの寄贈は今回が初めて。土屋社長は「食を通じて笑顔になってほしい。今後も続
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静岡人インタビュー「この人」 小学校に期間限定のアトリエを構えた画家 本田照男さん(沼津市)
11月、沼津市の第四小の空き教室に期間限定のアトリエを構え、児童と創作活動した。その際の作品が並ぶ展示会「てるちゃんのアート展」を同市のモンミュゼ沼津で23日まで開いている。独特な色彩で幾何学模様を中心に描く画風が特徴。西伊豆町出身。77歳。 ―どのような作品展か。 「モンミュゼ沼津を指定管理するNPOが企画した『ぬまづスクールミュージアム』の一環。これまでの作品や期間中に創作した作品を展示している。在校中に私が講師となった授業で児童にフェルトペンで丸、三角、四角だけで描いてもらった絵や、6年生がテーマを考え、私の作品を選んで並べたコーナーも設けた」 ―児童との交流で感じたことは。
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ラブライブ仕様の学生パス 第2弾は「幻日のヨハネ」 沼津の路線バス3社
沼津市内を運行する路線バス3社(伊豆箱根バス、東海バス、富士急シティバス)は18日から、学生限定フリーパス「サンシャインパス」の第2弾を販売する。名刺サイズのパスは、同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の派生作品「幻日のヨハネ」のイラストを採用した。 価格は7500円。来年1月1日~3月31日まで、3社の市内バス路線(清水町の一部区間含む)が乗り放題になる。購入は市内在住、または市内の学校に通う小中高生のみ可能。2月29日まで3社の営業所などで販売する。 8~11月に販売した第1弾は858枚を売り上げた。市まちづくり政策課の担当者は「一部バス会社の運賃の値上げがあり、相対的に
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鈴木選手(飛龍高)大相撲入門 伊勢ケ浜部屋へ「幕内優勝狙う」
飛龍高(沼津市)相撲部3年の鈴木塁智選手(18)=浜松市西区出身=が8日、大相撲伊勢ケ浜部屋入りを決め、同校を訪れた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と入門を報告した。部屋には九州場所で優勝を争った同校卒業生の幕内熱海富士や、翠富士が所属する。「先輩に追いつけ追い越せ。幕内優勝を狙いたい」と意気込みを語った。 小学4年から競技を始めた鈴木選手は身長185センチ、体重130キロの恵まれた体格を生かし、右四つから前に出る相撲が持ち味。高校3年時に全国高校総体と国体にも出場した。熱海富士や、先場所幕下優勝の聖富士ら先輩の活躍を見て部屋を見学し、「かっこよさに憧れた」と入門を決めた。「優しくて力持ち。み
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噴火避難計画策定へ 沼津市、地震津波対策で新案
沼津市は7日、2032年度までの新たな「地震・津波対策アクションプラン」の案をまとめ、市議会総務委員会で報告した。13年度に策定した前プランで示した100の対策項目を94に再編し、地震との連動が懸念される富士山噴火に備えた避難計画の策定などを新たに盛り込んだ。 プランは人的被害の最小化を目的に、ハード・ソフト対策を、数値や達成時期の目標とともに掲げる。22年度までの前プランは、同報無線のデジタル化など77項目で目標を達成、またはほぼ達成した一方、市街地の無電柱化をはじめ未達成も23項目あった。 新プランは、未達成や継続的な取り組みが必要な73項目を引き継ぎながら、県の計画を踏まえ、津波避
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記者コラム「清流」 呼び捨てと人権
何年か前から社内で後輩の名前を呼び捨てにするのをやめた。年下の同僚が増え、無用な威圧感を与えることもない、と改めた。もっとも、私にそんな威厳はないかもしれないが…。 「過去の体験から呼び捨てされるのを嫌がる子供やや親もいる。これは『人権』の話です」。園児虐待事件後、裾野市の私立さくら保育園で職員研修に携わる子ども総合研究所の新保庄三さんが、同市の保育士らへの研修で語った。名前の呼ばれ方は個人の尊厳に関わる事柄という視点を欠いていたと恥じた。 芸能事務所の性加害や、過重労働の問題も「人権意識の低さが根底にある」と新保さんは手厳しい。それでも「事例ごと考えながら、学ぶ姿勢が大切
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沼津市 台湾と観光交流強化 アニメ、自転車PR
沼津市が台湾との観光交流強化に向けて始動する。台湾の経済・観光関係者が30日、同市を訪れ両者の連携を確認した。外国でも人気のアニメと自転車、食などの地域資源を柱に進める。 連携を確認したのは、頼重秀一市長と、領事館に相当する台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲処長や、台湾の大手旅行会社の日本法人社長ら観光関係者。11月上旬に頼重市長が訪台し、サイクルツーリズムやアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」などをPRして手応えを得ていたことから、強化に踏み切った。 張処長は県内と台湾の鉄道路線との姉妹提携に触れ、「沼津に多い水族館でも同様の提携が可能」と提案。台湾の旅行会社関係者も予約サイト
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運転手確保へ各社タッグ 静岡県内バス7グループが体験会 待遇改善、福利厚生PR
2024年春からの残業時間の上限規制で、運転手不足の深刻化が懸念される静岡県内路線バス各社が27日、会社の垣根を越えて運転体験会と会社説明会を沼津市内で開いた。参加者は自動車学校のコースで実際に大型バスを運転。運転手の高齢化や離職で人手不足に危機感を強める各社は、養成の仕組みや福利厚生などをアピールした。 県バス協会と国土交通省静岡運輸支局が主催。県内に路線を持つバス会社7グループが参加した。今回は主に県外の5人が運転を体験した。神奈川県の40代男性は「自分に運転できるか判断できる。こういった体験会はもっとやってほしい」と期待する。 体験会は1月にも静岡市で開き、20人が参加。3人の就職
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「心のまま」個性豊かに表現 特別支援学校生らアート展 沼津市
静岡県東部の特別支援学校に通う児童生徒や卒業生の作品を集めた「心のままアート展」(NPO法人こころのまま主催)が23日、沼津市日の出町のサンウェルぬまづで始まった。12月3日まで。 障害のある児童生徒ら34人が、沼津西高や田方農高の生徒と実施したワークショップで制作した絵画や造形作品を中心に約150点が並ぶ。独特な色彩で表現した生き物の絵や抽象画、トラックなどを緻密に描いたイラストなど、個性豊かな作品を展示する。 26日午前10時半から、積極的な障害者雇用で知られる日本理化学工業(川崎市)の画材を使って描くワークショップを開く。また、12月1日午後1時半から精神科医の星野概念さんによる相
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校内にアトリエ 芸術間近に 画家本田さん沼津四小へ“出張”
沼津市庄司美術館(モンミュゼ沼津)の指定管理者のNPO法人「レザミ・デ・ザール」(菊地悠子理事長)が、地域の芸術家を小学校に派遣して空き教室にアトリエを構え、出前授業をする事業「ぬまづスクールミュージアム」を始めた。初回は同市の画家本田照男さん(77)が今月6~17日に同市の第四小で活動。25日から開く同館の企画展では、本田さんの“校内アトリエ”を再現する。 同館の展示は、地元芸術家の企画展が中心。事業は子どもが親しみやすい地域の芸術家と作品に直接触れ、関心を深めてほしいと企画した。初回は60歳から独学で絵を描き始め、焼き肉店主から画家に転身した本田さんに依頼した。
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沼津市制100周年締めくくり 千本浜海岸で花火大会 3月16日
沼津市は22日の定例記者会見で、来年3月16日に市制100周年の年度を締めくくる記念花火大会を同市の千本浜海岸で開催すると発表した。市街地が会場の狩野川花火大会では見られない大型花火など約2500発を海上から打ち上げる。 花火大会は午後6時半~7時。開花半径が160メートルある「尺玉」と呼ばれる大型花火などが夜空を彩る。雨天・強風時は翌17日、または24日に順延する。当日は日中に海岸での清掃活動や、100周年にちなんだ「100」の人文字をつくる千人規模のイベントも予定する。 駐車場や交通規制については、後日発表する。問い合わせは市観光戦略課〈電055(934)4747〉へ。
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人気アニメ「ブラックチャンネル」 精巧ケーキに 沼津市のふるさと納税返礼品
沼津市は20日、人気漫画雑誌「月刊コロコロコミック」(小学館)と連携したふるさと納税の返礼品に、同誌やユーチューブで人気の作品「ブラックチャンネル」のキャラクターケーキを加えた。同市松長の洋菓子店「くるくる」(宇佐美遵店長)が製造。主人公「ブラック」を立体的に再現している。 ケーキは返礼品限定でチョコやイチゴなど4色4種。寄付額は1万~2万円で、額に応じて2~4個を冷凍して送る。職人が二つの型に色をつけたチョコレートで絵を描いて型を組み合わせた後、ムースを詰めて冷やして固める。複数の型を使った製造法は特許を取得した。 同誌の小林浩一副編集長は「丁寧に再現してもらった」と出来栄えに驚いてい
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「子どもの人権」テーマに研修 裾野の幼稚園や保育園職員 虐待事件受け
裾野市は18日、市内の私立さくら保育園で昨年起きた園児虐待事件を受け、市内の幼稚園や保育園の職員を対象にした合同研修会を市役所で開いた。さくら保育園での職員研修に携わる子ども総合研究所(東京)の新保庄三代表と、認定こども園「みどりのもり都田」(浜松市北区)の下原直美園長が講師を務め、参加者90人が子どもの人権を軸にグループで話し合いながら対応策を探った。 新保代表は旧ジャニーズ事務所の性加害問題と企業の対応を例に「ビジネスの世界では人権への意識が高まっている」と指摘。保育の現場では「保育はこうあるべき」という理想に力点が置かれ、子どもの人権への動きが鈍いとした。 参加者は、4人のグループ
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沼津城 大手櫓門を“再現” 5.4メートル大型パネル 11月19日まで中央公園
沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)の会員らでつくる「『沼津に城があったころ』再現実行委員会」は17日、沼津城の本丸があった沼津市の中央公園に城の大手櫓(やぐら)門を描いた大型パネルを展示した。19日午後3時まで。 パネルは縦横5・4メートルで、公園から南西約80メートルの場所にあった門の半分の大きさ。市明治史料館が所蔵する絵図や、同規模の福岡城(福岡市)を参考に想像も交えて描いた。設営には沼津工高同窓会も協力した。 実行委は中央公園の再整備に合わせ、沼津城を盛り込んだ名称に変更することを求めている。昨年も城の二重櫓を描いた同様のパネルを展示した。渡辺美和委員長は「公園周辺に城があったこ
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記者コラム「清流」 税と選挙
沼津市の高校で開かれた税と選挙に関する教室。「富裕層への所得増税で所得の再分配を」「消費増税で助け合う社会を」「小さな政府で財政縮小を」-。これらの主張をする3人の架空の候補者から生徒が議員を選ぶ模擬投票が行われた。 投票の結果は8対2対6で所得増税を訴えた候補が勝利した。公約に若者世代への再分配を加えたのが、勝因だったのだろうか。 減税か、給付か。国会で論戦が繰り広げられている。物価高に苦しむ庶民としては、減税や給付はありがたいが、一方で高齢者福祉に少子化対策と必要な支出ばかりの日本の財政は大丈夫か-というのが、多くの国民の思いだろう。 「税金の使い方を決めるのが議員」。教室はこう結
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沼津市中央公園に仮設飲食店 再整備へ実証実験 11月24日までの平日
沼津市は14日、2026年度の完了を目指す中央公園(大手町)の再整備に向けた実証実験の一環として、仮設の飲食店スタンドを設けた。同日までに南北に分断された園地をつなぐ仮設階段を設置、人工芝を敷いて市民の憩いの場となる空間が広がった。 初日は仮設のスタンドに、コーヒーや菓子、軽食を販売する3店舗が出店した。仮設の大型屋根を設けたほか、約1600平方メートルの人工芝にはテーブルや椅子、ハンモックを置き、市民が食事を味わったり、読書したりしていた。 店舗は24日までの平日午前11時~午後2時に開かれるイベント「平日のシェスタ」として、週替わりで3~4店舗が出店する。仮設の施設は来年2月末まで。
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よさこい演舞、沼津に全国から1000人 「東海道祭り」12日まで
全国のよさこいチームが集う「よさこい東海道沼津祭り2023」(よさこい東海道振興会主催)が11日、沼津市の沼津港で開幕した。全国から参加する30チーム約1000人の踊り手たちが12日まで、市内各所で演舞する。 今年は練り歩きながら舞う「流し踊り」が4年ぶりに本格的に復活。先導車などの運営資金はクラウドファンディングで募った。初日は沼津港内の3会場で「大富士with大田呉服店グループ」「駿河リゾート」など市内のチームをはじめ、本場高知県や北海道の実力派が集い、鳴子を打ち鳴らしながら息の合った踊りを繰り広げた。同振興会の鈴木浩司会長は「久々の迫力ある流し踊りを楽しんでほしい」と話した。 12
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「ラブライブ!」と沼津の駅弁がコラボ 桃中軒、イラストをパッケージに採用
弁当・仕出しの桃中軒(沼津市)は11日から、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のイラストをパッケージにあしらった市制100周年記念駅弁「沼津のめぐみ!いろどり弁当」をJR沼津駅で予約販売する。 主人公のアイドルグループ「Aqours(アクア)」の9人をそれぞれイメージしたメニューを9個のマスに収めている。パッケージは市制100周年記念のポスターと同様のイラストを採用。小悪魔風ファッションに身を包むキャラクターの津島善子をイメージした西伊豆のご当地グルメ「イカスミパスタ海賊焼」や、高海千歌が好物のミカンを添えた「みかんと鶏肉の甘酢煮」など、地域色を取り入れたメニューとなって
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沼津市議会改革へ議長私案 ネット中継拡大、日程の明確化 市民の信頼回復目指す
沼津市議会が「市民に開かれた議会」へ改革に乗り出す。一般質問の日程明確化と委員会のネット中継、議員研修会や勉強会の強化が柱。9月定例会は市議が市有地を駐車場として貸していた問題や、議場での「タケノコ発言」を巡る市議への懲罰などで混乱した。早期に成果を挙げて市民の信頼回復を図る。高橋達也議長が9日、市内で開かれた市自治会連合会役員の会合で私案を明らかにした。 議員研修は既に今夏、富士、三島の両市議会と合同で開き、水害対策など周辺自治体との共通課題について学んだ。9月には全議員が参加した産業界との初の意見交換会を実施。今後は若者や女性との意見交換会も計画、幅広い立場の市民の声を聞く場を設ける。
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収益は生理用品に活用 沼津五中PTA 制服バザー
沼津市の第五地区センターでこのほど、「ふれあいの集い」(同地区コミュニティ推進委など主催)が開かれた。会場では、第五中PTAが制服やジャージーのバザーを開催。収益は同校の女子トイレに設置した生理用品に活用する。 同校PTAは昨年、同校が卒業生や保護者から寄贈を受けて保管していた制服をバザーで販売。経済的な理由で生理用品が買えない「生理の貧困」や思春期の女子生徒の思いに対応するため、販売収益で校内の女子トイレに生理用品を常備する取り組みを始めた。 今回は制服以外に、ブラウスなども募って会場に並べ、100点計6万円を売り上げた。収益は生理用品の補充などに活用する。浅田修央会長は「保護者からは助か
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税と選挙、関係は 税務署と市選挙管理委員会 沼津東高で授業
沼津税務署と沼津市選挙管理委員会はこのほど、税と選挙に関する出前授業を同市の沼津東高で開いた。間もなく選挙権を得る2年生約290人が、それぞれの担当者から税金や選挙の仕組みについて学んだ。 税務署の牧野よし美税務広報広聴官は所得税や消費税など、さまざまな税の種類を紹介。「税金の使われ方を議論するのは議員」とし、選挙で議員を選ぶ重要性を訴えた。 市選管事務局の島田彩未主事は昨年7月の参院選で、同市の投票率が県内市区町で4番目に低い48・56%だったと説明。また、18歳未満は選挙運動ができないとし、SNS(交流サイト)で特定候補への投票を呼びかける投稿や、その拡散も選挙運動に当たると注意を呼
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ドローンで食材お届け 裾野のキャンプ場に 静岡県など実証実験
静岡県などは2日、ドローンで生鮮食品を運ぶ実証実験を裾野市内で行った。ネットスーパーで注文し、キャンプ場に届ける想定で、肉や魚を約4・5キロの距離を約6分で運んだ。 実験はエアロセンス(東京)の垂直に離着陸する固定翼型ドローンを使用。ハマキョウレックスの子会社HMKネクサス(浜松市南区)が運用に協力した。エブリィビッグデー裾野店(裾野市伊豆島田)で販売するステーキ肉やホタテ計800グラムをドローンの機体に収納。店の近くから遠隔操作と自動操縦で高度100メートル、最高時速70キロで航行し、同市茶畑のキャンプ場フィールに無事届けた。 県産業革新局の田中伸佳技監は「キャンプ場など近くに店のない
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タケノコ発言で懲罰の江本沼津市議 撤回求め静岡県知事へ審決申請
「市有地からタケノコを掘って販売した」とする議場での発言を巡り、沼津市議会から陳謝と出席停止1日の懲罰を受けた江本浩二市議(62)が1日、静岡県庁を訪れ、懲罰の取り消しを求めて川勝平太知事宛てに審決を申請した。 江本氏は県庁と沼津市役所で開いた記者会見で、懲罰動議を審査した市議会懲罰特別委員会が非公開で行われた点や、懲罰理由の「品位を汚した」点が不明確で地方自治法などに違反し、表現の自由を侵害されたと主張。出席停止の懲罰は最初に科された陳謝を拒否したことが理由として「二つの懲罰を取り消してほしい」と述べた。 県市町行財政課によると、申請が審決の対象になると判断されれば、県は有識者3人によ
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川端康成や芥川龍之介 伊豆愛した文豪の逸話 ゆかりの旅館おかみが紹介 東アジア文化都市
富士・箱根・伊豆国際学会(五條堀孝会長)は31日、伊豆の温泉文化を考えるイベントを沼津市のプラサヴェルデで開いた。伊豆を愛した文豪とゆかりの深い温泉旅館のおかみや大おかみ4人がパネル討論し、文豪たちの逸話を披露した。 討論で川端康成の「伊豆の踊子」の舞台となった福田家(河津町)の稲穂照子さんは、川端宅で秘書をしていた際、多くの書を残した川端のため「墨をするのが仕事だった」と明かした。新井旅館(伊豆市修善寺)の森桂子さんは、風呂嫌いだった芥川龍之介が旅館の風呂を「水族館のようだ」と家族に勧めたエピソードを紹介した。 地元出身の井上靖が常連だった伊豆市湯ケ島「白壁」の宇田倭玖子さんは、石川さ
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今沢団地3棟281戸に更新 沼津市営 建て替え 大藤建設G落札 26年から入居開始
沼津市は31日、市営今沢団地(同市今沢)の建て替え事業に関する民間資金活用による社会資本整備(PFI)事業者に、大藤建設(同市)を代表企業とする4社のグループを選定したと発表した。2030年10月までに、17棟316戸を3棟281戸に建て替える新たな団地の概要も示した。 来年1月に事業の仮契約を結び、2月の市議会定例会に議案を提出する。同グループの提案内容によると、約2万380平方メートルの敷地に、鉄筋コンクリート造7階を1棟、同6階を2棟建設する。公園として利用可能なオープンスペースや、集会所を設ける。1DKから4DKまで、多様な間取りを用意し、屋根には太陽光発電施設も設置する。北側から整
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グランプリは北海道ホタテステーキ 沼津・Sea級グルメ 来場者10万人超
沼津市の沼津港で開かれた「第14回Sea(シー)級グルメ全国大会in沼津」(実行委主催)が29日、閉幕した。実行委によると、大会2日間で目標の7万人を大きく上回る10万人超が訪れた。地元沼津をはじめ全国33カ所の「みなとオアシス」が出品した海の幸を使ったグルメから、来場者の投票でもんべつ(北海道紋別市)の「ホタテステーキ」がグランプリに輝いた。 表彰式では燦々(さんさん)ぬまづ大使のタレント間寛平さんとモデル藤木由貴さんが、優勝トロフィーや目録を手渡した。2位は浜田(島根県浜田市)の「浜田あんこうとノドグロ旨み焼売」、3位はもぐらんぴあ(岩手県久慈市)の「北限海女のうにご飯」が選ばれた。
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「Sea級グルメ」一堂に 海の幸求め長~い行列 沼津港で全国大会開幕
沼津市の沼津港で28日、海の幸を使った全国のグルメが集う「第14回Sea(シー)級グルメ全国大会in沼津」(実行委主催)が開幕した。29日まで。過去最多全国33の「みなとオアシス」を代表する一品が一堂に会し、来場者の投票で決まるグランプリを目指す。開催地沼津の関係者は、後継者難などの課題が多い水産業振興のきっかけになることを期待する。 みなとオアシスは国土交通省が登録する港のにぎわいを創出するための施設。沼津は昨年、大会に向けて一般からレシピを公募し、「沼津小判めし」を代表メニューとして選出。会場の店舗には長い行列ができた。全国からは、もんべつ(北海道)のホタテステーキなどに人気が集まっ
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沼津港Sea級グルメ大会28日開幕 混雑対策、あの手この手 路線バス無料 遊覧船活用も
沼津市の沼津港で28、29の両日に全国33の港から海の幸のグルメが集う「第14回Sea(シー)級グルメ全国大会」が開かれる。2日間で7万人の来場を見込む主催者は、通常も観光客で混雑する沼津港周辺の渋滞悪化を懸念。期間中は港内の一部道路を車両通行止めにし、一部路線バスを無料にして公共交通機関の利用を促す。会場から離れた場所に設ける臨時駐車場からのアクセスに遊覧船も活用。あの手この手の作戦で本番に備える。 市内屈指の観光地でもある沼津港。首都圏から車で日帰り可能なアクセスの良さから、週末の度に渋滞が起きる。市まちづくり政策課によると、夏の最繁忙期で港に1日約4800台が訪れ、このうち4千台程
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スケボー、BMX…沼津に新拠点 12月3日「ストリートスポーツパーク」開業
沼津市は25日の定例記者会見で、JR沼津駅北口の市有地で整備を進める公園「ストリートスポーツパーク」(同市杉崎町)を12月3日に開業すると発表した。2025年3月末までの試験的な施設で、運用期間中に五輪種目への採用で注目されるスケートボードや自転車競技「BMX」などのストリートスポーツの利用者需要を把握する。 公園は静岡地検沼津支部仮庁舎東側の国道414号沿いに位置し、面積は2045平方メートル。「3×3」(3人制バスケットボール)のコート2面と、アスファルト舗装された約510平方メートルのボードエリア、夜間照明を設ける。利用無料で、駐車場はない。整備費は2100万円。 市は
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沼津市 ふるさと納税 過去最高 23年度 上半期で前年度超 40億円超え目指す
沼津市は25日の定例記者会見で、2023年度上半期(4~9月)のふるさと納税寄付額が、過去最高だった22年度1年間の額を既に上回り、23億4500万円に達したと明らかにした。組織体制の強化や新規の返礼品開拓の取り組みが奏功したとして、23年度は前年度比1・7倍の40億円超えを目指す。 市は21年度から返礼品の改革に着手し、中間業者の協力も得て寄付額を2年連続で前年度と比べほぼ倍増させてきた。今年4月には観光戦略課に「ふるさと納税推進室」を新設。市長・副市長直轄のプロジェクトも組織し、定期的に情報交換してきた。 返礼品を提供する事業者は今年、沼津魚市場や米久など約30社が新たに加わり計2
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4回目寛平さんマラソン「参加1000人目指したい」 沼津の桜と夜景楽しんで 来年3月開催
お笑いタレントの間寛平さんが発起人を務める「寛平アメマナイトマラソンin沼津2024」(静岡新聞社・静岡放送後援)が来年3月23日、沼津市内で開かれる。23日に市内で開かれた記者会見で間さんは、「この季節ならではの沼津の桜と夜景を楽しんでほしい。4回目の今回は、初の参加者千人を目指したい」と呼びかけた。 大会は2021年から開始。前回同様、5キロ、10キロ、25キロの3コースを設定した。10キロ、25キロは午後5時スタートで、夜景を眺めながら狩野川や千本浜を走る。発着地の中央公園では、お笑いステージの他、地元の音楽グループなどがパフォーマンスする。地元飲食店と芸人が開発した「ぬまづうどん」
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沼津「よさこい東海道祭り」資金募る 流し踊り4年ぶり復活へ 10月31日まで
全国のよさこいチームが集い演舞する「よさこい東海道沼津祭り2023」(よさこい東海道振興会主催)が11月11、12の両日に沼津市内で開かれる。踊り手たちが沼津港や市中心部を練り歩く「流し踊り」が4年ぶりに本格的に復活。運営資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。 よさこい東海道は1997年に開始した。2018年に当初の運営団体が解散。19年以降は地元チーム有志でつくる振興会が運営を担うが、20、21年は新型コロナウイルスの影響で中止。昨年も規模を縮小しての開催を余儀なくされた。 29団体が出演する今年は、11日が沼津港周辺、12日がJR沼津駅周辺で演舞する。久々に本格的な流し踊
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山下沼津市議 移転登記求め反訴検討 駐車場問題、提訴案可決受け
沼津市が山下富美子市議(70)に市有地を駐車場として貸した利益の返還を求めて提訴する議案が市議会で可決したのを受け、山下氏は17日に市役所で記者会見を開き、市の提訴に対し問題の土地の所有権移転登記を求める反訴を検討していると明らかにした。 山下氏は新たな「証拠」とする書類を示した上で、問題の土地は市の登記漏れと改めて強調。市が提訴した場合は「私の土地で、不当利得には当たらない」と主張するとした。また、「市と話し合いをしたい」とする一方で、問題の土地を市が所有するとの前提では、和解は難しいとの考えを示した。 提訴を巡っては同市の沓沢大三さん(69)が同日、計489人分の署名とともに「提訴に
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江本沼津市議 知事に審決申請準備 タケノコ発言で懲罰「承服できない」
沼津市議会から懲罰を受けた江本浩二市議(62)は17日、地方自治法に基づき、川勝平太知事に処分の取り消しを求める審決の申請を準備していると明らかにした。19日までに申請する予定で、同日記者会見する。 江本氏は本会議での「市有地からタケノコを掘って販売した」とする発言を巡り、16日に議場での陳謝の懲罰を受けたが、拒否。同日に再度出席停止1日の懲罰となり、受け入れた。江本氏は「出席停止の懲罰は、懲罰拒否が理由のため受け入れたが、(「タケノコ発言」を理由とした)最初の懲罰は承服できない」と説明した。 地方自治法は懲罰に異議がある場合、21日以内に都道府県知事に審決の申請ができるとしている。県に
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「タケノコ」発言の江本氏 陳謝拒否で再懲罰、出席停止に 沼津市議会
江本浩二沼津市議(62)の「市有地のタケノコを掘り販売した」とする発言を巡る問題で、市議会9月定例会は16日に本会議を開き、江本氏への懲罰動議に対して賛成多数で「議場での陳謝」の処分を決めた。しかし、江本氏は受け入れず拒否。拒否を理由に再度、4段階ある懲罰のうち除名に次ぐ2番目に重い出席停止(1日)となり、江本氏は受け入れ退席した。 退席後、江本氏は「市議会が下した最後の議決として出席停止を受け入れた。責務を果たせず忸怩(じくじ)たる思いだが、(陳謝の拒否は)自分の人格、尊厳を守るためだった」と釈明。「懲罰は勲章だと思っている」とも述べた。 江本氏と同じ会派に所属する山下富美子市議(70
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沼津市議会「本来議案、集中できず」 江本市議の懲罰拒否 各会派代表、厳しい意見
沼津市の江本浩二市議(62)は16日、市議会9月定例会で科された陳謝の懲罰を拒否し、同市議会で初めて出席停止の懲罰処分となった。各会派の代表からは「陳謝の懲罰を受けるべきだった」「本来の議案に集中できなかった」と厳しい意見が相次いだ。 最大会派の浅原和美氏(志政会)は「懲罰拒否は前代未聞。再度の懲罰しか、けじめをつける方法がなかった」と強調。植松恭一氏(沼津志帥会)は「懲罰動議が出る前に議長らが議事録削除を促しても応じなかった経緯がある。懲罰審査の議論も本筋と離れてしまった」と述べた。 梶泰久氏(市民クラブ)は「当初の発言と弁明が大きく変わっている」。議会運営委員長を務める長田吉信氏(
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静岡人インタビュー「この人」 NFTアーティスト NAKANO yasuhiroさん(沼津市)
コピーされやすいデジタルアートに、「非代替性トークン(NFT)」の仕組みを使って複製を不可能にする「NFTアート」の作家として活動する。墨で描いた絵にコンピューターグラフィックス(CG)で動きを加える「動く墨絵」で注目を集める。11月に沼津市で開かれる「ぬまづ未来博」で基調講演する。長泉町出身。 -NFTアートの作家として活動を始めた経緯は。 「元々、個人や映像制作会社に所属してCMやアニメ制作に携わり、平行して2011年からデジタルアート作家として活動を始めた。20年からNFTアートを始め、21年からは専業作家になった。「動く墨絵」は、実写の映像とグラフィックスを重ねた映像制作をしてき
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混乱の沼津市議会 駐車場問題、現職市議相手に市が提訴案 週明け審議 深夜まで?【ニュースBOX】
市が現職市議を訴えるという異例の議案審議に、沼津市議会が揺れている。市有地を駐車場として貸した利益の返還を求め、市から提訴案を出されたのは、山下富美子市議(70)=5期=。質疑中に同じ会派の議員の不適切発言を招き、懲罰動議が出される事態にもなった。最終日を迎える16日の市議会9月定例会本会議は、状況次第で深夜に及ぶことも予想され、波乱含みの展開となっている。 発端は昨年8月、市議会に届いた「山下氏が自宅に隣接する黒瀬橋の下に私物を置いている」という匿名の投書だった。市が橋周辺を調査すると、山下氏が自身の土地と合わせ、市有地を有料駐車場として運営していることが判明した。市は今年6月に2台分、
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JR沼津駅―沼津港間 EV自動運転実装へ2024年2月に実験 沼津市が支援センサー設置
沼津市は来年2月、JR沼津駅と沼津港間(約2キロ)で電気自動車(EV)の自動運転の社会実装に向けた実験を行う。道路脇に自動運転を支援するセンサーを搭載した「スマートポール」を設置して、地上からも歩行者や対向車を検知、車両に伝えて交通量の多い地点での安全性向上を図る。バスの運転手不足が社会問題になる中、将来的にはバスの自動運転を目指して検証を進める。 自動運転を支援する道路施設整備の普及に向けた国土交通省の事業に、県内で唯一採択された。事業費は全額国が負担する。2019年度から県が同区間で実施してきた自動運転実験のノウハウを引き継ぎ、地元バス事業者、名古屋大の研究者と協力する。今回は8人乗り
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「タケノコ」発言 江本氏を陳謝処分 沼津市議会懲罰特別委員会
沼津市の江本浩二市議が市議会9月定例会本会議の質疑中に「市有地からタケノコを掘って販売している」と発言した問題で、市議会懲罰特別委員会は11日、江本氏への懲罰動議を非公開で審査し、陳謝処分とすべきと賛成多数で決めた。江本氏は改めて「議員になってから市有地のタケノコは販売していない」と当初と異なる弁明をした上で、「誤解を招く発言だった」と釈明した。 動議は定例会最終日の16日に採決する。懲罰の種類は4段階(除名、出席停止、陳謝、戒告)あり、陳謝は2番目に軽い。懲罰には江本氏が所属する未来の風と、共産党市議団の計2委員が反対した。江本氏や特別委の委員によると、江本氏はかつて販売したタケノコは「
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沼津市有地のタケノコ「販売していない」 江本市議 前言翻す
江本浩二沼津市議が市議会9月定例会本会議の質疑中に「市有地からタケノコを掘って販売している」と発言し、市議22人が懲罰動議を提出した問題で10日、本会議が開かれ、動議の質疑が行われた。弁明に立った江本氏は市有地のタケノコについて「議員となって今まで16年以上、販売したことはない」と述べ、前言を翻した。 江本氏は問題の市有地は自身の畑の隣接地で、2000年ごろにダム予定地として市に売却後、竹林のまま放置されていると説明。「市に代わって管理をするため、(竹に成長しないよう)タケノコを掘っている」とし、販売したのは「基本的に私の竹林(のタケノコ)」と正当な行為と主張した。 動議提出者の村木豊氏
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展示半世紀のSL・D52 元鉄道マンが清掃 沼津・高沢公園
旧国鉄やJR東海の退職者でつくる「東海鉄道OB会沼津支部」(小林真一郎支部長)は7日、沼津市高沢町の高沢公園で展示保存されている蒸気機関車(SL)のD52形136号機を清掃した。同公園に展示されて50年を迎えたSLを16人の会員が丁寧に水洗いした。 同支部は例年、年3回SLや公園内を清掃しているが、昨年末にSLを電飾で彩るイベントが行われたため、作業は1年ぶり。会員は高さ約4メートルの車体にはしごをかけ、上部から動輪まで高圧洗浄機で汚れを落とした。 小林支部長は「全国で保存SLの維持管理が難しくなってきているが、50年間先輩たちから引き継いできた。これからもきれいに管理していきたい」と話
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過去最多34の港出展 全国のSea級グルメ 10月、沼津に集う
沼津市の沼津港で28、29日に開かれる「第14回Sea(シー)級グルメ全国大会」(実行委主催)のイベント詳細がこのほど、決まった。過去最多となる全国34の「みなとオアシス」から自慢の海の幸を使ったグルメが集い、両日計7万人を見込む来場者の投票でグランプリを決定する。実行委員会はパンフレット8万5千部を作製しPRする。 みなとオアシスは国土交通省が登録する港のにぎわいを創出するための施設。函館(北海道)はいかめし、久礼(高知県)はカツオメンチなど、地域の海産物を使ったグルメで〝全国一〟を狙う。沼津は「深海エビとアジの沼津小判めし」で勝負する。 沼津の農水産物を販売する他、魚市場の冷凍庫体験
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全国極真空手、姉妹で決勝 沼津金岡中遠藤明日菜さん、來玲羽さん 市長に報告
沼津市立金岡中の1年遠藤明日菜さん(13)、3年來玲羽さん(15)姉妹がこのほど、極真空手の全国大会決勝で対決し、それぞれ優勝、準優勝に輝いた。判定までもつれた試合を制した明日菜さんは「公式戦初の対戦だったが、勝ててうれしい」と喜びを語った。 日本空手道静空連盟静空塾に所属する遠藤さん姉妹は、8月に東京で開かれた「広重杯全日本極真空手道選手権」の中学生女子中量級に出場。妹の明日菜さんが、連覇を懸けた姉の來玲羽さんを下した。 姉妹と同塾の芹沢竜一代表師範は4日、市役所に頼重秀一市長を訪ね、結果を報告した。敗れた來玲羽さんは「妹の強さを知っていたので、やりにくかった」と敗戦を悔やんだ。 姉
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スマイル全開 熱海富士が母校飛龍高に凱旋 後輩ら大歓迎 大相撲秋場所で優勝争い
大相撲秋場所で千秋楽まで優勝争いを繰り広げ、敢闘賞を受賞した熱海市出身の幕内熱海富士(21)=本名・武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が29日、場所後初めて母校の飛龍高(沼津市)を訪れ、恩師や後輩から歓迎を受けた。 体育館に集まった生徒約750人が、熱海富士を拍手で迎えた。生徒から高校時代の思い出について質問された熱海富士は「購買のシュークリームを買うのが楽しみだった」と明かし、笑いを誘った。ファンという人気バンド「バックナンバー」の「水平線」を歌ったり、求めに応じて影山椋馬生徒会長(3年)を投げたりする一幕もあった。 熱海富士は「優勝したかった」と本音を明かしつつ、「自分の高校時代は新型コロナ
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熱海富士「課題直して勝ちたい」九州場所へ抱負【一問一答】
大相撲秋場所で優勝争いを演じ、初の三賞となる敢闘賞を受賞した熱海市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋)が29日、母校の飛龍高(沼津市)を訪れ、報道陣の取材に応じた。「今場所の課題を直して一番でも多く勝ちたい」と11月の九州場所への抱負を語った。 主なやりとりは次の通り。 ―九州場所は番付も上がる。 「今場所での経験を生かしたい。一番でも多く勝って15日間頑張りたい」 ―新入幕も昨年の九州場所だった。 「新入幕ではね返され、悔しかった。今場所勝ち越した勢いで行ければと思う」 ―地元ファンへの思いは。 「本当は優勝して帰ってきたかった。熱海だけでなく、静岡の皆さんの応援に応えたい」
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山下沼津市議 提出資料 市「別の土地契約書」
沼津市の市有地を駐車場として貸して利益を得たとして、市から利益の返還を求める提訴案を提出されている山下富美子市議(70)は、29日の市議会建設水道委員会に自身の土地と主張する資料を提出した。市は委員会で、山下氏が提出した資料は「別の土地の契約書」などとして、山下氏の土地と証明する文書には当たらないとの認識を示した。=関連記事27面へ 長嶋晃令道路建設課長は、山下氏が提出した契約書と確約書、計算書のうち、契約書と確約書は、市も同様の文書を保管しているとした。ただ、契約書は山下氏の父(故人)が市に売却した別の土地の物と説明。また、確約書は市が問題の土地を山下氏側に払い下げる場合の価格のみを示し
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富士彦さん「沼津への恩返し」 駅周辺のごみ拾い9年 静岡県住みます芸人
吉本興業の「静岡県住みます芸人」として2014年に沼津市に移住したタレントの富士彦さん(50)が約9年間、JR沼津駅周辺の清掃活動に取り組んでいる。「温かく迎えてくれた沼津への恩返し」と始めた活動は、6月に市自治会連合会の関連団体から表彰も受けた。「楽しみながら街をきれいにしたい」と清掃イベントの開催も思い描く。 大阪市出身の富士彦さんは、漫才コンビや新喜劇メンバーとしての活動を経て、14年7月の「沼津ラクーンよしもと劇場」の開場と同時に移住した。開場から半年ほど過ぎた頃、「地域のためにやれることは何かないか」と始めたのが、沼津駅前の劇場周辺のごみ拾い。法被を着て劇場のPRも兼ねながら「ご
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「私も市有地のタケノコ採っている」 市議発言 問題視の動き 沼津市議会
27日に開かれた沼津市議会9月定例会本会議で、市有地を駐車場として貸した利益を山下富美子市議(70)に求めて市が提訴する議案の質疑中、山下氏と同じ会派の江本浩二市議(62)=5期=が「私も市有地に生えたタケノコを採っている。これも不当利得か」と自身の所有地に隣接する市有地に生えたタケノコを販売し、利益を得ていると明かした。不適切行為を市議が容認する発言として、議会で問題視する動きがある。 江本氏によると、言及した市有地は20~30年ほど前、江本氏が雨水貯留ダム用地として市に売却した。ダムは現在まで建設されず、放置されているという。「あまり悪いこととは思わない。公図上の公有地を耕作している
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記者コラム「清流」 遠いデジタル化
沼津市をはじめ静岡県東部の自治体で、亡くなった人に関する手続きをワンストップでできる「おくやみコーナー」の設置が進んでいる。多くは予約制で、正直にいえば「予約してまで依頼する人はいるのだろうか」と思っていた。 ところが、先日浜松に住む母が亡くなり、その必要性を痛感した。市役所の窓口を何カ所も巡り、何枚も手書きで書類を書いて出すのは、葬儀を終えたばかりで疲れた身にこたえた。死亡届を出して戸籍に記載されるまで数日かかるため、必要な書類を後日請求する手間も出た。確かに日を置いて一度にできれば楽だ。 だが、そもそもこんなに書類を手書きして出す必要はあるのだろうか。人の死に関する手続きは慎重さも必
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沼津市 事務職員 非正規23% 4月時点 市議会答弁 図書館職員 割合高く
沼津市は26日、4月時点の事務職員に占める非正規職員(会計年度任用職員)の割合が23%に上ると明らかにした。このうち、図書館職員の非正規率は74・5%と高い割合を占めた。市議会9月定例会一般質問での平野謙氏(虹の会)への答弁。 杉山康総務部長は、4月1日時点に会計年度任用職員として採用されている事務補助員はいずれもパートタイムの212人で、そのうち、フルタイムに近い時間の7時間30分勤務の職員は188人と説明した。市立保育園の保育士の会計年度任用職員は22・8%と述べた。 図書館職員について、山本貴史教育次長は全職員55人のうち41人が相当し、そのうち約4割の17人が図書館司書の資格を持って
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ラブライブ!×東海キヨスク 新キャラクターグッズ4種発売 JR沼津駅で9月29日から
東海キヨスク(名古屋市)は29日から、沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の新たなキャラクター商品4種類を同市のJR沼津駅南口ベルマートキヨスク沼津店で販売する。 商品と価格は、トレーディングミニアクリルキーホルダーが770円、トレーディングミニ色紙が550円、パスケースが1760円、B2判タペストリーが3300円。このうち、キーホルダーは同店限定で販売する。 いずれもアニメに登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」のメンバー9人がJR東海の制服を身にまとったイラストが描かれている。タペストリーは2種、その他は9種販売する。キーホルダーとミニ色紙は中身が
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静岡人インタビュー「この人」 呼音楽パフォーマンス大会「KING OF FLIP」で優勝した 佐々木優さん(沼津市)
東京・渋谷で7月に開かれたリズムマシンを用いた音楽大会で優勝した。20代から「Doramaru(ドラマル)」名義で音楽活動を始め、7年前に夫婦で沼津市に移住。市内で居酒屋「魚鳥木(ぎょちょうもく)」を営む。東京都目黒区出身。45歳。 -大会の内容は。 「昨年から始まったトーナメント形式の大会で、前回は4位だった。16人が出場し、リズムマシンを用いて2分間のパフォーマンスをする。事前にサンプリングしたり、作ったりした音楽を組み合わせ、ビートを作る。今年は台湾からの出場もあった」 -リズムマシンでの音楽作りの面白さは。 「AKAIプロフェッショナル製の『MPC』と呼ばれるリズムマシンを愛
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兄の快進撃 刺激に猛稽古 熱海富士の妹・武井陽奈さん 飛龍高相撲部 来月、集大成の全国大会
大相撲秋場所で快進撃を続ける幕内熱海富士関(21)=熱海市出身、伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎=の妹で、飛龍高(沼津市)相撲部の3年武井陽奈さん(18)が、高校生活最後の全国大会に向けて稽古に励んでいる。昨秋から全国でも珍しい女性主将として男女13人の部員を引っ張ってきた。兄の活躍に刺激を受けながら、自身も飛躍を目指す。 掲げられた優勝額から昭和の大横綱北の湖が見下ろす飛龍高の練習場。申し合いの稽古が始まる前に、陽奈さんは塩をまいて土俵を清める。始まると、男子部員とも立ち会いや突きの稽古を重ね、鍛錬を積む。 相撲との出合いは小学4年時。兄に憧れ、わんぱく相撲の大会に出場し、県大会2位。
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沼津市 水道料金39%値上げへ 市審議会答申 下水道は20%
沼津市水道事業及び下水道事業経営審議会(松井泰樹会長)は19日、水道料金を平均39・5%、下水道使用料を平均20・5%、それぞれ来年7月1日から値上げすべきと頼重秀一市長に答申した。電気料金高騰による経費の増加や人口減による収入減を踏まえた。市は市議会11月定例会以降に関連議案を提出する。 改定は水道料金が約14年ぶり、下水道使用料は約5年ぶり。水道料金は標準モデル(給水管口径25ミリ以下、月使用量1カ月20立方メートル)で月額670円、下水道使用料は標準モデル(1カ月20立方メートル使用)で月額490円のそれぞれ値上げとなる。 松井会長は市役所で頼重市長に答申書を手渡し、「上下水道同
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「フェンシングの沼津」形に 関係者手応え 地元拠点選手が全日本準V
沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で初開催された全日本フェンシング選手権は最終日の18日、決勝が行われ、沼津信用金庫(同市)所属の脇田樹魅選手(24)が、女子サーブルで準優勝に輝いた。官民連携で「フェンシングのまち」を掲げ、競技の普及に携わってきた関係者は「思い描いた姿が形になった」と沼津を拠点にする選手の躍動に、これまでの活動の手応えを口にした。 沼津市は2019年に日本フェンシング協会と連携協定を締結し、20年には官民で「フェンシングのまち沼津推進協議会」を発足。男子サーブル元五輪代表の長良将司さん(46)を市職員として採用し、21年にはJR沼津駅前に専用施設もオープンさせて選手の技
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脇田(沼津信金)サーブル女子準V 全日本フェンシング個人戦
フェンシングの全日本選手権個人戦最終日は18日、沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で各種目の決勝が行われ、サーブル女子は静岡県勢の脇田樹魅(沼津信用金庫)が、2度目の優勝を狙う高嶋理紗(オリエンタル酵母工業)に惜敗し、準優勝だった。男子は吉田健人(警視庁)が2年ぶりに制した。 エペ男子は松本龍(日大)が初優勝、エペ女子は佐藤希望(大垣共立銀行)が女子史上最多の8度目の優勝に輝いた。 男子フルーレは船本誠志郎(ネクサス)が世界選手権団体金メンバーの敷根崇裕(同)を破り初優勝、女子フルーレは上野優佳(中大)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。 脇田悔やむ「もう1点取れないのが、今の実力」
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全日本フェンシング 沼津信金の脇田選手4強 同僚応援、勝利後押し
沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で開かれている全日本フェンシング選手権個人戦は16日、2日目を迎え、地元沼津信用金庫所属の脇田樹魅選手が女子サーブル予選に出場。同僚の応援を受け、4強進出を決めた。 脇田選手は日本女子体育大卒業後の2022年4月に同信金入り。人事課に籍を置き、市内のフェンシング施設「F3BASE」を拠点に練習を積んでいる。会場には鈴木俊一理事長、紅野正裕会長ら幹部や同僚ら約20人が詰めかけた。板橋香菜子選手との準々決勝では、ポイントを取る度に拍手を送り勝利を後押しした。 試合後、脇田選手は観客席に足を運び、応援に感謝の言葉を述べた。紅野会長は「プレッシャーのある中、よ
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山下市議提訴方針 沼津市議会6会派が理解示す
沼津市が7日、自宅隣接地の市有地を有料駐車場として貸し出していたとして山下富美子市議(70)=5期、未来の風=に不当利得の返還を求めて提訴する方針を受け、市議会7会派のうち、6会派の代表は市の方針に理解を示した。また、所管の建設水道委員会や本会議での議案審議の中で、市に丁寧な説明を求めるとの姿勢も強調した。 最大会派の沼津志帥会(植松恭一代表)と志政会(浅原和美代表)は、共に提訴に賛成の立場。植松代表は「放置すれば、市民から議員に忖度(そんたく)しているのかと疑念を持たれる」、浅原代表は「発覚後、速やかに返還すべきだった。ただ、市も長年放置していてしっかりと審議したい」と述べた。 市民ク
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沼津市の新リサイクル施設、拡張計画 1日の処理能力8トン増加
沼津市は5日、計画しているごみの新中間処理施設のうち、新リサイクル施設の規模を当初計画から拡張する方針を市議会民生病院委員会で示した。自治体に再資源化の努力義務を課した昨年4月のプラスチック資源循環促進法施行を受け、新施設完成時に「熱源利用プラスチック」として収集しているごみを焼却処理からリサイクルする形式に変更するため。 2029年度稼働開始を目指す新中間処理施設は、約2・5万平方メートルの予定地に焼却施設と、資源ごみなどを処理するリサイクル施設を建設する計画。このうち、リサイクル施設の1日当たりの処理能力を15トンから23トンに変更する。予定地は広げず、施設のみを拡張する。10月まで
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沼津の特産や観光、名古屋でPR 栄「森の地下街」に情報発信施設
都市再生機構(UR)は1日、名古屋市中区栄の「森の地下街」に、自治体と連携した初めての常設の情報発信施設「まちのたね」をオープンした。最初の自治体には沼津市が選ばれ、7日まで観光や移住定住のPRなどを行う。 まちのたねは、全国の自治体が特産品や観光情報の発信を通じて、地域課題の解決につなげる狙いで設置した。初日は記念式典を開き、URの中島正弘理事長と頼重秀一市長が出席した。中島理事長は「認知度向上や交流人口増加に寄与できるよう運営していきたい」と期待した。 頼重市長は「海の幸や山の幸、お酒など名産品がたくさんある」と述べ、月に沼津港で開かれる「Sea(シー)級グルメ全国大会」などをPR
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我がまちの返礼品 知って 沼津市が魅力紹介 30日マルシェ ふるさと納税
沼津市は30日、好調なふるさと納税の返礼品を紹介する「沼津ふるさとマルシェ」を同市のキラメッセぬまづで初開催する。居住地にふるさと納税できない市民が市内業者の魅力的な返礼品を知り、市内外にアピールしてもらう。午前10時~午後3時。入場無料。 31事業者が干物や削り節、クラフトビール、菓子など沼津の名産品の他、返礼品として人気を集めるトイレットペーパーなどを出品する。アウトドアグッズなど市内の事業所が製造する隠れた逸品も並ぶ。鉄工所や家具工房がワークショップコーナーを展開する。 返礼品が当たるスタンプラリーや事業者による商品のPRタイム、トークショーも実施する。SNS(交流サイト)投稿用に商品
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交通誘導 AIで省人化 カメラが車検知、停止や進行指示 沼津の警備会社
人手不足が深刻な警備業の現場で、静岡県内でもAI(人工知能)を使った交通誘導システム導入の動きが始まっている。県内初の導入を進める沼津市の警備会社トーセイコーポレーション(杉山喜乃社長)が28日、システムのデモ運用を行った。省人化を図り、人にしかできない現場に人員を振り分け、業務の効率化を目指す。 同社が導入を進めるのは、カメラで車の動きを検知し、片側交互通行の交通誘導をするシステム。山梨県昭和町の企業「KB-eye(ケイビーアイ)」が2017年に開発し、22年から実用化した。 システムはAIが車の動きを認識し、自動でLED式の画面に停止や進行の表示をする。通常3~4人必要な現場を1~2
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沼津のおいしいお茶飲もう 市とJAキャンペーンJ3沼津も協力 関連イベント続々
沼津市は9月から、沼津茶の消費拡大に向けて本格的に「愛飲運動キャンペーン」を始める。沼津茶応援大使に起用したサッカーJ3アスルクラロ沼津の中山雅史監督と伊東輝悦選手をPRポスターに採用。茶会や茶摘み会、デジタルスタンプラリーを通じて魅力発信を図る。 市は5月、JAふじ伊豆(同市)と共同で「沼津茶愛飲運動」をスタートさせ、大使にアスルクラロ沼津を任命。6月には、沼津の選手が参加した茶摘み会を実施してきた。8月までには新たにポスター150枚とのぼり旗44本を作製。沼津茶の販売店などに掲示も始めた。 9月には秋の夜長を生かした夜の「お茶イベント」を企画する。29日には沼津港大型展望水門びゅう
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世界マスターズ水泳で銀、銅 沼津の尾藤さん 地元に報告
世界マスターズ水泳選手権九州大会(2~11日、福岡市など)の50~54歳の部で沼津市の尾藤紫野さん(54)が二つのメダルを獲得した。女子200メートル平泳ぎで銀メダル、同50メートルでは銅メダルに輝き、出場した同市の6人とともに23日、頼重秀一市長に結果を報告した。 尾藤さんは「久々の長水路で不安だったが、幸運にも好成績を収められた」と喜ぶ一方、「50メートルは目標タイムを超えられなかった。今季中に達成したい」と早くも気持ちを切り替えていた。 また高橋直樹さん(54)がルネサンス海老名ビナガーデンズチームの一員として、200メートルフリーリレー(200~239歳の部)で7位に入賞し、「世
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Vチューバ-「西浦めめ」 沼津市公認広報大使に 市の若手職員 余暇使い制作
沼津市の魅力を動画投稿サイト「ユーチューブ」で紹介するVチューバー(バーチャル・ユーチューバー)「西浦めめ」が、沼津の見どころを集めた市の「ぬまづの宝100選」を紹介する広報大使に選ばれた。西浦めめを手がけるのは市の若手女性職員。「沼津を活性化したい」との思いで私的な活動として3月から始め、市の“公認”Vチューバーとなった。 西浦めめは、駿河湾にすむ深海生物メンダコの女の子で、人間の姿になって沼津の街に遊びに来ているというキャラクター。アートクリエーター「千浜ちも」として活動する市職員が業務を離れて“プロデューサー”として手がける。 子ども
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“沼津産”海ブドウ出荷 廃校プール跡で陸上養殖 三島で21日販売
沼津市の旧内浦小プール跡を活用した海ブドウの陸上養殖場「しずおか海ぶどうLABO.(ラボ)」で20日、苗から沼津市内で育てた〝沼津産〟の海ブドウの出荷が始まった。21日に三島市谷田のJAふじ伊豆直売所「みしまるかん」で20パック限定で販売する。 陸上養殖に取り組むのは、沖縄県宮古島市でも海ブドウ養殖を手がける長泉町の「Rカンパニー」。昨年7月にプール跡を沼津市から借り、ビニールハウスや養殖用の小さなプールを設置した。同年10月から本格的な養殖を始めたが、機器の不調などで出荷には至らなかった。これまでは宮古島市の養殖場で収穫した海ブドウを沼津に運び、一定期間プールに入れて出荷できる状態にして
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沼津の海の魅力 高校生ら語り合う ららぽーとでイベント
沼津市教委は19日、市内12の高校・高専から生徒の代表が集まり、未来の沼津について語り合う「高校生しゃべり場inぬまづ」を同市のららぽーと沼津で開いた。沼津の海の魅力「うみりょく」について語り合った。 高校生の社会への意識を高める場として開催し、今年で11回目。今回は沼津の産業や文化の発展と関わる海について、自由な発想で発言した。沼津の海の特徴として生徒は「食やスポーツ、海の生物など海に関することが一度に体験できる」「海と山が同時に楽しめる」との意見を上げた。 市内外への情報発信が必要との共通認識から「SNS(交流サイト)だけでなく、身近な人にオフラインで伝えることも大切」「市外の人が多
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ゴルフ・細川 7アンダーで単独首位 ファンケルクラシック
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック2023(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、裾野市の裾野カンツリー倶楽部(6993ヤード、パー72)で開幕した。 初日は細川和彦が7アンダーで単独首位に立った。3打差の2位タイには真板潔、I・J・ジャン、パク・スンピル、深堀圭一郎が並び、4打差の3位タイに熱海市出身の宮本勝昌、藤田寛之(葛城ゴルフ倶楽部)、桑原克典、米山剛が付けた。御殿場市出身の芹沢信雄は5オーバーの71位タイから巻き返しを狙う。 (賞金総額6300万円、優勝1500万円、出場78選手=アマ5、晴れ、29・7度、南の風3・9メートル、観衆2333人) アイアン好調 4連続バ
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ラブライブ! 沼津路線バスの学生パスにデザイン 18日から販売
沼津市内を運行する路線バス3社(伊豆箱根バス、東海バス、富士急シティバス)は、18日から販売する学生限定フリーパス「サンシャインパス」のデザインに同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のイラストを採用した。 パスは名刺サイズのプラスチックカードで、アニメの主人公や富士山、ミカン畑を描いた市制100周年記念ポスターのデザインをアレンジして使用した。 価格は1万円。8月25日から12月24日まで、3社の市内バス路線(清水町の一部区間を含む)が乗り放題になる。通学や休日の買い物などに利用できる。 購入は市内在住、または市内の学校に在学する小中高生のみ可能。11月24日まで、バス
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沼津・イーラde前 車道に休憩空間設置 10月下旬から社会実験
沼津市は10月下旬から、JR沼津駅南口の商業施設イーラde前道路の1車線を規制し、車道を転用した休憩空間「パークレット」を設ける。社会実験「オープンヌマヅ」の一環として、当面は2025年3月末までの取り組みだが、市は鉄道高架化に向けて歩行者空間の拡大と回遊性の向上を狙い、恒久的な施設としての整備を目指す。 パークレットは4車線あるイーラde南側道路のうち、建物に面した1車線の長さ20メートル、幅2・4メートルに設置する。ベンチを3カ所置き、立ちながらパソコンなどで作業ができるカウンターも設ける。プランターを配し、植物で休憩空間を彩る。 市は22年4月にもイーラde前で同様の社会実験を行
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ラブライブ「幻日のヨハネ」 10月までショップ開店 新東名上り駿河湾沼津SA
沼津市の新東名高速道上り駿河湾沼津サービスエリア(SA)に10日、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」から派生した新作「幻日のヨハネ」のプレミアムショップがオープンした。10月29日までの期間、ショップ限定のグッズなどを販売する。 同SAでのラブライブ関連の店舗開設は4年ぶり。店舗には、アニメの主人公たちの缶バッジやアクリルスタンド、同SAをモチーフにした建物を描いたクリアファイルなど50種類以上が並ぶ。購入金額に応じ、特製のブロマイドをプレゼントする。キャラクターの等身大パネルを置いた撮影スポットも設置した。 SA内の飲食店「富士山高原いでぼく」と「家族庵~Family
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議場がコンサート会場に 9月10日開催 沼津市議会100周年記念
沼津市議会は9月10日、同市議会開設100周年を記念したミニコンサートと講演会を、市役所内の本会議場で初めて開く。通常は議員や市幹部しか入れない“聖域”に舞台を設け、市民に議会を身近に感じてもらう。 観覧募集は8日始めたが、初日に定員の50人が埋まる盛況ぶり。高橋達也議長は「市民に予想以上の関心を持ってもらい、ありがたい」と期待する。 コンサートは同市出身のハープ奏者久保直子さんらの音楽グループ「大和心(だいわしん)」が出演。講演会は落語家の林家木久蔵さんが「木久蔵の仕事と子育て」と題して講演する。 議場でのコンサートは県内で三島市や掛川市などで開催例がある。高
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86歳で夢実現、画廊オープン 半世紀余の店閉じ再始動 沼津の梅野さん
沼津市三枚橋町で半世紀余、時計・眼鏡販売店「水晶堂」を営んだ梅野郁夫さん(86)が11日、昨年末閉店した店をギャラリー「水晶堂画廊」として再オープンする。絵画が趣味の梅野さんや仲間が描いた作品を並べ、夢だった“第二の人生”の舞台が幕を開ける。 佐賀県出身の梅野さんは高校卒業後、兵庫県や三島市の時計店で修行後、1965年に28歳で沼津市内に水晶堂を開業。数年前から高齢もあって時計の修理など細かな手仕事の出来栄えに満足できなくなり、後継者もいないことから「もう潮時」と閉店を決断した。 「仕事はきちんとやってきた」と自負する梅野さんの息抜きだったのが、登山と絵画。画材
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JR沼津駅南口「実験広場」整備へ 24年度から 市街地にぎわい創出
都市再生機構(UR)は2024年度から、所有するJR沼津駅南口の旧西武百貨店沼津店本館跡地(沼津市大手町)について、市街地のにぎわい創出の「実験広場」として整備を始める。同跡地は沼津が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の公式カフェなどがあり、23年度末までに同地での営業を終了する。市が7日開いた市中心市街地まちづくり戦略会議で示した。 同跡地は約830平方メートル。13年の百貨店閉店後、14年から西側が「雄大フェスタ」、東側が日産レンタカー沼津駅前店として利用されている。「ラブライブ!」の公式カフェは「雄大フェスタ」に16年に開店した。同跡地は現在、鉄道高架事業に関連した暫定利
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イタリアのプロフットサルチームへ 原川選手(沼津出身)活躍誓う
7月まで日本女子フットサルリーグの「フウガドールすみだレディース」(東京)に所属した原川菜々子選手(24)=沼津市出身=が、イタリアプロリーグセリエAのアトレチコ・フォリーニョへ移籍する。セリエA唯一の日本人選手で、8日は市役所を訪れて頼重秀一市長に新天地での活躍を誓った。 原川選手は幼稚園時代にサッカーと出合い、アスルクラロ沼津ガールズで経験を積んだ。沼津三中から十文字高(東京)を経て、明治大在学中から日本女子フットサルリーグのチームで活躍した。8月24日から新チームに合流し、9月からのシーズンに備える。原川選手は「セリエAには強豪国ブラジルの選手が多い。互角に戦えるよう経験を積み、日本
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沼津・花いっぱいコンクール 塩満倶楽部 地域団体V 100周年賞も
沼津市はこのほど、市制100周年を記念し、地域で花壇作りに努めた個人や団体を表彰する「花いっぱいコンクール」の入賞作品を決定した。地域団体部門の最優秀賞には、塩満倶楽部・しおみちエコ運動推進会を選んだ。同団体は、市制100周年を記念した要素を盛り込んだ花壇を選ぶ「100周年賞」も受賞した。 地域団体、個人、学校・公共施設の3部門に計42件の応募があった。このうち、23件は100周年部門にも重複して応募があった。表彰式は23日に市役所で開く。 その他の受賞者は次の通り。 【地域団体部門】優秀賞 花華の会(上本通り自治会・上本通り商店街振興組合)▽奨励賞 岡宮自治会 【個人部門】最優秀賞
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「育成する人物像」 教育関係者が議論 沼津、静岡県立高再編地域協議会
静岡県教委は7日、県立高の再編案を盛り込んだ第3次長期計画を再検討する沼駿地区地域協議会の沼津部会を沼津市の県東部総合庁舎で開いた。地域の教育関係者ら約20人が、地域の公立高校の将来像を念頭に、育成したい人物像や必要な教育内容について議論した。 人物像については、地域に関わる人材や、変化する時代に対応できる人物を求める意見が出た。教育内容については、地元研究機関との連携で特徴を出すべきとの声や、特別な支援の必要な生徒の公立高校での受け皿を求める要望が出た。 池上重弘県教育長は「地域とのつながりが必要との声が多かった。次へのイメージが共有されてきた」とし、11月以降に開く次の会合で、グラン
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沼津市 小規模河川 土砂除去進む 台風備え 渇水期の作業前倒し
台風2号による大雨から3日で2カ月を迎えた。各地で浸水被害が出た沼津市は、管理する小規模河川に堆積した土砂の除去作業やポンプの復旧作業を進めている。通常、冬の渇水期に行う作業を前倒しして、本格的な台風到来期を前に被害の軽減を図る。 6月2~3日の大雨で同市では、床上浸水116件、床下浸水76件の被害が出た。特に浸水の大きかった原地区の住宅地を流れる沼川水系の東部前川では7月上旬、当初の予定を繰り上げて沼川第2放水路との合流部に近い720メートルの区間で、草刈りや、吸引車を使って約70立方メートルの土砂を除去した。市によると、水位が下がる効果があったという。 周辺の道路が一時冠水した浮島地区で
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月川、金沢川の土砂除去へ 沼津市浮島地区 9月上旬から作業
沼津市は9月上旬から、6月の大雨で土砂が堆積したいずれも浮島地区を流れる沼川水系の月川と金沢川で土砂を除去する。 月川は約740メートル、金沢川は約360メートルの区間で行い、それぞれ千立方メートル、770立方メートルの土砂を重機で取り除く計画。 両河川は6月2~3日の大雨で、木や竹などが入り込み、川の流れが悪くなっていた。応急措置として流木などを撤去したが、今後の大雨で河道がふさがるのを防ぐため、生い茂っている草や土砂を取り除く。 青木栄一農林農地課長は「水田が長期間冠水した場合に被害が大きくなる稲の収穫期前に土砂を除去し、河川機能の回復に努めたい」とした。 (東部総局・尾藤旭)
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ロケ地裾野でトークショー 映画「リボルバー・リリー」行定監督ら
裾野市は7月31日夜、市内が撮影場所となった映画「リボルバー・リリー」(8月11日公開)の行定勲監督らを招いたトークイベントを市生涯学習センターで開いた。映画の県内広報活動PRリーダーに就任した市の公式マスコットキャラクター「すそのん」も、俳優の綾瀬はるかさんが演じる主人公をイメージした衣装をまとって登場した。 映画は長浦京さんの小説が原作。大正時代の東京を舞台に、綾瀬さん演じる元スパイが、秘密を握る少年と共に陸軍と対峙(たいじ)するストーリー。行定監督は小屋が爆発する場面などを裾野市内で撮影したと明かし、「裾野でのロケがほぼ初日。序盤から充実した撮影となり、作品全体の良い手応えにつながっ
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大相撲沼津場所 翠富士、熱海富士に沸く 静岡県内久々の巡業
沼津市制100周年を記念した大相撲の夏巡業沼津場所が30日、同市の香陵アリーナ(総合体育館)で開かれた。本県出身の幕内翠富士、7月の名古屋場所で十両優勝した熱海富士ら力士109人が参加し、熱のこもった取組や稽古が行われた。本県では3年9カ月ぶりの巡業に約3千人が声援を送った。 太刀持ちに翠富士を従えた横綱照ノ富士の土俵入りや、新大関豊昇龍らの取組のほか、髪結いの実演、相撲甚句や相撲の禁じ手を紹介する「初っ切り」など巡業ならではの催しも披露された。 飛龍高(同市)の相撲部員と同校出身の翠富士、熱海富士らとのぶつかり稽古も。関取衆への質問コーナーでは、同部の部長で熱海富士の妹武井陽奈さん(3
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「手ぶらでBBQ」再始動 沼津・門池公園内 コロナ5類移行で定員拡大
沼津市の門池コミュニティ推進委員会が22日、同市の門池公園内の門池地区センターで気軽にバーベキューが楽しめる本年度の「手ぶらでBBQ」を始めた。市とのパークマネジメント協定に基づいた事業で、新型コロナウイルス禍でも工夫を凝らして続けてきたが、新型コロナの感染症法上の5類移行も踏まえ、本格的に再始動する。 手ぶらでBBQは2019年から同委員会が、地域資源を活用しながらビジネス的手法で課題解決する「コミュニティービジネス」の一環として始めた。食材費や機材のレンタル料込みの値段でバーベキューが楽しめる。コロナ禍の3年間は受け入れ人数を減らすなど規模を縮小して続けてきた。 再始動に合わせ、定
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磯村勇斗さん地元公演 沼津市制100周年記念 「原点」の劇団、演目で挑戦
沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(30)が主演する市制100周年を記念した演劇公演(市振興公社主催)が22日、市民文化センターで開かれた。沼津西高時代に所属した劇団「沼津演劇研究所」のメンバーらと当時演じた演目を再演。終演後は市内の若者らとのトークイベントにも臨んだ。 磯村さんは、13年前に自身の初舞台で演じたロシアの劇作家チェーホフの喜劇「プロポーズ」を選び、脚本を再構成した。初舞台でも共演した武田典子さん、細沼賢一さんの他、オーディションで選ばれた市内の高校生野田幸之介さん、梁世姫さんら4人の学生が出演し、3役を7人で演じた。磯村さんは隣家の女性にプロポーズする主人公をユーモラスかつ情感豊
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記者コラム「清流」 ホームページ
沼津市役所で取材中、詳細を尋ねると、職員から「それはホームページに載せています」と返されることがある。近年は催しの告知だけでなく、かつては役所でしか閲覧できなかった市の事業計画や審議会の議事録など、詳細な資料が数多く公開されている。 ただ、日常的に市のホームページを見る市民は少ないだろう。新聞やテレビ、ウェブメディアなど、何かきっかけがあって検索し、たどり着く人が大半ではないだろうか。市がSNS(交流サイト)で発信しても、大量の投稿に見逃されてしまうことも少なくない。 6月の大雨取材で災害ごみの集積場所を聞いた際も、冒頭の答えが返ってきた。市民生活に関わる情報は「載せて終わり」にせず、さ
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沼津の100年伝える 写真 絵はがき 明治史料館、歴史民俗資料館 企画展
沼津市の2カ所の歴史資料館(明治史料館、市歴史民俗資料館)が9月24日まで、市制100周年を記念した企画展を開いている。それぞれ写真と絵はがきで100年の歩みや町並みの変化を紹介している。 西熊堂の明治史料館は幕末期から現代までの写真を展示する「写真にみる沼津のあゆみ」を開催。明治初期の沼津兵学校の教授が写った貴重な写真や終戦直後の空襲を受けた市街地の様子など、約550点が並んでいる。特別展に合わせ、写真集(3千円)やポストカード(全50種、1枚100円)、クリアファイル(全3種、1枚300円)も販売。9月9日午後2時からは、「村と町と市と 町村合併にみる近代沼津のあゆみ」と題し、慶応大の松
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沼津の小中高生対象 路線バス乗り放題パス販売 8月から3社
沼津市内で路線バスを運行する3社(伊豆箱根バス、東海バス、富士急シティバス)は8月から、市内在住か市内の学校に通う小中高校生を対象に、市内の路線バスが乗り放題となるフリーパスを販売する。学期に合わせて2種類を用意し、少子化やコロナ禍で利用客が落ち込む中、利用促進を図る。 4カ月券(8月25日~12月24日に利用可能)が1万円、3カ月券(来年1月1日~3月31日まで)が7500円。JR沼津駅と沼津東高や沼津工高間の通学定期券と比べても大幅に割安となる。4カ月券は8月18日、3カ月券は12月18日から3社の案内所、営業所で販売する。市の自主運行バスは対象外。市が市制100周年記念として経費3
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沼津港-戸田港 17日まで限定復活 千鳥観光汽船が運航
2014年に定期便が廃止された沼津市の沼津港と戸田港を結ぶ航路が15~17日の3日間限定で復活する。沼津港などで遊覧船を運航する千鳥観光汽船(同市)が企画。同社は試験的な運航と位置付け、市内有数の観光地の沼津港と公共交通機関でのアクセスが不便な戸田地区を直接結び、観光活性化を狙う。 同社の創業70周年記念事業の一環。同社が夏に季節運航する沼津港-大瀬崎(同市)便を延長する形で実施する。各日往復計6便で、定員200人の大型遊覧船「ちどり」が両港を約70分で結ぶ。大瀬崎にも寄港するが、1便は戸田-沼津の直行便にする。 戸田地区へのバスでのアクセスは伊豆箱根鉄道修善寺駅(伊豆市)経由が一般的
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音楽や食 沼津仲見世商店街で一息 市が社会実験、テーブルと椅子設置
沼津市などは14日、JR沼津駅付近高架化に伴う中心市街地の回遊性向上に向けた社会実験「オープンヌマヅ」の第3弾を沼津仲見世商店街で始めた。12月下旬までの長期間、路上に休憩スペースを設け、日常的な利用状況を検証する。 実験は旧マルサン書店仲見世店と駐車場「仲見世パーク2」前にテーブルや椅子を設置。16日までは「ミュージック」をテーマに、市内の音楽グループが路上で演奏し、飲食店4店が軽食を販売する。12月まで月替わりでテーマを決め、月1回週末にテーマに沿った市内の店舗が出店する。 市などから委託を受け、イベントを企画運営するまちづくり会社「レイバー」(同市)の鈴木智博代表は「毎月違うテー
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磯村さん「燦々ぬまづ大使」念願の就任 寛平さんと「かいーの」披露 沼津市制100周年記念
沼津市のキラメッセぬまづで3日間開かれた市制100周年記念イベント。最終日の9日は、沼津市出身の俳優磯村勇斗さんらを任命した市のPR大使「燦々(さんさん)ぬまづ大使」の認証式が開かれた。磯村さんは、同じく大使に就任したタレントの間寛平さんと、間さんのギャグ「かいーの」を一緒に披露。大使としての凱旋(がいせん)に市民の大歓迎を受けた。 ドラマや映画で活躍中の磯村さんは「5年くらい前から燦々ぬまづ大使になりたいと思っていた。できる限りのことを大使としてやっていきたい」と念願の就任だったと明かした。 間さんは2021年から沼津市で開催している「寛平アメマナイトマラソン」の発起人を務める縁で就任
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【Web限定】逢田さん、降幡さん あふれる「沼津愛」語る 市制100周年でラブライブ!声優陣
沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」に出演する声優で、桜内梨子役の逢田梨香子さん、黒澤ルビィ役の降幡愛さんが8日、同市の市制100周年イベントに登場した。アニメの主人公のアイドルグループ「Aqours(アクア)」として任命された市のPR大使「燦々(さんさん)ぬまづ大使」の認証式に臨んだ後、頼重秀一市長と〝沼津愛〟あふれるトークを繰り広げた。 2人は市制100周年記念Tシャツの上に、沼津市で創業し、90年以上前に「日本最古」とされる国産デニムを製造した山本被服(清水町)製のオーバーオールを着て登壇した。「小柄な私たちでも着やすくてちょうどいい。かわいい」と降幡さん。逢田さんも「イ
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ラブライブ!声優一問一答 逢田さん「ヨハネの成長見て」降幡さん「一緒に仕事する姿妄想して」
沼津市制100周年記念イベントに訪れたアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の声優逢田梨香子さん(桜内梨子役)と降幡愛さん(黒澤ルビィ役)が8日、イベント終了後に報道陣の取材に応じ、SBSテレビで放映中のスピンオフ作品「幻日のヨハネ」や沼津への思いを語った。 放送が始まった「幻日のヨハネ」の見どころは。 逢田「(主人公)ヨハネの成長に注目してほしい。また違った沼津や(主人公の)彼女たちの魅力が詰まっている。初心に返って、新たな気持ちで見てほしい」 降幡「『幻日のヨハネ』では(主人公が学生の『ラブライブ!サンシャイン‼』とは違い)みんな仕事に就いている。沼津で一緒に仕事する姿を妄想しながら
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「沼津は第二のふるさと」ラブライブ!声優 逢田さんと降幡さん登場 市制100周年トークイベント
沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」に出演する声優の逢田梨香子さんと降幡愛さんが8日、同市のキラメッセぬまづで開かれている市制100周年イベントに参加し、頼重秀一市長とトークショーを繰り広げた。県外や海外からも来訪したファン約千人を前に、沼津との交流で育んだ〝沼津愛〟を語り合った。 2人は市制100周年の記念Tシャツを着て登場。お気に入りの場所や沼津への思いを明かした。逢田さんは三津浜の風景を挙げ、「第二のふるさと。沼津に〝帰ってきた〟という感じがする」と語った。降幡さんはファンや地域との人たちとの交流にも触れ、「『ラブライブ!サンシャイン』の舞台が沼津で本当に良かった」
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沼津市制100周年イベント前夜祭 バー文化でお祝い 記念カクテルも披露
沼津市は7日、市制100周年記念イベントの前夜祭を同市のキラメッセぬまづで開いた。会場にバーカウンターが設けられ、市制100周年を記念したカクテル「百寿(ももじゅ)の輝き」を初披露した。来場者はジャズの生演奏が流れる中、カクテルを試飲し、沼津の夜の「バー文化」に触れた。 百寿にちなみ、鮮やかな桃色の記念カクテルは、「トムズ・バー」(同市大手町)のバーテンダー坪田智さんが考案。頼重秀一市長が命名した。ウオッカをベースにピーチシロップとクランベリー、レモン、グレープフルーツのジュースとトニックウオーターを入れた甘くすっきりとした味わいのカクテル。坪田さんと「バー・ザ・パイン」(同市高島町)の
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地域活性化へ 芋焼酎「千年の念」販売開始 沼津門池地区、市制100周年
沼津市門池地区の自治会員でつくる門池コミュニティ推進委員会が、地域活性化を目的に地元産のサツマイモを使い、商品化を目指してきた芋焼酎「千年の念(おもい)」が完成した。商品は7日、同市のキラメッセぬまづで開かれた市制100周年記念イベントの前夜祭で初披露し、9日まで同イベントで販売する。 同委員会は2021年3月から取り組みを始めた。小学生らとサツマイモを栽培、クラウドファンディングで資金を募った。醸造は杉井酒造(藤枝市)が担当し、静岡酵母を使った豊かな香りと素朴な味わいの酒となった。商品名は竜が池に落とした玉が千年後に光ったという伝説「門池の竜」に由来。門池地区連合自治会の福田和男会長は「
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「江原素六翁かるた」製作 沼津西高生が絵札描く 市制100周年で観光協
沼津観光協会(沼津市)はこのほど、市制100周年記念事業の一環として、県東部の産業や教育振興に尽力した実業家江原素六(1842~1922年)を顕彰する「江原素六翁かるた」を製作した。素六が創立に携わった沼津西高の生徒が、絵札やパッケージをデザイン。製作には沼津信用金庫やJAふじ伊豆など地域の企業も参画し、地域住民に功績を広めようと、一般販売している。 「学問と技術備えた沼津兵学校」「脈々と生産盛んな沼津の茶」―。日本初の近代的小学校とされる沼津兵学校の付属小学校の設立や、愛鷹地区での茶栽培に関わった素六の業績を紹介する48枚で構成する。製作した3千セットのうち、千セットは沼津信金と同信金の
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地元食材の「お祝い給食」味わう 静浦小中一貫校生徒と市長 沼津市制100周年記念
沼津市教育委員会は、市制100周年を記念した「お祝い給食」を38の市立小中学校で提供した。4日は静浦小中一貫校で頼重秀一市長と中学3年生に当たる9年生の生徒が席を並べ、あしたか牛などの地元食材を使ったメニューを味わった。 生徒と頼重市長は沖縄県での修学旅行や部活動の話をしながら、特別メニューの給食を堪能した。城野結月さん(14)は「普段意識して食べていなかったが、沼津の食材のおいしさを実感した」と話した。 お祝い給食は6月27日~7月4日に計約1万1500人分を提供した。同市大岡産の米飯に、あしたか牛のカレーや沼津茶コロッケ、サラダ、冷凍の寿太郎みかんなど全てに市内産の食材を使用した。コ
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自閉症の高校生、NPO理事就任 沼津の沼田さん「役割広げたい」
沼津市の沼津特別支援学校高等部3年で自閉症の沼田晃太朗さん(17)=同市=が、1月に設立された特定NPO法人「こころのまま」(同市)の理事に就任した。知的障害のある未成年がNPOの理事に就任するのは、全国的にも珍しい。法人の理事長で母の潤さん(45)は「障害者ができる役割を広げたい」と活躍に期待する。 NPOは特別支援学校などに通う障害児の母親の会を母体に設立した。前身のグループで、障害児の居場所や働く場づくりに取り組んだ経験を生かし、障害者が働く環境の整備や生活の質向上、当事者や保護者のネットワークづくりを活動主体とする。7月には国内の先進事例を紹介する講演会の準備を進めている。 晃太
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沼津市 「質高いまちづくり」誓う 市制100周年記念式典
沼津市は1日、市制施行100周年を迎え、記念式典を同市のプラサヴェルデで開いた。頼重秀一市長は本格化するJR沼津駅鉄道高架化を念頭に「ヒト中心の質の高いまちづくりを目指す」と次の100年に向けた決意を示した。同市出身の室伏広治スポーツ庁長官の記念講演も行った。 式典には招待者や音楽演奏を担当した沼津市立高吹奏楽部員ら約540人が出席した。頼重市長は同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ! サンシャイン‼」に関連した取り組みなど若い世代の動きが目立っている現状を踏まえ、「自由な発想でまちを築きあげてほしい」と呼びかけた。 姉妹都市の米国カラマズー市と、友好都市の中国岳陽市の市長から祝福メッセー
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ラブライブ声優が来場 沼津市制100周年お祝い 8日の記念イベントに
沼津市は30日、7月8日にキラメッセぬまづで開く市制100周年記念イベントに、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」に出演する声優3人が来場すると発表した。3人と頼重秀一市長が“沼津愛”を語るトークセッションや、アニメに登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」が務める市のPR大使「燦々ぬまづ大使」の認証式をステージ上で行う。 来場するのは、黒沢ルビィ役の降幡愛さん、桜内梨子役の逢田梨香子さん、小原鞠莉役の鈴木愛奈さん。ステージ出演は午後3時~4時半で、トークや認証式に臨む他、100周年記念こども絵画コンテスト表彰式のプレゼンターを務める。
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「ラブライブ!化粧箱」で特産品お届け 沼津市制100周年 記念ふるさと納税返礼 30日から
沼津市は30日、市制100周年を記念して、ふるさと納税の返礼品に、同市を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のオリジナル化粧箱を採用した特産品詰め合わせを加える。市は2022年度のふるさと納税寄付額が過去最高の23億円超となり、好調を維持。人気アニメの力を借り、寄付額増を狙う。 アニメ関連品に特化したふるさと納税サイト「アニふる」限定の返礼品。化粧箱は富士山やミカン畑、アニメの主人公9人のイラストとともに100周年の記念ロゴマークを配した。開始日はアニメに登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の結成日にちなんだ。 寄付額は1万5千~2万8千円で、寄付額に応じて深海プ
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沼津市内郵便局で「切手シート」販売 市制100周年
日本郵便東海支社は30日から、7月1日の沼津市制100周年を記念したフレーム切手シートを市内の郵便局31局で販売する。300枚限定。8、9の両日にキラメッセぬまづで開かれる記念イベントでも販売する。 シートは84円切手10枚組で、1530円。沼津の今昔の写真を配した。昭和20年代の沼津駅周辺などの風景を台紙部分に掲載。切手部分には、富士山を望む市内の空撮写真や、狩野川花火大会、重要文化財松城家住宅など「100年後も残したい風景」を選んだ。 26日は沼津椎路郵便局の泉貴久局長らが市役所を訪れ、頼重秀一市長に切手シートを贈呈した。泉局長は「インパクトあるシートに仕上がった」とPRした。
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街頭紙芝居で沼津盛り上げ 7月2日、第10回全国大会 節目に大賞受賞者集う
沼津市中心部の商店街を舞台に繰り広げる「ニッポン全国街頭紙芝居大会inぬまづ」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の第10回記念大会が7月2日に開かれる。節目の今回はこれまでの大賞受賞者が集い、グランドチャンピオンを決定する。実行委員長で紙芝居師の三ツ沢グッチ(本名・後藤知彦)さん(56)=同市=は「この10年余りでレベルが上がった“現代の紙芝居”を楽しんでほしい」とアピールする。 大会は2012年、千葉県で開かれていた紙芝居大会が終了したのを受け、グッチさんが全国の紙芝居師が一堂に会する場を残し、「地元の商店街も盛り上げたい」と企画した。コロナ禍で20、21
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コロコロコミック×鉄工所 返礼品に児童溶接体験 沼津市「ふるさと納税」第2弾
沼津市は22日、小学館の人気少年漫画雑誌「コロコロコミック」と連携したふるさと納税返礼品の第2弾として、影山鉄工所(同市西間門)での小学生向けの溶接体験を加えた。同日は地元小学生や頼重秀一市長が模擬体験。頼重市長は「ものづくりのまちとしての沼津をPRしたい」と寄付を呼びかけた。 返礼品は「めざせ溶接マイスター!コロコロコミック×影山鉄工所」と名付け、寄付額は4万5千円。対象はおおむね10歳以上の親子だが、10歳未満も可。同鉄工所の体験施設「アイアンプラネットベースオブ沼津」で1時間、座学と溶接を体験する。 同誌のロゴを刻んだプレートを金属製フォトフレームに溶接し、持ち帰ること
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名店街の将来像、住民が議論 沼津でワークショップ
再開発が始動した沼津市のアーケード名店街周辺の住民らが20日夜、再開発後の公共空間や道路のデザインについて考える最初のワークショップを市青少年教育センターで開いた。五つの街区に分かれた名店街全体の将来像や、道路の整備イメージを中心に意見交換した。 名店街の商店主や住民ら13人が参加。2グループに分かれ、模型や地図を見ながら、「生活が完結する街」「子どもがいる街」など将来像について語り合った。裏通りも含めた道路の在り方もテーマにしたほか、歩行者と自転車のすみ分けや停車スペースの確保など広範囲にわたって意見を交わした。 名店街周辺の再開発「町方町・通横町地区第一種市街地再開発事業」は、南西側
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沼津市 排水ポンプ2台停止 6月2~3日大雨 災害対応検証へ
沼津市は20日、今月2~3日の大雨で同市大岡の白滝排水機場が停止するとともに、狩野川水系の2カ所の排水機場でいずれも2台あるポンプのうち1台が一時停止していたと明らかにした。市議会6月定例会一般質問での山下富美子氏(未来の風)への答弁。 一時停止したのは、狩野川に注ぐ水路に設置されている二ツ谷排水機場(大岡)と三枚橋排水機場(大手町)。市河川課によると、いずれも自動で作動するポンプ1台ずつが動かなかった。 二ツ谷排水機場は2日午前11時ごろから1台が始動。同日夜には2台動かす水位になっていたとみられるが、もう1台が作動しなかった。3日未明に委託業者が停止を確認したが、水位が下がっていたた
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昔話「門池の竜」絵冊子寄贈 地元児童に150冊 沼津・地区連合自治会
沼津市内に伝わる昔話を絵本形式でまとめた冊子「絵物語ぬまづ昔ばなし」の第4巻「門池の竜」がこのほど、完成した。制作に協力した地元の門池地区連合自治会がこのほど、門池小に150冊を寄贈した。 冊子はA4判28ページで、市内のデザイナーらでつくる「e-monogatari(えものがたり)」が企画、制作した。「門池の竜」は、虹色の玉を門池に落としてしまい、探そうと下界に降りた雌の竜と、千年待ち続ける雄の竜の物語。市内のデザイナーYamato-Kさんが絵、文を担当した。25周年を迎える同自治会も地域の取り組みを寄稿した。 同校で行われた寄贈式で福田和男会長が、児童代表の森川咲耶さん(6年)、佐藤岬さ
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「スマート窓口」導入へ 沼津市 市民負担軽減、本年度中
沼津市は19日、市民窓口での一部手続きで申請書記入を省く「スマート窓口」を2023年度中に導入する方針を明らかにした。デジタル技術を活用した「書かない窓口」の導入で市民の負担軽減と職員の業務効率化を図る。市議会6月定例会一般質問での村木豊氏(沼津志帥会)への答弁。 山田晃良政策推進部長は、23年度中に実証実験を進め、導入を目指すとした。「書かない窓口」は、住民異動の手続きなどで職員が聞き取りをしてシステムに入力する仕組み。県内では既に浜松市や藤枝市で導入されている。予算額は2100万円で、6月定例会に提出した23年度一般会計補正予算案に計上した。 市は21年から地元企業と連携して沼津版スマー
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「ぬまづの宝100選」マスターに認定 ラブライブ舞台巡りながら達成
沼津市は16日、市内の自然や文化資源を集めた「ぬまづの宝100選」を訪れてポイントを集めた人を表彰する制度「目指せ!100選マスター」で、最高位のマスターに東京都狛江市の会社員板垣謙太郎さん(45)を認定し、市役所で記念の盾を贈った。 板垣さんは同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のファンで、舞台を巡る“聖地巡り”をしながら達成した。 制度は場所ごとに難易度が違う100選を巡って写真を撮影し、獲得したポイントに応じて「先生」「名人」とランクが上がるシステム。板垣さんは2019年秋から100選巡りを始め、これまで90カ所を訪問、202ポイントを獲得した。
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沼津の大雨被害 ボランティア始動 静岡県内各地から24人 家具など搬出
梅雨前線と台風2号による大雨被害を受けた沼津市で7日、災害ボランティアの活動が始まった。初日は原、大岡、浮島の各地区で、静岡県内各地から訪れた24人が水に漬かった家財道具などの搬出や側溝にたまった土砂の撤去に取り組んだ。 ボランティアは市内5カ所に分かれて作業した。床上約10センチ浸水した同市西添町の会社員山本竜嘉さん(35)宅では、ボランティアが畳の搬出や水に漬かった衣類の処分などを行った。静岡市清水区から参加した小松明正さん(70)は「困った時はお互いさま。衛生的な面でも早く作業してあげたい」と話した。山本さんは「家族だけでは無理な作業も、大勢で来てやっていただき、大変助かった」と感謝
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列車の顔「方向幕」製造 鉄道ファン向け複製も 長泉・匠の仕事
鉄道車両やバスに設置されている巻き取り式の行き先表示「方向幕」を製造する国内有数の企業「コロナ宣広社」(本社・千葉県松戸市、川村武大社長)の静岡工場が、長泉町の工業団地にある。同社製造の方向幕の全てが同工場から届けられ、全国の車両に設置されている。近年はLED式案内表示の普及で製造数は減っているが、進化を目指し「日本の“鉄道文化”として残したい」とファン向けのレプリカ製造も手がけている。 LED式普及で減少 「文化残す」 方向幕は厚さ50ミクロンの化学樹脂フィルムに行き先やヘッドマークを印刷。フィルムは機械にセットし、電動で上下に巻き取って1コマずつ表示を変え、ラ
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「ぬまづの宝100選」巡り 高野さん親子「マスター」 市から認定 達成喜び
沼津市はこのほど、市内の自然や文化資源を集めた「ぬまづの宝100選」を巡って写真を撮影し、ポイントを獲得した人を表彰する「100選マスター」に市職員の高野真樹さん(42)親子4人を認定した。認定は4年ぶり。これまで4人が認定されていて、マスターは計8人になった。 難易度に応じて違う100選を訪れて獲得したポイント数ごとに「先生」「名人」として表彰し、201点以上は最上級の「マスター」に認定している。市役所で開いた認定式で高野さんと同市立高中等部3年の慎平さん(14)、第五中1年の美和さん(12)、第五小5年の敬介君(10)に記念の盾を贈った。 高野さん親子は2020年2月に100選巡りを
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静岡県産食材で味わう中華料理 14日新装開業「沼津倶楽部」公開
沼津市の国登録有形文化財「沼津倶楽部」を活用したレストラン・宿泊施設が14日、リニューアルオープンする。1日に内部が報道陣に公開された。富士山を望む景勝地・千本松原の一角。沼津港に近い立地から外国人観光客の利用を想定するとともに、レストランは四川料理をベースにした中華料理コースを提供し、地域住民の利用も狙う。 沼津倶楽部は旧ミツワ石鹸(せっけん)の社長三輪善兵衛の別荘として1913(大正2)年に建築された。ホテルや飲食店を手掛ける「GREENING(グリーニング)」(東京)が運営を引き継ぎ、昨年から改装を進めてきた。 茶室などを客席にしたレストラン「茶亭」は最大56人収容可能。神奈川県
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静岡人インタビュー「この人」 科学技術賞技術部門で文部科学大臣表彰を受けた 安部一祐さん(沼津市)
科学技術分野の研究開発などに貢献した人に贈られる賞で2023年度、県内唯一の表彰を受けた。使い捨てが多い焼き肉用網の洗浄機「網ing」の開発が評価された。長泉町の機械製造業「京和工業」の会長。81歳。 ―洗浄機開発の経緯は。 「20年ほど前、知り合いの焼き肉店で積み上げられた大量の網と、洗浄に4時間かかる旧式の洗浄機を見て、簡単に短時間で網を洗うことができないかと考えた。多い店で年間約6万枚、重さにして3~4トンが廃棄される網の再利用で、コスト削減や環境負荷軽減、時間短縮で店の経営者や従業員の負担軽減につながればと開発した。現在では大手焼き肉チェーン店でも利用されている」 ―どのような
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沼津市100周年 磯村さん、寛平さん...著名人もお祝い 7月7日から記念イベント開催
沼津市は7月7~9日の3日間、市制100周年記念イベントを同市のキラメッセぬまづで開く。市内の団体や企業が出展し、食や文化、商工業、スポーツなど多彩な魅力を紹介する。同市出身の俳優磯村勇斗さんらも招き、沼津ゆかりの著名人によるステージも繰り広げる。 会場はグルメやカルチャー、スポーツなどのゾーンに分けて、地元の魅力を発信する。30の飲食店が出店し、食文化をアピールする他、会場内やJR沼津駅南口周辺を巡るスタンプラリーも実施する。 前夜祭の7日は、100周年を記念したオリジナルカクテルを発表する。8日はSBSラジオの公開生放送や、同市を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のステー
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沼津駅ビル「アントレ」50周年 「ラブライブ!」ステッカー 商品購入客に配布
沼津市のJR沼津駅ビル「アントレ」は1日から、開業50周年を記念し、一部店舗で買い物した客に同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のキャラクターステッカーを配布する。ステッカーには「おさかなアートクリエーター」として活動する同市の中学生鈴木翔太さん(13)が描いた50周年記念ロゴもあしらった。 ステッカーは全9種類で縦5.8センチ、横8.5センチの大きさ。アニメに登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」のキャラクター9人がそれぞれJR東海の制服を身にまとったイラストが描かれている。 配布するのは、沼津港さんせん、水口園茶店、サンマルクカフェ、ヴィ・ド・フランス、くまざ
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沼津市制100周年 7月に記念イベント ゆかりの著名人によるステージも
沼津市は7月7~9日の3日間、市制100周年記念イベントを同市のキラメッセぬまづで開く。市内の団体や企業が出展し、食や文化、商工業、スポーツなど多彩な魅力を紹介する。同市出身の俳優磯村勇斗さんらも招き、沼津ゆかりの著名人によるステージも繰り広げる。 会場はグルメやカルチャー、スポーツなどのゾーンに分けて、地元の魅力を発信する。30の飲食店が出店し、食文化をアピールする他、会場内やJR沼津駅南口周辺を巡るスタンプラリーも実施する。 前夜祭の7日は、100周年を記念したオリジナルカクテルを発表する。8日はSBSラジオの公開生放送や、同市を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のステー
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「沼津倶楽部」14日に改装開業 レストランなど一新、宿泊棟は一般開放
レストランなどとして活用されていた沼津市千本郷林の国登録有形文化財「沼津倶楽部」の運営が東京の企業に引き継がれ、6月14日にリニューアルオープンする。建物内に静岡県内出身のシェフが監修した中華レストランが開業する。隣接の宿泊棟も改装し、京都・西陣織の老舗が手がけた客室が設けられ、これまでの会員制から一般に開放する。地元客や外国人観光客など幅広い層の利用を目指す。 継承したのは、ホテルや飲食店を運営する「GREENING(グリーニング)」。これまでレストランを併設した会員制宿泊施設「千本松・沼津倶楽部」として運営してきたプロジェクトN(同市)から昨年8月に引き継ぎ、休業して改装を進めてきた。
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チャットGPT 活用検討 来月から課題検証 沼津市
沼津市は6月から、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の業務での活用に向けた検討を始める。職員向けの研修会を開き、実際に職員が試験的に利用しながら、どのような業務で活用可能かや、問題点などを検証する。 生成AIのチャットGPTを巡っては、島田市で業務効率化を目的に試験的に導入を開始するなど県内外の自治体で活用の動きがある一方、個人情報保護や偽情報の拡散対策などについて5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)でも討議されるなど、世界的な議論となっている。 沼津市は当面、庁内のネットワークにつないでいない端末3台で利用し、個人情報や機密情報を入力しないなどのルールを決めた。6月2日
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「ラブライブ!」ラッピングバス一堂に 沼津
沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のラッピングを施した路線バスが28日、同市の中央公園で特別展示された。ラッピングバスを運行する3社の車両が一堂に会したのは、今回が初めて。市内の飲食店など11店も出店し、作品に関する商品やグッズなどを販売して会場を盛り上げた。 展示会はラッピングバスを運行する東海バス、伊豆箱根バス、富士急シティバスのほか、沼津商工会議所の有志らが協力し、同市民文化センターで開かれた作品の関連イベントに合わせて企画した。 外観だけでなく内部にもキャラクターの装飾がされたバスの前面には作品にちなんだ行き先表示や、ロゴマークなども掲出され、ファンが盛んにカメラ
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文学者ゆかりの地巡る 沼津でウオークイベント
沼津市芹沢光治良記念館は20日、市制100周年記念事業の一環として、同市ゆかりの文学者にまつわる場所を巡るウオークイベント「沼津ゆかりの文学散歩」を開いた。同市出身の作家芹沢光治良をはじめ、市内で少年時代を過ごした作家井上靖や、晩年居住した歌人若山牧水ゆかりの地をたどった。 24人の参加者は2コースに分かれ、同記念館の職員やぬまづ観光ボランティアガイドの案内で市内の各所を巡った。井上靖や若山牧水ゆかりの地をたどるコース「沼津ゆかりの文豪を訪ねる」では、井上の自伝的小説「夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)」に登場する御成橋周辺を歩き、小説の舞台となった約100年前の沼津をしのんだ。井上が旧制沼津中
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沼津市制100周年 市長公用車でPR 後部ガラスにラッピング
沼津市は16日、7月1日の市制100周年を記念するラッピングを市長公用車の後部ガラスに施した。その他の公用車46台にもロゴマークなどを描いたマグネットシートを貼り、頼重秀一市長や職員が自ら節目をアピールする。 市長公用車のラッピングは縦49センチ、横1メートル62センチで、100歳の「百寿(ももじゅ)」をイメージした桃色の縁取りに、記念のロゴマークと「きらり沼津。次の100年へ」を配した。職員が使う公用車にも同様のB4サイズのマグネットシートを両側面に貼り付けた。 頼重市長は「宣伝カーとして公務で訪れた先で、自ら広告塔となってPRしていきたい」と意気込みを語った。
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ベルテックス静岡「沼津が”聖地”に」 バスケB2昇格 市長を表敬
バスケットボールBリーグ2部(B2)への昇格を決めたB3ベルテックス静岡の選手らが10日、昇格に向けたプレーオフの舞台となった沼津市を訪れ、市役所で頼重秀一市長に昇格と応援への感謝を伝えた。 チームは3月に開館した同市総合体育館(香陵アリーナ)のこけら落としとして2試合を開催。リーグ3位で臨んだプレーオフでは、同体育館での準決勝第1戦で同2位のさいたまブロンコスに勝利して流れをつくり、さいたま市での第3戦で昇格を決めた。 沼津市出身でオフコートキャプテンを務める大石慎之介選手は「第1戦の沼津で17点差から逆転勝ちをして勢いに乗れた。昇格を決めた埼玉でも沼津から来た皆さんが応援してくれ、力
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ウサギモチーフ 沼津で作品展 富士宮の美術家
富士宮市の美術家十時孝好さんの作品展「兎(う)の目 画家の眼」が20日まで、沼津市庄司美術館(モンミュゼ沼津)で開かれている。1990年から富士宮市に移り住んだ十時さんは、ウサギを中心に動物を題材にした絵画や造形作品を創作している。 枯れた木の根を縄文時代の火焰(かえん)土器に見立ててウサギの木彫をしのばせた造形作品や、ウサギの長い耳を背もたれにした椅子など、大小さまざまな作品が並んでいる。 3日午後2時からは、十時さんによるギャラリートークが開かれる。問い合わせは同美術館<電055(952)8711>へ。
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沼津茶愛飲を宣言 藤木さん、J3沼津 応援大使に就任
JAふじ伊豆(沼津市)と同市は八十八夜の2日、沼津茶の消費拡大を目指す「沼津茶愛飲運動」をスタートする宣言式を同市の沼津港で開いた。沼津茶応援大使に同市出身のモデル藤木由貴さんとサッカーJ3アスルクラロ沼津を任命。藤木さんや選手が観光客らへ沼津茶の新茶パック1000個を配り、PRした。 同JAによると、茶価の低迷などで沼津市内の茶工場や茶の出荷量は減少傾向にある。運動は毎日の習慣として市民に沼津茶を飲んでもらうことで、消費拡大や産地の維持につなげる。 大使の任命式には藤木さんと沼津の選手5人が参加した。頼重秀一市長が藤木さんとチーム代表の染矢一樹選手に委嘱状を手渡した。呈茶のパフォーマンスも
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ラブライブ!キャラがJR制服 アクリルスタンド販売 沼津駅限定で東海キヨスク
東海キヨスクは28日から、沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のキャラクターを描いたアクリルスタンドをJR沼津駅南口(同市)のベルマートキヨスク沼津店で限定販売する。 JR東海とアニメの共同企画「沼津ゲキ推しキャンペーン!」の一環。スタンドは全9種で縦21センチ、横14センチ。アニメに登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」のメンバー9人が、それぞれJR東海の制服を身にまとった描き下ろしのイラストが描かれている。 販売に合わせ、同店に特別な装飾を施す。東海キヨスクの担当者は「1店舗のみの限定販売。ぜひ沼津を訪れてほしい」と話す。価格は各2420円。1人1会計で各種
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記者コラム「清流」 会いに行ける候補者に
「来てもらう選挙から、出向いていく選挙に」。県議選の取材中、ある陣営が今回の選挙をこう表現したのが印象的だった。各陣営ともコロナ禍を経て集会に人を集めにくくなり、選挙戦術の変化を強いられた。一人でも多くの有権者と接したり、日時や場所を決めずに選挙区内をこまめに演説したりすることを重要視する陣営が目立った。 だが、候補者が来るのを待つのではなく、実際に会いに行って政策を聞き比べて投票先を決めたい。たどたどしい演説にむしろ生真面目さを感じることもあれば、立て板に水の弁舌に軽さが見えることもある。 沼津市議選の投票日は23日。候補者にはどこに行けば直接会えるのか、ぜひ情報発信をお願いしたい。聴
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参政・神谷副代表 「選択肢提示」強調 静岡県内5カ所で演説
参政党の神谷宗幣副代表は15日、統一地方選後半戦(23日投開票)の立候補予定者を応援するため、沼津市など静岡県内5カ所の街頭などで演説した。 JR沼津駅北口での演説で神谷副代表は「地方選では、政党に属していても無所属として出馬する人が多い。参政党は必ず公認し、旗幟(きし)を鮮明にした」とし、有権者に選択肢を提示したと強調した。
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沼津駅鉄道高架前進 静岡県、JRが工事協定締結 新貨物駅建設本格化
JR沼津駅付近鉄道高架事業で、事業主体の県とJR東海、JR貨物の3者が30日、新貨物ターミナル本体工事開始に向けた工事協定の調印式を沼津市役所で行った。今秋の着工に向け、沼津市の長年の懸案事業が大きく動き出す。 調印式には県沼津土木事務所の山本浩之所長、JR東海の加藤均建設工事部長、JR貨物の花岡俊樹東海支社長が出席。頼重秀一沼津市長が立ち会い、協定の内容を確認した。3者は今後の事業について、各事業者の役割や全体の枠組みを決め、整備を円滑に進めるとした。 県とJR東海は2023~41年度に高架本体工事などを実施し、概算総額は約1208億円の見込み。JR貨物は23~27年度に新貨物ターミナ
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沼津・静浦バイパス一部開通 渋滞解消など期待 1期工区2.5キロ
静岡県と沼津市は27日、同市と伊豆の国市を結ぶ計画の国道414号静浦バイパスのうち、沼津市下香貫と同市大平をトンネルなどで結ぶ第1期工区2・5キロの開通式を同市大平で開いた。地元関係者が念願の開通を祝い、「通り初め」を行った。 第1期工区は1994年に着工。ルートに固い岩盤が貫く沼津アルプストンネル(1・1キロ)や軟弱地盤を抱え、長期の難工事となった。市中心部と大平地区のアクセス向上や国道414号の渋滞解消が期待される。 トンネル入り口の銘板の文字を書いた沼津西高芸術科の生徒や、地元の香貫小と大平小の児童らがくす玉を割り、完成を祝した。頼重秀一市長は「大平地区と市中心部を直結するルートが
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懐かしの「のっぽ」復刻 沼津市制100年記念 4月1日から販売
パン製造販売のバンデロール(沼津市)は4月1日から、同市の市制100周年を記念し、人気ご当地パン「のっぽ」を復刻版パッケージで販売する。45年前の発売当時のロゴなどを再現した。7月末までの限定商品。 復刻版はクリーム味のみ。販売開始した1978年から一時製造を休止した2007年まで、細かな修正を加えながら使われた旧デザインを基にした。旧社名の「ヌマヅベーカリー」時代のロゴや、ストライプの柄などを復刻した懐かしいデザインとなっている。市制100周年の記念ロゴマークや、100周年の説明も加えた。 このほど、同社の野田歩取締役らが市役所を訪れ、頼重秀一市長に報告した。頼重市長は「世代を超えて愛
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アンダーパスで車立ち往生 「冠水注意を」沼津の路面に舗装、県が水深表示
近年頻発化、激甚化する豪雨災害。鉄道などと立体交差するために掘り下げている道路「アンダーパス」は短時間で冠水しやすく、昨年9月の台風15号による大雨災害では、静岡県内でも車が水没するといった被害が起きた。県は過去に冠水した沼津市の2カ所に平常時から注意を呼びかける新たな舗装を施し、今後は県全体に広げて被害軽減を狙う。 沼津市には、JR沼津駅を挟むように主要道路が東海道線をくぐり抜ける場所がある。国道414号の通称「三つ目ガード」と、県道沼津停車場東沢田線の「あまねガード」と呼ばれるアンダーパスだ。ともに大雨時にしばしば冠水する被害に悩まされている。 県は今年2月、両アンダーパスに走行車両
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沼津ゲキ推し ラブライブ! 駅に大型パネル、撮影スポットも
JR東海は25日、沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の特別コーナーを同市のJR沼津駅に設置した。キャラクターの大型パネルなどが展示され、同駅が作品の世界に彩られている。 同社が8月末まで展開するアニメとの共同企画「沼津ゲキ推しキャンペーン!」の一環。駅改札内にアニメのキャラクターのイラストを印刷した大型パネルと撮影スポットを設けたほか、通路には、作品に登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の9人が、同社の制服をまとったイラストのポスターなど39枚が貼られている。 同駅では、「Aqours」の声優による構内放送も流れるほか、駅周辺や沼津港、作品の主要舞台
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沼津で間寛平さんの「アメマナイトマラソン」 芸人らと楽しく快走
お笑いタレント間寛平さんが発起人の「寛平アメマナイトマラソン」(静岡新聞社・静岡放送後援)が25日、沼津市の中央公園を発着点に開かれた。市民ら約890人がお笑い芸人とともに狩野川や香貫山などの風景を楽しみながら駆け抜けた。 沼津ラクーンよしもと劇場の公演などで度々市内を訪れる間さんが「お世話になっている沼津を盛り上げたい」と企画し、今年で3回目。5、10、25キロの3コースを設けた。5キロのコースは、お笑いコンビ「ヨネダ2000」がスターターを務め、間さんも参加した。10、25キロのコースの参加者は、沼津の夜景を楽しみながら走った。 家族で5キロに参加した沼津市立門池小6年の大久保元春君
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沼津の金岡中 SDGS最優秀 県スクールアワード 市教育長らに報告
「県SDGsスクールアワード2022」(県教育委員会主催)で、中学校の部最優秀の県教育長賞に輝いた沼津市立金岡中の生徒が24日、市役所を訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に受賞報告した。 2022年度に初開催した同アワードは、県内の児童生徒が持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みを動画で紹介する大会。いずれも3年で生徒会前会長の山本真鈴さん(15)と前副会長の百津颯弥人さん(15)、杉山芽依さん(15)が動画を見せながら、頼重市長らに取り組みを紹介した。 同校は生徒会が中心になり、校内7委員会がSDGsに関する取り組みをしたり、環境問題やジェンダー平等に関するクイズを校内に掲示したりして
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生理用品 女子トイレ常備 思春期生徒に寄り添う 沼津五中PTAが企画
沼津市立第五中のPTAが1月から、生徒が利用する全ての女子トイレに生理用品を常備する取り組みを始めた。経済的な理由で生理用品が購入できない「生理の貧困」の問題に対応するだけでなく、打ち明けづらい思春期の女子生徒の思いに寄り添おうと、女性役員が中心となって企画した。 同PTAは昨年11月、使わなくなった同校の制服を無償で譲り受け、必要な人に販売するバザーを開催。その収益の活用法を探る中で「生徒のためになることを」と、近年問題となっている「生理の貧困」を含めた女子生徒への対応が挙がった。 生理用品は市教委が学校の保健室に配布した品を活用。PTAは計10カ所の女性用トイレに置くプラスチック製
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記者コラム「清流」 職場で自分を守る知識
広告大手電通の新入社員で2015年に24歳で自殺した高橋まつりさんの母幸美さんの講演を、まつりさんの母校・加藤学園暁秀高(沼津市)で取材した。講師には過労死問題に詳しい川人博弁護士も加わった。 川人弁護士は、法定労働時間を超える残業にはいわゆる「36(サブロク)協定」が必要なことや、有給休暇はパートでも取得できることなど、労働法の基礎知識を生徒に伝えた。近年、学校現場ではキャリア教育が盛んだが、労働者を守る視点での教育は、十分と言えるだろうか。 生徒に感想を聞くと、幸美さんの「職場では自分で自分を守らなければいけない」との言葉が響いたようだった。将来、社会人となる子どもたちに自分を守る知
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日下部兄弟(沼津)で決勝対決 極真空手全国大会 弟・尚人さん4連覇
極真空手の極真会館大石道場沼津総本部(沼津市)に所属する日下部尚人さん(24)、尚弥さん(29)=ともに同市=兄弟が、2月に開かれた全国大会の一般男子無差別級でそれぞれ優勝、準優勝に輝いた。尚人さんは4連覇を果たした。 2人と、一般女子重量級で2位となった野沢歩生さん(24)=同市=、同道場の大石代悟代表が13日、市役所を訪れ頼重秀一市長に報告した。 3人が好成績を残したのは、第52回オープントーナメント全日本空手道選手権(国際空手道連盟極真会館世界総極真主催)。兄弟対決となった決勝戦を制した尚人さんは「兄と対決でき、うれしかった。4連覇もでき、ホッとしている」と笑顔で語った。尚弥さんは「(
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沼津市議会 市民とつながる改革を【記者コラム湧水】
沼津市議会を担当するようになって丸1年。取材を始めて最初に違和感を覚えたのが、一般質問での傍聴席の寂しさだった。一般質問は議員が市長に直接行政課題をただしたり、政策提言したりできる“見せ場”の一つ。これまで取材した市町議会では、登壇議員の支持者が、傍聴席を埋める光景をしばしば見てきた。 当初は新型コロナウイルスの影響で市民が傍聴を控えていたのが定着したのか、と思っていた。だが、徐々にそうではないかもしれない、と気づき始めた。 多くの市町議会は、一般質問の登壇者は質問項目、登壇日とセットで事前に公表される。しかし、沼津市議会は登壇者と質問項目、一般質問全体の期間のみ
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作家芹沢光治良の功績しのぶ 没後30年、命日前に墓参 沼津
沼津市出身の作家芹沢光治良(1896~1993年)の愛好家でつくる「沼津芹沢光治良文学愛好会」は11日、没後30年となる23日の命日を前に、同市中瀬町の市営墓地で「光治良忌」を営んだ。墓地にある芹沢の墓前で、遺族やファンらが功績をしのんだ。 会員ら約20人が、白いカーネーションを墓前にささげた。参列した芹沢の孫で米国在住の岡寿里さんは「30年は早かったという思い。次の世代の方にも祖父の作品が読み継がれていってほしい」と思いを語った。 愛好会の不破久温代表は「今年は市制100周年でもあり、沼津ゆかりの作家として紹介される機会が増える。多くの市民に作品を知ってほしい」と話した。
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B3静岡熱戦 2000人拍手 沼津・香陵アリーナ こけら落とし
1日開館した沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で11日、開館記念のこけら落としイベントとして、バスケットボールB3ベルテックス静岡とさいたまブロンコスの公式戦が開かれた。静岡はさいたまに惜敗したが、リーグ2、3位の両チームが終盤まで白熱した試合を展開。ほぼ満員の約2千人の市民やファンは、間近で見る熱のこもった選手のプレーに盛んに拍手を送った。 同公式戦は県東部最大の最大2千人収容のスポーツアリーナで開かれる初の大型イベントで、市民200人が無料招待された。12日も同カードで試合を行う。 試合前には、U14男女の沼津選抜チームによるエキシビションゲームが開かれたほか、ハーフタイムには飛龍
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観光先でふるさと納税 沼津港に自販機 返礼品は食事券
沼津市は10日、沼津港の商業施設「沼津みなと新鮮館」(同市千本港町)に市内初のふるさと納税自動販売機を設置した。返礼品は港周辺の飲食店など11店舗で利用できる食事券などで、すぐに利用が可能。市は観光客の利用を想定し、「沼津港の魅力ある店舗を利用するきっかけに」と期待する。 自販機は、住所を入力すると5千円、または1万円の寄付ができ、1500円か3千円の引換券が発行される。寄付の受け付けはクレジットカードのみで、税控除の書類は後日、市から郵送される。自販機横には利用できる店の地図も置いた。 市は2022年度のふるさと納税寄付額が21億円を超える見込み。さらなる寄付獲得のため、市内有数の観
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ふるさと納税寄付額 2年で4倍 沼津市好調、返礼品開発が奏功
沼津市のふるさと納税寄付額が急伸している。2年連続で前年度の約2倍となり、2022年度は初の20億円超えが見込まれ、過去最高を更新する勢い。市が委託する中間事業者と連携して新規返礼品の開発に取り組んでいるのが奏功し、新型コロナウイルス禍で売り上げ減に悩む事業者の新たな“収入源”となっている。 ミカンの産地として知られる同市西浦地区。観光ミカン狩り園「木負観光みかん園」を営む相磯宣子さん(72)が、市のふるさと納税中間事業者「パンクチュアル」(本社・高知県須崎市)沼津営業所の須永野乃さん(22)を伴い、ミカン畑を訪れた。「これ、食べてみて」と差し出したのは甘夏。本数
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次期衆院選 静岡県内「必ず立てたい」 れいわ高井幹事長
れいわ新選組の高井崇志幹事長は6日、沼津市内で記者会見し、次期衆院選の県内小選挙区での対応について、「安易な野党共闘はしない。(県内で)候補者を必ず立てたい」と擁立を示唆した。 具体的な選挙区は示さなかったが、「良い候補がいれば立てていきたい」とした。一方で「(他の野党が)我々に譲歩してくれれば、(野党一本化に向けた)交渉に応じる余地はある」とした。統一地方選では、県内で1人の候補を選考中とした。選挙区は明かさなかった。
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山梨“桃源郷”から春の便り 沼津市役所来庁者に花枝配布 南アルプス市観光協会
南アルプス市観光協会(山梨県)はこのほど、沼津市役所を訪れ、桃の花枝200セットを来庁者に配布した。来庁者は桃の生産が盛んで“桃源郷”として知られる現地からの春の便りを受け取った。 両市は静岡、山梨両県が連携する「バイふじのくに」キャンペーンをきっかけに2020年から交流を深めている。寄贈は桃の節句を前に行われ、3回目。配布を前に同協会の竹野浩一専務理事が頼重秀一市長に手渡した。 竹野専務理事は見頃は3月下旬から4月上旬とし、「多くの方にお越しいただきたい」とPR。頼重市長は「今年は市制100周年で百寿(ももじゅ)の年。素晴らしい贈り物になった」と感謝した。
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沼津駅高架計画変更 施行2041年度末までに 国が認可
国などは3日、JR沼津駅付近鉄道高架事業のうち、高架本体と新車両基地、新貨物駅の事業計画変更の認可を発表した。県が事業主体の高架本体と新車両基地は施行期間を2022年度末までから41年度末までに、県と沼津市が事業主体の新貨物駅は、25年度末までから28年度末までに繰り下げる。 県などは昨年7月に公共事業再評価調書で事業期間の延長方針を示している。昨年12月に事業継続方針を決め、計画変更を申請していた。
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沼津市営香陵駐車場が閉鎖 イベント時の混雑懸念
沼津市民文化センターに隣接する市営香陵駐車場が、2月末で周辺施設の解体工事のために閉鎖された。同センターの隣には香陵アリーナ(総合体育館)が3月開館し、両施設でイベントが重なる日には駐車場の混雑が予想される。 157台が収容できた同駐車場は、香陵武道場など3施設解体の敷地確保のために廃止した。3施設跡地を含め、2024年度に新駐車場(218台)や公園として再整備する。 市は代替として市役所駐車場として使われる立体駐車場(299台)と香陵アリーナに新設した駐車場(133台)の利用を想定する。ただ、同センター大ホールは約1500人、アリーナのスポーツアリーナは最大約2千人の観客収容が可能で、
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2月保育料の一部 引き落としにミス 沼津市
沼津市は3日、電子データの入力ミスで、市内35保育所の2月保育料のうち、口座振替を希望した643人分、1859万4750円が引き落とされなかったと発表した。保護者には既に謝罪し、改めて9日に引き落とす。 市によると、市が金融機関への電子データを作製する際、和暦で入力すべき引き落としの年月日を西暦で入力したため、データが金融機関に送信されなかった。予定の2月28日に引き落とされなかったため、翌3月1日に保護者や金融機関が市に連絡して発覚した。 市はデータを西暦で入力できないようにシステムを変えた他、データの確認を徹底するなどの再発防止策を取る。
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間寛平さん、アメマナイトマラソンPR 沼津市など訪問
3月25日に開かれる「寛平アメマナイトマラソンin沼津2023」(静岡新聞社・静岡放送後援)を前に、発起人のお笑いタレント間寛平さんが28日、沼津市などを訪れ、関係団体に大会のPRと協力を依頼した。 駿東伊豆消防本部(同市)では、間さんと吉本興業静岡県住みます芸人のお笑いコンビ「ぬまんづ」の2人が、佐藤潤消防長と懇談した。間さんは「沼津が活気づくようにと開催し、今年で3回目。皆さんの助けもあり、少しずつ認知度も広がっている」とアピール。佐藤消防長は「私たちも会場に出展し、消防・救急のPRができる場をいただき感謝したい」と応じた。間さんらは沼津市役所や沼津商工会議所の他、富士宮市も訪れ、ステ
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アジアジュニア出場へ 沼津のフェンシング強化2選手
フェンシング女子サーブルの鈴木輝愛選手(清水中2年)=アスルクラロフェンシングアカデミー=と男子サーブルのバーナード洋人選手(加藤学園暁秀中2年)=同=がこのほど、ウズベキスタンで3月に開かれるフェンシングのアジアジュニア・カデ選手権の日本代表選出が内定した。両選手は24日、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長に健闘を誓った。 両選手は共に官民組織「フェンシングのまち沼津推進協議会」の強化選手「プラウド・ヌマヅ・フェンサー(PNF)」。鈴木選手は「初めての世界戦。期待に応えられるよう頑張りたい」、バーナード選手は「8強を目標に良い結果を出したい」と抱負を語った。 2人を指導する市職員で元五輪代
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沼津市総合体育館公開 開放的なつくりが特徴 トレーニング室、弓道場、キッズスペース…
3月1日に開館する沼津市総合体育館の内部が22日、報道陣に公開された。市民が個人利用できる卓球場や弓道場、トレーニング室などは開放的なつくりが特徴。市総合体育館整備室の植松伸浩室長は「新体育館が市民の“スポーツショールーム”として、スポーツに親しむきっかけとなれば」と期待する。 民間資金活用による社会資本整備(PFI)で建設した。PFI事業者を構成するスポーツ用品メーカー「ミズノ」が運営管理する。 高校生以上が利用できるトレーニング室は大きなガラス窓を配し、ランニングやウエートトレーニング、音波振動を用いた機器など35台を設置した。弓道場は、体育館と隣接の立体駐車
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記者コラム「清流」 城下町の歴史の上に
沼津駅南口に立って「150年前は、目の前にお城があった」と言っても、多くの人は信じないだろう。それほどまでに沼津の街を歩いても、かつてあったはずの沼津城の面影は感じられない。かすかに「大手町」という町名が城があった時代をしのばせる。 城下町としての歴史をまちづくりに生かそうと、沼津史談会が月1回の勉強会を始めた。県東部の“商都”沼津は宿場町、かつ城下町だからこそ繁栄を築いてきた。 沼津駅付近鉄道高架化の動きと連動するように中心市街地再開発も歩みを進め始めている。再開発が始まるエリアは、かつてのお堀の中。工事が進めば、城の遺構が現れることもあるだろう。文字通り過去を
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大相撲沼津場所PR 7月開催 枝川親方が市長訪問
沼津市で9年ぶりとなる大相撲の巡業「大相撲沼津場所」(実行委主催)が7月30日、3月に使用開始となる総合体育館で開かれる。新型コロナウイルス禍で中断していた大相撲の巡業は昨年8月に再開して以降、県内では初開催。市制100周年と総合体育館の完成記念に花を添える。 日本相撲協会巡業部の枝川親方(元幕内蒼樹山)が20日、市役所を訪れ、頼重秀一市長にPRした。横綱・幕内力士の土俵入りや取り組みの他、力士との記念撮影会を予定する。 枝川親方は「地元の飛龍高出身の翠富士、熱海富士も参加する予定。巡業のコロナ対策も徐々に緩和され、力士と触れ合える機会も増える見込み。多くの方に来てほしい」と呼びかけた。
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沼津市新総合体育館 3月1日開館 静岡県東部スポーツの殿堂に
沼津市御幸町の新総合体育館が3月1日、開館する。バスケットコート3面が使用可能なスポーツアリーナのほか、多目的アリーナや武道場、弓道場など多彩な施設を備え、県東部のスポーツの殿堂としての役割が期待される。 総合体育館は、老朽化した市民体育館(高島本町)に代わる多目的施設として2021年に着工。市民文化センターに隣接する旧香陵グラウンド跡地に、民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式で建設が行われた。総工費は約73億円。 地上4階建て、延べ床面積は1万6600平方メートルで、約1200の観客席があるスポーツアリーナと、多目的アリーナを備える。弓道場と武道場、卓球場も設けた。 こけら落
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れいわ山本代表 消費税廃止訴え 沼津で街頭演説
れいわ新選組の山本太郎代表は17日、4月の統一地方選立候補予定者を応援するため、沼津市のJR沼津駅で街頭演説し、「賃金が下がり、物価は上昇する中、経済政策として消費税の廃止しかない」と重点政策をアピールした。 聴衆からの質問に答える形で演説した。学校給食費の無償化については、岡山県備前市がマイナンバーカードの取得を条件としたことを例に「条件を付けることはありえない」と批判。即時廃止を訴える原発には、浜岡原発(御前崎市)を念頭に「立地自治体への補助金はいきなりなくすことはしない」と、段階的に削減するとした。
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「癒しのプチヴェール」パッケージを一新 機能性表示食品PR
JAふじ伊豆(沼津市)は、冬野菜「プチヴェール」が昨年12月に機能性表示食品に登録されたのを受け、パッケージを一新した。一時的なストレスや疲労感を緩和する効果があるとされるアミノ酸の一種「GABA」が摂取できる点をアピール。「癒(いや)しのプチヴェール」と名付け、消費拡大を図る。 プチヴェールは芽キャベツとケールを交配させた野菜で、11月下旬~3月上旬に出荷される。沼津市、清水町、長泉町の生産者でつくる同JAなんすんプチヴェール部会は、アグリオープンイノベーション機構(AOI機構、沼津市)と連携して消費者庁に申請し、登録された。 新たなパッケージはピンクを基調にし、のぼり旗などの販促物も
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全国13連覇、アジアもV チア団体「C-STARS」 沼津市長に活躍報告
静岡県東部を拠点に活動するチアダンス団体「C―STARSスタジオ」に所属する沼津市内の小中学生4人が14日、市役所に頼重秀一市長を訪ね、全国大会や国際大会での活躍を報告した。 同団体の中学生を中心にしたチームは、昨年11月に都内で開かれた全日本チアダンス選手権チアダンス部門・ジュニア編成で13連覇を達成。同9月にタイで開催されたICUアジアチアリーディング選手権のユースチーム・フリースタイルポン部門でも優勝した。 両大会に出場した斎藤しのさん(大岡中3年)、川内羽蘭さん(同2年)、市川初音さん(金岡中1年)と、全日本選手権の小学生チームでチアダンス部門準優勝などに輝いた小沢菜奈美さん(金
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女子サッカー全国へ クワトロガールズFC 沼津市長に決意
静岡県東部で活動する女子サッカークラブ「クワトロガールズFC」が18、19日に滋賀県で開かれる全国大会「第12回びわ湖カップなでしこサッカー大会」に出場する。所属する沼津市内の小学生3人が14日、市役所を訪れ、頼重秀一市長に健闘を誓った。 訪問したのは、佐藤次美さん(片浜小5年)、望月真鈴さん(同)、久保田琴音さん(愛鷹小6年)。大会には32チームが出場予定で、DFの久保田さんは「1対1で負けないようにプレーしたい」と意気込みを語った。 長泉町が主な活動場所の同チームは昨年10月に名古屋市で開かれたフジパンカップ東海大会で優勝。4年ぶり3回目のびわ湖カップなでしこサッカー大会出場を決めた
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動く部活動改革 地域移行へ協議組織【検証 沼津市予算案㊦】
沼津市の大岡市民運動場に学校を終えた小学生が次々と集う。サッカーJ1横浜FCの長谷川竜也選手(28)=同市出身=が代表を務めるサッカースクール「THFA」のメンバーらだ。スクールは4月からの中学生チーム発足に向け、準備を進めている。 チーム設立の背景には、少子化による中学校のサッカー部減少がある。コーチの野田侑成さん(29)は「部があっても部員が少なかったり、合同チームだったり。サッカーにしっかり取り組みたい中学生や保護者が受け皿を求めている」と説明する。 国は少子化や教員の負担軽減を目的に、休日の中学校部活動の指導を地域クラブなどに委ねる「地域移行」を進めるよう現場に求めている。沼津市
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シビックプライド醸成へ 沼津市長が施政方針 市制100周年の事業展開
沼津市の頼重秀一市長は10日開会した市議会2月定例会で、2023年度の施政方針を示し、市制100周年を迎える7月に3日間記念イベントを開くなど、節目に合わせて市民がまちに誇りを持つ「シビックプライド」の醸成に向けた取り組みを進めると述べた。 100周年記念として、市内の農水産物を集めたイベントや、女性起業に向けた講演会、花の装飾コンクール、NHK「のど自慢」の誘致など多彩な事業を展開する。60周年を迎える米国カラマズー市との姉妹都市提携を記念した交流事業も実施する。 施政方針では、まちづくりの主な取り組みとして八つの柱を掲げ、西浦と愛鷹両地区センターの更新や、沼川・高橋川流域の水害対策、
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膨らむ財政規模 公債費増に注視必要【検証 沼津市予算案㊤】
「市制100周年の節目に新たなスタートとなる予算を編成した」。頼重秀一市長は1日、2023年度予算案の発表記者会見でこう強調した。一般会計は2年連続で過去最高を更新し800億9千万円となり、JR沼津駅付近の鉄道高架化を含む駅周辺整備事業に33億7千万円を計上した。市長の言葉には昨年、新貨物ターミナルの着工や、駅周辺の土地区画整理事業が本格化し、事業が軌道に乗った安堵(あんど)感もにじむ。 高架化事業の進展に呼応し、民間の中心市街地再開発への動きも活発化している。駅南口のアーケード名店街の一部区画では、27年に店舗や住居が入る新たな建物が完成する予定。沼津仲見世商店街に面した旧マルサン書店仲
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新体育館で3月試合 ベルテックスと東レアローズ、沼津市長に選手PR
バスケットボール男子B3リーグ・ベルテックス静岡と、バレーボール男子V1リーグ東レアローズの両チームに所属する沼津市ゆかりの選手らが9日、市役所を訪れ、3月に市総合体育館の開館記念として開催する両チームの試合を頼重秀一市長にPRした。 訪問したのは、ベルテックス静岡の大石慎之介選手(35)=同市出身=と、沼津市立高中等部出身で、東レアローズの富田将馬選手(25)ら。大石選手は総合体育館の開館に伴い幕を下ろす市民体育館に触れ、「子どもの頃に市民体育館で実業団の試合を見て、プロを目指した。今度は自分が選手として新しい体育館に立ててうれしい」と地元開催を喜んだ。富田選手は「市民の方に勇気、元気を
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国道414号静浦バイパス 1期工区 3月27日開通
静岡県沼津土木事務所と沼津市は7日、国道414号静浦バイパスのうち、同市下香貫から同市大平の沼津大平インターチェンジ(IC)までを結ぶ第1期工区2・5キロが3月27日午後3時に開通すると発表した。海岸線を通る国道414号の渋滞解消や、同市大平地区へのアクセス向上が期待される。 同工区は1994年に着工、2018年に沼津アルプストンネル(1・1キロ)が貫通した。ルートの一部に軟弱地盤を抱え、長さ50メートルを超えるくいを打ち込むなど、難工事となった。今回開通する区間は片側1車線で歩行者の通行も可能。 静浦バイパスは同市下香貫と伊豆中央道長岡北IC(伊豆の国市)を結ぶ6・9キロの計画。残る4
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沼津市民体育館にお別れ 28日まで「感謝」自由に書き込み マツナガマサエさん表現
老朽化と新総合体育館の開館に伴い、28日で閉館する沼津市民体育館(同市高島本町)のお別れイベントが4日、同館で始まった。同日は同市のイラストレーター、マツナガマサエさんが、1階ロビーに桜の木などを描いて彩り、約50年の歴史に感謝の気持ちを表現した。利用者は28日まで、壁やガラス窓などにお別れのメッセージを書くことができる。 マツナガさんは高さ2メートル余り、幅約250メートルのガラス窓や壁、柱をキャンバスに見立て、満開の桜の大木を描いた。マツナガさんは「私も子どもの頃、卓球をするために通った思い出の場所。桜に別れと始まりのイメージを込めた」と思いを語った。 利用者もメッセージやイラストを
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Sea級グルメ堪能 沼津港で事前イベント 10月に全国大会
沼津市の沼津港で4日、海の幸を使ったグルメが集う「Sea(シー)級グルメフェスタ」が開かれた。10月に同港で開かれる「みなとオアシスSea級グルメ全国大会in沼津」の実行委員会が主催した事前イベント。観光客や家族連れが、県内外のグルメを堪能した。 県内外7カ所の「みなとオアシス」が出展し、Sea級グルメを販売した。アジの干物などを使った沼津の「沼津小判めし」や、今回初披露された下田(下田市)の「カジキとキンメのまご茶漬け」などが並び、観光客や家族連れが味わった。 ステージでは、吉本興業「静岡県住みます芸人」のSea級グルメ食レポや、燦々(さんさん)ぬまづ大使のモデル藤木由貴さん(同市出身
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沼津・新総合体育館 開館前にイベント 2月26日から
沼津市は3月1日に開館する市総合体育館で、2月26日から開館前の市民向け事前イベントを行う。元女子バレーボール日本代表の竹下佳江さんらを招いた体験教室や、内覧会を開く。 26日は竹下さんのほか、元柔道選手の棟田康幸さんを招き、バレーボール教室と柔道教室を開く。バレーボール教室は午後1時から、柔道教室は午前10時からと同11時から。男子バスケットボールのベルテックス静岡、男子バレーボールの東レアローズの各ジュニアチームと、地元中学生のイベントマッチも開催する。いずれも観客席などから無料で観覧できる。スポーツ体験やスポーツ教室も開く。 27、28の両日は午前9時から午後9時まで、自由に館内を
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退職者の知見活用へ 沼津信金 中小企業と面談会
沼津信用金庫は2日、中小企業の経営課題解決に、大手企業などを退職し高度な知識や経験を持つ「マネジメントメンター」を生かすため、両者の面談の機会となる交流会を沼津市内で開いた。年1回開催し、今回で4回目。 県東部の製造業やサービス業など15社と、経済産業省関東経済産業局に登録するメンター38人が参加した。3日まで45組の個別面談をオンラインで行う。 面談には同信金の担当者も加わり、企業の幹部は販路拡大や商品開発などの課題をメンターに相談した。交流会で課題解決に沿ったメンターが見つかった場合、2次面談を経て正式契約につなげる。 マネジメントメンターは50歳以上で、専門分野で10年程度の経験
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自主運行バス区間延長 沼津市戸田・江梨、土肥線で 4月から
沼津市は1日の市地域公共交通協議会で、予約制の乗合タクシーで運行する自主運行バスの戸田・江梨線と戸田・土肥線で4月1日から一部の運転区間を延長すると報告した。 戸田・江梨線は現在、くるら戸田から江梨と、戸田から真城峠を経由して木負農協までの2系統で運行している。4月以降は江梨までの路線を木負農協まで延長し、予約状況に応じて真城峠経由か、江梨経由か柔軟に対応して運行する。 戸田・土肥線は一部便で土肥側の発着点を土肥温泉から土肥港フェリーターミナルに延長し、駿河湾フェリーとの接続を図る。 その他、富士駅と東平沼(沼津市)を結ぶ富士急静岡バス船津線の船津(富士市)―東平沼間の廃止と、東平沼バ
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沼津市予算案 課題解決へ前進予算 市制の節目、組織改革も
沼津市の頼重秀一市長は1日、2023年度予算案の発表記者会見で、7月1日の市制100周年を契機に、JR沼津駅の鉄道高架化や中心市街地再開発などが「新たにスタートする予算」と、積極型となった予算編成の意図を説明した。企画部を政策推進部と総務部に分ける組織改革も実施することも明らかにし、「予算と併せて、これから具体的に政策を推進する姿勢を示す」と意欲を述べた。 23年度予算案は、市民生活向上▽交流拡大・にぎわいの創出▽産業振興▽安全・安心―の四つの大きな柱を掲げた。それぞれの柱の中に市制100周年の節目として、36の関連事業に約2億3千万円を計上した。 駅北口の杉崎町の市有地にスケートボー
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沼津市一般会計最大 ふるさと納税伸長、800億9000万円 23年度
沼津市が1日発表した2023年度一般会計当初予算案は、過去最大だった前年度から、さらに2・4%増の800億9千万円となった。沼津駅周辺総合整備事業など中心市街地関連事業費や、増加するふるさと納税の関連費の伸びが主因。高騰する光熱水費も3億9600万円増え、予算額を押し上げた。 歳入の柱の市税収入は0・3%増の338億円を見込む。このうち、市民税は個人所得や企業収益が持ち直し0・2%増の131億3800万円、固定資産税は地価下落などで0・2%減の185億8900万円。好調に推移するふるさと納税などの寄付金は165・7%増の20億600万円とした。市債は新総合体育館の整備完了で34・1%減の6
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沼津市 大型事業を推進 23年度予算案、一般会計800億円 道路や施設整備
沼津市は2023年度、沼津駅周辺総合整備事業などをはじめとしたまちづくりや道路整備、老朽施設更新などの大型事業のほか、7月1日に迎える市制100周年の記念事業を積極展開する。1日発表した一般会計当初予算案は前年度比2・4%増の800億9千万円。新総合体育館の整備などで大幅増となった前年に続き、2年連続で過去最高に膨らんだ。 鉄道高架を含む沼津駅周辺総合整備事業には、新貨物ターミナルの整備や、現車両基地周辺の区画整理事業、周辺道路の整備に計33億7千万円を計上する。東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」を橋とトンネルで回避する形で整備する都市計画道路「沼津南一色線」の本体工事にも着手し、慢性
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男女問わず働きやすく 沼津市 6事業所を「共同参画」認定
沼津市はこのほど、男女共同参画事業所に対する認定証の交付式を市役所で開いた。性別にかかわらず働きやすい職場づくりに取り組む市内6事業所の代表者に、頼重秀一市長が手渡した。 認定を受けた事業所は、社員の休暇時もほかの社員が業務を行えるよう事務マニュアルを共有したり、男性従業員の育休取得率100%を継続したりしている。 認定を受けた事業所は次の通り。 ゆたかカレッジ沼津キャンパス、大藤建設、NOBLE、エイショウ、植松設備工業、日本生命保険沼津支社
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鉄道高架「住民投票を」 沼津で識者2人が講演、対談
JR沼津駅付近鉄道高架に関する講演会がこのほど、沼津市民文化センターで開かれた。地方財政学が専門の森裕之立命館大教授と同駅高架訴訟の代理人の海渡雄一弁護士が講演、対談に臨み、事業に対する懸念を示すとともに住民投票で市民の意思を問うべきと提案した。 市の財政を調査する森教授は、現時点では市税収入が比較的多いのが同市の特徴とした上で「人口が減少し、今後は市税収入も減る。その中で鉄道高架が始まれば、その分財政の自由度が狭まる」と指摘した。同駅高架訴訟の代理人を務める海渡弁護士は3月に判決が予定される控訴審までの訴訟の経緯を説明した。 対談では、大阪都構想に関する住民投票で反対の論陣を張った森教
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城下町 沼津の歴史探る 史談会が「まちづくり塾」
沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)は29日、城下町としての沼津の歴史を学ぶ「歴史と文化のまちづくり塾」の第1回講座を沼津市立図書館で開いた。市制100周年の今年、月1回研究者や会員の講演などを通じて、歴史を生かしたまちづくりや、情報発信の方法などを考える。 静岡古城研究会の望月保宏会長が、沼津の市街地にあった三枚橋城について講演した。武田勝頼が1579年、北条氏に対する前線拠点として築いた三枚橋城は、後に徳川氏、豊臣氏の配下となったと説明。豊臣配下の中村一栄が城主だった16世紀末に石垣などが築かれたとみられるとした。江戸時代初期に廃城になったが、発掘調査では、加工していない石を積んだ「野面
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1500人の親子 童謡楽しむ 沼津でコンサート
沼津市私立幼稚園協会は28日、市内の未就学児と保護者を招いた「おやこんぼコンサート」を市民文化センターで開いた。2回公演で、計約1500人の親子が、シンガー・ソングライターのROCOさんの歌声に聞き入った。 ROCOさんは「線路は続くよどこまでも」や「おもちゃのチャチャチャ」など、ジャズ風にアレンジした童謡を歌い上げた。来場した親子は、ROCOさんと一緒に手拍子したり、手や体を動かしたりして生演奏を楽しんだ。
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ふるさと納税返礼品「砂干しのサバ」最優秀 沼津市制100周年記念、7月1日から出品
沼津市はこのほど、市制100周年を記念したふるさと納税の返礼品コンテストの最終審査を同市のプラサヴェルデで開いた。最優秀賞には川正商店(同市下河原町)の「砂干しのサバ」が選ばれた。 コンテストは7月1日の市制100周年に合わせた「プレミアムな返礼品」を昨年7~10月に公募。74品の応募があり、1次審査で最終審査の10品に絞った。 10品の出品者は、頼重秀一市長や、同市出身でぬまづ燦々(さんさん)大使のモデル藤木由貴さんら5人の審査員を前に、自社製品の良さをPRした。審査員は記念返礼品にふさわしいか、全国にPRできる品か、など15点満点で見極めた。「砂干しのサバ」は火山灰を使い、うまみを凝
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貨物鉄道の役割PR ららぽーと沼津でイベント 29日まで
貨物鉄道の役割などを地域住民に紹介する「貨物鉄道フェスティバル」(JR貨物東海支社主催)が28日、沼津市のららぽーと沼津で始まった。29日まで。 JR沼津駅付近鉄道高架化の前提となる新貨物ターミナルの建設が進む中、市民になじみの薄い貨物鉄道をPRするため、同市で初めて開催した。 会場では、プラレールやNゲージの鉄道模型が展示された。何両もの貨車を連ねた模型が走ると、子どもたちは目を輝かせた。 JR貨物で廃車になった機関車のナンバープレートなど、鉄道部品の即売会も開かれている他、県内外の鉄道、バス会社が自社のグッズを販売している。県や市も鉄道高架事業を紹介するパネルを展示している。
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徳川、武田氏テーマ 講演会ウェブ配信 沼津市で29日
沼津市は29日午後2時から、歴史講演会「沼津から見た徳川氏と武田氏の興亡」を動画投稿サイトのユーチューブで無料配信する。大河ドラマ「どうする家康」で歴史考証を担当する歴史学者の平山優さんらが出演する。 市の観光プロモーション東京デスクが、首都圏在住者向けに都内で開く講演会を生中継する。平山さんが、興国寺城や三枚橋城など、徳川氏と武田氏に関わりのある史跡などについて語る。歴史好きで知られるヒップホップグループ「ライムスター」のMummy―Dさんとのトークもある。 配信はレコード会社ポニーキャニオンの公式チャンネルから視聴できる。録画した映像も配信予定。
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風洞試験施設、沼津に 自動車/自転車/ドローン 用途別に3区画 国内初、一般利用可
日本初の一般利用できる自動車や自転車、ドローン用の風洞試験施設「富士エアロパフォーマンスセンター」が26日、沼津市小諏訪にオープンした。空気の抵抗や流れを観察するための風洞試験は大規模な設備が必要だが、福岡県のベンチャー企業が開発した装置を用いて小型化に成功。これまで利用が難しかった中小企業や自転車選手の個人利用など、さまざまな活用法が見込まれる。 施設は風洞試験装置を開発、製造する日本風洞製作所(福岡県)と産業機器商社のニシヤマ(東京都)などが設立した日本風洞試験(沼津市、ローンジョシュア社長)が運営する。 九州大在学中に日本風洞製作所を創業したローン社長は、20メートル程度必要だった
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記者コラム「清流」 備蓄のススメ
年明け早々、新型コロナウイルスに感染した。隔離のため自宅の一室にこもり、妻の厳しい“指導”の下で何とか家族に広げることもなく、療養期間を終えた。 隔離生活中、食料や生活必需品を常に一定程度、自宅に備えることの大切さを痛感した。飲料水こそ自宅に備えていたが、たまたま買いそろえてあったゼリータイプの栄養補助食品には助けられた。妻が“完全防備”で食器を洗ってくれているのを見て、紙皿や紙コップが準備してあったら―と悔やんだ。 飲料水や食料、紙皿や紙コップは、備蓄してあれば災害時にも助かる品だ。1月は報道などで阪神大震災を思い出す機会が多かった。過去
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柿田川(清水町)脅かす白い水草 ナガエツルノゲイトウ繁茂確認 関係者が駆除
国の天然記念物に指定されている清水町の柿田川で昨年8月、特定外来生物の水草「ナガエツルノゲイトウ」の侵入、繁茂が初めて確認された。川を管理する国土交通省沼津河川国道事務所や有識者、地元環境保全団体などでつくる「柿田川自然再生検討会」の会合で24日に報告された。 同事務所が既に駆除済みだが、「地球上最悪の侵略的植物」とされるほど強い繁殖力を持つ水草で、生態系や河川施設への悪影響が懸念され、関係者は状況を注視している。 見つかったのは、狩野川との合流地点から約900メートル上流の柿田川右岸。約55平方メートルの範囲に分布し、一部は在来植物「ツリフネソウ」の群生地に入り込み繁茂していた。原因は
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歴史共存の道へ 沼津の都市計画道「南一色線」整備工事本格化 橋、トンネルで高尾山古墳回避
沼津市の都市計画道路「沼津南一色線」のうち、市内の未整備区間1・1キロの工事が4月以降に本格化する。計画地は、東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」があり、古墳の保存方法を巡っては、紆余(うよ)曲折があった。最終的には古墳をトンネルや橋で回避する形となり、2026年度以降に2車線での暫定供用、33年前後に4車線での完成を目指す。 高尾山古墳は08、09年の調査で3世紀中頃に築造された東日本最古級、かつ最大級の前方後方墳と分かった。市は調査のため墳丘を取り壊した上で道路整備する方針だったが、17年に道路整備と古墳保存を両立する方針に転換。東側2車線を橋で、西側2車線をトンネルで古墳を回避し、
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中小企業DI 1・1ポイント悪化 沼津商議所管内 10~12月期
沼津商工会議所(沼津市)が18日までにまとめた管内中小企業の2022年10~12月期の業況判断指数(DI)はマイナス21・4で、前期(7~9月)より1・1ポイント悪化した。 円安による仕入れ価格の上昇や、物価高騰に伴う消費の冷え込みで、業況DIは2期連続の悪化となった。一方、全国旅行支援で業績が上向いたサービス業や、機械を中心に部品や原材料の調達難が解消された製造業では売り上げに回復が見られた。 業種別の業況DIは、製造業、サービス業が「大きく回復」、建設業、卸売業が「大きく悪化」、小売業が「横ばい」だった。卸売、小売業では消費冷え込みの長期化、サービス業では全国旅行支援の反動減が懸念材
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江原素六 かるたで功績継承 東部の産業、教育の礎築く 沼津西高生がデザイン
沼津観光協会(沼津市)は、同市の市制100周年記念事業として、静岡県東部の産業や教育の礎を築いた江原素六(1842~1922年)の功績を題材にした「江原素六翁かるた」を製作している。デザインは素六が設立に携わった沼津西高の生徒が担当。19日はパッケージデザインの選考会が市内で開かれた。 かるたは、沼津兵学校や現在の沼津東高などの創立や、愛鷹地区での牧畜や茶栽培にも関わった素六の功績を後世に伝えるために企画した。絵札48枚の原画は沼津西高芸術科美術専攻の42人が描き、読み札の文言は沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)が考案。市明治史料館が監修した。 同館で開かれた選考会では、鈴木俊一沼津信用
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沼津・アーケード名店街再開発 「現代的に新装」学生が提案
沼津市中心街のアーケード名店街を題材に、静岡理工科大理工学部建築学科(袋井市)の学生が再開発やリノベーションの提案をする発表会が19日、沼津市の第一地区センターで開かれた。住民らが参加し、学生と意見交換した。 同名店街は1954年、歩行者通路と店舗が一体化した全国初のアーケード街として建設された。空き店舗の増加と建物の老朽化もあって再開発が決まり、南側の街区では2027年に新たな建物が建設される予定。 発表会は、同学科の脇坂圭一教授と長尾亜子准教授が3年生の設計演習として「特徴的な名店街を現代的にリニューアルするならば」との課題を与え、昨年11月から準備を進めてきた。12人の学生は名店街
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静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長/加藤賢二氏 高価値化へ転換不可欠【難局に挑む 新年トップインタビュー⑧】
―2023年の観光業をどう見通すか。 「新型コロナウイルスの影響を大きく受けた観光業だが、22年以降は手探りながらウィズコロナの付き合い方が見えてきた。国内客を中心に22年10月はコロナ禍前の9割まで回復。静岡空港の国際線再開も決まり、インバウンド(訪日客)の増加が期待できる。インバウンドもコロナ禍前のような団体旅行から小グループへの転換が見られ、受け入れ態勢の再構築を急がなければいけない」 ―国内需要のつなぎ止めやインバウンド受け入れに何が必要か。 「価格競争ではなく、高付加価値、高品質のおもてなしを提供する形態に転換する契機としたい。コロナ対応の国の補助を受け、高付加価値化に向け
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レスリング女子 森川美和選手にスポーツ特別栄誉賞 沼津市
沼津市は16日、昨年のレスリング世界選手権女子65キロ級で優勝した同市出身の森川美和選手(23)=ALSOK=に「市スポーツ特別栄誉賞」を贈った。森川選手は市役所で開かれた授与式に出席し、「パリ五輪に向け、これから苦しい戦いが続く。強い気持ちと覚悟で金メダルを目指したい」とさらなる飛躍を誓った。 森川選手は「中学生の時に訪れて以来の市役所。懐かしい」と語り、故郷からの賞に「沼津に住む家族にも自慢できる賞をいただけた」と喜んだ。盾と記念品を手渡した頼重秀一市長は「さらなる高みを目指して初心を忘れず、一心に取り組んでほしい」と激励した。 市は昨年の車いすラグビー世界選手権で3位となった同市出
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勝俣農水副大臣 沼津など視察 地域課題や要望確認
勝俣孝明農林水産副大臣(衆院静岡6区)は16日、沼津市などの耕作放棄地や畜産農家、漁港などを視察し、関係者から地域課題や要望を聞いた。 同市の浮島地区では、度重なる水害で耕作放棄地となった水田や、荒廃した茶畑を訪れ、農家から現状説明を受けた。長泉町のあしたか牛を育てる牛舎では、畜産農家が飼料の高騰について、補助対象外となっている牧草などの粗飼料への支援を求めた。 勝俣副大臣は「目に見える形で地域の課題を理解することができた。今後の施策に生かしていきたい」と話した。視察は13日から20日までで、県東部の13市町を巡る予定。
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スポーツ栄誉賞 8個人1団体を表彰 沼津市
沼津市は16日、スポーツ競技で優秀な成績を収めた同市ゆかりの選手やチームを表彰する「市スポーツ賞」の授与式を市役所で開いた。全国大会で優勝した選手らに贈られるスポーツ栄誉賞には8個人1団体が輝いた。 頼重秀一市長が、受賞者に盾と記念品の目録を手渡し、受賞した選手は一人一人謝辞を述べた。昨年の国体レスリング成年男子グレコローマンスタイル60キロ級で優勝した鈴木絢大選手(レスターホールディングス、飛龍高出)は「パリ五輪に向け、これからも最高の結果を出していきたい」と活躍を誓った。 その他の受賞者・団体は次の通り。 テニス 今井慎太郎(イカイ)▽レスリング 堤孔一(青山学院大4、沼津城北高出
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お辞儀、あいさつ 丁寧に 沼津二中生、面接のマナーも学ぶ
沼津市立第二中は12日、2、3年生約70人を対象にキャリア教育講演会を同校で開いた。同市のマナー講師青山美貴さんが、あいさつやお辞儀の仕方について講話した。 青山さんは、あいさつの言葉を発してからお辞儀をすることで、より丁寧な印象を相手に与えるとし、生徒たちも実践した。相手に話しかける際には、適切な距離があるとし、「相手を驚かせず、不快感を与えないようにすることが必要」と呼びかけた。3年生には面接試験でのマナーも学んだ。 2年の伊藤愛莉さん(13)は「これまでマナーについて意識しなかったが、一人一人が守ることで社会が成り立っていると分かった」と話した。
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河津七滝ICー河津逆川間、3月19日開通 河津下田道路
国土交通省沼津河川国道事務所は13日、伊豆縦貫自動車道の河津下田道路のうち、河津七滝インターチェンジ(IC)―河津逆川間が3月19日に開通すると発表した。河津町内を結ぶ3キロの同区間は約13分短縮され、観光や防災、救急搬送の迅速化の効果が期待される。 河津下田道路は河津七滝―下田北IC(仮称、下田市)の2期区間6・8キロが2015年2月に、下田北―下田IC(同)間の1期区間5・7キロが22年11月に着工した。今回開通する区間は片側1車線。並行する現道の国道414号はカーブが多い上に道幅が狭く、通行量が多い夏季は大型車の迂回(うかい)規制がある。迂回路で約15分かかった同区間は、約2分に短縮
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今季もJ3沼津支援、地域貢献活動を継続 第一生命の加納常務
第一生命保険の加納裕之取締役常務執行役員は12日、同社沼津支社(沼津市)がオフィシャルパートナーのサッカーJ3アスルクラロ沼津と連携し、今季も地域貢献活動を展開する考えを示した。チームOBで元日本代表の中山雅史氏を新監督に迎えて注目度が高まっていることを踏まえ、幅広くチームを後押しする。 同日、静岡新聞社・静岡放送東部総局を訪れ、明らかにした。昨季も実施したペットボトルキャップの回収などを想定する。知名度の高い新監督の就任で「注目が集まるだろう」と期待感も示した。 また、同支社が昨年から始めた女性リーダー育成のための異業種交流会も挙げ、「全国に発信できる事例」とし、地域ごとに多彩な内容で
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Sea級グルメ盛り上げ 沼津港 2月4日事前イベント
10月に沼津市の沼津港で開かれる「みなとオアシスSea(シー)級グルメ全国大会」を前に、実行委員会は2月4日午前10時から午後3時まで、事前イベント「Sea級グルメフェスタin沼津」を同港で開く。海産物を使った「Sea級グルメ」が県内外から集う他、ステージイベントなどを繰り広げ機運を盛り上げる。 「みなとオアシス」はにぎわいを創出する港を国土交通省が登録する制度。県内のみなとオアシスからは、開催地沼津や、田子の浦、まぐろのまち清水、おおいがわ、御前崎、下田がマグロやサクラエビを使った逸品を販売する。下田のSea級グルメは同日初披露の予定。県外からは「みなとオアシスとば」(三重県鳥羽市)が参
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沼津仲見世商店街 通行量、滞在時間が増加 沼津市、社会実験結果を公表
沼津市はこのほど、中心市街地の回遊性向上を目的に10~11月に沼津仲見世商店街で実施した社会実験「オープンヌマヅ2022アーケード」の検証結果を発表した。商店街の歩行者通行量は一部エリアで通常の1・5倍増となり、滞留者、商店街での滞在時間も増加した。 実験は市などが10月27日~11月15日に実施。商店街4カ所にベンチや椅子を置いた休憩スポットを設けたほか、飲食や雑貨を扱うスタンドが出店した。歩行者の平均通行量は実験前との比較で、イベントが行われた旧マルサン書店仲見世店前や、スタンドが出店した商店街南端部でそれぞれ1・5倍に増えた。商店街で立ち止まったり、座ったりしている滞留者も通常時に比
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「するがの極」400トン目標 JAふじ伊豆(沼津市)/藤沼和明常務理事【キーパーソン】
旧JAなんすんがブランド化したコメ「するがの極(きわみ)」の生産者や収量が増加している。今年4月の県東部8JAの合併で管内が広がったことによる新たな戦略や展望を聞いた。 ―「するがの極」の経緯や特徴は。 「2016年に沼津市大平地区で品種『きぬむすめ』の試験栽培が始まったのがきっかけ。沼津、裾野、長泉、清水の2市2町で生産された『きぬむすめ』のうち、食味値77点以上の一等米を17年度に名付け、ブランド化した。炊きあがりの色つやが良く、冷めても甘みが持続するのが特徴。19年には行政と推進協議会も組織し、学校給食で提供するなど、連携して普及に取り組んでいる」 ―今年は「するがの極フェス」と
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演劇 静岡から世界へ SPAC宮城聰氏が記念講演 サンフロント21懇話会、沼津で第28回全体会
静岡県東部の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)の第28回全体会が22日、沼津市内のホテルで開かれた。県舞台芸術センター(SPAC)の宮城聰芸術総監督が記念講演を行い、演劇の歴史をひもときながら、静岡を拠点に世界に向けて発信する意義を語った。SPACの俳優陣も舞台に立ち、龍神伝説を基にした泉鏡花の幻想的な戯曲「夜叉ケ池(やしゃがいけ)」の一場面を上演した。 宮城氏は世界最高峰のフランス・アビニョン演劇祭で高い評価を受けたSPACの演劇を県内中高生が鑑賞する取り組みを紹介し、「静岡のトップが世界につながることを若い人たちに示
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虐待防止策の徹底 494施設に呼びかけ 沼津市が通知
沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」で看護師が患者に暴行したとされる問題を受け、市は22日、市内の高齢者施設や障害者施設計494事業所に虐待防止の徹底を呼びかける通知を出した。 送付したのは、特別養護老人ホームやデイサービス事業所など介護保険サービスを提供する高齢者施設355カ所と、障害者施設139カ所。いずれも虐待防止の措置を講じることや、虐待やその疑いのある行為について、市に速やかに報告、情報提供するよう求めた。 高齢者施設には、2021年度の省令改正で、24年度までに事業所ごとに設置が義務づけられた虐待発生・再発防止を目的とした委員会開催などの措置を早急に講じるよう依頼した
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食品衛生に貢献 2施設6人受賞 沼津市長に報告
沼津食品衛生協会(森田紀会長)は19日、沼津市役所に頼重秀一市長を訪ね、県食品衛生大会で2施設6人が県食品衛生協会長表彰や県健康福祉部長表彰を受けたことを報告した。 衛生管理が優秀な施設や、食品衛生指導員として長年携わった事業者らが受賞した。このうち受賞者3人と、大会で感謝状を受けた4人が表彰状を示しながら、「責任を感じる。これからもお客さんに喜ばれる食品を作っていく」などと抱負を語った。 沼津食品衛生協会は沼津、裾野、長泉、清水の4市町の約6500施設で構成する。
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マイナンバーカードで証明書 コンビニ交付手数料の一部減額 沼津市、1月4日から
沼津市は2023年1月4日から、マイナンバーカードを使い、コンビニ店などで取得できる証明書の一部手数料を減額する。マイナンバーカード普及促進の一環。 対象となるのは住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍証明書の3種類。いずれも市役所や市民窓口事務所で交付を受ける際の手数料から100円減額し、住民票と印鑑登録証明書は200円、戸籍証明書は350円となる。 コンビニ店のほか、市役所市民課と金岡市民窓口事務所にあるマイナンバーカードを使った申請受付端末「らくらく申請サービス」を利用した場合も同様に減額する。 利用できるのは、沼津市に住民登録があり、暗証番号が搭載されたマイナンバーカードを持ってい
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区画整理本格化 家屋解体工事に着手 JR沼津駅周辺鉄道高架化
沼津市のJR沼津駅付近鉄道高架化に関連した「静岡東部拠点第二地区土地区画整理事業」のうち、JR東海道線と御殿場線に挟まれた車両基地周辺12・5万平方メートルの区域で20日、家屋の移転に向けた建物の解体が始まった。高架工事を前に、土地を整理する事業が本格化した。 同日午前9時過ぎから、同市富士見町の旧JR東海社宅の2階建て建物を重機が取り壊し始めた。約9千平方メートルの敷地に15棟ある旧社宅は、2025年度に解体完了の見込み。空いた土地は御殿場線の高架や側道、新たな住宅地とする計画。 07年度に始まった同事業は沼津市が主体となり、車両基地周辺と同市片浜地区の新車両基地周辺5・8万平方メート
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中国で展示「興奮した」 おさかなアートクリエーターの鈴木さん 沼津市長に報告
沼津市公認の「おさかなアートクリエーター」として活動する沼津市立高中等部1年の鈴木翔太さん(12)が19日、市役所を訪れ、同市の友好都市・中国岳陽市の小学校などで開いた展示会の様子を頼重秀一市長に報告した。 展示会は、鈴木さんの水彩画のレプリカ26点を出品。3~4月に岳陽市東昇小学校など3校を巡回した。7~10月には同市美術館で開かれた児童の美術作品展でも招待作品として飾られた。岳陽市教育委員会などからは芸術大使という「芸術小使者」の称号も贈られた他、美術館に作品1点が収蔵されることも決まった。 鈴木さんは「自分の作品が並んだ写真を見た時は興奮した。現地には行けなかったが、オンラインで同
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来年度の予算編成 沼津市長に要望書 市議会「市民クラブ」
沼津市議会の会派「市民クラブ」(梶泰久代表)は16日、市の2023年度当初予算編成に向けた要望書を市役所で頼重秀一市長に提出した。 重点項目として、鉄道高架化を含むJR沼津駅周辺の総合整備事業推進や、指定避難所の環境改善、行政サービス効率化など5項目を要望した。 その他、老朽化した学校校舎の修繕、多様な機器を通信でつなぐIoT技術を活用した高齢者世帯への支援など、詳細な要望28項目も盛り込んだ。
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障害者人材、企業に紹介 アイエスエフネット、沼津にオフィス 地方での直接雇用支援
IT関連企業の「アイエスエフネット」(東京都)は、地方で障害者の雇用を増やそうとする首都圏企業への人材紹介や運用支援を強化する。沼津市の沼津オフィスにサポート拠点「チャレンジドオフィス」を開設した。障害者の就労支援事業を運営するグループ会社のノウハウを生かし、企業が地方で直接障害者を雇用できるためのサービスを本格展開する。 グループ会社「アイエスエフネットジョイ」は2017年から、障害者の雇用を目指す企業に、業務の中から障害者が活躍できる部分を抽出し、人材を紹介する事業を展開してきた。既にIT企業など3社に支店の一部を身体、精神の障害者が勤務するサテライトオフィスとして貸し出している。今回
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スペシャルオリンピックス日本 2選手が好成績報告 沼津市役所
11月に広島県で開かれた知的障害者のスポーツ全国大会「第8回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・広島」に出場した沼津市の選手2人がこのほど、市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果を報告した。 卓球女子に出場した森舞雪さん(21)は、17人の出場者を年齢や競技能力などで四つに分けたグループ「ディビジョン」のうち、第3ディビジョンで優勝し、金メダルを獲得。ボウリング男子の唐鎌大輔さん(36)は7人が出場した第19ディビジョンで4位に入った。 森さんは「決勝はストレート勝ち。金メダルはずっしりと重かった」と笑顔で語り、唐鎌さんは「仲間がいっぱいできた。次はメダルを狙いたい」と誓った。
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平日の部活動改革、受け皿づくり活発化 沼津市内でクラブ・団体設立の動き
沼津市の市立中学校は2023年度から、平日の部活動を週3日間、午後5時までとする取り組みを始める。国は25年度までに、少子化や教員の負担軽減を目的に休日の部活動を地域に移行する方向性を示していて、同市は先行的に平日の部活動改革にも乗り出す。学校側に呼応して、市内では今後の生徒の受け皿となるクラブや団体の設立の動きが活発化している。 11月中旬、沼津市の沢田小で開かれた学童野球9チームの合同練習会に、23年春の始動を目指す沼津中学軟式野球クラブ「沼津フェニックス」の内村義則代表の姿があった。内村代表が練習会を訪れた保護者に、新たなクラブの参加者募集のチラシを手渡すと、保護者からは活動時間や費
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小中生1万3000人の笑顔集める 沼津市制100周年記念ボード、ららぽーとに設置
沼津市は来年7月1日に迎える市制100周年の200日前となる13日、市内小中学生約1万3千人の笑顔の写真を集めたモザイクアートボードを同市の大型商業施設「ららぽーと沼津」に設置した。25日まで展示する。2024年3月末まで市内各地を巡回する。 ボードは縦2・4メートル、横2・7メートル。「次の100年」を担う市内の全43小中学校と特別支援学校3校の児童生徒が写った約2千枚を使用し、記念ロゴマークと「きらり沼津。次の100年へ」のキャッチフレーズを配した。 来年は1月4日からの市役所を皮切りに、くるら戸田、沼津駅ビルアントレなど8カ所で展示する。
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障害者施設に椅子寄贈 沼津ロータリークラブ
沼津ロータリークラブ(清マキ会長)はこのほど、沼津市東椎路の障害者生活介護施設「沼津虹の家」に車椅子に移乗するための訓練椅子15脚を寄贈した。 市内で開いた贈呈式で、清会長=写真右=が小野博信施設長に目録を手渡した。小野施設長は「利用者が在宅で暮らし続けられるよう訓練していきたい」と謝辞を述べた。 寄贈はロータリー財団地区補助金プロジェクト「未来の夢計画」を活用した。
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沼津市、26年度に新排水機場 大平地区の水害対策
沼津市は9日、2019年の台風19号で浸水被害のあった大平地区の新たな水災害対策計画を市議会建設水道委員会で報告した。26年度までに新たな排水機(ポンプ)場を設置して狩野川へ注ぐ大平江川の排水機能を高め、同様の大雨時でも床上浸水の被害が起きないよう対策する。 計画は国、県などと8月に策定した狩野川中流域水災害対策プランに盛り込まれた。1998年の同地区での水害を基に2012年に策定した現計画を見直し、24時間雨量370ミリを記録した19年の水害を想定。計13項目の対策を5年、10年、20年と時期を区切って示した。 計画では、雨水が流れ込む大平江川と狩野川の合流地点付近に、市が毎秒6・6立
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先輩・翠富士、熱海富士に続け 飛龍高2選手が大相撲入り 桑原選手→伊勢ケ浜部屋 長村選手→木瀬部屋
3月の全国高校選抜大会で団体優勝した飛龍高(沼津市)相撲部メンバーで、共に3年の桑原哲平(18)、長村晃宏(18)の両選手の大相撲入りが8日までに決まり、それぞれの親方と同校で入門報告会を開いた。2人は「横綱が目標。1日も早く関取になりたい」と力強く語った。 伊勢ケ浜部屋に入門する桑原選手は焼津市出身で、身長175センチ、165キロの体格を生かした押し相撲が魅力。「(高校の先輩で幕内の)翠富士関、熱海富士関が活躍している部屋なので強くなれると思った」と入門理由を語った。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「本人の意欲がすごく伝わってきた。体に合わせた相撲を教えたい」と期待した。 木瀬部屋に入門
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全国へ中高バトン部出場 沼津市立高、ビブリオバトルにも
全国大会に出場する沼津市立高と同高中等部のバトン部、全国高校ビブリオバトル決勝大会に出場する同高の生徒が7日、市役所水道部庁舎を訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に意気込みを語った。 バトン部はいずれも10日から千葉県で開かれるバトントワーリング全国大会に出場する。来年1月に大阪府で開かれる書評合戦のビブリオバトルには同市出身の作家宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」を紹介、県大会で優勝した鈴木遥仁さん(高校1年)が出場する。報告には県大会準優勝の真田響介さん(高校2年)も同席した。 バトン部の加藤桃佳部長(高校2年)は「観客の心に残る演技をしたい」、芹沢羽美部長(中等部3年)は「感謝や恩返しで
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障害者がごみかご作り 沼津の親子ら 来春の本格販売目指す
沼津市の障害のある生徒と保護者らが、ごみ集積所に設置する折りたたみ式かごの製作に取り組んでいる。「地域で使われる製品を作ることで、障害者が社会とつながるきっかけに」と、市内の自治会に無償で提供して使いやすさなどの意見を募り、来春からの本格販売を目指す。 取り組んでいるのは、沼津市の沼田潤さん(45)ら。沼田さんは自閉症の息子の晃太朗さん(17)=沼津特別支援学校高等部2年=が学校で学ぶ木工や縫製などの技術を生かせないかと考え、カラスなどによるごみの飛散防止に使われる折りたたみ式のかごに着目した。 現在は晃太朗さんら障害のある3人が保護者らとかごの製作を進めている。大きさは幅1メートル90
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そば店外壁に巨大絵画 まちなか“美術館”で活性化 沼津市民グループが取り組み
沼津市中心部のそば店の壁に1日、沼津の特産物などを描いた大きな壁画が完成した。同市の建築家らでつくるグループが、中心街の衰退で店舗が解体され、駐車場や空き地になったことでむき出しになった無機質な壁をキャンバスに見立て、街全体を“美術館”にしようと取り組んでいる。 同市本町の老舗そば店「安田屋」の駐車場に面した壁に同日、富士山や千本松原の風景、ミカンと茶畑、干物などを描いた高さ8メートル、幅10メートルの壁画がお目見えした。原画を描いたのは、同市北高島町の戸塚未帆さん(32)。「絵の子どもたちは、家族がモチーフ。当たり前の日常の中にある沼津の良さを詰め込んだ」と作品の
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沼津市チームに特製応援タオル 拠点置く企業贈る【市町対抗駅伝】
沼津市に製造拠点を置く総合触媒メーカーの「エヌ・イー ケムキャット」(東京都)は2日、静岡市で3日開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の沼津市チームにオリジナルの応援タオル50枚を贈った。 タオルは縦40センチ、横1メートル10センチ。青地に白で来年の市制100周年記念ロゴマークと「走り抜け、沼津!」の文字を配した。 2日、市役所で開かれた寄贈式で同社沼津事業所の佐藤森総務部長が、平田裕也監督に手渡した。佐藤部長は「地元への恩返しの気持ちで製作した。諦めずに頑張ってほしい」と激励した。平田監督は「最後まで走り抜く、闘う駅伝をしたい」と健闘を誓った。
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病院や薬局など支援 沼津市、10万~30万円給付
沼津市は1日、電気やガス料金の高騰対策として、病院や薬局に10万~30万円の支援金を給付すると発表した。 新型コロナウイルス対応に、物価高騰が重なる病院などの経営を支援する。対象は保険医療機関・保険薬局に該当する市内の病院、診療所(歯科含む)、薬局約400施設。病院は1施設当たり30万円、診療所は20万円、薬局は10万円を給付する。予算額は7400万円で、財源は国の交付金を充てる。 申請は5日から来年1月31日まで郵送で受け付ける。申請書は市ホームページからダウンロードする。問い合わせは市支援金事務局<電050(5369)6263>へ。
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海難救助の手順確認 4機関が合同訓練 沼津
静岡地区水難救済会沼津救難所はこのほど、清水海上保安部、沼津署、沼津南消防署と合同の海難救助訓練を沼津市の沼津港外港で実施した。約50人が参加した。 訓練はプレジャーボート同士が衝突した想定で行った。けが人の搬送手順や、航行不能になった船をロープでつなぎ、港までえい航する流れを確認した。海保や消防、同救済会静岡広域DRS救難所のダイバーが海に潜り、行方不明者を捜索する訓練も行った。
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明電舎、新型変電所ICT採用 人手不足対応、環境にも配慮
明電舎沼津事業所(沼津市)は、大型工場や鉄道事業者向けの「特高(特別高圧)変電所」に情報通信技術(ICT)を取り入れ、停電を伴う大規模点検の期間をこれまでの「3年ごと」から、「6年ごと」に延ばせる変電設備の販売を始めた。環境配慮型の設備とシステムを合わせ、二酸化炭素(CO2)排出抑制や人手不足に対応する。 同事業所で実際に使用する「グリーン特高変電所」内には、油やガスの数値メーターを撮影する人工知能(AI)カメラや、設備が劣化すると増える部分放電を検出するセンサーを設けた。検出したデータは保守点検員が手にするタブレット端末で共有され、点検作業も大幅に短縮された。設備も変圧器の絶縁油を従来の
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沼津市の電動キックボード実験 類似事例比3倍の利用 課題は安全面「危ない」3割
沼津市は24日、市中心部や沼津港周辺で9~10月に実施した電動キックボードの社会実験結果を公表した。国内類似の社会実験と比べて3~4倍の587回、約15万5千円の利用と売り上げがあり、一定の需要がうかがえた。一方、利用者アンケートでは3割が「危ない」との感想を記すなど、安全面での課題も浮かび上がった。 実験は9月17日~10月16日に実施した。国の特例を使い、ヘルメット着用は任意とした。利用者は226人で、平均走行距離は2・18キロ、利用時間は12分だった。利用者は47%が市内在住、26%が県外在住で、観光と街乗り需要が併存する傾向がみられた。利用者の世代別では55%が30代以下だった。
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“幻のアボカド”収穫 沼津西浦産 露地栽培で国内北限
沼津市西浦地区で露地栽培のアボカドの収穫が始まり、生産者の原田尚一さん(42)が市役所を訪れ、頼重秀一市長に今年の生育状況を報告した。収穫量が少ない“幻のアボカド”で、今月末ごろまで計400~500個の出荷を見込む。 同地区のアボカド栽培は「寿太郎みかん」の生みの親として知られる故山田寿太郎さんが約70年前に始めた。露地栽培では国内の北限とされ、山田さんが苗木を配った数軒が少量生産してきたが、市場にはほとんど出回っていなかった。山田さんから苗木を譲り受けて栽培してきた原田さんは3年前から沼津中央青果(同市)に出荷を始め、一部の青果店が取り扱うようになった。 原田さ
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コンテナ積み替え場 JR貨物、沼津新駅に設置検討 トラック荷物を鉄道に移動
JR貨物は21日、JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴い、沼津市原地区に移転する新貨物ターミナル駅の造成工事現場を公開した。花岡俊樹執行役員東海支社長は新貨物駅に、一般のトラックで持ち込んだ荷物を鉄道のコンテナに積み替えられる「積替ステーション」の設置を検討していることを明らかにした。コンテナ専用のトラックが不要となり、荷主が鉄道貨物を利用しやすい環境整備を図る。 鉄道コンテナ輸送は荷主が出発地でコンテナに荷物を積み込み、専用トラックを使って貨物駅に運ぶのが一般的。軽トラックやライトバンでも荷物を駅に持ち込める形にし、これまで鉄道貨物を利用しづらかった企業への需要拡大を狙う。大型トラックの運転手
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柳家甚語楼さん 古典落語を熱演 長泉
長泉町の長泉落語会と町の高齢者向け生涯学習講座「くすのき学級」は18日、合同の落語会を町文化センターベルフォーレで開いた。落語家の柳家甚語楼さんが約170人を前に古典落語を披露し、客席を笑いで包んだ。 同落語会は町内で定期的に寄席を開いてきたが、コロナ禍で中止が続き、3年ぶりの開催。甚語楼さんは、知ったかぶりの隠居がいいかげんな和歌の解釈を教える「千早ふる」と、大金を拾った飲んだくれの魚屋を妻が改心させる人情話「芝浜」の2席を演じた。
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運転代行業者に支援金 沼津市 路線バス、タクシーも
沼津市は18日、燃料費高騰や新型コロナウイルスの影響を受ける市内の自動車運転代行やタクシー事業者、路線バス運行事業者に対し、支援金を交付すると発表した。 自動車運転代行事業者には、市内を拠点にする車両1台につき、3万円を給付する。1事業者当たりの上限は30万円で、予算額は100万円。 路線バスとタクシー(福祉タクシーを除く)事業者には、バスが1台当たり10万円、タクシーが1台当たり5万円を支給する。予算額は2600万円。路線バス事業者にはさらに運行維持補助金として、走行距離1キロ当たり1万円を補助する。予算額は6200万円。 財源はいずれも国の新型コロナウイルス対応臨時交付金を充てる。
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ホロコーストの歴史知って 沼津でパネル展、子供の暮らし紹介
パネル展「空のない星~ホロコーストの子供たち」(命のビザ・杉原千畝夫妻顕彰会、駐日イスラエル大使館主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が17日、沼津市大手町のプラサヴェルデ市民ギャラリーで始まった。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の時代に生きた子供たちの暮らしを紹介する。21日まで。 イスラエルのホロコースト歴史博物館が企画したパネル27枚を展示した。ナチスの迫害から逃れ、隠れて暮らす中でも子供たちが絵を描いていた様子や、ゲットー(ユダヤ人隔離居住区)や強制収容所でも、大人が子供たちに教育の場を設けていたことなどを紹介している。 リトアニアに逃れたユダヤ人に日本への通過査
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書評合戦「ビブリオバトル小中学生大会」観戦者募集 沼津で12月11日
沼津市立図書館は12月11日、小中学生による書評合戦「ビブリオバトル小中学生大会」の決勝大会を同図書館で開く。図書館は観戦者を募集している。 大会は動画による1次審査を通過した小中学生14人が、お薦めの本を1人5分(小学生は3分)で紹介した後、出場者全員で3分間(同2分)討論する。小学生の部、中学生の部でそれぞれ観戦者が投票し、1位の「チャンプ本」と2位の「準チャンプ本」を選出する。 小学生の部は午前10時、中学生の部は午後1時半から。観戦申し込みは24日午前9時半から、電話やメール、同館のカウンターで受け付ける。 申し込み、問い合わせは同館<電055(952)1234>へ。
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静浦小中校が研究成果 一貫校9年間の取り組み紹介 沼津
沼津市獅子浜の静浦小中一貫学校は11日、開校時の1年生が最終学年の9年目を迎えたことを受け、これまでの研究成果の発表会を同校で開いた。オンラインでの講演会も含め、市内外の教員や教育関係者が参加した。 2014年に開校した同校は、県内で初の新築の施設一体型小中一貫学校。発表会の全体会では、大川淳校長や研究担当の教員が、9年間の取り組みについて紹介した。小中の9年間を「4・3・2」に区分し、段階的な教科担任制を採用するなど、成長に応じた指導に取り組んできたとした。 カリキュラムの作成やマネジメントについては、学年のつながりを意識した学習単元の作成などを説明し、全国学力・学習状況調査(全国学力
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静岡人インタビュー「この人」 造形作家として地元で初の個展を開いた看板店社長 野口大さん(沼津市)
沼津市の看板製作会社の2代目社長として、現場作業や経営に携わる傍ら、作業場で出た鉄板などの廃材を利用し、昆虫や動物を緻密に表現した造形作品を制作している。遅咲きの造形作家として、10月に地元のららぽーと沼津内の店舗で初めての個展を開催した。44歳。 ―造形作品の制作を始めたきっかけは。 「2018年に父から社長を引き継ぎ、弟と会社を経営していく中で、自分の会社の『強み』は何かと考えた。新しいアイデアを思いついても、すぐに他の会社に模倣されてしまう。ならば、まねされないようなことをやって、技術をアピールしようと始めた」 ―どのように作品をつくっていくのか。 「看板の骨組みになる鉄板の端
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記者コラム「清流」 キックボードを体験
沼津市が9月から1カ月間、ヘルメットを任意着用とした電動キックボードの社会実験。土曜の昼下がり、会社近くから沼津港までの約1.8キロを試しに往復してみた。 ぶっつけ本番で乗ったが、やはりバランスを取るのが難しい。心配になり、最初は車通りの少ない道を走った。しばらくすると慣れて広い道を走行したが、最大時速15キロとはいえ、大型車両が横を通るのは少し怖さを感じた。一方でカラッとした秋の風を受けて走るのは、爽快だった。 ヘルメットなしで走ってみたが、交通量の多い道では必要だと感じた。加えて今回の実験では、走れば心地よさそうな狩野川の堤防道路は、通行禁止。堤防道路のような道をキックボード専用道や
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地元の逸品いろいろ 沼津・旧西浦小でローカルマーケット
沼津市の三浦(さんうら)地区や戸田地区ゆかりの店舗が集う「西浦ローカルマーケット」(実行委主催)がこのほど、同市の旧西浦小で初開催された。特産のミカンなどを使った商品が並び、家族連れなどでにぎわった。 市内5地区が連携し、地域活性化を目的に開く「沼津ローカルマーケット」の取り組みの一環。両地区ゆかりの16店舗が菓子や軽食、木工品などを販売した。BMXやアロマソルトづくりなどのワークショップも開かれた。西浦小卒業生による鼓笛隊演奏もあり、会場を音楽で彩った。 実行委員の渡辺頼子さんは「多くの地元の方が協力してくれた。たくさんの人が訪れてくれて良かった」と話した。
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先生は警察官や飲食店員 働く意義、魅力説く 沼津五中
沼津市立第五中は2日、さまざまな分野で働く地域の人たちを招いての職業講話を同校で行った。2年生約130人が講師の仕事内容を聞き、積極的に質問した。 同校コミュニティースクールの取り組みの一環。校区内在住者を中心に製造業やIT、金融、警察官など多彩な職業に携わる10人が講話し、生徒はこのうち興味のある4人の話を聞いた。 同市などで飲食店を運営する望月大樹さんは、働いて金銭を得ることは「価値の交換」だとして、仕事に就いた際は「自分が提供できる価値は何か考えよう」と生徒に呼びかけた。飲食店で大切なことは何かとの質問には「笑顔。AIの時代でもそこは変わらない」と強調した。 佐藤遼己さん(14)
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3年ぶり“華やかな秋” 静岡県華道展 沼津で開幕 計240点展示
静岡県内25流派が集う第69回県華道展(県華道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が2日、沼津市大手町のプラサヴェルデ市民ギャラリーで開幕した。7日まで。 3年ぶりの開催。3部構成の展示で、2日間ごとに作品を入れ替え、県内の華道家252人の計240点を披露する。赤く色づいた葉や、キク、ケイトウ、リンドウなど秋を思わせる花々を用い、落ち着いた中にも華やかさを感じさせる作品が並ぶ。 開会式で連盟の渡辺華凰会長は「3年ぶりの開催ということもあり、華道家たちが力を奮ってくれた」とあいさつ。静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長らとテープカットして開幕を祝った。 期間中は来場者の人気投票による作品コン
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杉原千畝夫妻の碑前祭 「命のビザ」遺功しのぶ 沼津
第2次世界大戦中、ドイツの迫害からリトアニアへ逃れたユダヤ人に日本への通過査証(ビザ)を発給して救った外交官杉原千畝(1900~86年)と沼津市出身の妻幸子さん(1914~2008年)の功績をたたえる第2回碑前祭「命のビザ希望の集い」が30日、同市の港口公園で開かれた。イスラエルやリトアニア、ポーランドの在日大使館関係者や頼重秀一市長らが出席した。 参加者は2020年に同公園に建立された顕彰碑に花や茶を供え、夫妻の遺功をしのんだ。イスラエルのギラッド・コーヘン大使は「インターネット上では人種差別がまん延している」とし、杉原夫妻の行動は「人種差別に反対する大切な価値観だ」とたたえた。リトア
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商店街路上に休憩場所 ヒト中心の空間利用模索 沼津市、11月15日まで社会実験
沼津市などは27日、中心市街地の回遊性向上を目的にした社会実験「オープンヌマヅ2022アーケード」を同市大手町の沼津仲見世商店街で始めた。JR沼津駅付近鉄道高架化に伴う市街地再生に向け、商店街の道路上に休憩場所を設けるなどヒト中心の空間利用を模索する。11月15日までの各日午前9時~午後7時。 実験は約260メートルの商店街4カ所に休憩や飲食に活用できる椅子やテーブルを置いた。商店街南端には、毎日4~6のスタンドが出展し、軽食や雑貨などを販売する。性別や世代を判別する人工知能(AI)カメラを1台設置し、期間中の通行状況を分析する。 空き店舗の旧マルサン書店仲見世店内では、市立図書館で所蔵
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障害者と雇用企業 働く環境語り合う 沼津
静岡県特例子会社連絡会とNPO法人いろは(裾野市)はこのほど、障害のある人や保護者と、障害者を雇用する企業の担当者が語り合う「企業とかたろうINしずおか」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。企業が障害者の働きやすい環境を整備して設立する「特例子会社」の幹部や、障害者と保護者ら約100人が参加した。 基調講演として、NPO法人障害者雇用部会(横浜市)の小形秀夫理事長が、障害者雇用の現状を紹介した。高齢化による労働人口の減少から、障害者の働く環境は「広がりこそすれ、狭まることはない」とし、得意な分野を伸ばして苦手な部分を支援する環境が必要と強調した。 参加者は12のグループに分かれ、企業の担当
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電動キックボード 事故、交通違反ゼロ 沼津市の社会実験まとめ
沼津市は26日の定例記者会見で、9~10月に市中心部や沼津港周辺で実施した電動キックボードの社会実験結果の概要を明らかにした。期間中、事故や交通違反の摘発はなかった。 市まちづくり政策課によると、9月17日~10月16日の期間中の利用者は226人、利用回数は587回で、おおむね市が予想した利用状況だったという。今回の社会実験は国の特例でヘルメット着用が任意だったが、貸し出し場所に担当者が常駐した2カ所でヘルメットを貸し出した。ヘルメットの利用は3件だった。 市は今後、利用者が市内をどう回遊したかなど、詳細なデータの検証結果をまとめ、公表する。
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沼津の中学部活動 平日週3日、午後5時まで 23年度から
沼津市教委は25日、来年度から市立中学校の平日の部活動を週3日、活動終了を午後5時までとする方針を市総合教育会議で報告した。国は少子化で学校単位の活動が困難なことや、教員の負担軽減を目的に、中学校の休日部活動を2025年度までに段階的に地域移行する方向性を示していて、市教委は先行的に平日の部活動改革に乗り出す。 市教委によると、同市の市立中学校(市立高中等部除く)は現在、8校で平日週4日、9校で週3日と、既に半数の学校で週3日の活動となっている。市教委は来年度から市内2校で原則全員加入となっていた部活動を全18校で任意加入とし、平日の活動日も市全体で統一して地域移行に備える。奥村篤教育長は
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「するがの極」食味良好 JAふじ伊豆 首長に新米PR
JAふじ伊豆(鈴木正三組合長)は24日、管内のうち4市町(沼津市、裾野市、長泉町、清水町)で手がけるブランド米「するがの極(きわみ)」の新米販売が13日に始まったのに合わせ、地元市町のトップを訪ねてアピールした。 「するがの極」は県の奨励品種「きぬむすめ」のうち、独自基準を満たした一等米。2017年から旧JAなんすんなどがブランド化を始めた。JAふじ伊豆によると、今年は天候不順に見舞われた時期もあったが、生産者の適切な管理で米のおいしさを評価する「食味値」の高い米が多く生産されたという。 24日は鈴木組合長が沼津市役所に頼重秀一市長を訪ね、新米を届けた。鈴木組合長は「今年はいい出来で、収
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造形作品で技術アピール 沼津の看板店2代目社長、端材で生物を緻密に表現 31日まで個展
沼津市大諏訪の看板製作会社「微助人(びすけっと)」の2代目社長野口大さん(44)が、仕事で出る鉄板などの端材を使い、動物などの造形作品を制作している。31日まで市内で個展を開催中で「技術やデザイン力をアピールし、看板の可能性を広げたい」と思い描く。 高校卒業後、看板職人となった野口さんは2018年、父の繁明さん(69)から社長職を譲られた。経営を引き継ぐと、「新しいアイデアを思いついても、すぐ模倣されてしまう」と競争の厳しさを痛感した。設備投資も必要なく、まねされない技術は何か―。たどり着いたのが、技術力を生かした造形作品の制作だった。 作業場には、看板の骨組みに使う鉄板の端材や、「番線
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インボイス制度 事業者相談に対応 三島信金が職員勉強会
三島信用金庫はこのほど、企業が税額を詳しく記載する経理書類「インボイス(適格請求書)」制度が来年10月から導入されるのを前に、職員を対象にした勉強会を長泉町の同信金本部で開いた。11月17日午後3時から事業者向けにオンラインセミナーも開く。 勉強会は取引先の相談に職員が答えられるようにするために企画し、三島税務署の職員2人が講師を務めた。仕入税額控除の適用を受ける場合は、インボイス発行登録業者からインボイスの交付を受ける必要があることなどを説明した。登録を悩む事業者には、国税庁のホームページに掲載されているチェックシートを活用するよう呼びかけた。 事業者向けセミナーは税理士らが講師を務め
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商店街休憩場所にWi-Fi 沼津市、仲見世で27日から社会実験
沼津市は19日、市中心市街地まちづくり戦略会議の第10回会合を市水道部庁舎で開き、27日から中心部の沼津仲見世商店街で実施する社会実験「オープンヌマヅ・アーケード」の計画内容を報告した。旧マルサン書店仲見世店跡に設ける休憩スペースには、無料のWi-Fiを設置する他、商店街南端には、軽食や雑貨などを販売する計30店舗が日替わりで4~6店出店する。 実験は市などが11月15日まで、中心市街地の回遊性向上を目的に実施する。約260メートルの商店街に4カ所の休憩スペースを設ける。4月にJR沼津駅南口のイーラde前で実施した社会実験での利用者の意見を踏まえ、旧マルサン書店には無料Wi-Fiを設置し、
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バルコニーやかまど復元 「松城家住宅」大規模修復が完了 沼津市戸田、11月3日から一般公開
沼津市戸田の国指定重要文化財「松城家住宅」で2016年から行われていた解体修復工事がこのほど完了し、報道陣に18日公開された。建物を分解して修復、復元する大掛かりな工事で、建造当時あったバルコニーなどが復元されたほか、しっくいの壁や壁紙なども当時の物を残しながら修復した。11月3日午後3時から一般公開する。 工事は老朽化した建物の保存や耐震化を目的に行われた。建物を半解体し、鉄骨による補強などを実施。バルコニーのほか、風呂場に改装されていたかまどなども復元した。ポルトガル製とされる天井に貼られた幾何学模様の壁紙も一部を複製して貼り直した。 主屋の内部にある松崎町出身の左官の名工、入江長八
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創設者の江原素六翁 遺徳をしのぶ 東京・
明治時代、静岡県東部の産業や教育振興に尽力した江原素六翁(1842~1922年)が創設した麻布中(東京都港区)の1年生約300人が13日、沼津市駿河台にある素六翁の墓地を訪れ、遺徳をしのんだ。 22年から始まった墓参は同校の恒例行事で、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。墓前祭には、地元顕彰会の会員や頼重秀一市長、素六翁のひ孫の江原素有さんらが参列した。生徒の代表が墓石に水をかけ、墓前に花を手向けた。 同校の平秀明校長は、生徒が素六翁の功績を学んできたと墓前で語りかけ、「勉学にいそしみ、精進していく」と誓った。 生徒は素六翁の功績などを展示する市明治史料館も訪れた。
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飛龍高生2人に栄誉賞 総体Vのレスリング菊地さん、水泳杉山さん 沼津市
沼津市は13日、いずれも飛龍高3年で高校総体のレスリング男子51キロ級で優勝した菊地優太選手と、水泳男子400メートル個人メドレーで優勝した杉山大晟選手に市スポーツ栄誉賞を贈った。市役所で開かれた贈呈式で頼重秀一市長がそれぞれ、記念の盾を手渡した。 全国高校選抜、国体少年男子フリースタイルの3大会を制した菊地選手は「高校総体と国体の決勝は同じ相手。特に国体では緊張せずにできた」と振り返った。杉山選手は「個人の自由形400メートルは3位だったので、その悔しさを晴らせた」と喜んだ。2人は共に大学でも競技を続ける予定で、菊地選手は「まずは体重を大きくしたい」、杉山選手は「学生選手権でも優勝を目指
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経営センスや資質磨く 沼津信金 若手向けビジネス塾開講
沼津信用金庫(鈴木俊一理事長)はこのほど、若手経営者らが経営のセンスや資質を磨く第15期「ぬましんビジネス塾」の開講式を同市の「ぬましんCOMPASS(コンパス)」で開いた。 同塾は3年ぶりの開催でこれまで延べ350人が受講した。12月まで計6回、地方創生や財務分析など、専門家を招いて経営スキルを学ぶ。初回は製造業や運送業、小売業などさまざまな業種の企業経営者や後継者ら12人が出席した。鈴木理事長は「原料費高騰などで、中小企業は厳しい情勢。次世代を担う方々の経営に役立ててほしい」とあいさつした。 初回は企業の広報を支援する「ビズホープ」(三島市)の寺田望代表が、広報やマーケティングについ
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「本物の音楽聴かせる」 鮫島秀樹ら、沼津でライブ【とんがりエンタ】
世良公則&ツイスト、ハウンドドッグの元ベーシストで沼津市のPR大使「燦々[さんさん]ぬまづ大使」も務めた鮫島秀樹率いる2バンドが29、30の両日、同市のトニーズホノルルでライブ「ぬまづミュージックフェス」に出演する。地元シンガーとも共演する鮫島は「実力派のメンバーぞろい。本物の音楽を聴かせたい」と意気込む。 29日は中沢ノブヨシ、はたけやま裕、井手麻理子、原田喧太とつくる「SSP」に、沼津を拠点にするジャズシンガー真由美、アコースティックギターの丸山ももたろうが加わり、洋邦のカバー曲を奏でる。30日はichiro、ロジャー高橋との「The sons」に元SDN48のシンガーmirayをゲス
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沼津ゆかりの作家紹介 静岡新聞夕刊小説「頼朝」秋山さん、芥川賞作家・宇佐見さん 市立図書館で企画展
沼津市立図書館は11月13日まで、読書週間(10月27日~11月9日)に合わせた企画展「歴史小説の中のぬまづ」を同館で開いている。本紙夕刊「頼朝 陰の如く、雷霆の如し」を連載中で同市在住の作家秋山香乃さんら、沼津ゆかりの歴史作家や小説を紹介している。11月6日午後1時半からは同館で秋山さんの講演会も開く。 同週間に合わせ、同館2階の「名誉市民・郷土ゆかりの人物著作コーナー」も拡充し、同市出身の芥川賞作家宇佐見りんさんのコーナーを新設した。 企画展では、秋山さんの「氏真、寂たり」のゲラや愛用のペンなどを展示している。秋山さんの夫で作家の鈴木英治さん(同市出身)の「にわか雨」など、歴史小説約
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海ブドウ 沼津の小学校プール跡で陸上養殖 11月初出荷目指す
沖縄県で海ブドウの養殖を手がける企業が、昨年閉校した沼津市の旧内浦小のプール跡で“沼津産海ブドウ”の陸上養殖に取り組んでいる。4日には「しずおか海ぶどうLABO.(ラボ)」と名付けた施設で初の植え付け作業が始まり、本格稼働した。11月中旬にも沼津産の初出荷を目指す。 プール跡での養殖に乗り出したのは「Rカンパニー」(長泉町)。三島市内で飲食店を経営していた同町出身の永井良太社長(37)が5年前、沖縄県宮古島市に移住。2018年から同市で海ブドウの養殖を始めた。 永井社長が本州での事業拡大を考えていた際、沼津市が、養殖場に適した排水設備が備わる旧内浦小プールを活用す
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記者コラム「清流」 行政と「お客さま」
戸籍の書類が必要になり、本籍地の浜松市役所に電話をかけると、電話口の職員に「お客さま」と呼ばれた。丁寧な印象は受けるし、確かに「客」なのだが、どこかしっくりこない。 沼津市で開かれた「リノベーションまちづくりサミット」のある登壇者が、同じ違和感を口にしていた。市民は行政に「お客さま意識」を持ち続けていいのか、と。サミットには、自らリスクを取って空き家を改修し、新たな事業に取り組んだ人が集っていた。 「まちづくり」というと、しばしば行政の補助金が付いて回る。しかし、補助金頼みではなく、自ら稼ぐ仕組みを作らなければ、持続可能なまちづくりにはならない。お客さま意識を脱し、リスクを取って自ら動く人を
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フェンシング女子・脇田選手 日本選手権「銅」沼津市長に報告
全日本フェンシング選手権大会(9月、東京)の女子サーブル個人で3位に輝いた沼津信用金庫所属の脇田樹魅選手が30日、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果を報告した。今春から同市を拠点に活動する脇田選手は「沼津に移住して初めての銅メダル。支えてもらった皆さんに見せられてうれしい」と喜びを語った。 脇田選手は「職員の応援を受け、いい意味でプレッシャーを感じていた。味方がいるのは心強い」と感謝し、「世界でもメダルを取りたい」と早速先を見据えた。日本選手権で敗れた相手は、世界選手権覇者の江村美咲選手。不調の江村選手に「試合の途中で勝てると感じたが、もう時間がなかった。メンタルで負けた」と悔しさもにじ
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沼津市の新体育館 工事完了1カ月遅れ 開館は2023年3月に
沼津市は30日、建設中の新総合体育館(同市御幸町)について、工事完了が約1カ月遅れることから、開館を予定していた来年2月から3月に延期すると市議会建設水道委員会で報告した。 市総合体育館整備室によると、世界的な半導体不足で大型空調機の動力制御盤の供給に遅れが生じ、納入が約4カ月遅れたのが主な原因。工事スケジュールを見直し、1カ月の遅れに短縮したという。13台導入する空調機は既に一部が現場に搬入済みで、順次据え付ける。工事は来年1月末に完了し、1カ月程度開館の準備を行う。 総合体育館の完成時に使用中止が決まっている市民体育館、勤労者体育センター、香陵武道場は、新体育館の供用開始まで利用期間
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新中間ごみ処理施設 沼津市、配置計画を見直し 敷地範囲拡大へ
沼津市は30日、2029年度の稼働を目指しているごみの新中間処理施設について、施設予定地の範囲を広げるなど配置計画を見直すと、市議会民生病院委員会で報告した。 新中間処理施設は現在、基本設計が終わり、事業者選定を進めている段階。市新中間処理施設整備室によると、複数のプラントメーカーから効率的な施設配置や車両動線の確保を図るため、敷地拡大の必要性を指摘されたという。 市は新中間処理施設を整備する範囲を南側の余熱利用施設整備予定地まで拡大し、面積は約2万平方メートルから2・5万平方メートルとなる。施設の処理能力などは変更しない。 余熱利用整備施設は、現在の焼却場跡地に整備する。
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停止のごみ処理施設 解体費約5.5億円 土肥戸田センター
沼津市は30日、12月末で稼働を停止するごみ処理施設「土肥戸田衛生センター」(伊豆市小土肥)について、施設解体費が約5億5200万円に上る見込みを市議会民生病院委員会で公表した。 市クリーンセンター管理課によると、施設が傾斜地にあり工事に時間を要するため、解体に約4億円、約2・9キロある送水管の撤去に約1億円かかるとした。沼津市と伊豆市との費用負担の割合は両市の協議で決定する。 同センターは両市による一部事務組合が運営している。旧戸田村域と旧土肥町域のごみ処理を担っているが、伊豆市と伊豆の国市が共同で新処理施設を建設したことから、12月末で稼働停止する。
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重文「松城家住宅」11月3日から公開 沼津市、修復工事進む
沼津市は11月3日から、2016年から大規模修復工事を進めている国の重要文化財「松城家住宅」(同市戸田)を一般公開する。 市は開会中の市議会9月定例会に指定管理者を戸田観光協会に指定する議案を提出している。修復工事は間もなく完了し、一般公開へ準備を進める。 公開初日は午後2時から式典を開く。毎週水曜を休館日とし、年末年始を除き通年で公開する。 市は老朽化した建物の保全と耐震化を目的に一部の建物を解体や半解体した上で、修繕工事を実施した。 松城家住宅は回船業を営んだ松城家の当主2代兵作が1872~76年に建築した。2階建ての主屋は擬洋風建築で、松崎町出身の左官の名工、入江長八のしっくい
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ミセスジャパン出場4人 日本大会を前に抱負 沼津
人生経験を通じた女性の内外面の美しさを競う「ミセスジャパン2022静岡大会」(8月、沼津市)で、10月18日に都内で開かれる日本大会への出場権を獲得した4人が29日、同市役所を訪れ、頼重秀一市長に抱負を語った。 訪れたのは、25~45歳の「ヤングミセス」部門でグランプリに輝いた同市出身の塚本麻里江さん(38)=東京都=、46歳以上の「クラシックミセス」部門グランプリで静岡市清水区の安本梨花さん(55)、「アンバサダー」に選出された沼津市の荻野絵美さん(42)と浜松市中区の石動敬子さん(36)。 塚本さんは「ようやく実感が湧いてきている。地元沼津の紹介もしたい」と意気込みを語った。経営する
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適正な学校規模、地域と議論 沼津市教委が11月から懇話会
沼津市教委は29日、市内の児童生徒数の減少を受け、11月下旬から17の中学校区ごとに学校規模・配置の適正化や部活動の地域移行などについて住民らと意見交換する「地域懇話会」を開催する方針を、市議会文教産業委員会で報告した。市教委は児童生徒数の推移予測も示し、5年後にはピーク時(1982年度)の3分の1を割り込むとみて、懇話会では推移予測を議論のたたき台とする。 10月25日に開かれる総合教育会議で出た意見も踏まえて協議する。現在5中学校区で導入している「コミュニティ・スクール」の取り組みの市全域導入について検討も進める。23年度初頭までに全校区で第1回を開き、必要に応じて複数回開く予定。
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沼津市庄司美術館 2023年1月再開へ
沼津市は29日、指定管理者の不在で休館中の庄司美術館(モンミュゼ沼津)について、2023年1月にも再開する方針を市議会文教産業委員会で明らかにした。 市は新たな指定管理者に、県東部の芸術家らが設立した同市のNPO法人「レザミ・デ・ザール」(松永純理事長)を指定する議案を市議会9月定例会に提出していて、可決され次第、本格的な再開準備に取りかかる。再開までの間に企画展の準備や、館内の壁紙の貼り替え作業を進める。 同美術館は1999年に死去した庄司辰雄元市長の遺族から私設美術館の寄付を受け、2000年から市の美術館として運営している。今年4月から休館中。
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沼津中央公園の活用法探る 再整備へワークショップ
沼津市は、2025年度の着工を目指す中央公園(同市大手町)の再整備に向け、新たな公園の活用法などを考えるワークショップを10月から始める。1日午後1時からは、全国でまちづくり事業に携わる建築家の西村浩さんを講師に同公園隣接のビルで、事前勉強会を開く。 1970年に開設した中央公園は、市中心部にあり、面積約6100平方メートル。市民の憩いの場として活用される一方、使い勝手の悪さも指摘されている。市は民間資金を活用する「パークPFI(公募設置管理制度)」の導入も視野に、基本計画策定に向けた作業を進めている。 ワークショップは16日から来年1月まで、専門家らを招き、計4回開催する。11月4日に
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大幅な事業費増大 鉄道高架化に質問相次ぐ 沼津市議会一般質問
沼津市議会9月定例会は27日、一般質問を行い、6氏が登壇した。県が市負担分も含む大幅な事業費増大見通しを明らかにしたJR沼津駅付近鉄道高架事業に関する質問が相次いだ。 川口三男氏(共産党)は高架工事に関連した道路整備などを含む沼津駅周辺総合整備事業や、高架完成後の鉄道施設跡地利用について質問した。平野明文沼津駅周辺整備部長は事業の完了時期について、高架化後でなければ施行できない箇所があるとし、「高架完了後、おおむね5年程度」と述べた。施設跡地には、公共公益施設や防災公園などを検討しているとした。 梅沢弘氏(無所属)は、事業費増大を踏まえ、改めて高架化の是非を問う住民投票をすべきとただした
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レスリング世界V 森川選手おめでとう 沼津市役所に看板
沼津市は26日、レスリング世界選手権の女子65キロ級で初優勝した同市出身の森川美和選手(ALSOK)の快挙をたたえる看板を市役所玄関前に設置した。 看板は縦4・6メートル、横1・2メートル。「レスリング世界選手権 メダル獲得おめでとう‼」の文字と、金メダルのイラストが描かれている。 森川選手は沼津第三中から、レスリングの強豪・安部学院高(東京)、日体大に進んだ。14日にセルビア・ベオグラードで開かれた世界選手権で初優勝した。
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「表参道よさこい」特別賞 沼津「りぐる」市長に喜び報告 コロナ禍乗り越え
8月に東京・表参道で開かれた関東最大級のよさこい演舞イベント「原宿表参道元気祭スーパーよさこい2022」で、特別賞の高知県知事賞を受賞した沼津市のチーム「りぐる」(中川尚子代表)がこのほど、同市役所を訪れ、頼重秀一市長に受賞を報告した。 イベントには全国から80チームが参加。同チームは、フランス語で「良い旅を」という意味の「ボン・ボヤージュ」をテーマにしたオリジナル曲で2日間にわたり約80人で演舞した。縮小開催だった今年は大賞選出がなかったが、高い評価を得たチームに贈られる同賞を受賞した。 中川代表は「コロナ禍で2年間活動や練習を休止していた中、メンバーがモチベーションを持ち続けてくれ
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セーリング・高橋選手「パリ五輪で金メダル」 沼津市長に決意
東京五輪セーリング男子49er級に出場した沼津市出身の高橋レオ選手(23)が21日、同市役所を訪れ、頼重秀一市長に2024年パリ五輪への抱負を語った。 母の出身地の同市で8歳まで暮らし、父の母国のニュージーランドに移住した高橋選手は、東京五輪で日本人過去最高の11位の成績を収めた。現在は神奈川県を拠点に世界各地を転戦している。 今年から新たに森嶋ティモシー選手とチームを組む高橋選手は「パリ五輪では、金メダルを目指したい。まずは来年の世界選手権で上位に入り、出場権を獲得したい」と意気込みを語った。 頼重市長は「沼津からオリンピアンが出たことは誇り。2年後の五輪が楽しみ」と激励した。
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沼津工高生、全国へ決意 市役所訪問、活躍報告も
今年の高校総体や全国大会に出場、または国体に出場予定の沼津工高の生徒が21日、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果や意気込みを語った。 訪れたのは、ボート部から、10月に栃木県で開かれる国体少年男子ボートかじ付きクオドルプルに出場する佐々木吾滝、小坂響己の両選手(いずれも3年)、ダブルスカルの川本晴、高村崚の両選手(同)。陸上部から、高校総体男子5千メートル競歩に出場した長沢佑選手(同)。ロボット制御部から、ロボット技術を競う「WRO Japan決勝大会in浜松」に出場した2チーム5人。 高校総体にも出場し、シングルスカル6位だった佐々木選手は「悔しかった。国体では優勝したい」。長沢選手
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仲見世に休憩スペース 商店街の活用探る 沼津市が社会実験第2弾
沼津市は10月27日から11月15日まで、JR沼津駅付近の鉄道高架化に伴う中心市街地の回遊性向上を目指した社会実験「オープンヌマヅ」の第2弾を同市の沼津仲見世商店街で実施する。商店街にテーブルや椅子を置いたくつろげる場所や、飲食や雑貨販売などのスタンド式の出店を設置する。空き店舗となっている旧マルサン書店仲見世店内にも休憩スペースなどを設ける。 実験はUR都市機構中部支社、同商店街振興組合と共催する。沼津駅前の道路1車線を規制した4月の社会実験とは異なり、普段から車の乗り入れが規制されている同商店街でヒトを中心にした道路空間の新たな活用法の検討を目的にする。 約260メートルの区間に椅子
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旧統一教会の接点 後援や補助金なし 沼津市
沼津市の頼重秀一市長は21日の定例記者会見で、同市と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との接点に関する調査結果を明らかにした。事業への後援、共催は文書が残る2019年度以降、補助金交付は同じく12年度以降、いずれも確認されなかった。 市は全国霊感商法対策弁護士連絡会のホームページで示されている関連団体などを対象に、今月7日までの状況を調べた。
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全23小学校の空撮動画公開 沼津市制100周年を記念
沼津市は、来年の市制100周年を記念して全23小学校(小中一貫校を含む)をドローンで撮影した動画「空からの学校訪問」を順次、公開している。10月中に全校が見られるようになる。来年度は全中学校の動画を撮影、公開する。 動画は地域の魅力発信や記録などを目的に撮影した。撮影、編集は市広報課シティプロモーション係の遠藤友之係長と芦川諒太主事が行った。撮影は夏休み中に行い、校舎や校庭を中心に、学校周辺の様子が分かる約1分45秒の動画と写真6枚を公開している。 遠藤係長は「普段見られない上空からの視点から映像で、新たな発見をしてほしい」と願い、芦川主事は「できるだけ、校舎に掲げられた校章が映り込むよ
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市営今沢団地、建て替えへ 沼津市が解体開始、PFI計画
沼津市は、老朽化が進む市営今沢団地(同市今沢)の民間資金活用による社会資本整備(PFI)での建て替えを計画している。20日から解体が始まり、全20棟のうち、17棟の解体に順次着手する。事業完了は2032年度を予定する。 建て替えるのは、1968~69年度に建設されたコンクリートブロック造りのB棟9棟(計54戸)と、68~71年度築で鉄筋コンクリート造りのA棟8棟(計262戸)。B棟9棟の解体は、来年2月中旬までに終える。A棟はB棟部分に新たな建物が建設された後、入居者の移転を行った後で解体する。建て替え対象外のA棟の3棟は、2030年代中に解体する。 新たな整備戸数は275戸の予定。今年
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日中友好を願い子どもの写真展 沼津
日中国交正常化50周年を記念した「日中子ども写真展」(県日中青少年写真展実行委員会主催)が16日、沼津市大手町のキラメッセぬまづ市民ギャラリーで始まった。18日まで。 写真家の岡本央さんが、北京や陝西省、新疆ウイグル自治区など、中国各地で撮影した子どもたちの日常風景など約80点が展示されている。浜松まつり(浜松市)のたこ揚げ合戦など、日本の子どもたちを撮った作品も飾られている。 17日は昆劇と詩吟、二胡(にこ)の演奏会や、中国人留学生の教育に力を入れた掛川市出身の松本亀次郎(1866~1945年)に関する講演会も開く。入場料500円(大学生以下無料)。
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伝統的漁の様子描く 沼津市教委 絵馬22点を市文化財指定
沼津市教委はこのほど、同市沿岸の伝統的な漁法の様子を描き、神社に奉納された「沼津沿岸の漁撈(ぎょろう)に関する奉納絵馬」22点を市有形民俗文化財に指定した。指定は8日付。 指定された絵馬は1892(明治25)年~1953(昭和28)年に同市の三浦(さんうら)地区を中心にした計11の神社に豊漁や漁の安全を祈願して奉納された。伝統的な漁法や、かつて同地区で盛んに取られたカツオやマグロ漁の様子を今に残す貴重な史料として評価された。 大きさは絵馬によって違い、縦30~90センチ、横50~120センチほど。素材は木やブリキで、中には和紙やキャンバスを貼って描かれた物もある。指定された絵馬の一つ、0
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電動キックボード出発式 沼津、10月16日まで貸し出し
沼津市は16日、市中心部や沼津港周辺で、ヘルメットなしで電動キックボードを公道走行できる県内初の社会実験の出発式を同市の中央公園で行った。実験は17日から10月16日まで。市中心部や沼津港に7カ所の有料貸し出し場所を設け、市民や観光客の新たな移動手段として普及の可能性を探る。 出発式には、頼重秀一市長や実験に協力する企業「EXx(エックス)」(東京都)の青木大和最高経営責任者(CEO)らが出席し、最大15キロの速度が出る電動キックボードに実際に試乗した。頼重市長は「発進もスムーズで快適だった。多くの方に利用してもらいたい」とアピールした。 電動キックボードは現在、原付免許やヘルメット着用
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記者コラム「清流」 「ぜんざい公社」
「ぜんざい公社」という落語がある。主人公がぜんざいを食べようと、「公社」を訪れると、部署をたらい回しにされ、何度も書類に押印させられる―という筋書きだ。 法務局へ登記簿を取りに行った際にふと、この落語を思い出した。受け付けは機械なのに、出てきた受付票を手に一度、証紙の購入窓口で料金を支払う。そして申請窓口で証紙を書類に貼って提出。ようやく登記簿を手にできる。法務局もオンライン申請を拡充しているが、デジタル化が叫ばれる中、窓口での二度手間はどこか解せない。 冒頭の落語のオチは、味のしないぜんざいに主人公が怒ると、担当者は「甘い汁はこちらで吸っています」と一言。手続きの簡略化が進まないのは、
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100歳の市民祝う 沼津市長、7人を訪問
敬老の日(19日)を前に、沼津市の頼重秀一市長は8日、満100歳の市民7人を訪問して長寿を祝った。 同市足高の特別養護老人ホーム炉暖の郷では、入所者で昨年10月に満100歳を迎えた井出ひさ江さんに「これからもお元気で暮らしてください」と表彰状や花束を渡した。 井出さんは緊張した面持ちで「身に余るうれしさ。ありがたい」と感謝の言葉を述べた。井出さんは同市中沢田の茶農家に嫁ぎ、茶の発送などを担った。編み物が得意という。 市長寿福祉課によると、9月15日時点で満100歳の市民は42人(男性6人、女性36人)。
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沼津港 バス停を集約、観光客の利便向上 デジタル表示板設置も
沼津市は人気観光地・沼津港の利便性向上を進めている。同港の商業施設内にバスの発車時刻を分かりやすく表示するデジタル表示板を設置したほか、事業者ごとに2カ所に分かれていたバス停も9日、集約した。沼津港は週末を中心に車による県外客でごった返すため、市はバス利用を促すとともに、利用者に分かりやすい交通環境づくりに取り組む。 デジタル表示板の設置は、市のスマートシティープロジェクト「クロステックヌマヅ」の一環。同港の商業施設「沼津みなと新鮮館」入り口に設けられた縦約110センチ、横約60センチの表示板には、伊豆箱根バスと東海バスの2社のバス発車時刻、系統、行き先や経由地が一覧で表示される。外国人観
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静岡人インタビュー「この人」 ミセスジャパン2022静岡大会 クラシックミセス部門グランプリ 安本梨花さん(静岡市清水区)
女性が人生経験の中で培った魅力や人生のストーリーを表現し、内外面の美しさを競う「ミセスジャパン2022静岡大会」のクラシックミセス部門(46歳以上)で最高賞に輝いた。同大会で選出された他の3人とともに、10月18日に都内で開かれる日本大会に出場する。ネイルやエステティックサロンを経営する。55歳。 ―受賞の喜びを。 「まさかという思い。本当にうれしい。大会に出場し、共にレッスンを受けた仲間や、指導してくださった先輩ファイナリスト、そして家族にも感謝したい。多くの仲間に会えたこと、励まし合ったことは本当に自分の財産になった。賞をいただいたこと以上に仲間ができたことが大きかった」 ―出場の
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沼津の昔話 地元デザイナーら再編集 イラスト交え冊子に
沼津市内に伝わる昔話をまとめて48年前に刊行された「ぬまづ昔ばなし」を再編集した「絵物語ぬまづ昔ばなし」の第1巻が完成した。初巻は同市市場町の八幡神社に伝わる「天狗(てんぐ)のすもう」を題材に、親しみやすいイラストに一新した。 企画したのは市内のデザイナーらでつくるグループ「e―monogatari(えものがたり)」。コラムとともに冊子にまとめ、ホームページでも公開を始めた。 イベント企画などを手がける青木一代表と編集長を務めたデザイナーの渡辺純さんが、市内の教員有志が編さんした「ぬまづ昔ばなし」を現代の子どもに分かりやすい形で紹介しようと、図書館司書、地域住民にも呼びかけて制作した。
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元旅館の空き家解体 沼津市 初の略式代執行
沼津市は1日、空き家対策特別措置法による特定空き家に指定された同市戸田にある元旅館の木造住宅1戸に対し、市内初の略式代執行による解体作業を始めた。 同日午前10時、旧戸田村の中心部にある建物の前で市まちづくり指導課の担当者が略式代執行の宣言文を読み上げ、作業に取りかかった。作業員は手順について、市の担当者と確認した。作業終了は11月末の予定。 同課によると、建物は木造2階建てで、延べ床面積327平方メートル。かつては隣接の建物とともに宿泊施設として利用していた。2000年ごろに廃業後、住宅として利用されたが、05年に所有者が死亡。相続放棄され、所有者不在となった。 市は通学路に面してい
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演劇「みつばち共和国」4日に沼津公演 SPAC、舞台衣装でPR
4日に沼津市民文化センターで演劇「みつばち共和国」を上演する県舞台芸術センター(SPAC)の俳優らがこのほど、市役所に頼重秀一市長を訪ね、同センターの開館40周年記念として開かれる公演をPRした。 SPACの同市での公演は13年ぶり。作品は「青い鳥」で知られ、養蜂家でもあったベルギー出身の作家メーテルリンクの随筆「蜜蜂の生活」を基に、フランス人演出家セリーヌ・シェフェールさんが舞台化した。蜂の巣の四季を舞台と映像で表現し、環境問題にも触れる。 働き蜂と女王蜂の2役を務めるたきいみきさんと、養蜂家役の永井健二さんは、舞台衣装姿でアピールした。たきいさんは「蜂の生存競争や環境問題など、蜂の世
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戸田の課題改善 沼津市長に要望書 自治会、観光協など
沼津市の戸田地区自治会、戸田観光協会、戸田漁協など6団体は31日、同市戸田地区内の課題についての要望書を頼重秀一市長に提出した。観光協会の川合健次会長ら各団体の代表5人が市役所を訪れ、防災対策など5項目の要望書を届けた。 要望書では、防災行政無線のデジタル化で、同地区のアナログ式戸別受信機が11月末で使用できなくなることや大規模災害の頻発を受け、改めてデジタル式の戸別受信機を設置するよう求めた。 その他、御浜岬の防潮堤かさ上げ、津波避難ビルへの避難路確保、同地区を走る県道3路線の携帯電話不通エリアの解消と、県道脇のごみの投棄対策も訴えた。
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沼津駅 鉄道高架事業費の増額 市長「財政の影響精査」
JR沼津駅付近鉄道高架事業費が増加する見通しとなったのを受け、沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、市財政への影響について精査し、市民へ説明するための準備を進めていると明らかにした。公表の時期については、「適切な時期」として明言を避けた。 頼重市長は県の事業再評価で、市の負担が56億円増加する見込みとなった点について、「(財政への)長期的な影響を心配している市民もいる。しっかりと説明できるように担当各課と連携し、精度の高い物を出したい」との考えを示した。 公表の手法や時期については、アーケード名店街など市中心部の再開発事業で、市が一部補助する可能性があることから、現時点で正確な試
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電動ボード貸し出し 沼津で9月から実験 ヘルメット着用は任意
沼津市は24日の定例記者会見で、市中心部や人気観光地の沼津港周辺で、9月17日~10月16日の1カ月間、静岡県内で初めてヘルメットなしで公道走行できる電動キックボードを貸し出す社会実験を実施すると発表した。国の特例を活用し、渋滞が激しい沼津港周辺を訪れる観光客や、市民の新たな移動手段として普及の可能性を探る。 実験は市中心部や、沼津港に7カ所の有料貸し出し場所を設け、どこでも返却可能。通話アプリ「LINE」で利用登録し、クレジットカードで決済する。料金は1時間半で1000円など。 定められたエリア内でのみ、ヘルメットなしの走行が認められる。市のスマートシティープロジェクト「クロステックヌ
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城下町沼津の歴史知って 本丸跡に手作りパネル、26~28日展示
明治時代以降、建物や堀など、ほとんどの遺構が失われた沼津城を地元沼津市民に語り継ぐため、市民有志が26~28日、城の本丸や二重櫓(やぐら)があった同市の中央公園に、櫓の想像図を描いた5メートル四方ある手作りの大型パネルを展示する。主催者は「城下町だった沼津の歴史を多くの人に知ってほしい」と願う。 企画したのは、沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)の会員らでつくる「『沼津に城があったころ』再現実行委員会」。沼津史談会はこれまで、現在と江戸時代の地図を重ね合わせたマップを作製し、史料も少ない沼津城の歴史を伝えてきた。 史談会副会長で実行委の渡辺美和代表(69)が母校の沼津工高で毎年、体育祭で生
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沼津駅周辺まちづくり 親子で学ぶ 市が夏休み見学ツアー
沼津市は23日、鉄道高架事業など、JR沼津駅周辺のまちづくりについて学ぶ「夏休み親子見学バスツアー」を市内で実施した。小学生と保護者9組21人が参加し、鉄道施設などを巡り、駅周辺の整備事業に理解を深めた。 ツアーは2006年から開催し、17回目。JR貨物沼津駅では、参加者が、マイナス25度まで冷やせる冷凍コンテナに入ったり、コンテナを運ぶフォークリフトの運転席に座ったりした。貨車の入れ替え用機関車「HD300形」のデッキにも乗り込み、感激した様子で写真を撮影していた。 貨物駅が移転する同市原地区に住む原小4年の市川伊純君(9)は「機関車が好きなので貨物駅の移転が楽しみ。コンテナを近くで見
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健康産業に光技術 フォトンバレーセンター、長泉で人材育成講座
浜松地域イノベーション推進機構フォトンバレーセンター(浜松市中区)はこのほど、健康関連産業の技術課題と光・電子技術をマッチングする人材育成を目的にした講座「富士山麓ひかり塾」を長泉町のファルマバレーセンターで開いた。県東部での開催は初めて。製薬など健康関連産業との接点が多い同センターの職員や、地元金融機関の職員ら18人が受講した。 入門編として、フォトンバレーセンターの神谷真好さんと高木喜世志さんが講師を務めた。光や電子技術がさまざまな分野で活用されている現状を紹介。医療や製薬分野では特に、分析機器でさまざまな波長の光を分ける「分光」の技術が応用されているとした。 受講者からは「非接触形
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野球部前主将、国体重量挙げ出場 鈴木さん(沼津商高)素質開花
沼津商高3年の鈴木琥珀さん(17)=沼津市=が15日、同市役所に頼重秀一市長を訪ね、10月に栃木県で開かれる第77回国民体育大会の重量挙げ少年男子81キロ級への出場を報告した。今夏まで野球部の主将だった鈴木さんは、けがの克服も兼ねてトレーニングに取り入れた重量挙げで素質を開花させ、新たな目標に挑む。 外野手だった鈴木さんは、左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂したけがの影響で正選手になれなかったが、ひたむきさが買われ、主将を任された。ウエートトレーニングのトレーナーの勧めで、今年5月から本格的に重量挙げに取り組んだ。7月の県予選でクリーン&ジャークで95キロ、スナッチで75キロを記録し、国体
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フェンシング 沼津から世界へ羽ばたけ ジュニア世代合宿誘致 元五輪代表の長良さん指導
フェンシングによるまちづくりを掲げる沼津市は、地元を拠点にジュニア世代の強化を加速させている。本年度、ジュニア世代の日本代表選手の強化合宿誘致に成功した。指導する代表コーチに、元五輪代表で同市職員の長良将司さん(45)=静岡新聞夕刊「窓辺」執筆中=が就任。2028年のロサンゼルス五輪での金メダル獲得を目標に掲げ、沼津から世界の舞台へと羽ばたく選手の育成に期待がかかる。 市が誘致したのは、サーブル種目の「ジュニア」(17歳以上20歳未満)と「カデ」(13歳以上17歳未満)男女の強化育成を目的とした計8回の合宿。これまでは合宿場所を固定せず、毎回違う場所で実施してきた。日本フェンシング協会と包
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抗原検査キット 沼津市、無料配布を開始
沼津市は15日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療機関のひっ迫解消のため、18~39歳の軽症状者を対象に抗原検査キットを無料配布すると発表した。 市ホームページで同日、受け付けを始めた。 対象は特定疾患や、妊娠の可能性がない市内在住者。陽性時にインターネットで県の自己検査・療養受付センターに登録することが必要になる。 申請は専用フォームでのみ受け付け、午後1時までに申し込めば翌日自宅に届ける。 1万5千回分を用意し、申請は1人1回のみとする。
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鉄道高架と財政考える 事業費増受け、沼津で講演会
JR沼津駅付近鉄道高架事業に関連し、沼津市の財政について考える講演会(沼津を変える講演会実行委員会主催)が14日、沼津市民文化センターで開かれた。静岡県が同事業の同市の負担額を、これまでの計画から56億円増の228億円となる見通しを示したことを踏まえ、立命館大の森裕之教授(地方財政学)が、市財政への影響を解説した。 森教授は、今回事業費増が示されたのは、県が事業主体の高架本体事業のみで「関連事業でも同様に労務費が増え、事業費が膨らむ可能性が高い」と指摘した。その上で「人口、特に(15~64歳の)生産年齢人口が減り、市の税収は増えないと考えるべき」と述べ、福祉や教育分野などで、市の支出を削減
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台風接近、遊泳禁止 沼津の4海水浴場 水門「びゅうお」も休館
沼津市は12日、台風8号の接近が予想される13日は市内の4海水浴場を遊泳禁止にすると発表した。沼津港の大型展望水門施設「びゅうお」も13日、終日休館する。 遊泳禁止にするのは、御浜、井田、大瀬、平沢(らららサンビーチ)の各海水浴場。このうち、らららサンビーチは、駐車場などの施設も閉鎖する。
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安倍氏と御殿場の「縁」紹介 御殿場・東山旧岸邸 パネル公開
7月に参院選の街頭演説中、銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の祖父岸信介元首相の邸宅だった御殿場市の東山旧岸邸で12日、安倍氏と同市のつながりを紹介するパネルが設置された。死去を受け、旧岸邸や市役所に設けた記帳所で市民らが記した芳名帳のレプリカも飾られた。 パネルは、安倍氏の死去から8日で1カ月が過ぎたのを機に、市が管理棟に設けた。旧岸邸が2003年、岸氏の長女で安倍氏の母洋子さんから市に寄贈された経緯や、市が安倍氏に整備計画を説明した際の写真などを紹介している。安倍氏が幼少期や、09年の一般公開後にも旧岸邸を訪れたことを説明している。 7月12~15日に行われた記帳の芳名帳は、18冊、市
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安本さん(静岡)らグランプリ 沼津で「ミセスジャパン静岡大会」
人生経験を通じた女性の内外面の美しさを競う「ミセスジャパン2022静岡大会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、沼津市内で開かれた。25~45歳の「ヤングミセス」部門は東京都世田谷区のデザイナー塚本麻里江さん(38)、46歳以上の「クラシックミセス」部門は静岡市清水区の美容業安本梨花さん(55)がそれぞれグランプリに選ばれ、10月に都内で開かれる日本大会への出場を決めた。 6月に沼津市で開かれた地方選考会を勝ち進んだ26~59歳の計15人が出場した。ウオーキングの美しさや、30秒間のスピーチなどの内容を6人の審査員と来場者の投票でグランプリを決めた。出場者は病気や出産などから得た経験を踏
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市民カレンダー 掲載写真を募集 沼津市
沼津市は、市内の各世帯に配布する来年度版市民カレンダーの掲載写真を募集している。締め切りは2023年1月13日必着。 募集する写真のテーマは来年7月の市制100周年を踏まえ、「未来に伝えたい沼津の魅力」。市内で撮影した四つ切、またはA4サイズのカラー写真で未発表の物に限る。表紙用の写真を含め、計13点を採用する。 応募用紙を写真裏面に貼り付けて郵送、または直接市役所に持ち込むか、応募用紙と写真データを電子メールに添付して送る。応募用紙は市ホームページでダウンロードするか、市広報課で入手できる。 問い合わせは同課<電055(934)4703>へ。
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食の質保ち再訪客確保 沼津観光協会(沼津市)望月善人会長【キーパーソン】
新型コロナウイルスの影響が読み切れない中、沼津港やアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」ゆかりの地を中心に沼津市内の観光地は客足が戻りつつある。来年は同港で市制100周年を記念した「Sea(シー)級グルメ全国大会」も開かれる。現状や今後の展望を聞いた。 ―新型コロナの影響は。 「行動制限がなくなった今年の大型連休前後から、問い合わせが増えている。旅行を控えていた高齢層や団体客の姿も見かけるようになった。沼津港では、コロナ禍前の売り上げを超える店も少なくない。再び感染者が増加しているが、一層感染対策を徹底して観光客を受け入れたい」 ―「ラブライブ―」の“聖地巡り”は
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沼津駅付近高架 当初計画から事業費増 市財政への影響精査を【解説・主張しずおか】
静岡県は7月、JR沼津駅付近高架事業の事業費が当初計画から1・3倍の1034億円となる見通しを明らかにした。事業費の一部を担う沼津市の負担額は、これまでより56億円増の228億円が見込まれる。市財政への影響は不可避で、市全体の財政見通しや高架以外の事業も含めた早急な精査が必要だ。 県は労務費や工事費の高騰、東日本大震災による耐震設計基準見直しなどを増額の理由に挙げる。新車両基地や貨物ターミナルの施設規模見直しによる41億円の削減も踏まえた額で、これ以上の大幅減は難しそうだ。 鉄道高架化本体とは別の関連事業として、市はこれまで駅南口再開発ビル「イーラde」や、県と共同で駅北口の「プラサヴェ
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函南・十国峠 展望テラス、カフェ改装
函南町の十国峠ケーブルカーとレストハウスは11日、十国峠山頂の展望テラスと、ケーブルカー山頂駅1階のカフェをそれぞれリニューアルオープンする。富士山や駿河湾を一望できる山頂で、寝転びながら絶景を楽しんだり、地元の農産物を使ったスイーツを味わったりできる場所に生まれ変わる。 展望テラスは「パノラマテラス 1059」と名付け、富士山を一段高い場所から望むスペースや、駿河湾などの景色を楽しめるハンモック付きのデッキを設ける。「十国峠」の文字をかたどったモニュメントなど、撮影スポットも新設する。 カフェは天空のイメージから店名を「TENGOKU CAFE(テンゴクカフェ)」とした。静岡茶を使い、
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全中、東海大会で活躍誓う 沼津の中学生、市長表敬
8月に開かれる全国中学校体育大会(全中)などに出場する沼津市内の中学生が1日、市役所を訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に活躍を誓った。 全中に出場するのは、陸上男子共通200メートルの畑島優有朋さん(金岡3年)、水泳女子50メートル、100メートル自由形の上原夏南さん(同)、柔道女子57キロ級の松村美来さん(同)と同52キロ級の今井葵彩さん(沼津市立高中等部3年)。 東海大会に出場する同市立高中等部新体操部と、ソフトテニス個人の伊藤里桜さん、阿部穂花さん(ともに愛鷹3年)、陸上男子100メートルの鈴木泰次郎さん(大岡3年)も出席した。 生徒はそれぞれ「コロナ禍で練習制限がある中、頑張っ
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沼津茶PR動画を制作 燦々大使・藤木由貴さんが出演
沼津市はこのほど、沼津茶の消費拡大と認知度向上を図るPR動画を制作し、市の公式ユーチューブチャンネルで公開した。市のPR大使「燦々(さんさん)ぬまづ大使」で、同市出身のモデル藤木由貴さんが出演し、愛鷹山麓の茶畑で茶摘みを体験する様子などを動画にまとめた。 動画は5分の本編と、1分の短縮版を制作。本編では、甘みの多い茶が育つ愛鷹山麓の特徴や、手もみなどの製茶風景、日本茶インストラクターによるおいしい茶の入れ方を紹介している。 動画はユーチューブの他、市内商業施設の大型ビジョンでも放映する。 市は8月1~5日、動画の制作を記念し、市役所1階で冷茶を無料配布する。市内の茶販売店が日替わりで、
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大瀬海水浴場 31日全面再開 沼津、土砂撤去進む
沼津市は29日、大雨による土砂流入で利用を一部制限している大瀬海水浴場(同市西浦江梨)を31日から全面再開すると発表した。 19日と22日の大雨で土砂が流入したため、ビーチの南東側を使用禁止としていた。市は流入した土砂を除去して新たに砂を入れたり、海中に入り込んだ木々などを除いたりしている。海中にやや濁りは残るが、30日までに作業が完了し、安全性が確保できる見通しが立った。31日は午前9時半から全面開放する。 市内の御浜、井田、平沢(らららサンビーチ)の各海水浴場は、通常通り営業している。
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江原素六の書、沼津市に寄贈 望月さん(富士)曽祖父から受け継ぐ
富士市の障害者施設運営会社代表で「路上詩人」としても活動する望月雅文さん(43)が26日、県東部の教育や産業に功績を残した江原素六(1842~1922年)の書を沼津市明治史料館に寄贈した。 書は18(大正7)年、素六が76歳の時に書かれた。望月さんの母方の曽祖父・太田留治さんが同市内で営んでいた理容店に、素六が度々散髪に訪れていた縁で揮毫(きごう)したという。縦40センチ、横1メートル15センチで、自ら努めて励み、休まないという意味の「自彊不息」の文字が書かれている。 市役所での寄贈式には、頼重秀一市長、奥村篤教育長らが出席した。望月さんは「(素六の)業績を伝えるためにも、ぜひ多くの方に
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鉄道高架事業 検証申し入れ 沼津市に3市議
JR沼津駅付近鉄道高架事業で事業費が増加する見通しとなったことを受け、沼津市議3人が27日、頼重秀一市長と市議会の浅原和美議長に、事業の検証や再検討を求める申し入れ書を提出した。 申し入れをしたのは、梅沢弘(無所属)、岡田進一(共産党)、川口三男(同)の3氏。鉄道高架事業費の市負担分が約56億円増加することを受け、長期財政試算の見直しや事業効果の検証、事業の再検討を挙げた。浅原議長には特別委員会設置も求めた。 頼重市長は財政見通しについて「市の財政部門だけでなく、担当部門も連携して検証するよう指示した」とし、「工期や事業費をできるだけ圧縮するよう県やJRと連携したい」と応じた。 浅原議
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沼津市ふるさと納税 11億円超 前年度の2倍以上
沼津市の2021年度のふるさと納税寄付額が11億円を超え、過去最高となる見込みとなった。前年度に比べ、2倍以上で、5年前に比べて約6倍。市は本年度以降も継続的に寄付を獲得するため、23年の市制100周年に合わせた記念返礼品を事業者から募集する。 市観光戦略課によると、寄付額の増加は、ふるさと納税サイトへの掲載を4から11へ大幅に増やしたことが、主な要因とみられる。加えて返礼品を提供する事業者を約40社増やして約160社とし、拡充した。これまで干物などの海産物が主力だったが、拡充によってケーキなどの洋菓子や、トイレットペーパーなどの日用品が多く選ばれるようになったという。 市は8月1日から
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豪華客船「スカンジナビア」後世に 関連資料で回顧 沼津の元係留地で催し
1970年に沼津市西浦木負の沖合に係留され、ホテルとして営業した豪華客船「スカンジナビア」(旧名ステラポラリス)を振り返るイベントが開業記念日の24日、係留地点近くの飲食店「海のステージ」で開かれた。世界的建築家の故黒川紀章さんが手掛けた併設のプールなどの設計図を展示した。 スカンジナビアは営業終了後の2006年、えい航中に沈没した。近年は同市が舞台となったアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の楽曲プロモーションビデオにスカンジナビアを思わせる船が登場し、ファンにも知られている。 展示は「スカンジナビアを保存する会」元事務局長で同店のオーナー前島希久也さん(82)が「沼津の宝だった船を
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農家の肥料購入費を補助 裾野市、価格高騰受け最大20万円
裾野市は、ロシアのウクライナ侵攻や円安による農業肥料価格の高騰を受け、市内の農家を対象に、来年1月までの肥料購入費の3分の1、最大20万円を補助する。 対象は2021年に農業申告したか、今年新規就農し、農業収入がある同市の在住者、または農業経営をする同市内の法人。今年6月から23年1月までの間に購入した肥料が対象となり、1経営体当たり20万円が上限。事業費は1500万円で、財源は全額国の新型コロナウイルス対応臨時交付金を充てる。 肥料の高騰を巡っては、JAふじ伊豆が6月、同市に価格抑制策を要望していた。 市議会臨時会は20日、同事業の関連予算など計2700万円を追加する22年度一般会計
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物流拠点づくり必要 沼津、富士両市長が連携確認 2年ぶり会談
沼津市の頼重秀一、富士市の小長井義正両市長のトップ会談が19日、沼津市役所で開かれた。コロナ禍で中断していたトップ会談は約2年ぶり4回目。両市長は1月に着工した同市原地区のJRの新貨物ターミナルに触れ、富士市の田子の浦港と連携した物流の拠点づくりの必要性を確認した。 頼重氏は「貨物ターミナルを一日も早く機能させていくことが必要」とした上で、東駿河湾環状道路の建設促進の協力も訴えた。小長井氏は同道路について「富士市にもプラスになる」と応じ、「県と連携し、(田子の浦港利用促進のための)ポートセールスも応援したい」と述べた。 富士、愛鷹山麓の不適切な盛り土に関しては、県条例の適用外になる部分に
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沼津、富士の両市長 19日に2年ぶり会談
沼津市は12日、同市の頼重秀一市長と富士市の小長井義正市長が、19日に2年ぶりに沼津市役所で会談すると発表した。 両市長の会談は2018年7月に始まり、20年3月まで3回開かれた。近年はコロナ禍で直接の会談を控えていた。 今回は両市共通の課題の自転車を活用して活性化を目指すサイクル事業、物流、ゼロカーボンの三つのテーマで30分程度情報交換する。
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鎌倉殿で夫婦役 新納慎也さん/宮沢エマさん 沼津でトークショー
沼津市などはこのほど、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、源頼朝の異母弟で沼津ゆかりの僧侶阿野全成を演じる新納慎也さんと、全成の妻で北条義時の妹実衣を演じる宮沢エマさんを招いたトークショーを市民文化センターで開いた。夫婦役の2人が繰り広げる息の合ったトークに約千人の来場者が聞き入った。 前日に全成が眠る同市井出の大泉寺など、ゆかりの地を訪れた2人。新納さんは沼津西高の生徒たちからドラマの場面にちなんだ「風を起こす」と書かれた書を贈られたと明かし、「すてきなプレゼント。本当にうれしい」と喜んだ。初訪問だった宮沢さんは「沼津の皆さんには『実衣ちゃん』と、役名で呼んでもらえる。初めての経験でありがた
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比例用紙送付漏れ 不在者投票できず 長泉【参院選しずおか】
長泉町選挙管理委員会は9日、参院選の不在者投票を希望した愛知県に滞在する1人に送付した投票用紙のうち、比例代表の用紙を送付漏れしたと発表した。不在者投票は同日が最終日で、比例代表は投票できなかった。 町選管によると、同日、希望者が滞在する愛知県内の不在者投票所からの連絡で発覚した。本来、投票用紙を送る際は、選挙区と比例代表の用紙をそれぞれ二重の封筒に入れるが、比例代表は外封筒しか入っていなかった。
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沼津駅の高架化、本格工事へ一歩 JR貨物が事務所開所
JR沼津駅付近鉄道高架事業に向け、新貨物ターミナルの移転工事を担当する沼津市のJR貨物沼津工事区の現地事務所が7日、開所式を行った。今年1月に始まった移転工事の本格化に向けた準備が整った。 現地事務所は同市大手町の大同生命沼津ビル内に設け、開所式でJR貨物の真貝康一会長が、事務所看板を大橋真和工事区長に手渡した。犬飼新・社長は「県、沼津市と足並みをそろえて進める体制をつくり、本格的な工事へ第一歩の準備ができた。地域の発展に寄与できるよう努めたい」と語った。 移転に向けた造成、調整池整備などを担当する沼津市の頼重秀一市長は「本格的に工事を進めるための重要な日となった。新貨物ターミナルを地域
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健康づくりなど中北薬品と協定 沼津市
沼津市と中北薬品(名古屋市)はこのほど、健康づくりなどに関する包括連携協定を結んだ。健康づくり分野での同社と県内自治体の協定締結は16例目。 健康づくりや食育普及、感染症予防、災害時支援など5項目で連携協力する。協定に基づく事業として今後、市内16カ所の放課後児童クラブで、同社が手洗い教室を開催する。 市役所で同日開いた締結式には、同社の山本哲也常務と頼重秀一市長が出席した。山本常務は「特に健康づくりや食育などの分野で、お手伝いをしていきたい」と述べた。頼重市長は「沼津の恵まれた食材を活用し、健康や食育などでご協力いただきたい」と期待した。
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沼津港観光客 いつ、どこから? AIカメラ調査、社会実験開始
沼津市は1日、人気観光地の沼津港を訪れる車のナンバーを読み取り、観光客の居住地域や滞在時間、混雑状況を調査する社会実験を開始した。同市に事業所を置くIHI(本社・東京)がデータ分析に協力し、休日を中心に深刻な同港周辺の渋滞解消の方策や、新たな交通体系の構築を検討する材料とする。 実験は市と民間企業が情報通信技術(ICT)を活用する取り組み「X―Tech NUMAZU(クロステックヌマヅ)」の一環で、来年1月末まで実施する。 沼津港へ車で向かう人の多くが通過する「港八十三番地」前の電柱に、進入と退出の両方をとらえる車番認証カメラ2台を設置した。カメラは人工知能(AI)を使い、通過する車のナ
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塚本新副市長に辞令「働きやすい環境づくり努める」 沼津市
沼津市は1日、塚本秀綱副市長(60)への辞令交付式を市役所で開いた。頼重秀一市長から辞令を受け取った塚本副市長は「これまでの行政経験を生かして市長を支えるとともに、職員が働きやすい環境づくりに努めたい」と決意を述べた。 塚本副市長は元県職員で、財務局長、中部地域局長、県労働委員会事務局長を歴任し、今年3月に定年退職。1日付で就任した。 頼重市長は「来年の市制100周年に向け、要職を務めてもらうことになる。次の100年を迎えるために、さまざまな場面で尽力をお願いしたい」と期待した。 6月末で副市長を退任した硎谷明正氏(72)を1日付で部長級の理事として採用する辞令も交付した。
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沼津市100年 ロゴ、キャッチフレーズ決定 各種PRに活用
沼津市は1日、1年後となった来年7月の市制100周年を記念するロゴマークとキャッチフレーズを決定し、市役所で発表した。ロゴマークは千葉県市川市の手嶋雅晴さん(42)の作品、キャッチフレーズは神奈川県松田町の磯崎彰美さん(45)の「きらり沼津。次の100年へ」が選ばれた。市は市制100周年のPRの場面で活用する。 ロゴマークは「100」の文字を波や魚、富士山、名物のミカンなどで表現し、「0」の中に笑顔のようなマークを配した。都内の印刷会社でアートディレクターを務める手嶋さんは「プライベートで何度も訪れ、好きなまちの一つ。コロナ禍で疲弊したまちが少しでも笑顔になれば」と思いを語った。 キャッ
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記者コラム「清流」 議会の“ローカルルール”
地方議会は、市町によってルールが違う。赴任したばかりは、違いに戸惑うことも多い。沼津市議会でも、独特な決まりに困惑している。 まずは一般質問。事前に示されるのは、登壇者の質問要旨だけで、日ごとの登壇者は明かされない。これまで七つの市町議会を取材してきたが、どの議会でも、要旨と誰がどの日に質問するかはセットで発表されるのが普通だ。 もう一つは休憩。再開時刻を知らされぬまま昼休憩に入ってしまう。また本会議は質疑通告などを理由に何度も“大休止”。2月定例会の最終日は午後9時過ぎ、6月定例会は午後8時までかかった。 いずれも傍聴する市民や、議会に拘束される市職員に優しく
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車両基地区画整理、本格化へ 沼津駅高架化「仮換地」初指定
沼津市は29日の定例記者会見で、JR沼津駅付近鉄道高架化に関連する「静岡東部拠点第二地区土地区画整理事業」のうち、JR東海道線と御殿場線に挟まれた車両基地周辺12・5ヘクタールで、事業区域内の土地権利者が新たに使用できる土地を指定する「仮換地の指定」を初めて実施したと発表した。今秋以降、移転に向けた建物の取り壊しが始まり、区画整理事業が本格化する。 2007年に始まった同事業は市が実施主体で、38年3月の完了を目指す。区域内には都市計画道路の他、公園、住居エリア、拠点整備用の大型区画も設けている。 市によると、5月に区画整理後の各権利者が持つ土地の位置や形状を示す「換地設計」を実施。設計
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ラブライブ声優 狩野川花火来場 沼津市 観覧の様子、生中継予定
沼津市は29日の定例記者会見で、3年ぶりに開かれる「沼津夏まつり・狩野川花火大会」(7月30、31日)の2日目に、同市を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の声優が市内で花火大会を観覧すると発表した。 訪れる声優は現在調整中で、後日発表する。2017年からアクアが務める市のPR大使「燦々(さんさん)ぬまづ大使」の第27期認証式も併せて開く。 声優が花火大会を観覧する様子は午後7時15分~8時半、地元ケーブルテレビとコミュニティーFMの他、動画投稿サイト「ユーチューブ」で生中継する。安全面への配慮から、観覧場所は非公開とする。
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J3沼津本拠地 照明改修にめど 沼津市長とクラブ側が会見
Jリーグライセンス基準を満たさないサッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地の照明改修へ補助を決めた沼津市の頼重秀一市長は29日の定例記者会見で、補助の決め手としたクラブによる経済効果について具体的な数値をまとめていないことを明かし、「今後、データを出せるよう関係部局と連携したい」とした。一方、クラブ運営会社の山本浩義会長も同日会見し、「地元から好選手を発掘し、育てていきたい」と地元密着で沼津を盛り上げたいと述べた。(東部総局・尾藤旭、山本萌絵佳) 市長 地域貢献を高く評価 沼津市の頼重秀一市長は「アスルクラロ沼津は県東部唯一のプロサッカーチーム。沼津の名を全国に広めてくれている
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駅前道路の空間化実験 滞留者1.6倍に増加 沼津
沼津市は29日の定例記者会見で、JR沼津駅南口周辺で幹線道路の一部を規制し、屋外空間として活用する社会実験の検証結果を発表した。実験エリア内に立ち止まったり、座ったりする人が休日は通常に比べて1・6倍になった他、車線規制による大きな渋滞も見られなかったとした。 社会実験は鉄道高架化に伴う中心街再生に向け、市などが4月6~26日に実施した。沼津駅南口のイーラde南側の県道1車線を規制し、椅子やテーブルを並べ、飲食店が軽食を販売した。 実験前の3月19日と実験中の4月23日(いずれも晴天の土曜)に行われた調査では、午前10時~午後7時の平均値で、エリア内の滞留者が実験前の46人から74人に増
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副市長に塚本秀綱氏 沼津市議会同意、7月1日付就任
沼津市議会は28日、6月末で退任する硎谷明正副市長(72)の後任に、元県職員の塚本秀綱氏(60)=写真=を選任する人事案に同意した。就任は7月1日付で任期は4年間。 硎谷氏は7月1日付で理事(部長級)の一般任期付き職員として採用する。 塚本秀綱氏(つかもと・ひでつな)1984年県採用。財務局長、中部地域局長、労働委員会事務局長を歴任。今年3月定年退職。裾野市茶畑。 ※〓谷明正副市長の〓は石ヘンに刑
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推し「小判めし」投票を 7月3日、沼津港でイベント
来年10月に開催される「Sea(シー)級グルメグランプリ全国大会in沼津」の実行委員会は7月3日午前10時半から、同大会の沼津代表メニュー「沼津小判めし」を大会で提供する飲食店を選ぶイベントを沼津市の沼津港で開く。市内7店がそれぞれ独自のアレンジを施した自慢の小判めしを出品し、沼津代表の座を争う。 沼津小判めしは小判型に固めたご飯の上に、沼津名物のアジの干物と本エビ(ヒゲナガエビ)をのせたメニュー。今年3月の審査会で代表メニューに決定した。 3日のイベントは各店が100食を準備。午前11時から販売を開始し、1セット300円で販売する。購入すると投票券が渡され、1人1票でお気に入りの店舗に
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久々花火大会、浴衣で 沼津の呉服店、小中高女子に格安販売
沼津市高島町の大田呉服店(大田紀人社長)は8月末まで、小学5年生から高校生までの女子を対象に格安で浴衣を販売するキャンペーンを実施している。同市では7月、3年ぶりに狩野川花火大会が開かれることから、大田社長は「久々の花火大会で浴衣を着て、改めて和装の良さを知ってほしい」と願う。 キャンペーンは10年前から実施していて、浴衣、帯、げたを各千円で販売する。母親には500円で着付けを指導する。5500円で浴衣姿での撮影もする。店を訪れた同市の高校2年生庄司優佳さん(16)は「かわいい浴衣ばかり。浴衣を着て花火大会に出かけてみたい」と好みの柄を選んでいた。 大田社長は「コロナ禍で浴衣や着物を着る
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街頭紙芝居 沼津に集結 7月3日にプロ、アマ45組
全国各地から紙芝居師が集う「ニッポン全国街頭紙芝居大会INぬまづ」(同実行委主催)が7月3日、3年ぶりに沼津市の沼津仲見世商店街をメイン会場に開かれる。9回目の今回は、過去最多のプロ、アマ45組が出場する。実行委員長で街頭紙芝居芸人の「三ツ沢グッチ」こと後藤知彦さん(55)=同市=は「9回を重ね、全国の実力者が集まるようになった。多くの人に楽しんでほしい」とアピールする。 当日はJR沼津駅前のイーラde前から沼津仲見世、新仲見世の両商店街約400メートルの間に7会場を設ける。梅ちゃん(東京)やガンチャン(大阪)ら過去の大賞受賞者を含むプロ10組と、アマ27組が出場。プロ10組の中からは観客
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略式代執行、沼津・戸田の元旅館空き家 7~11月に解体
沼津市は21日、空き家対策特別措置法による特定空き家に指定された同市戸田の元旅館の木造住宅1戸を略式代執行で解体することについて、7月から11月に行うと市議会建設水道委員会で明らかにした。 市まちづくり指導課によると、解体する住宅は、旧戸田村の中心部にあり、木造2階建て、延べ床面積327平方メートル。かつては隣接の建物とともに宿泊施設として利用していた。2000年ごろに廃業後、住宅として利用していたが、05年に所有者が死亡。相続も放棄されたため、所有者不在となっていた。抵当権が設定されているが、債権者から解体の同意を得たという。 費用は約900万円を見込む。
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原・浮島地区「道の駅」見送り 地元が類似施設目指す 沼津
沼津市は20日、原・浮島地区で「道の駅」の整備を見送る方針を市議会総務委員会で報告した。市商工会が要望を取り下げたことや、候補地周辺で進む農業団地構想の中で類似施設の整備を目指す方向性が地元から示されたことを受けた。 山田晃良政策企画課長は理由として、2021年度に周辺の農業団地構想が具体化されたことや、地元代表や有識者でつくる「道の駅整備検討委員会」が今年5月、農業団地の中で類似機能の整備を目指すべきとする意見をまとめたことを挙げた。 道の駅構想は計画中の東駿河湾環状道と国道1号の合流点付近を候補地とし15年に市商工会が市に要望していた。同じ地区では今年5月に完成した植物工場「ブロッ
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記者コラム「清流」 庁舎の“スリム化”を
沼津市役所を取材し始めて驚いたのは「文書保管箱」と書かれた段ボールが廊下や執務室内に積まれていることだ。前任地の下田市役所で手狭な庁舎は慣れているつもりだったが、沼津ほどの役所でも―とショックだった。 人口30万人を想定して造られた現在の市庁舎は、築56年。数字ほど古さを感じないが、階段や廊下は“昭和”を思わせる。不思議なのは、今や想定の3分の2の人口なのに、どこか狭苦しさがある点だ。 市は地元企業とICTを活用した取り組み「X-tech NUMAZU(クロステックヌマヅ)」を進めている。大規模事業が続く沼津市が、庁舎の更新に着手するのは少し後になりそう。当面は情
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沼津の中央公園 26年度供用へ 沼津市議会答弁
沼津市は16日、再整備を目指す市中心部の中央公園(同市大手町)について、2026年度の供用開始を目指す方針を明らかにした。市議会6月定例会一般質問で、真野正実都市計画部長が井原三千雄氏(志政会)に答えた。 21年度に再整備の基本方針が示された同公園は本年度、基本計画策定に向け、地域住民らを交えたワークショップを開催する。真野部長は、23年度に民間資金を活用する「パークPFI(公募設置管理制度)」導入を視野に、民間事業者からアイデアを聞き取るサウンディング調査を進めるとした。実施設計を経て25年度の着工を目指す計画も示した。 沼津城跡に位置する中央公園は1970年に開設され、広さ約6100
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社民・福島党首 「憲法は正念場」 沼津で講演
社民党の福島瑞穂党首は15日、沼津市内で講演し、参院選(22日公示、7月10日投開票)について「日本国憲法にとって正念場。9条を変えて国が一変するのを止めたい」と述べ、同党の議席死守へ全力を挙げるとした。 福島氏は、防衛費の「相当な増額」を確保するとの姿勢を示す岸田政権に対し「軍拡は戦争に突き進んでいく」と危機感を強調。コロナ禍で貧困や格差が広がっているとし、増額する防衛費を高校や大学の無償化にすべきと主張した。浜岡原発(御前崎市佐倉)にも触れ「事故が起きたらどうするのか」と再稼働反対を訴えた。
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子ども食堂新規2カ所 沼津市議会答弁 市の事業活用し開設
沼津市は15日、本年度から始まった子ども食堂などの実施者と支援を希望する企業や個人をつなげる「子ども居場所づくりコーディネート事業」を活用し、新たに2カ所で子ども食堂の運営が始まったと明らかにした。市議会6月定例会一般質問で、土屋仁志福祉事務所長が霞恵介氏(市民クラブ)に答えた。 市こども家庭課によると、4月からサンウェルぬまづと塩場公民館で新たに子ども食堂が開設され、市内の企業数社が資金や食材の提供を申し出ているという。土屋氏は事業開始以降、既に数件の相談があるとし、「市として子ども食堂の安定的な運営の支援を図っていく」とした。 6月定例会は新型コロナウイルスワクチン4回目接種に関する
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本1万冊並ぶ「ブックフェア」 沼津第四小児童、お気に入り選ぶ
沼津市のマルサン書店などは9、10の両日、同市の第四小で「ブックフェア」を開いた。通常、教師や学校司書が行う選書を、児童たちに選んでもらう取り組み。約1万冊の児童書が体育館に並べられ、全校児童約430人が気に入った本を選んだ。 体育館には、書籍取次のトーハンの協力で、絵本や図鑑、小説などさまざまなジャンルの本が並べられた。児童は気に入った本を手に取ってじっくりと読み、リクエストカードに記入した。集まったカードは同書店が集計し、学校が書籍を新規に購入する際の参考にする。2年の鈴木舞羽君(8)は「たくさん本があって夢のよう」と喜んだ。 ブックフェアは同書店や市教委などが6年ほど前から市内の
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税の仕組みや役割学ぶ 沼津・原小 地元企業社長が講師
沼津駿東地区租税教育推進協議会は6日、沼津市の原小の6年生を対象にした租税教室を同校で開いた。沼津間税会の会員が講師を務め、児童約90人に税の種類や役割について講話した。 6年3組の授業では、百一酸素(同市)の市川裕史社長がクイズ形式で、日々の生活で身近な消費税や揮発油(ガソリン)税をはじめ、約50種類の税があると説明した。 児童は税金について解説するアニメも視聴し、税金がごみ収集や学校の建設などに使われていることや、納税の大切さを学んだ。真島朔玖君(11)は「信号や道路など、いろいろなところに税金が使われていると分かった」と感想を話した。 授業は頼重秀一市長も見学した。
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沼津港バス停 8月ごろまでに集約 観光客らの利便性向上へ方針
沼津市は1日、路線バス事業者2社がそれぞれ設けている沼津港バス停について、利便性を高めるため今年8月ごろまでに1カ所に集約すると、本年度第1回の地域公共交通協議会で報告した。 沼津港バス停は、同港北側の県道沼津港線沿いにある。観光客が多く利用する沼津駅行きの同バス停は現在、伊豆箱根バスと東海バスの停留所が約25メートル離れた場所にあり、利用者は時刻表を確認するため、バス停を行き来する必要が生じている。 8月ごろまでに、東海バスの停留所を伊豆箱根バスの場所に移設・集約すると同時に、近隣商業施設の沼津みなと新鮮館入り口にデジタル式の案内板を新設し、異なる事業者のバスの発車時刻が一覧できるよう
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落語会、密避け再開 安心して笑える新形態を模索
新型コロナウイルスの影響で休止が相次いでいた静岡県内各地の小規模な落語会が、行動制限の緩和もあり、再開し始めている。県外から演者を招くことや、観客に高齢者が多いことから、これまで感染防止を理由に再開をためらう主催者が少なくなかった。主催者はコロナ禍に対応する新たな形態を模索し、地域に根ざした笑いの場を残そうと奮闘している。 沼津市大手町の会場で5月22日、丸2年ぶりに開かれた「まちなか寄席」。2年前、緊急事態宣言の発令で中止になった回に出演予定だった落語家立川志らべさん(46)=伊豆の国市出身=が高座に上がり、会場に集まったマスク姿の市民を笑わせた。 これまで100人前後が来場していたが
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クリエーター鈴木さんのおさかなカード、ふるさと納税者に 沼津
沼津市は、6日以降に市へふるさと納税で寄付した人に感謝の気持ちを込め、市公認の「おさかなアートクリエーター」として活動する同市の中学1年生鈴木翔太さんが描いたポストカードを抽選で送る。 ポストカードは3種類で、それぞれ駿河湾に生息するタカアシガニ、サクラダイ、ダイオウグソクムシを斬新な構図と大胆な色使いで描いている。市が製作したふるさと納税返礼品ガイドブックの表紙にも、鈴木さんのイラストを採用した。 市観光戦略課ふるさと納税推進係の重田直人係長は「返礼品は水産加工品が人気を集めている。地域のアーティストの作品で、改めて沼津の海の豊かさをアピールしたい」と話した。 対象は8月上旬までの寄
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不法投棄許さない 静岡県が一斉パトロール
静岡県などは1日、6月の「環境月間」に合わせ、県内一斉の不法投棄防止統一パトロールを展開した。富士山や箱根山麓の人目につかない場所に加え、海上や上空からも巡回、監視して廃棄物不法投棄の根絶をアピールした。 裾野市役所では同日午前、出陣式が開かれ、県や市、環境省、富士山麓不法投棄防止ネットワーク推進会議から15人が参加した。参加者は同市久根の山林に入り、林道周辺をパトロールしながら、不法投棄されたタイヤ60本余りや自転車を回収した。トタンなどの一部のごみは土中に埋まっていて、職員が掘り出してトラックに積んだ。 県警と下田、清水の両海上保安部は船舶で沿岸部を巡回。上空は県警のヘリコプターが探
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⚽J3沼津本拠地の照明改修支援 頼重市長「経済波及大きい」
沼津市が31日、Jリーグ基準に満たない県営愛鷹広域公園多目的競技場(同市足高)の照明改修を支援する方針を決めたのを受け、同競技場を本拠地とするサッカーJ3アスルクラロ沼津の運営会社は謝意を示した。一方、支援を決めた頼重秀一市長は「県東部唯一のJリーグチーム。経済波及効果は大きい」と同クラブが沼津に本拠地を置くメリットを強調し、市が一般財源から2千万円を支出することに理解を求めた。 クラブを運営するアスルクラロスルガの渡辺隆司社長は「非常にありがたい」と歓迎した。1億円を見込む改修費は、同社が行ったクラウドファンディングなどで約3500万円、市と協力して呼び掛けた企業版ふるさと納税で約450
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静岡人インタビュー「この人」 吉沢勇一郎さん 沼津市副市長に就任
国土交通省出身で、市の重要課題であるJR沼津駅周辺高架化に伴う中心市街地活性化などを担当する。2001年、同省入省。近畿地方整備局都市整備課長、国土政策局地方振興課企画専門官など、主にまちづくり分野に携わった。4月1日から現職。静岡市葵区出身。43歳。 ―鉄道高架化の前提となる貨物ターミナルが着工した。事業や中心市街地活性化への考えは。 「沼津市の中心市街地は、首都圏からのアクセスも良く、潜在力は高い。一方、鉄道で南北が分断され、駅周辺道路は通過交通が多いのが現状。高架化によって、歩行者を中心に回遊性を高めることで、活性化につなげたい。大規模な事業だが、関係者との調整を進めて一歩一歩前に
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ロゴの最終候補発表 6月から一般投票 沼津市制100周年
沼津市は25日、2023年7月の市制100周年に向けて公募した記念のロゴマークとキャッチフレーズの最終候補各4作品を発表した。今年6月1~17日に一般投票を実施。投票結果を参考に、有識者や市幹部で選考し、100周年1年前となる7月1日に最優秀作各1点を発表する。 公募は4月に実施し、ロゴマーク304点、キャッチフレーズ974点が集まった。市職員や幹部、有識者で審査し、最終候補作品を選んだ。 一般投票は市ホームページの専用フォームの他、市役所、沼津観光協会など市内5カ所にシールによる投票所を設ける。インターネット投票した人の中から抽選で、36人に干物や茶、洋菓子など市のふるさと納税返礼品と
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鬼塚さん(富士)優勝 10人が静岡県大会へ 高校囲碁東部予選
第46回静岡県高校囲碁選手権東部地区予選(県高校文化連盟、県高校囲碁連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が21日、沼津市の加藤学園高で開幕した。初日は個人の部を行い、富士高3年の鬼塚寛士さんが優勝した。団体・十三路盤の部は22日に行う。 4校から17人が出場し、1人40分を持ち時間にトーナメントで対局した。上位10人は6月12日に静岡高(静岡市)で開かれる県大会に進む。 その他の県大会進出者と順位は次の通り。 ②佐藤侑李(沼津東2)③岡崎隼也(富士宮西3)④辰己広幸(富士宮西3)⑤田島蒼生(沼津東1)⑥藤田桔平(富士宮西3)⑦内山嵐太(富士宮西2)⑧小沢翔(加藤学園3)⑨立花仁(富士宮西2
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移住者の悩み共有 沼津のグループが冊子 リアルな声盛り込む
沼津市のデザイナーらでつくるグループ「沼津未来クリエイティブ」はこのほど、移住者が抱える不安や悩みなど、日常生活でのリアルな声を紹介する冊子「沼住(ぬまじゅう)」を作製した。移住の利点だけでなく、戸惑いや孤独感なども盛り込んだ。グループの原清人代表(54)は「移住者の悩みを移住者同士だけでなく、地元住民とも共有するきっかけになれば」と期待する。 冊子はA5判28ページ。メンバーが複数の移住者から聞き取ったエピソードを架空の4人のキャラクターの物語として再構成した。ごみの分別方法への困惑や、移住半年で自治会の「組長」になった経験、“おせっかい”な隣人たちなどを、メンバ
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記者コラム「清流」 ごみの“先進都市”
7年ぶりに沼津市で暮らして1カ月余り。日常生活で、前任地の下田市との大きな違いは、ごみの分別だろうか。「燃やすごみ」に「プラスチック製容器包装」、各種資源ごみや埋め立てごみ―。手間はかかるが、覚えてしまえばそれほど苦ではない。 下田市ではプラスチック包装を分別する必要がなく、生ごみから食品トレーまで「可燃ごみ」として捨ててきた。確かに楽だが、多くの資源を無駄にしてきたのではと反省している。 沼津市は全国に先駆け、ごみの分別収集を初めた先進都市。だが、今では多くの都市が沼津に追いついている。現在、沼津市はごみの中間処理施設建設を計画している。これを機に再び、全国に注目されるような環境施策が
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記者コラム「清流」 若い世代の“代弁者”求む
17日に告示された沼津市長選は、現職の頼重秀一氏の無投票当選となった。実は告示の3日前、立候補を目指し、選挙管理委員会に届け出書類を取りに来た60代の男性がいた。男性に会いに行くと、「供託金の100万円が集まったら出たい」という。 結局、出馬には至らなかったが、男性は「頼重さんより若い人が出馬してほしいと思った。誰も出ないなら、年寄りの私でも出ようと思った」と語った。 市長選に向けた連載記事の取材で、沼津市から最も人口が流出している世代は、20~24歳の女性と知った。人口減を食い止めるためには、若い女性が住みたいまちになることが、即効性があると感じる。来年は市議選がある。若い世代の“代弁者”
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下田市庁舎移転、市が新計画提示 決着へ着実な再始動を【主張・解説しずおか】
コロナ禍での財源不足などを理由に延期された下田市の庁舎移転事業が2022年度から再び動きだそうとしている。最初の移転計画発表から10年、4人の市長が関わり、政治や社会情勢に翻弄[ほんろう]された計画は、当初のほぼ半分に規模を縮小した新築庁舎と、築40年の中学校舎を活用する形で決着を見せようとしている。 「現実的な最適解にたどり着けた」。事業の延期発表から1年3カ月、松木正一郎市長は市庁舎移転方針を説明した24日の定例記者会見で安堵[あんど]感をにじませた。 市の新計画は、伊豆急行線蓮台寺駅に近い同市河内の移転計画地に、延べ床面積2500~3千平方メートルの新庁舎を建設し、3月末で閉校する
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記者コラム「清流」 温泉街の“真打ち”
古典落語の前座噺(ばなし)の一つに「道灌」がある。人間国宝だった故5代目柳家小さんの一門では、入門して最初に教わるのが、この噺。八五郎と隠居、2人の会話だけで成り立つ単純な噺に、落語の要素が詰まっているのが理由らしい。 演題の由来は、噺に登場する掛け軸に描かれた室町時代の武将、太田道灌。東伊豆町の熱川温泉の開祖とされる人物だ。道灌にちなんで開かれる「石曳(び)き道灌祭り」はコロナ禍を受け、一昨年から仮装をメインに大きく衣替えした。 前座噺の「道灌」で寄席のトリを取れる真打ちは、真の実力があるとされる。熱川も伊豆の温泉地の「入門編」として敷居を下げつつ、玄人も納得させられるか。変化する古湯
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下田市の広域ごみ処理計画対応 詳細説明で市民の信頼を【湧水】
下田市と南伊豆、松崎、西伊豆の各町が進める南伊豆広域ごみ処理計画は2021年9月、焼却施設の建設候補地を下田市清掃センターの敷地とする基本構想がまとまった。この構想に同市の一部市民でつくるグループが懸念を示し、市に公開質問状を提出している。市はごみ処理を巡る現状をデータとともに丁寧に説明してほしい。 事業の再考を求める市民グループは21年11月までに3度、市に質問状を提出している。質問内容は主に①中学校や認定こども園がある候補地周辺の環境への懸念②ごみの再資源化への取り組み-を挙げる。 現在の市清掃センターは1982年に完成した。周辺には84年に現在地に移転した下田中や、2014年に開園
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記者コラム「清流」 たまには住民として
先日、東伊豆町の地域おこし協力隊員だった荒武優希さんに誘われ、特徴あるまちづくりで注目を集める全国の自治体を視察した3人の報告会に参加した。地元住民にUターンした人、移住者、2拠点生活実践中の人―と背景も世代も多様な参加者同士で語り合った。 このような会に出席しても、これまでは「取材者」に徹し、自分の意見はグッと我慢してきた。しかし、今回は取材を横に置き、考えを語ってみると、それをきっかけに話が弾み、アイデアが湧く楽しさを知った。 今まで記者として、客観性が大事だと、どこか地域と一線を引いていた気がする。紙面で報道する際は客観的な視点を持ちつつ、たまには一人の住民として、意見を交わすことも必
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記者コラム「清流」 2年連続の中止
新型コロナウイルスの感染拡大が長引き、2年連続で中止になる行事が増えている。下田市でも黒船祭や下田太鼓祭りの巡行など長い歴史のある行事が2度、中止された。須崎御用邸への皇族方のご静養も、2年余りない。 収束後の再開を目指す伝統行事の関係者は、苦労が絶えないことだろう。われわれ記者たちも、毎年取材することで積み重ねられる知識や経験が、いつか任地を離れる際、後任記者にうまく引き継げるか、少し心配な面がある。 一方で、行事がマンネリになっているとすれば、内容を根本から見直す良いきっかけでもある。再開された際には伝える私たちも、いつもとは違う視点からの報道を心掛けたい。
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記者コラム「清流」 ノブレス・オブリージュ
「ノブレス・オブリージュ」という言葉がある。「貴族の義務」と訳せばいいだろうか。社会的地位がある人には義務が伴う、と解釈される。 下田市では、ボランティア団体の会合が新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)となり、感染が急拡大した。後に下田ライオンズクラブが、自らクラスター発生を公表したが、地元の“名士”が集う団体だけに、もう少し早く説明すべきだったと感じる。市議2人の感染公表も、確認から数日後と遅れた。 一方で公表をためらわせるような、この町の陰湿さに触れた。犯人捜しのような詮索や、騒ぎに乗じて政敵をおとしめるようなデマを目にした。感染者への態度は市民全てに
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「海龍」保存状態良い 下田沖海底に眠る特攻潜水艇 発見の地元海洋調査会社が会見
下田沖で3例目となる旧日本海軍の特攻潜水艇「海龍(かいりゅう)」とみられる船体を発見した海洋調査会社「ウインディーネットワーク」(下田市、杉本憲一社長)は13日、同市内で記者会見した。杉本社長は、同社が2015年に下田沖で発見した船体と比べて「保存状態は良さそう」とし、さらに調査を進め、3次元画像を製作する計画を明らかにした。 同社によると、発見された恵比寿島の南西約800メートル、水深約35メートルの海底は潮の流れが速く、付着物が比較的少なかった。全長約17メートルの船体は、砂に埋まった部分がほとんどなかった。船尾部のスクリューは欠けているとみられ、主翼や尾翼もなかった。司令塔(艦橋)部